喪中の挨拶状はどうすべき?書く時のポイントと基本マナーを紹介

公開日 : 2020/6/15

更新日 : 2020/9/4

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喪に服す期間では、新年の挨拶を控えなければなりません。その旨を伝えることが喪中の挨拶状の目的です。今回の記事では、喪中の挨拶状を書く上で抑えておきたいポイント。ならびに、喪中の挨拶状にまつわる基本的マナーを紹介していきます。

公開日 : 2020/6/15

更新日 : 2020/9/4

目次

喪中の挨拶状とは?

近親者の死後から1年間、喪に服す期間に設定されています。この1年間に関しては、年賀状を送る行為を控える必要があります。この時に送る喪中の挨拶状のことを「年賀欠礼状」とも表します。

 

この新年の挨拶を控える旨を伝えるための喪中の挨拶状を送る上で、抑えておきたい書き方や送るべきタイミングを知っておく必要があります。そこで、今回は喪中の挨拶状に書くべき4つのポイントと基本的マナーを中心に紹介していきます。

喪中の挨拶状に書くべき3つのポイント

喪中の挨拶状に書く上で、抑えておきたいポイントは主に3つあります。この3つのポイントを以下で紹介していきます。

まずは挨拶文で始めましょう

喪中の挨拶状を書く際、まずは年賀欠礼をしなければならない旨を1文目で記載します。この時、一般的な手紙では記載することが多い頭語や時候の挨拶を含む前文は省略してください。

 

具体的には以下3つのパターンで書き始めてみてください。1つ目が「喪中につき、新年の挨拶をご遠慮申し上げます。」です。2つ目が「喪中につき、年頭の挨拶を謹んでご遠慮申し上げます。」です。

 

最後の3つ目が「喪中につき、勝手ながら新年の挨拶は控えさせていただきます。」です。この時注意したいのが、「年賀」の挨拶と書かないことです。「年賀」とは、慶事に使う表現のため、喪中の挨拶状で記載することはマナー違反にあたります。

亡月、続柄、名前等の基本事項の記載も忘れずに

1文目で挨拶文を書いた後は、誰の喪中であるのか伝えなければなりません。これを伝えるために記載すべき項目は、「亡月」、「続柄」、「名前や年齢」といった基本事項です。以下で記載方法を紹介していきます。

続柄を書く時に抑えておきたいポイント

続柄は、差出人から見た故人の続柄を記載します。差出人とはこの場合は祖父や祖母、父、母といった方々があたります。この時、連名で喪中の挨拶状を出す場合の続柄は筆頭人からみた続柄を記載してください。

 

筆頭人とは、連名で一番前に名前が来る人の名前のことです。つまり、夫婦で連名で喪中の挨拶状を出す多くの場合は、夫の名前を記載することです。家族連名で記載する場合は父親と記載してください。

 

例えば、妻の父親が亡くなった場合のケースを考えます。この時、連名で記載する場合は「義父」と記載してください。また、家族連名の場合は妻の名前を先頭に記載した後に「父」と記載してください。

年齢、名前等を書く時に抑えておきたいポイント

まずは、年齢を喪中の挨拶状に記載する時のポイントを紹介します。年齢は基本的に省略しても構わない項目です。仮に記載する場合は、故人が亡くなった時の年齢を記載してください。この時、「数え年」で年齢を記載することがポイントです。

 

次に、名前を喪中の挨拶状に記載する時のポイントを紹介します。名前は、差出人と故人の名前が同じ場合は「苗字」だけ記載してください。仮に故人と差出人の名前が異なる場合、「フルネーム」で記載することがポイントです。

 

最後に亡月を記載する時のポイントを紹介します。この場合は、故人が亡くなった月を記載してください。この時、月日は必ずしも記載する必要はありません。

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結びの挨拶文で締めくくりましょう

1文目の挨拶文、抑えておきたい3つのポイントを記載した後は「結びの挨拶文」で締めくくりましょう。この段階で伝えるべきことは「故人がお世話になったことへの感謝」です。その後に、故人が亡くなった後の付き合いをお願いする旨を伝えます。

 

具体例として以下2パターンを参考にしてください。1つ目が、「本年中に賜りましたご厚情を感謝申し上げます。今後も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。」です。2つ目が、「ここに本年中賜りましたご厚情を深く感謝いたします。寒さがより厳しくなる折、どうぞご自愛くださいませ。」です。

 

上記2つのパターンを参考に結びの挨拶文を記載した後、挨拶状を出す年月日を記載することを忘れない様にしてください。その後、挨拶状の裏に差出人の名前と住所を記載すれば完成です。

喪中の挨拶状に関する基本マナーを紹介

喪中の挨拶状に関する基本マナーは、主に4つあります。以下でこの4つの詳細を紹介していきます。

挨拶状は縦書きor横書き?

喪中の挨拶状は、縦書きが正しい形式とされています。喪中の挨拶状の様に、伝統的な出来事で文書を作成する際は「縦書き」の形式を使用することが推奨されています。なぜなら、横書きはメールや手紙等のカジュアルな文書を作成するときの形式とされるからです。

 

ただし、1点例外があります。それは、キリスト教を信仰されている方に喪中の挨拶状を送る場合です。この場合は横書きの喪中の挨拶状を送ることも可能です。キリスト教に横書きが浸透している欧米文化が色濃く反映されているからです。

挨拶状は薄墨で書くべき?

喪中の挨拶状を書く際に、よく気になるポイントとして「墨の濃さ」があげられます。しかし、実際のところ喪中の挨拶状に最適な「墨の濃さ」に明確な規定はありません

 

色が濃い方が黒墨になるから喪中に最適である。色が薄い薄墨の方が控えめな印象を与えられるから喪中に最適である。こうした定説が散見されますが、基本的にどちらでも構いません。1つ心掛けるとするならば、相手が読みやすいようにするという1点です。

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挨拶状を出し忘れた時はどうする?

諸事情等で喪中の挨拶状を出し忘れてしまうことがあるでしょう。その場合は、「寒中見舞い」を喪中の挨拶状として代用してください。この時、寒中見舞いを松の内の1月7日の翌日から立春の2月4日ごろまでに送ることがポイントです。

 

その際に、「昨年~月に(続柄)~が(享年)~で永眠し、年末年始のご挨拶を遠慮させていただきました。」等の言葉を添えておきましょう。

挨拶状は誰に送るべき?

喪中の挨拶状は、基本的に毎年年賀状を送っている相手、もしくは故人との交流が深かったと考えられる相手に対して送りましょう。この時、故人の共通の知り合いに対してもなるべく出してください。

 

この時、基本的に葬儀の参列者には送り必要がありません。例えば、すでに身内の不幸を知っている親族の方等が当てはまります。まとめると、親族にはあたらないものの故人がお世話になったであろう人に送ることがポイントです。

マナーを守ってきちんと喪中の挨拶状を出しましょう

喪中の挨拶状は、新年の挨拶の自粛をお願いするために送らなけれなりません。故人の死後1年以内という忙しい時期に準備しなければならないため、初めての方は困難を極めます。そんな時も紹介したマナーやポイントを基に、喪中の挨拶状を送ることを心掛けましょう。