キリスト教のお墓って?お墓参りの時期や流れについてを解説

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/10

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日本では仏教徒がほとんどですが、気r巣と今日も多く存在しています。しかし、キリスト教のお墓に対するしきたりや考え方を知っている方は、多いとはとても言えないでしょう。ここでは、キリスト教のお墓参りをする必要があった場合に必要な情報を解説していきます。

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/10

目次

キリスト教のお墓について解説

宗教の自由が浸透している日本は、自身で信仰している宗教以外について馴染みがない人も多いかと思います。

 

ただ日本は火葬の国なので、基本的には亡くなれば火葬にしてお墓に埋葬することが一般的です。どんな宗教がどんなお墓を用いるのかなどを知っておくことは、非常に重要と言えます。もちろん欧米に多いキリスト教のお墓についても、同様の考えです。

 

それでは、キリスト教と日本のお墓参りには、どの様な差があるのでしょうか。この記事では、キリスト教のお墓参りについて詳しく解説をしていきます。気になっている方は、ぜひ最後までご覧になってください。

キリスト教と仏教のお墓の違いとは?

宗教が違うと、生活スタイル自体に違いが生じます。宗教観が違えば死生観も大きく違いが表れてきます。

 

宗教にはそれぞれ、死後についての考えた方にも大きな違いがあります。この違いは、お墓の違いとなっても現れるので、キリスト教と仏教のお墓についての考え方やお墓のデザイン、値段の違いについても見てみましょう。

お墓についての考え方とは

仏教においてお墓とは「肉体の魂が眠っている場所」という考えがあります。人が亡くなった後は、肉体は大地に還り、魂は天に昇るという考えです。

 

ですので、心臓が止まった時に肉体としては終わりを迎えますが、魂は地上に残っているので「四十九日」という考え方があります。

 

また魂自体は天に還るとされていますが、地上では精神の魂の名残を宿す場所、それを「位牌」と考えられています。お墓には肉体の魂があり位牌には精神の魂があるという考え方です。

 

しかしキリスト教に関しては、お墓に魂や何かが宿っているという考え方はしません。キリスト教にとってお墓とは、故人を偲ぶ場所だという考え方があります。

 

キリスト教にはプロテスタントとカトリックという宗派がありますが2つとも同じk難が得方をしています。つまりお墓というのは、故人が生きていた証を残すという意味にもなります。

 

またキリスト教でも亡くなった方への追悼式は行われます。故人をその部ために1年後や3年後など定期的に式を開くこともありますが、それらは全て教会で行われるものです。仏教で行われる、春と秋のお彼岸にお墓参りをするような習慣もありません。

 

さらにキリスト教には先祖代々のお墓という概念すらなく、1人に対して1つのお墓という考え方が一般的です。だからといって、お墓自体に思い入れがないというわけではありません。

お墓のデザインについて

キリスト教のお墓の多くが、芝生の上に直接墓石を据えるケースが多く、地面の高さもないので、石の大きさとしては仏教で用いる墓石よりも少ないように思えます。

 

日本で設置されているキリスト教徒のお墓は洋式のお墓が多いとされています。デザインとしては、十字架を入れたり人名ではなく聖書に記載されている、聖句を彫ることが多いです。

 

また日本のお墓と同様に、キリスト教のお墓も材質を大理石にしたり、デザインにこだわって作るケースが増えてきています。デザインやお墓の土地面積によっても価格に違いがでるので、購入前にはしっかりとした下調べが必要です。

お墓の値段について

キリスト教のお墓の価格は、ピンからキリまであります。もちろん日本でも同様ですが、新規建立のお墓相場は145万円~205万円が一般的な範囲とされています。

 

しかしお墓には、さまざまなデザインがあるため場合によっては値段も上がったりしてきます。また面積によっても料金は変動してくるため、ここで正確な料金をお伝えすることはできません。

 

もし現在キリスト教で、お墓の建立を検討している場合は、いくつかの業者に確認をして希望の予算もふまえて相談をするのが一番良いでしょう。

キリスト教のお墓参りの時期について

お墓は魂が宿る場所とも思っていないと考えているキリスト教には、お墓参りというしきたりはあるのでしょうか?

 

キリスト教にはプロテスタントとカトリックの2つの宗派に分かれています。お墓参りは、それぞれ、どのようなしきたりがあるのでしょうか。

プロテスタントのお墓参り

プロテスタントでもカトリックでも、「集会」や「ミサ」と呼ばれる教会へ集まる機会があるのが一般的とされています。

 

プロテスタントの場合は、死後1か月の時に昇天記念日として自宅や教会へ集まることが多くあります。死後1か月以降には、特別なしきたりはありませんが、毎年記念として集まったり3年後や7年後に教会で追悼集会を行うこともあります。

カトリックのお墓参り

カトリックの場合は、教会で死後3日目、7日目 、30日目に追悼集会が開かれます。このことからプロテスタントよりも、まめに行われています。

 

さらに毎年11月2日は死者の日とされており、ここでも故人を偲ぶ特別なミサが開かれます。キリスト教においてお墓は特別に重視されているわけではなく、教会で何かしらの集まりが開かれ、清掃や献花に訪れる程度です。

 

定期的にお墓を掃除しているクリスチャンもいるかもしれませんが、キリスト教による教えというより個人的な配慮によるものだといえます。

キリスト教のお墓参りの流れとは?

キリスト教は仏教と比べると、お墓自体に何かの信仰を置いている傾向は強くありません。お墓参りをして故人に思いを馳せることは、気持ちの上で同じかもしれませんが仏教のように手を合わせて故人に祈りを捧げることはしません。

 

それは宗教の考えの違いでもありますが、クリスチャンが捧げる祈りは神に対してのものだからです。ではキリスト教において、お墓参りはどのような流れとなっているのかを解説していきます。

 

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お墓の掃除をする

仏教ではお墓参りの際に、その場にいる人でお墓の掃除を行うのが一般的です。キリスト教では、参加者が掃除をすることはありません。

 

しかし故人の家族や身内が自分自身であり、追悼ミサが行われた後などで他の方がお墓参りをする場合は、事前にお墓の掃除をしておく方が良いでしょう。

神に祈りを捧げる

墓前では故人に祈りを捧げるのではなく、神に感謝を捧げる祈りを行うのがキリスト教では一般的です。祈る方法は両手を胸の前で合わせたり、膝をついたりします。その際の十字の切り方は宗派によって異なってきます。

 

例えば、カトリックの場合は「父と子と聖霊のみ名によって。アーメン」の言葉を口ずさんだり、心の中で唱えます。その際は、右手で額や胸、左肩、右肩の順番で十字を切り、胸の前で手を合わせます。

 

ちなみにプロテスタントの場合は十字を切ることはありません。服装に関しては、黒を基本とした地味で目立たないものであれば礼服やスーツにこだわる必要はありません。

お花を供える

キリスト教は仏教と違い、線香やお供え物をお墓に供えるという習慣はありません。ではキリスト教は、どのようなお墓参りをしているのでしょうか。

お墓参りのお花選びについて

仏教におけるお墓参りは、お線香やお供え物などを用意するのが一般的です。しかしキリスト教では、お線香を供えることはしませんし、お供えを置くこともしません。

 

その代わりに白い花を墓石に供える習慣はあります。花の種類は白いカーネーションや白いユリ、白い小ぶりの菊が一般的とされています。

 

キリスト教のお墓参りをする場合は、白い花は欠かせないアイテムです。また、生前に故人が好んだ花でも良いでしょう。仏教式の仏花を用意するのは、当然のことながらマナー違反ですので注意しましょう。

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夫婦で宗教が違う場合は

信仰は人によって自由なので、夫婦であっても違う宗教を信仰している場合があります。日常生活においては影響が少ないかもしれません。しかし亡くなった場合の葬儀や告別式の場所、方法、注意点などについては覚えておきましょう。

夫婦で違うお墓に入る

日本では、お墓は先祖代々から守られているものなので、夫婦は一緒のお墓に入るのが一般的とされています。しかし近年では考え方が革って聞います。

 

夫婦で信仰している宗教が違う場合には、それぞれが推奨している方法でお墓に入ることがあるため、夫婦であっても別々のお墓に入ることがあります。

 

夫婦ともに亡くなってしまった場合は、夫婦としての関係は終わっているので一緒に入らなくても良いのではという考え方が増えてきているのが理由の一つです。しきたりや昔ながらの習慣を守るよりも、亡くなった故人の石を尊重するケースが増えてきているのです。

キリスト教のお墓についても覚えておく

いかがでしたでしょうか。日本はまだまだ仏教の方が多くいますが、キリスト教の方も増えてきているのが事実です。そのためクリスチャンが亡くなった後のお墓についても生前から知っておいた方が良いでしょう。