都立霊園の利用方法とは?申し込み方や種類、費用について解説

公開日 : 2020/8/28

更新日 : 2021/7/15

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東京都が管理する墓所である、都立霊園。都立霊園は都内に8カ所あり、立地のよさや安心面から、とても高い人気があります。以下では、都立霊園にお墓を建てる方法をご紹介しています。費用の内訳や施設の種類のほか、申し込み方法の一連の流れについても触れています。

公開日 : 2020/8/28

更新日 : 2021/7/15

目次

都立霊園とは?

都立霊園は、東京都が管理・運営を行っている霊園です。多摩、青山、雑司ケ谷、谷中、染井、八柱、小平、八王子の8カ所にあり、利用者は20万人を超えるといわれています。宗教宗派は限定されていません。また、利用希望者は毎年1回行われる抽選に応募して、当選した場合にのみ利用が可能です。

 

都立霊園はいずれも都内の一等地にあり、立地の良さや、民間の霊園に比べて管理料が安いこと、また都が運営しているという安心面から、東京都民の間でもとても人気が高い霊園です。都立霊園を利用するにあたり、知っておきたい費用や施設の種類、申し込み方法について、ご紹介していきます。

都立霊園にかかる費用の内訳

まずは都立霊園を利用するときにかかる費用について、内訳を中心にご紹介していきます。利用を考えている場合は、ぜひ参考にしてください。

永代使用料

その区画を永代に使用するにあたり、支払うお金のことです。永代使用料の支払いは1つの申し込みにつき1度だけです。永代使用料は地価に応じて算出されるため、霊園や、施設の種類、区画の広さによって差があります。たとえば110万円前後のところもあれば、1000万円以上かかるところもあります。

 

利用できる区画は抽選結果が出るまで分からないため、実際の永代使用料がいくらになるのかも、抽選後にしか分からないのが現状です。永代使用料は都心に近い霊園ほど高額であり、おなじく区画が広いほど高くなります。

年間管理料

年間管理料は、霊園の維持や管理費用として、年に1度支払うお金です。年間管理料の単価は利用区画1平方mあたりで設定されており、利用する区画の広さによって料金に差が出ます。また、年間管理料の単価は、利用する施設の種類によっても異なりますが、だいたい1400円~4900円が相場です。年間管理料の支払いを怠ると、都立霊園の永代使用権は失われます。

墓石代

墓石代とは、お墓を建てるために必要な費用のすべてです。具体的には、墓石本体の値段、工事費、彫刻代などです。都立霊園では、石材店は故人で自由に決めることができるため、墓石代はどれくらいの規模のお墓を建てるかによって、大きく左右されます。

都立霊園の主な施設区分

都立霊園には、埋葬形態によってさまざまな施設区分があります。施設の種類は、霊園によって異なります。それでは、それぞれの施設区分についてご紹介してみましょう。

一般埋蔵施設

一般的なお墓地を指す施設です。ひと区画ごとに分けられており、利用者はその区画内にお墓を建立して利用します。区画は柵や堀によって区切られていることもあります。一般埋蔵施設は、八王子霊園以外の7カ所の霊園が備えており、いずれも使用期限はありません

芝生埋蔵施設

整備された芝生に、カロートという小さな納骨室が設置されている墓地のことです。利用者はあらかじめ地下に設置されているカロートの上に墓石を立てて利用します。景観を保つために墓石の大きさや形状に制限があり、区画の周囲に柵や塀を立てることや、卒塔婆を設置することはできません。

 

芝生埋蔵施設は八王子・小平・八柱霊園に設置してあります。使用期限はありません。また、小平霊園には、芝生埋蔵施設のほかに小型埋蔵施設という施設も存在します。要領は芝生埋蔵施設と同様ですが、こちらは墓石の設置はできません。

立体埋蔵施設

骨壺のまま遺骨を納骨室に埋葬する施設です。地下には巨大なカロートがあり、20年経過すると、納骨室の遺骨は地下のカロートに合葬されます。いわゆる永代供養墓地であり、お墓の後継者がいない人でも申し込むことができます

 

埋蔵型施設では1つの区画に3人まで埋葬することが可能です。立体埋蔵施設は青山・谷中霊園にあります。

壁型埋蔵施設

あらかじめ自然石を利用した墓石が壁面状に連続して設置されており、その下には納骨室も設けられています。利用者が自ら墓石を立てることはありませんが、墓石には家名などを彫刻することができます。

 

壁型埋蔵施設は、墓地需要の増大への対策としてバブル期後半にはじまりました。都立霊園では小平霊園・八柱霊園・多摩霊園に設置されていますが、近年は利用者の募集はされていません

合葬埋蔵施設

いわゆる合葬墓地で、多数の遺骨が同じ納骨室に埋葬されています。民間霊園でいう永代供養にあたり、お墓の継承者がいない人でも申し込むことができます。霊園によっては生前予約ができるところもあります。共同埋葬施設は年間利用料が不要であることも特徴です。

 

共同埋葬施設には2つの種類があります。1つめは直接共同埋蔵といい、遺骨をすぐに共同納骨室に埋葬する方法です。2つ目は一定期間後共同埋蔵で、遺骨は納骨開始から20年間は個別の納骨室に安置され、その後、共同納骨室に移されます。共同埋葬施設は小平霊園・八柱霊園・多磨霊園に設置されています。

樹木型・樹林型合葬埋蔵施設

小平霊園にのみ設置されている施設で、いわゆる樹木葬にあたります。遺骨は納骨袋に入れ、樹木を墓標として埋葬されます。骨壺を用いないため、遺骨はそのうち土に還ることにになります。そのため永代供養の一種として、お墓の管理者がいない人でも申し込むことができます。

 

樹木墓地は、1本の木の周りに、複数の遺骨を個別に埋蔵するものです。一方の樹林墓地は、1本の木の周りに、複数の遺骨を共同で埋葬されます。どちらも合葬に変わりありませんが、個別に埋葬するか、共同で埋葬するかによって、募集区分が分けられています。ちなみに樹林墓地は生前予約が可能です。

長期収蔵施設

ロッカー形式の納骨堂で、多磨霊園のみたま堂に設置されています。使用期限は30年間ですが、別途使用料を支払えば更新が可能です。複数の遺骨の埋蔵が可能で、2体用、4体用、6体用などの種類があります。

 

同じロッカー形式の納骨堂で、短期収蔵施設と、一時収蔵施設というものもあります。短期収蔵施設の使用期限は5年ですが、更新が可能です。一方、一時収蔵施設の使用期限は1年で、更新は4回までと制限されています。短期収蔵施設は雑司ヶ谷霊園、一時収蔵施設は多摩霊園・八柱霊園・雑司が谷霊園の3カ所に設置されています。

都立霊園の利用方法

都立霊園を利用するときには、一定の手順を踏む必要があります。民間の霊園の利用方法とはすこし勝手が違いますので、注意してください。

申し込み

都立霊園では例年に6月に、利用希望者の公募を行います。どの霊園のどの施設で募集があるかは、そのときの利用状況によって異なります。募集が始まったら、期間中に利用申し込みを行いましょう。申し込みはオンラインと郵送の2つの方法があります。いずれの場合であっても、募集期間を1日でも過ぎると受付はしてもらえません

当選発表

申込者の数が募集数を越えた場合は抽選が行われます。抽選結果の発表は例年8月の後半です。抽選結果は当落に限らず、応募者全員に行われます。

資格審査

都立霊園では抽選の結果発表後に、利用希望者の資格審査がおこなれます。たとえ当選していても、利用資格を満たしていない場合は、利用権を失います。都立霊園を利用する際は「都内に一定期間居住していること」「遺骨があること」「遺骨埋葬者が利用申請していること」が基本条件ですが、施設区分によって条件は少しずつ異なります。詳しくは、希望する霊園や施設の利用条件をチェックしてください。

料金の支払い・許可証の発行

資格審査に通ったら、支払い期間内に永代使用料や年間管理費の支払いを行います。利用料金は、利用する霊園や施設区分、区画の広さによって異なります。支払期間内に支払いが完了しないと、辞退したとみなされるので注意しましょう。都立霊園側によって支払いが確認されると、お墓を立てるために必要な利用許可証が発行されます。

墓石の建立

許可証が発行されたら、割り当てられた区画にお墓を立てます。都立霊園では一部の施設を除き、基本的にどんなお墓を建てててもかまいません。石材店や墓石の選定は自由に行うとができます。ただし、使用許可証を受け取ってから3年以内に遺骨を埋葬しないと、利用権を失ってしまいますので、注意してください。

申込期間に注意

都立霊園の募集は年に1度だけで、申込期間を過ぎると翌年の募集まで待たなければなりません。募集は例年6月に開始されますので、6月に入ったら、都立霊園のHPなどをこまめにチェックするのがおすすめです。