墓石の相場はどれくらい?後悔のない墓石選びのポイントをご紹介
公開日 : 2020/10/14
更新日 : 2020/10/14
初めてお墓を建てるとき、墓石の相場がどれくらいかわからず不安になるはずです。そこで今回は、墓石の相場や金額が高くなる理由、墓石以外にかかるお墓の費用をご紹介します。墓石選びの注意点やお墓の費用の支払い方も確認しましょう。
公開日 : 2020/10/14
更新日 : 2020/10/14
目次
墓石購入費用の相場とは
墓石を購入するのにどれくらいの費用がかかるのか事前に知っておかないと、相場以上のものを買わされてしまう可能性があります。墓石の購入にかかる相場を知り、納得いく買い物をすることが重要です。
お墓案内センターの調査によると、墓石購入の平均価格は約121万円です。80万円未満の割合が30.2%を占める一方で、120~200万円未満の割合は31.3%もあります。80~120万円未満の割合は28%です。墓石にかける費用は人それぞれであることがわかります。
墓石の相場に幅がある理由
墓石の相場に幅があるのは、石の種類・デザインの違い・彫刻のこだわり・石材店の指定・石の使用量が価格に影響を与えるからです。それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
石の種類
墓石に使われる石は、産地や種類によって金額が大きく変わります。石の種類は国産で50種類以上、外国産で100種類以上あるといわれており、一般的には国産のほうが高いです。石の希少性で金額が変わるので、国産のものより高い外国産の石もあります。
一番高価だといわれているのは香川県産の庵治石で、相場は500万円ほどです。次に高いといわれているのが、神奈川県産の本小松石と福島県産の浮金石。相場は300万円ほどです。
中国産の黒竜石は相場が約80万円、同じく中国産の青御影石は相場が50万円くらいです。墓石代を抑えたい場合は、中国産の石を選ぶとよいでしょう。
デザインの違い
墓石のデザインは一般的なものから手の込んだ特注品まで、さまざまな種類があります。デザインに手を加えるほど金額は上がるので、安く済ませたければスタンダードなデザインのものを選ぶのがおすすめです。
特注品は石以外の素材を使ったり細かい装飾をあしらったりと、こだわりに比例して金額がアップするので要注意です。また、日本で作られた墓石のほうが人件費がかかり金額が高くなる傾向にあります。
彫刻のこだわり
近年は、家名以外にイラストを墓石へ彫刻する例が増えてきました。中には立体的な彫刻を施すこともあります。彫刻にこだわるほど料金は高くなるので、希望する彫刻をしてもらった場合にどれくらいの費用がかかるのか見積もりを出してもらいましょう。
石材店の指定
民営霊園では石材店が指定されることが多いです。石材店を指定されると、同じ石で同じデザインの墓石でも金額が安い石材店を選ぶことができません。公営霊園は石材店の指定がないことが多いので、自由に選びたい場合は公営霊園がおすすめです。
寺院は石材店の指定がある場合とない場合があるため、事前に確認してください。
石の使用量
墓石が大きいほど石の使用量が増えるので金額は高くなります。墓地の区画が大きいとその分墓石を大きくしなければならないため、小さな区画を選べば金額を抑えられるでしょう。小さな区画は、0.8平方メートルや1.0平方メートルくらいがおすすめです。
高級な石を使う場合は、石の使用量が増えるほど価格が割り増しされるケースもあります。大きな石の採掘が難しいためで、特に香川県産の庵治石は価格が割り増しされることが多いです。
墓石以外にかかるお墓の費用
お墓を建てる際は、墓石以外にも費用がかかるものがあります。一番高くつくのは墓石ですが、墓地代や管理料、付属品代も高額です。どれくらいが相場なのか、みていきましょう。
墓地代
墓地代はお墓を建てる土地を使う費用のことを指し、相場は20~130万円です。墓地はどこにでも建てていいわけではなく、認可を受けている場所しか墓地として使用できません。そのため、霊園や寺院に墓地代を払って土地を利用する必要があるのです。
墓地を使用する権利である永代使用権を手に入れただけなので、使用権を他人に譲渡することはできません。転売もできないため注意が必要です。
管理料
管理料は、霊園や寺院の墓所運営にかかる費用をまかなうものです。金額は霊園や寺院によって異なりますが、高くても1年に2万円程度で安ければ5千円で済みます。金額に差があるのは、設備の充実度や区画の広さが影響しています。
墓地代を払った時点で管理料も払う必要があります。お墓を建てていなくても費用がかかるので気をつけてください。管理料の支払いが滞ると、墓地の使用権が取り消されることもあります。必ず支払うようにしましょう。
付属品代
墓石には宗派や地域によって異なる付属品があります。主な付属品は墓誌・灯籠・卒塔婆立て・お地蔵様・物置台などです。相場は墓誌が4~25万円、灯籠が4~20万円、卒塔婆立てが1~10万円。
お地蔵様は5~15万円、物置台は3~6万円ほどかかります。
墓地代を安くするためのポイント
墓地代を安くするためのポイントとして、墓地を建てる地域を見直すことと霊園種別を気にすることが挙げられます。どうすれば安くなるのか、それぞれを詳しくみていきましょう。
墓地を建てる地域を見直す
墓地代は地価に比例するので、都心に近いほど価格が上昇します。墓地代が一番高いエリアは関西の約74万円で、関東が約68万円で2位です。反対に墓地代が安いエリアは北陸・甲信越の36万円と北海道・東北の35万円。
墓地代を安くしたい場合は、墓地を建てる地域を見直しましょう。都心から郊外に移すだけで、金額は大きく変わります。関西の中でも特に相場が高いのは大阪で、関東の中では東京や神奈川が高いです。
霊園種別を気にする
霊園には公営霊園と民間霊園があり、墓地代に大きな差があります。公営霊園は20~30万円ほどで収まるケースが多いですが、民間霊園は50~100万円ほどかかるところが多いでしょう。
公営霊園が安いのは、運営しているのが地方公共団体だからです。民間霊園を運営しているのは民間の公益法人になります。公益霊園と民間霊園のどちらにも見積もりを依頼し、どれくらい金額に差があるのかチェックしましょう。
墓石選びの注意点
墓石は高い買い物なので、適正な金額のものを購入するよう気をつける必要があります。墓石選びの注意点をご紹介します。
複数社から見積もりをとる
石材店の指定がなければ、必ず複数社から見積もりをとりましょう。石材店の指定がある場合は、いくつかの霊園や寺院を回るのがおすすめ。1つの霊園につき1つの石材店しか選べなくても、数か所回れば複数の石材店を比較できるからです。
比較検討したうえで一番良いところを選べば、納得のいく形で墓石を購入できます。
原産地証明書の発行を依頼する
墓石がどこで生産されたものかを知るために、原産地証明書の発行を依頼しましょう。発行を濁された場合は、墓石の扱いをきちんとしていない石材店の可能性が高いです。いいものを選べるよう、しっかりリサーチしてください。
お墓の費用の支払い方
墓石や墓地を決めた後は、お墓の費用を支払います。どのように支払うケースが多いのか、みていきましょう。
契約時と完成時の2回払い
お墓の費用は、契約時と完成時の2回に分けて支払いをすることが多いです。支払いが難しい場合は、墓石ローンを利用するのもひとつの手。ただし墓石ローンは、ある石材店とない石材店があるので注意が必要です。
金融機関でローンを組むことも可能なので、2回払いが難しいときはローンを利用しましょう。
銀行口座に振り込む
お墓の費用は高いので、支払い方は銀行口座への振り込みが多いです。石材店によっては、クレジットカード払いに対応しているところもあります。支払い方が選べるかどうか、石材店に確認しましょう。
後悔のない墓石選びを
墓石は石の種類やデザインの違いなどにより、相場に幅があることがわかりました。お墓を建てる際には墓石代以外にも墓地代や管理料、付属品代がかかります。高い買い物なので、しっかり比較検討をおこない、後悔のない墓石選びをしてください。
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