納骨式の挨拶は何を言う?挨拶の具体的な例や納骨式の準備について解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/2

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遺族代表の方は納骨式で参列者の前で挨拶をしなければいけません。そんな機会はめったにあるものではないので、何を言うべきかわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では納骨式の挨拶の具体的な例、納骨式の準備・手配について解説します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/2

目次

納骨式とは?

納骨式は火葬した後の遺骨をお墓に納めるための儀式です。葬儀の形態が多様化した現代では従来のお墓や納骨堂だけでなく、樹木葬や海洋葬といった納骨式も増えてきています。仏教だけでなくキリスト教や神道でも行われる共通の儀式です。

納骨式を行う時期

納骨式を行う時期に厳格な決まりはありません。一般的には四十九日や一周忌といった区切りの時期に行われますが、喪主や参列者のスケジュール、地域の慣習によっても左右されます。

 

神道での納骨式は仏教と違い、五十日祭(亡くなってから50日後)と呼ばれる時期に行われます。キリスト教では亡くなってから一か月後の召天記念日に納骨を行うのが一般的です。

納骨式の服装

納骨式の服装は喪服が一般的です。亡くなってから四十九日以内の場合は特に連絡などない限り、喪服で参列しましょう。

 

納骨式を四十九日以降に行う場合、喪主側から平服でも構わない旨を連絡されることもあります。平服の場合は、男女ともにブラックフォーマルのような略式礼服を着用します。一般にお通夜に参列する時の服装で構いません。

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納骨式の香典

納骨式に持っていく香典は五千円から一万円が相場です。故人に対する立場によっても左右されますが、最低でも五千円~一万円は包むようにしましょう。四十九日のような法要を兼ねている場合は法要の分の香典のみで構いません。会食なども合わせて行う場合は五千円ほど余分に包んでおきましょう。

納骨式の流れ

納骨式は仏教や神道、キリスト教といった主要な宗教で共通して行われる儀式です。しかし具体的な手順は宗教ごとに異なるので注意が必要です。宗教ごとの具体的な納骨式の流れを解説します。

仏教の場合

納骨式は遺族代表の挨拶→納骨→読経、焼香→お供え→会食といった流れで行います。会食が終わった際にはお坊さんにお布施を渡します。また納骨を行う前には水でお墓を清めておきます。

 

骨壺のまま納骨するか、納骨袋で納骨するかは事前に寺院へ確認しておきましょう。お墓での納骨が終わった後は会食等の会場へ移動します。

神道の場合

神道の納骨式は埋葬祭と呼ばれ、神職が立ち会って行います。流れとしてはまず遺骨をお墓に安置するための祭壇を作ります。祭壇は竹の柱、しめ縄、銘記(故人の氏名が書かれた旗)を使って建てられます。

 

その際には神饌と呼ばれるお供え物も供えます。神饌は米、魚、餅、野菜、果実といった食物や水や酒といった飲み物も用意します。故人の好きだった物もこの際にお供えされます。

 

祭壇の設置、お供えが終わると神職によるお祓いと玉串の奉奠が行われます。玉串の奉奠は手順が決まっているので、事前に下調べをしておくと良いでしょう。

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キリスト教の場合

キリスト教の納骨式は神父、牧師の立会いの下で行われます。一般的には、黙とう→讃美歌の斉唱→聖書朗読を聞く→お祈りといった流れで行われます。

 

讃美歌は312番「いつくしみ深き」が最も歌われます。歌詞を配布する場合が多いので事前の練習などは必要ありません。お祈りに関してもわからない場合は神父さん、牧師さんの動作を見て真似るようにしましょう。

納骨式の準備・手配

納骨式の事前準備は主に「寺院に納骨式の予約」「石材店への連絡」「書類などの用意」をする必要があります。他にも参加人数の把握や会食の手配など、意外と手間がかかるので必要な事柄を事前に把握しておきましょう。

 

納骨式の日取りを決めたらまずは寺院に予約をしましょう。四十九日や一周忌に行われることが多いですが、お盆やお彼岸の時期は避けた方が良いかもしれません。予約の際には塔婆の作成依頼とお布施の金額の確認もしておきましょう。

 

寺院への予約が済んだら、石材店へ連絡しましょう。墓石に戒名を掘ってもらうためと、納骨式でお墓のカロートを動かしてもらうためです。

 

加えて当日までに「遺骨埋葬許可証」と「墓地使用許可証」を取得しておきます。遺骨埋葬許可証は死亡届を役場に提出した際に発行されます。墓地使用許可証も同様に役場で発行してもらう必要があります。

納骨式での挨拶

納骨式の挨拶では「参列して頂いた方々へのお礼」「葬式後の遺族の近況」「納骨式後のおもてなしの有無」を主に伝えます。以下ではシチュエーションごとに具体的な挨拶の例を紹介していきます。

納骨式の開始の挨拶の例

「本日はご多忙の中、(故人の氏名)の納骨式にお越しいただきありがとうございます。皆様に来て頂き(故人の氏名)もよろこんでいることと思います。」

「本日無事に終わることができたのも皆様のおかげであるとお礼申し上げます。(故人の氏名)が亡くなったことで、家族や皆様に支えられていたことに気付きました。」

「別室に食事を用意してありますので思い出話に花を咲かせつつ、召し上がっていただければ何よりです。」

 

このような構成で挨拶をしましょう。納骨式はこれまでのお葬式と異なり、故人や遺族に親しい方の参列が多くなります。そこまで固い挨拶でなくても構いませんが、当日に困らないように考えておきましょう。

納骨式の会食での挨拶の例

「本日はご多忙の中、(故人の氏名)の納骨式にお越しいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、納骨を無事終えることができました。」

「早いもので(故人の氏名)が亡くなってから~日が過ぎました。その間、皆様からお見舞いの言葉をいただきまして誠にありがとうございました。」

「ささやかな席ではございますが、ごゆっくりとお過ごしいただければ幸いでございます。」

会食の初めにこのような挨拶をします。加えて親戚に献杯の音頭を頼まなければならないので、事前に一声かけておきます。

 

また会食の終わりにも挨拶をすることがあるので、考えておきましょう。

「本日はお忙しい中最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。皆様からの故人の思い出話を伺い、改めて故人を身近に感じることができました。」

「名残はつきませんがこれにてお開きとさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。」

このような構成で会食を締めます。始めも終わりもあまり長すぎない挨拶をすることが大切です。

納骨式での挨拶に関するまとめ

この記事では納骨式の意味や参列する際の注意点、具体的な流れを紹介しました。また遺族の方に向けて、納骨式の準備や挨拶の具体的な例についても解説しました。

 

葬儀からある程度時間がたった納骨式の挨拶では、悲しみが少しでも癒え、前に進んでいることを伝えることが重要です。納骨式は比較的親しい方が集まるので喪主の方も固くなりすぎずに挨拶をしましょう。

 

この記事が納骨式で挨拶をする際の参考になれば幸いです。