永代使用料っていくらかかる?全国の相場や意味まで説明します

公開日 : 2020/9/19

更新日 : 2020/9/19

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お墓を建てる際によく耳にする「永代使用料」はお墓を利用する権利にかかる費用のこと。永代使用料は一体いくら位かかるものなのでしょう?全国の相場をご紹介するのでお墓えらびの参考にしてください。併せてお墓にかかる他のお金なども説明いたします。

公開日 : 2020/9/19

更新日 : 2020/9/19

目次

永代使用料の相場はいくら?

お墓には墓石の購入や工事の料金の他にもなにかと費用がかかりますが、その中の1つに永代使用料があります。読み方は「えいたいしようりょう」または「えいだいしようりょう」です。この記事では永代使用料に関するあれこれについて詳しくご説明していきます。

永代使用料とは?

永代使用料とはお墓を建てる際、霊園やお寺にその土地を使う権利を得るための料金です。 土地を購入するためのお金ではありません。永代使用料は契約時に払い毎年支払うことはありません。

 

永代使用料はお墓を継ぐ子孫の分までを支払うことになるので、子孫たちにその使用権が継承されます。お墓を継ぐ人がいなくなった場合は、その権利は失効し返還をしなくてはなりません。

 

霊園に支払う場合は諸々のお金と一括に支払うのが一般的ですが、寺院の場合は白無地の封筒の表には永代使用料と記入し、その下に氏名、裏には金額を書きます。表書きは普通の墨の色で書きます。

 

 

永代使用料の期間はあるの?

永代使用料に期間はあるのでしょうか?管理費をきちんと支払っていれば永代使用権を維持し続けられます。ただし管理費の支払いが滞ったり、滞納の期間が数年続いた場合は永代使用権を失います。

 

さらにお墓を守る方がいなくなった場合も永代使用権を失います。また、お墓の引っ越しである改葬をする場合には原則として永代使用料が返還されることはありません。のちのちトラブルとならないように契約内容をきちんと把握しておきましょう。 

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永代使用料と永代供養料は違う

「永代供養料」という言葉もお墓を選ぶ際によく目にする言葉ですが、永代供養料は寺や墓地-霊園が、永代に渡って遺骨を供養してもらうための費用のことを言います。納骨堂、樹木葬などはほとんど永代供養料が料金に含まれています。

永代使用料の相場の違いとは

一口に永代使用料といっても、全国どこでも同じ料金というわけではなく価格には大きな幅があります。料金の違いが生まれる理由を次にご紹介してまいります。

全国の相場は

全国の墓地-霊園の永代使用料の価格帯は20万~200万円とかなり幅が広いです。もっとも多い価格帯は60万円前後です。全国平均から見ると永代使用料の相場は約75万円~80万円ほどと言われています。

地価による違い

集合住宅の賃貸料が首都圏と地方とでは大きく異なるように、永代使用料も地価の高低によって変わってきます。全国の相場は約75万円~80万円ですが東日本では約65万円、西日本では約76万円という数字が出ています。

 

最も永代使用料が高いのは東京都内です。東京23区の相場は約150万~200万円、23区外になると約50万~100万円と言われます。もちろん23区内でも使用料には差があり、例えば青山霊園では一般区画は400万円以上にもなると言われています。

 

東京の周辺を見ると神奈川県の永代使用料の相場は約40万〜60万円、埼玉県が約30万円〜50万円、千葉県が約20万円〜40万で、都心から離れた地域の方が価格はぐんと低くなります。

 

他に愛知県の相場が約113万円、大阪府は訳112万円、京都府は訳117万円、兵庫県は約109万円、広島県は約99万円、福岡県は約200万円ですが、大都市から離れれば離れるほど使用料は低く設定されています。

 

 

 

 

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墓地-霊園の種類による違い

大きく分けると墓地-霊園は寺院の墓地か、民営の霊園か、都営霊園や市営霊園などの公営霊園に分かれますが、その種類によっても永代使用料は大きく変わります。一般的に言えば永代使用料は高い順に寺院墓地、民間の墓地、公営霊園となっています。

 

 

 

 

 

 

区画による違い

墓所の区画の大きさによっても永代使用料は異なってきます。当然ながら、広い区画の方が、狭い区画よりも高額になります。自分の求め広さの墓所と永代使用料とが見合ったものかを検討する必要があります。

設備による違い

休憩できるスペースがあったり、駐車場が広く収容台数もたっぷりであったり、全面バリアフリーに整備されていたり、会食施設や売店などがあるなど、墓地-霊園によって整備されている状態もまちまちです。

 

便利な設備が充実している墓地-霊園ほど永代使用料は高額になりがちです。のちのちのお参りのことも考えるなら永代使用料が高額になっても便利さをとるか、多少は不便でも安いところを選ぶかどうかを検討してください。

 

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アクセスの良さによる違い

地価と同じく集合住宅の賃料のようにアクセス面が良好な立地条件の良い墓地-霊園は永代使用料も高めになる傾向があります。アクセスが便利なところより少し離れた郊外に行くと価格も安くなっていきます。

 

お墓を選ぶ際にお参りのしやすさかも重要なチェックポイントです。その墓地・霊園のアクセスの良さと、永代使用料とのバランスはどうかを考えて選ぶことをおすすめします。

 

お墓のタイプによっても違う

近年ではお墓を建ててそこへ埋葬するという従来のタイプのお墓の他に、様々なタイプのお墓での埋葬も人気です。永代使用料はそのタイプによって大きく変わります。

 

 

樹木葬

樹木葬は安いもので10万円前後からありますが、樹木葬にかかる料金の全国相場はおよそ50万円で、その中には永代使用料、永代供養料や納骨費用が含まれているところが大半です。

樹木葬は大きな樹木を墓標にしてその下に埋葬したり、ひとつひとつの区画に植栽をするできるタイプなど、その形態はさまざまあります。

 

シンボルツリーの下にほかの不特定の方たちと一緒に埋葬するというスタイルの「合祀型樹木葬」の料金の相場は5~20万円で比較的安めの設定です。



「集合型樹木葬」は合祀型と同様に複数の方と一緒の埋葬ですが場所を一つ一つ区画に分けて埋葬するタイプです。相場は合祀型よりもやや高めで15~60万円ほどです。

 


故人につき1本ずつ樹木を用意してその樹木別に埋葬するスタイルでが個別型樹木葬です。個人だけでなく、夫婦や家族といった単位で区画に埋葬することができます。相場は20~80万円と合祀型や集合型樹木葬に比べると高めの設定です。

納骨堂

樹木葬とともに近年人気が出てきたのが納骨堂での埋葬です。もともとは遺骨を一時的に保管するために使われてきましたが、永代供養の役割を持つ納骨堂が増えてきました。ロッカー式、仏壇式、墓石式などさまざまなタイプがあります。

 

ロッカー式の納骨堂の費用はおよそ1人15万円~20万円ほどの安い価格設定になっています。また都心部の納骨堂では1人25万円~30万円と相場よりも高めです。

 

仏壇を配置して供養のための装飾を施した仏壇式の納骨堂の料金の目安はおよそ1人30万円ほどです。ロッカー式よりもスペースを広くとってあるためその分ロッカー式よりも高い料金設定です。

 

墓石式の納骨堂の費用の目安は約1人100万円ほどで、ロッカー式や仏壇式と比較すると費用は大幅に高くなります。墓石を使ったりしっかりした収蔵スペースに遺骨を納めたりできるのでその分費用もかかります。また墓石式の多くは自動搬送式になっています。

 

これらの料金には永代使用権に似た納骨堂使用料、永代供養料、戒名料などが含まれているところが多いです。

永代使用料に関する注意点

次にお墓を購入する際、永代使用料に関して注意していただきたいポイントをお知らせいたします。ぜひ参考にしてください。

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永代使用料は返還されない

墓地-霊園と契約を交わし、一度永代使用料を支払ったら再び戻ってくることはありません。たとえまだお墓を建てていないとか、あまり使わなかったという場合でも、永代使用料は返還されません。

 

また永代使用権を転貸することや転売もできません。永代使用料は高額なのでよく検討してお墓を選んでください。

永代使用料の他にかかる費用

永代使用料の他にかかる費用には管理者への管理費や維持費もあります。これは1年に1回支払うというところが大半です。管理料を滞納し続けた場合、永代使用権が取り消されることもあるので注意しなくてはいけません。

 

 

消費税は?

永代使用料は高額なため、それに課税されるかどうかも気になるところですが、永代使用料には消費税はかかりません。こでは墓地が収益事業でないためと、墓所は消費されるという種類のものではないためです。

 

これに対して墓石のお金と工事費や管理費は課税の対象となるので消費税を払わなくてはなりません。

しっかり調べてお墓を購入しましょう

お墓の永代使用料についてご説明してまいりました。お墓は多くの人にとっておそらく一生に一回きりの大切で高価な買い物です。お墓にまつわる永代使用料などについてよく比較検討してから決めてください。