ペットのお墓の相場はどれくらい?お墓を選ぶポイントも合わせて解説
公開日 : 2020/7/16
更新日 : 2020/9/10
大切な家族であるペットが亡くなったとき、お墓をたてて安らかに眠れる場所をつくってあげたい方は多いのではないでしょうか。今回の記事では、ペットのお墓の相場について解説します。いずれ訪れるお別れの日のために、ペットのお墓についてしっかりと検討しておきましょう。
公開日 : 2020/7/16
更新日 : 2020/9/10
目次
ペットのお墓について
ペットが亡くなった場合、法律では一般廃棄物として捨てて良いことになっていますが、近年では人間と同じように火葬をし、供養をするのが主流となってきています。
また、供養の方法についてはとくに決まりはないため、飼い主の気持ち次第で自由に選べます。そのためペットは人間と同様に「終活」の準備をしていく必要があるのです。
ペットとのお別れについてはあまり考えたくはないかもしれませんが、家族の一員として、亡くなったあとにどんな場所でどのように過ごしてほしいか、ペットが元気なうちに検討しておきましょう。
まずは、ペットのお墓の種類とその金額の相場についてご紹介します。
ペット霊園の種類と費用相場
ペット霊園とは、ペットのお葬式や火葬などの弔いから、共同墓、個別墓などを備えた霊園です。様々なニーズに合わせた霊園が全国各地にあり、見学ができるところもあるため、理想的なお墓が見つかりやすいです。
まずはペット霊園の種類と費用の相場をみていきましょう。
共同墓地
共同墓地とは、他のペットの遺骨と一緒に、ひとつのお墓に入る場所です。共同墓地は最初に火葬の費用がかかりますが、埋葬費用や管理費用などがかからないことが多く、金銭的に抑えた供養をすることができます。
費用はペットの大きさによりますが、鳥やハムスターなどの小動物だと約1万円、小型の猫や犬だと2万円から4万円、大型犬などは5万円から10万円くらいが相場となっています。
なお、火葬を個別で行うか合同で行うかによっても金額が変わります。合同で行う場合は、上記の相場よりも安く行うことができる場合が多いです。
共同墓地のメリットとしては、ペットがひとりぼっちで寂しい思いをしないということがあげられます。とくに生前人懐っこいペットだと、多くの人が出入りしお線香やお花を供えてくれる共同墓地は、賑やかで嬉しいかもしれません。
個別墓
個別墓は、人間のお墓と同じように、ペットに個別のお墓をもつことです。それぞれのペットごとにお墓が並んでいるため、ご遺骨が混ざることのない安心感があります。
それ以外にも墓石のデザインを選ぶことができるため、気に入ったお墓をたてられるのも個別墓のメリットです。
共同墓地と比べると、費用は高くなる傾向があります。金額の相場は10万円から30万円が一般的です。サイズが小さいため人間のお墓と比べると金額は安いですが、管理費がかかる場合が多いため注意が必要です。
個別墓は広い面積が必要になるため、受け付けていない霊園もあります。個別墓を希望する場合は、霊園のサイトを確認したり問い合わせをしたりなど、個別墓を扱っているか確認するようにしましょう。
納骨堂
納骨堂は、個別や共同の墓地に納骨するのではなく、遺骨を安置する専用のスペースです。棚タイプやロッカータイプ、仏壇タイプのものなど様々な種類があり、それぞれ金額が異なります。
納骨堂の相場は、年間で1万円から5万円くらいが一般的です。年間契約のため、ペットのお墓をたてるか迷っている方や手元で保管できない方が一時的に安置しておく場所としてもおすすめです。
個別墓と比べると限られたスペースですが、屋内の納骨堂だと、ペットの写真や生前好きだったおもちゃなど自由に飾ることも可能です。
納骨堂も個別墓と同様に、霊園によっては扱っていない場合があります。事前にしっかりと確認しておきましょう。
手元で供養をする場合
ペット霊園にお参りだとなかなか行けないという方や、ペットのそばにいたいという方は、自宅でペットの遺骨を保管する、手元供養がおすすめです。
ペット用の祭壇を設置して写真や小物を飾ったり、手作りのお墓をつくったりすることで、より身近にペットを感じることができます。
ここからは、手元で供養をする場合の方法を紹介します。
自宅で供養する場合
自宅で供養をする場合は、骨壺に納骨する必要があります。まずはペットの大きさに適した骨壺を用意しましょう。
小鳥や小動物だと約2寸、中型犬だと約5寸くらいの大きさになります。大型犬だと約7寸にもなりますので、家のどこに骨壺を置くかも考える必要があります。
骨壺はペットショップやペット霊園などで購入できる場合が多いです。自宅供養をする人向けに、デザイン性に優れたオシャレな骨壺も販売されています。
自宅供養の場合はつねにそばに置いておくことになるので、サイズ感に気を付けるだけでなく、見た目でも気に入ったものを選ぶのがおすすめです。
庭に埋葬する場合
ペットを自分の家の庭に埋めることは、法律上なにも問題はありません。しかし、埋葬が可能なのは私有地に限ります。公園や海など、思い出の場所で眠ってほしいと思うかもしれませんが、必ず自分の私有地に埋葬しましょう。
火葬などをせずに遺体のまま埋める場合は、腐敗臭などがしないよう注意しなくてはなりません。ペットがしっかり埋葬できるだけの十分なスペースを確保し、深く穴を掘りましょう。埋める際はタオルなどを敷くと遺体が土に還りやすくなります。
火葬後の遺骨の場合は、衛生面で気にかける必要がないため庭の好きな場所に埋めて問題ありません。ただし、埋葬のときには骨壺のふたを必ずあけましょう。骨壺のままだとペットは土に還ることができません。
そのほかに、埋葬後の目印として石をおいたり、お花やお線香をあげて供養したりすることで、自宅にペットのお墓をつくることが可能です。
ペットのお墓の選び方について
ペットのお墓選びをする上で、気を付けなくてはならないことがいくつかあります。お墓は一度選ぶと簡単に変更はできません。理想のお墓を準備するために、ポイントを整理しておきましょう。
場所や立地条件を決める
ペットのお墓を選ぶうえで、アクセスのしやすい場所かどうかが非常に重要です。自宅から遠かったり交通アクセスが良くないところで決めてしまうと、なかなかペットに会いに行くことができなくなってしまいます。
また、ペットが安らかに眠れるように静かな場所が良かったり、景色の良いところが良かったりなど、希望の立地条件もあるかと思います。まずは費用やお墓の種類を考える前に、どのような場所にお墓を建てたいか、エリアを最優先に考えましょう。
金額の上限を決める
希望の場所がある程度絞れたら、どれくらいの大きさのお墓にするか、価格帯を踏まえて検討しましょう。個別墓にしたいなどの希望があると、金額も上がっていきます。
理想的なお墓を突き詰めていくと、金銭的に難しい場合もあります。無理のない範囲で、できるだけ希望に沿ったお墓を建てるために、準備できる金額の上限を決めておきましょう。
葬儀社のプランを確認する
ペットのお葬式や火葬、納骨を葬儀社にお願いする場合、一連の流れがパッケージプランとなっていることが多いです。このときにすべてを葬儀社にお任せして安心せずに、どのようなプランなのか、料金はどこまで含まれているのか確認しましょう。
例えば、火葬は合同か個別か、立会はできるのかなど、プランが細かく分かれている場合が多いです。葬儀社によっては、斎場まで送迎がついていたり、祭壇を選べたりなどのサービスもあります。
希望する内容によっては追加料金が発生することもあるため注意が必要です。実際に葬儀を行う際、食い違いやトラブルが起きないように、あらかじめ確認しておきましょう。
ペットのお墓について検討しましょう
ペットのお墓は、家族にとって触れにくい内容かもしれません。しかし大切な家族だからこそ、亡くなったあとの供養やお墓を具体的に考えておくことで、安心してペットとの時間を過ごすことができます。
ペットのお墓は様々な選択肢があります。ペットが安らかに眠れるよう、立地や費用面などを含めて、しっかりと考えてみてはいかがでしょうか。
ご相談・お問い合わせください