どのくらい必要?墓じまいにかかる費用の相場をチェックしよう

公開日 : 2020/8/27

更新日 : 2020/9/10

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最近では、墓じまいをされる方も多くなっています。しかし、いざ墓じまいをしようとしてもどの程度の費用がかかるのか分からない方もいるかもしれません。そこで今回は、墓じまいに必要な費用の相場について探っていきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

公開日 : 2020/8/27

更新日 : 2020/9/10

目次

墓じまいに必要な書類にかかる費用の相場

墓じまいは、人生で1度でも行うことがあるかどうか分からないものです。墓じまいをするとなると、色々と煩雑な手続きが必要なのだろうなということは想像できるかもしれません。しかし、どこに連絡をしてどういった手続きを踏めば良いのか分からないという方もいるでしょう。

 

まずは、墓じまいで必要となる手続きや書類についてと、その費用の相場について見ていきたいと思います。

役所での手続きが必要

墓じまいをするためにはまず、親族間で話し合いをして同意を得てから、お墓のある墓地の管理者に墓じまいをする旨を連絡することがスタート地点です。ただ親族の了解が得られて、墓地の管理者にも連絡ができたからといって、すぐに墓じまいはできません。

 

役所での手続きが必要となり、必要書類は他の墓地に移動させる改葬なら『改葬許可書』、新たなお墓へと移動する場合は『受入証明書』と『埋葬証明書(納骨証明書)』といった書類を用意します。

書類の入手方法と交付手数料

ここで、役所での手続きに必要となる書類は、どこで手に入れることができるのかについてと、その書類の交付手数料の相場について見ていきたいと思います。墓じまいをする際のステップの大事な点になるでしょう。

 

墓じまいをお考えであれば、しっかりと覚えておいてください。

書類はどうやって入手する?

書類の入手先について見ていきましょう。『改葬許可書』は墓じまいをする墓地のある自治体の役所で入手をしてください。また『埋葬証明書』については、今の段階での墓地の管理者が発行しますし、『受入証明書』は改葬先となる墓地の管理者が発行してくれます。

 

それぞれの書類で、発行してくれる先が異なる点に注意をしましょう。

交付手数料はいくらかかる?

改葬許可書については基本として手数料はかかりませんが、一応自治体の役所に問い合わせることが賢明です。受入証明書も同様に、手数料が発生しないのが一般的となっています。ただ、墓地や霊園によっては手数料が必要となる可能性があるため、あらかじめ確認してください。

 

埋葬証明書は、書類自体は無料でもらうことができるでしょう。手続きをする際に必要となる書類は、わずかに手数料がかかることもあるという点を覚えておくのがポイントです。

僧侶へのお布施の相場

墓じまいでお世話になる、墓地のある寺の僧侶へお渡しするお布施も必要になります。ここで、開眼供養と閉眼供養の意味と共にお布施の相場について見ていきましょう。お布施はどの程度用意すれば良いのでしょうか。

 

今後のために、しっかりと覚えておくようにしてください。

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開眼供養

開眼供養がどういったものか、そして開眼供養にはどの程度の費用がかかるのか、相場を見ていきたいと思います。開眼供養とは、新たにお墓を建てた場合に魂を墓石に入れる儀式ですが、墓じまいの際にも行われるものです。

 

墓じまいを検討されているなら、しっかりと覚えておくようにしましょう。

開眼供養とは何?

先に少し説明していますが、開眼供養とは魂入れなどとも呼ばれ、新しくお墓を建てた(仏壇を購入した)時に、僧侶に読経してもらう儀式です。ちなみに浄土真宗では開眼供養は行われませんが、他の儀式が行われます。

 

開眼供養には"目を開く"という意味があり、仏像づくりでの最後の作業となる目を描き込む作業を、儀式にしたものだとされています。開眼供養を行わなければ魂が入らないので、霊験が宿らないことから必須の儀式なのです。

開眼供養のお布施の相場

開眼供養では僧侶に読経をしてもらうことになるため、お布施が必要になります。お布施の額はどの程度包めば良いのか分からないという方もいるでしょう。開眼供養のお布施の相場ははっきりとはしていませんが、大体3万円から5万円が相場であるとされています。

 

法要をしてから会食の席を設けるなら、僧侶の出席についても考慮しなければいけません。それでも僧侶には会食を辞退される方も少なくないため、その際には御膳料として1万円程度をお包みするようにしてください。

閉眼供養

開眼供養の他に、閉眼供養というものもあります。では、閉眼供養とはどういったものなのでしょうか。そして閉眼供養はどの程度の費用が必要となるものなのでしょうか。費用の相場も見ていきたいと思います。

 

しっかりと覚えておくようにしてください。

閉眼供養とは何?

閉眼供養は、開眼供養とは逆に魂の入ったお墓から魂を抜くという法要のことです。閉眼供養によって魂抜きをした後でなければ、納骨がされているお骨は取り出せないでしょう。お墓や仏壇の処分あるいは移動の前に行われます。

 

閉眼供養は祭祀承継者が務めることになるのです。

閉眼供養のお布施の相場

閉眼供養のお布施の相場は、3万円から10万円ほどとなっていて、それ以外にもお車代を包むことになるでしょう。お布施は、供養をしていただいた寺院への感謝の気持ちを表すものです。気持ちを包むものとされていますし、金額で悩んだなら寺院に相談するのも1つの方法です。

 

なお、お布施とお車代は別に包むようにしてください。お車代については5千円から1万円が相場でしょう。

離壇料と石材店へ撤去費用の相場はいくら?

お寺の檀家を離れる場合や、石材店へ墓石の解体や撤去を依頼する場合にも費用がかかります。続いては、離壇料(お寺の檀家から離れる費用)の相場や、石材店へと払う解体・撤去費用の相場について探ってみましょう。

 

それぞれの費用はどの程度が相場となっているのでしょうか。忘れないように、チェックしてみてください。

離壇料の相場について

離壇料の相場は、これまでに納めてきたお布施の3回分とされています。お布施1回分の相場は3万円から5万円ほどとされているので、離壇料の相場は10万円から15万円ほどになるでしょう。この際には、法要でのお布施と離壇料のお布施は別であるという点に注意してください。

 

これまでにご先祖がお世話になってきたことに対する、感謝の気持ちとして最後に納めるようにしましょう。

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解体や撤去費用の相場

お墓の解体や撤去にかかる費用の相場は、1平方メートル辺り12万円となり1坪となると40万円です。とはいえ、お墓の形状が一般的なものと違う場合や、墓地の形状が特殊性がある場合には、追加料金が発生することがあります。

 

相場よりもリーズナブルな価格で請け負う石材店もありますが、墓石は産業廃棄が必要となることから、安価過ぎる業者の場合は不法投棄をしていることも考えられるでしょう。よって信頼できる業者を探すようにしてください。

改葬での納骨費用の相場

改葬をするとしたら、移転先が必要となりますしその移転した先に支払う費用があります。それは納骨費用と運搬費用であり、それぞれの相場について見ていきたいと思います。納骨と運搬にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。

 

ぜひ覚えておくようにしてください。

納骨費用

納骨費用は、移転先に支払う主となる費用です。納骨を家族が行うのであれば費用はかからないでしょう。しかし委託をすることになるのが通常ですので、費用はかかると考えられます。費用は無料で行ってくれることもありますが、1万円から3万円ほどが相場です。

 

元のお墓に複数の先祖のお骨が納骨されていた場合には、1体につき1万円が必要であればもし両親の2体分あるなら2万円が必要となるでしょう。お骨の数によって費用も比例するということです。

墓石の運搬費用

改葬をするなら、墓石を運搬しなければいけません。墓石の運搬については石材店などの専門業者に依頼することになるでしょう。墓石の運搬に関する費用の相場は20万円から80万円ほどとなり、移動距離や墓石の大きさによって変わってきます。

 

運搬費用あるいは納骨の費用は別料金となっているケースもあるものの、料金の全てが含まれているケースもあるので、その点に関しては石材店によって異なります。

様々な供養方法の費用相場

墓じまいをするとしたら、改葬するにも散骨や手元供養、永代供養など様々な供養の仕方があるのを知っているでしょうか。それぞれの方法には特徴がありますし、かかる費用の相場も異なってくるでしょう。

 

各供養の方法での必要となる費用の相場を、見ていきたいと思います。

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散骨

粉末状にしたお骨を、海に撒くのが散骨です。散骨には自身で行う方法と業者に依頼する方法がありますが、お骨を粉末状にする『粉骨』で一般的なのは、専門業者に依頼をする方法でしょう。お墓に埋葬されていたお骨は、湿り気がある場合があるため乾燥をしなければいけないことがあります。

 

その際の費用も追加となる可能性があるので、乾燥も含めた粉骨料金の相場は2万円ほどです。散骨自体については、業者に委託するなら5万円から10万円ほどとなりますが、同席をするなら船のチャーターなども必要となることから、20万円から40万円ほどがかかるでしょう。

永代供養

永代供養は、寺院や霊園が遺骨を預かって三十三回忌まで供養をしてくれる方法です。永代供養だと単独墓や集合墓、合祀墓の3種類があり、単独墓が最も高く合祀墓が安価になっています。とはいえ、永代供養の費用には幅があり地域差もあるでしょう。

 

相場を出すとなると難しいものの、最も安価だと10万円からとなっていて、都心に近く人気のある場所であれば数百万円ほどするケースもあります。

手元供養

自身の手元で供養をしたいという方もいると考えられます。その場合には、粉骨をする必要も出てくるでしょう。先祖のお骨はまとめるようにして、ご両親の分はそれぞれに骨壺に入れて置いておくことも可能です。

 

手元供養での粉骨も、費用は2万円前後必要です。

墓じまいをするなら相場をしっかり把握しておこう!

墓じまいをする方も増加していますが、墓じまいには色々な費用がかかるものです。どういった費用が必要になるのかを、墓じまいに取り掛かる前に知っておくことはとても大切でしょう。もしあなたも墓じまいを検討しているなら、費用の相場をきちんと把握しておくようにしてください。

 

そうすることで、墓じまいの手続きも段取り良く行うことができます。