改葬とは?お墓の移転する際の手続きや流れ、費用までを徹底解説!

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/7

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改装(かいそう)は、既にお墓に埋葬されている遺体や遺骨を別のお墓に移転することです。近年では、お墓の管理をしやすくするために自宅から近い場所などに改装する方が急増しています。そこで今回は、お墓を移転する際に必要な手続きや流れ、費用をご紹介します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/7

目次

改葬する人が増えている理由は?

お墓を移転するということは、なかなか簡単に行えるものではありません。しかし実際に改葬をする人は年々増加傾向にあります。では、なぜ改葬する件数が増えているのかその理由を見ていきましょう。

お墓への利便性を良くするため

近年では、仕事や家族の都合でお墓のある出生地より離れた場所に住む方が増えています。お墓が遠い場合、お墓参りに行く回数も減り維持管理をするのも困難になってきます。また、お墓参りに行くための交通費の負担も大きくなるため、住んでいる場所の近くにお墓を移転する人が多くなっている理由です。

お墓を管理する人がいないため

少子高齢化の現代ではお墓を管理をする後継者がいないため、高齢になってもお墓の管理が出来るように住んでいる場所の近くに改葬する方が増えている理由の1つです。 お墓を管理する人がいない場合は、お墓を移転する際に永代供養などお墓の形態自体を変える場合が多いです。

改葬の流れについて

改葬をするには、様々な手続きが必要です。では、どのような流れでお墓を移転するのでしょうか。改葬を検討している方はぜひ参考にしてください。

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親族やお寺と相談する

改葬をする際に一番大切なのは、親族やお寺と事前に相談をすることです。もし、お墓の管理者が自分であっても、親族に知らせないままお墓を移転してしまうという行為は後々トラブルにも発展しかねません。 また、現在お墓が建てられているお寺にもあらかじめ改葬する旨を報告や相談をするようにすると、手続きがスムーズに進めることができます。

改葬先を決定し「受け入れ証明書」を発行する

改葬をする旨を親族やお寺に相談したら、次は移転先を探します。選び方に決まりはありませんが、お墓の管理をしやすい場所や宗派で選定するのが一般的です。 決定した移転先の墓地の管理者に「遺骨を受け入れることを承認したという証明書」を発行してもらいます。

お墓がある場所の自治体で「改葬許可申請書」の用紙をもらう

お墓を移転するためには、移転元の自治体で「改葬許可申請書」の用紙を受け取ります。この用紙に必要事項を記入し、必要書類を添付し再び自治体へ提出することで、改葬をすることが可能となります。

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「埋葬証明書」の発行

「埋葬証明書」は、移転元のお墓があった墓地の管理者から発行される書類です。埋葬証明書を発行してもらう際に気を付けたいのは、墓地の管理者がお墓の移転を拒否するなどのトラブルば時折起こるということです。お墓を移転することは、お寺の檀家から離れることになり、墓地の管理者にとっては決して望ましいことではないからです。 墓地の管理者とのトラブルにならないように、埋葬証明書を発行してもらう前に「お寺に改葬の相談をしておくこと」を心がけましょう。

閉眼供養(魂抜き)をしてから、遺骨を取り出す

次に遺骨を取り出すのですが、改葬の工事に入る前に閉眼供養(魂抜き)の法要を必ず行うようにしましょう。 墓石には、そのお墓に眠っている故人の魂が宿っていると言われています。必ず閉眼供養を行い墓石に宿っている魂に抜くことにより、墓石をただの石材の状態に戻してから改葬工事を始めるようにします。 閉眼供養が終わりましたら、遺骨を取り出すことができます。遺骨を取り出す際には、自分で取り出そうとはせずに、石材店などに任せることをお勧めします。

納骨後、開眼供養をする

移転元から取り出した遺骨は、新しい移転先に「改葬許可証」または「墓地使用許可証」を提出してからお墓に納めます。その時に納骨式と開眼法要(魂入れ)を行い、新しい墓石に故人の魂を宿らせたら全ての改葬作業は終了となります。

改葬の手続きに必要な書類

改葬の手続きには、様々な書類が必要になります。では、どのような書類を準備すれば良いのか早速見ていきましょう。

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埋葬証明書

「埋葬証明書」は、現在遺骨を埋葬していることを証明するために、墓地の管理者に発行してもらう書類です。 発行してもらう際の手数料は、1通300円~1,500円くらいとなります。この証明書は、1人分の遺骨に付き1通発行されるので、移転させる遺骨が複数の場合には、複数枚発行してもらう必要があります。

受入証明書

「受入証明書」は、移転先の墓地の管理者に発行してもらう書類です。基本的に受入証明書を発行の際には、手数料はかかりません。

改葬許可申請書

「埋葬証明書」「受入証明書」と一緒に「改葬許可申請書」を移転先の墓地のある自治体に提出し、「改葬許可証」を発行してもらいます。この許可証がないと、お墓の移転をすることはできません。 自治体によって発行手数料は異なり、無料の場合もあれば1000円くらいかかる場合もあります。

改葬の種類

改葬には、大きく分けて3種類の方法があります。それぞれのお墓の移転の方法について詳しくご紹介していきましょう。

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遺骨だけを移転する

改葬をする際に、一番多いのが遺骨だけを移転する方法です。具体的には、墓石自体はその場で解体した後処分をし、遺骨だけを新しいお墓に埋葬することです。

遺骨と墓石を一緒に移転する

遺骨と墓石の両方を移転する人は、あまり多くありません。なぜなら、移転する前の土地と移転先の土地の大きさが合う場合が少ないからです。 もし、墓石ごと新しい墓地に移転したい場合は、墓地の使用規定により古い墓石を移転して建てることを禁止しているところも数多くありますので、墓地の管理者にあらかじめ確認する必要があります。

遺骨の一部だけ移動し墓石を新設する

遺骨の一部だけを骨壺の中から取り出して別の場所に新しい墓石を建てて、現在あるお墓はそのまま残すという方法です。 この方法ですと、遺骨を複数に分けて供養することができるのでお墓の後継者はいるが、自分自身が遠方に住んでいるためお墓参りになかなか行けないという方が選択しています。 なお、分骨する際には遺骨の所有者にきちんと承諾を得ない限り勝手に行うことはできませんので注意してください。

改葬にかかる費用

改葬にかかる費用は、大きく分けて「移転元」と「移転先」それぞれにかかる費用にい2つです。移転元でかかる費用は約10万円、移転先でかかる費用はお墓を新しく建てる場合で約100万円~300万円ほどです。 ここでは、移転元・移転先ではどういった費用がどれくらいかかるのかを詳しく解説していきます。

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閉眼供養のお布施

お墓を撤去したり遺骨を取り出したりする際は、お墓に眠っている故人の魂を抜き取る「閉眼供養(魂抜き)」の法要を行います。 この閉眼供養は、お墓の前で僧侶に読経をしていただく儀式となります。その際に供養していただいた僧侶にお布施をお渡しします。閉眼供養のお布施は1万円~3万円くらいとなります。宗派によっては閉眼供養を行わない場合もありますので、事前に閉眼供養をお願いするお寺に確認しておきましょう。

墓石の解体・撤去費用

墓石の解体や処分・移転は、一般的に石材店に依頼することになります。墓石の解体や撤去する費用の相場は現在のお墓の立地条件によって変動する場合が多いですが、1㎡あたり約20万円~40万円ほどです。 費用は高額となりますので、複数の石材店から事前に見積もりをとり検討する方が良いでしょう。 ただし、お寺によっては墓石移転の工事業者を指定していることがあります。その場合には、移転元で依頼する業者と、移転先で依頼する業者の両方を頼まなければならないことを覚えておきましょう。

離檀料

現在のお墓がお寺にある場合には、檀家を離れる際に今まで押せwになったお寺にお礼の気持ちというかたちで「離檀料」というものをお寺に包んで渡します。 離檀料はお寺側でも受け取らないところもありますが、一般的な相場は3万円~20万円位と言われています。

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墓石の運搬費用

お墓を移転先に運搬する時に、一般的には専門の業者に依頼します。この運搬費用の相場は5万円~10万円ほどです。 ただし、運搬費用は移動距離や石材の重さなどで金額が異なりますので覚えておくと良いでしょう。

新しい墓石の費用

移転先に新しい墓石を建てる場合には、当然墓石の購入費用がかかります。選択する墓石の種類によって費用が大きく違いますが、一般的な相場は100万円~200万円と言われています。 また、墓石を建てるためには区画の基礎工事や墓石の据付工事が必要です。この工事は、墓石の大きさや付属品などにより変わりますが、大体10万円~30万円くらいが相場です。

開眼供養のお布施

お墓の移転が完了したら、最後にお墓にご先祖様の魂を迎え入れるための儀式である開眼供養(魂入れ)を僧侶に依頼し行います。この時に、読経をしていただいたお礼として僧侶に気持ちを包んでお渡しします。開眼供養の相場も、閉眼供養と同じく3万円~5万円くらいです。

改葬する際にはあらかじめ流れや必要な書類を把握しておこう

お墓を移転するには多くの手続きや費用などがかかりますので、改葬を考えてはいても実行に移せない方も多いのではないでしょうか。 実際に改葬をした方たちは「お墓参りの回数が増えた」という調査結果もあります。改葬を検討している方は、満足のいくお墓の引っ越しができるようにあらかじめ流れを把握しておきましょう。