初盆での服装は?暑いときの服装やマナー、香典についても解説

公開日 : 2021/3/4

更新日 : 2024/3/2

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初盆は暑い夏に行われ、法要と同じで正しい服装で参列する必要があります。身内だけなら平服でも構いませんが、親族や知人などが集まる場合は基本的なマナーを守りましょう。初めて初盆に参列する方に向けて、正しい服装や香典などの詳しい内容を解説します。

公開日 : 2021/3/4

更新日 : 2024/3/2

目次

初盆とは

初盆は故人が亡くなり、四十九日法要を終えて初めて迎えるお盆のことです。初めてお盆を迎えるため、毎年行うお盆よりも盛大に行います。自宅に親族や故人と近しい友人を招いて、お坊さんに読経をしてもらい故人を偲びます。

 

自宅で初盆を行う方が多いですが、お寺で行う方もいます。地域の風習によって、初盆を行う場所が異なり、7月に執り行われる新歴のお盆と8月に執り行われる旧歴のお盆によって、初盆を行う時期にも違いがありますので気を付けましょう。

 

初盆に参列する方は法要と同様、正しい服装マナーを守らないといけません。準備しなければいけないものが正しいのか不安な方も多いため、服装や持ち物について詳しく紹介します。

初盆にふさわしい服装

初盆にふさわしい服装について解説します。男性・女性・子供の順番で紹介しますので、適した服装で参列できるように準備しましょう。

男性の服装

初盆の服装で男性は、礼装や喪服を着用します。暑い夏の中で行われ、法要中に上着を脱げないため、夏用の喪服は涼しい素材で作られているものを選びましょう。葬儀や法要のために、夏用を1着準備しておけば後々まで使えるのでおすすめです。

 

スーツの下に着るワイシャツは白無地のYシャツで、暑さ対策として半袖のYシャツを着用しても問題はありません。ネクタイは黒無地を着用し、靴も礼装用の黒を選んでください。家族だけで行う初盆でも、お坊さんにお経を読んでもらうため、服装マナーを守りましょう。

女性の服装

初盆にふさわしい女性の服装は礼服や喪服です。夏は暑いため、涼しい服装を選びたいところですが、肩を出したり、大きく胸元が開いているデザインなど、肌を露出する服装はマナー違反です。七分袖を選びスカート丈もひざ下のデザインを選びましょう。

 

礼服や喪服は夏用で涼しい素材を選べば、暑さ対策を行うことができます。女性はスーツやワンピースなどを初盆で着用することができますが、ワンピースの方が風通しもよく涼しく過ごすことができます。シンプルなデザインの喪服を選んで参列しましょう。

 

女性は服装の他にもストッキングの色にも気を付けましょう。初盆は夏に行いますが、ストッキングは黒を着用し、靴も喪服用の黒が基本です。妊娠中の方はヒールを履くと転ぶ危険があるため、ヒールのない黒の靴を着用しても問題はありません。

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子どもの服装

初盆に参列する子供は、学校の制服を着用しましょう。制服がない場合は、喪服でなくても構いません。大人のように落ち着いた地味な色合いの服装を心がけてください。男の子であれば、白のシャツに黒の半ズボンなどを選びましょう。

 

女の子であれば、黒や紺などのワンピースを着用するのがおすすめです。靴も派手なカラーが入っていないシンプルなデザインを選ぶようにしてください。初盆は夏に行われるため、子供の熱中症対策もしないといけません。

 

子供も大人と同様、肌の露出が多いのはマナー違反ですが、涼しい素材のカーディガンやジャケットなどを選び、体調を崩さないように気を付けましょう。

平服で初盆に参列するときの注意点

初盆は身内だけで行うことも多いため、案内状に「平服でお越しください」と書いていることが多いです。平服は普段着で初盆に参列してよいというわけではなく、略礼装のスーツやジャケットのことを指しているので、正しい服装で参列しましょう。

 

男性の平服は略礼装のスーツが基本であり、地味な色の夏用スーツを着用することができます。白無地のYシャツと黒のネクタイは葬儀や法要と同じです。初盆に平服で参列する男性は、靴も派手な私服用のデザインは避けましょう。

 

女性の平服はシンプルで暗い色のワンピースやスーツを着用します。肌の露出が少ない、シンプルで落ち着いたものを選びましょう。ストッキングの色は黒・ベージュのどちらを選んでも大丈夫です。靴はヒールが細くて高くないものでサンダルでないものを選んでください。

初盆のメイクや小物で気を付けること

初盆に参列する時、服装以外にも気を付けることがあります。特に女性は男性よりも注意点が多く、やってはいけないこともあります。初盆に参列する予定がある方は事前にチェックしましょう。

女性のメイクや髪型

初盆に参列する女性は、メイクや髪型にも気を配らないといけません。ノーメイクは社会人の女性としてマナー違反ですが、派手なメイクも失礼に当たるので気を付けましょう。ナチュラルメイクが好ましく、眉を整え口紅を塗るだけできちんとした印象を与えることができます。

 

夏は汗によってメイクが崩れやすいため、マスカラや口紅はウォータープルーフを使用するのがおすすめです。初盆ではお墓参りなど外にいる時間も長いのを想定して、日焼止めやファンデーションも汗に強いタイプで調整しましょう。

 

髪が長い女性は、まとめ髪にすると印象をよくすることができます。なお、派手なヘアアクセサリーは使用しないでください。黒でシンプルなものは可能ですが、おしゃれをする場ではないため、特に必要はありません。

夏でもジャケットやネクタイは必須

男性は初盆の服装でジャケットを着用しないといけません。夏の暑さでジャケットを脱ぎたいと思う方は多いですが、先方から「どうぞ上着を脱いでください」と言われる前に脱ぐことはマナー違反になるため、気を付けましょう。

 

ジャケットを着ていることで、熱中症の症状などが出て体調が優れない場合は、すぐに喪主側に相談してください。喪主が忙しく伝えることが難しい時は、近くの人に状況を伝えて涼しい場所へと移動して休んでください。

 

男性は夏でもジャケットにネクタイを必ず着用しないといけないため、少しでも暑さ対策をするようにしましょう。涼しい素材のスーツを選んだり、Yシャツを半袖にしたりして工夫し、初盆に参列しましょう。

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派手な小物類はNG

初盆の服装は服装以外に、小物類の着用にも気を付けましょう。男性も女性も金色の時計や派手な金具やデザインのバッグはマナー違反です。アクセサリーは結婚指輪のみ着用することができますが、ハーフエタニティは派手なデザインになるため、外して参列してください。

 

女性はアクセサリーをつける方もいます。パールで1連のネックレスは着用できます。なるべくシンプルなデザインを選びましょう。デザインに悩む方は着用しないのが無難です。マニキュアをする場合は、肌に近い色であれば問題ありません。

 

カラフルなカラーやストーン・ラインが入っている方は、派手なネイルデザインでマナー違反になるため、ネイルオフをしてから初盆に参列しましょう。服装以外にも細かいところまで気を配らないといけませんので、正しいマナーを把握して準備を進めましょう。

香典・お布施・数珠も忘れずに

自宅で新盆の法要をする場合は、服装やメイク、小物に注意する以外にも、数珠お布施お供え物を必ず準備するよう注意しましょう。服装や身だしなみに注力しすぎて、これらを忘れないよう事前に準備することが大切です。

数珠は必ず持つのがマナーというわけではありませんが、持っていた方がマナーが良いとされます。なお、各宗派ごとに適した数珠の種類が決まっていますが、指定がなければ一般的な数珠で問題ありません。

初盆の香典について

初盆に参列する方は、香典を準備する必要があります。ここでは、新盆見舞いとも言う香典の金額相場や、香典袋の書き方などを説明します。気を付けるポイントが多いので、是非参考にしてください。

香典の金額相場

初盆に香典を準備するときは、故人との関係性や香典を贈る人の年齢によって、金額相場が異なります。香典の金額が高いのは両親に包むときです。一番近い関係性で産み育ててくれた存在であることから、妥当な金額です。

 

夫婦で香典を包むときは、会食に出席するかどうかがポイントです。会食を欠席する場合は、一般的な香典の金額相場を包めば問題はありません。会食に出席するときは、香典を上乗せして渡すようにしましょう。夫婦の場合は香典を2倍で渡すのが一般的な金額です。

  20代 30代 40代 50代
両親 1万~5万 1万~5万 1万~10万 1万~10万
祖父母 3千~1万 3千~3万 3千~3万 5千~3万
兄弟姉妹 1万~3万 1万~3万 1万~5万 1万~5万
叔父・叔母  3千~1万  5千~2万  5千~3万  5千~5万
友人・知人・近所 2千~1万
友人の親 2千~1万
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香典袋の書き方

初盆は四十九日を終えて行うお盆のことで、香典袋の表書きは浄土真宗以外は「御仏前」と書くのがマナーです。お供え物を準備できなかった場合は、「御供物料」と記すことで品物の代わりに渡すことができます。香典とお供え物を一緒に渡すことも可能です。

 

表書きに「御仏前」と書いたら、その下に名前をフルネームで書きます。夫婦で香典を包む場合は夫の名前だけでもいいですが、左側に妻の名前のみを書くこともできます。連名で香典を包むときは、目上の人の名前を右側から順で3名まで書くことが可能です。

 

香典袋の中袋には包んだ金額を漢数字の旧字体で縦書きで記入します。横書きの香典袋であれば、アラビア数字で書くことができます。住所では、数字は普段使用する漢数字を使用します。金額を記入する数字とは異なりますので、注意しましょう。

香典の渡し方

初盆に香典を渡す方法は2つあります。喪主に直接渡す方法と仏壇に供える方法があり、地域の風習によっても異なります。喪主に直接香典を渡す場合は、「心ばかりのものですが、仏前にお供えください」と一言添えるようにしましょう。

 

香典の渡し方は、包んだ袱紗に乗せて渡し、香典袋は表書きが相手に見えるように渡してください。仏壇に供える場合は、お供え物と一緒に仏壇前に香典を置き、仏壇に手を合わせましょう。身内だけの初盆であっても、香典の渡し方のマナーはしっかりと守りましょう。

初盆のお布施について

初盆ではお坊さんにお経を読んでもらうため、喪主側はお布施の準備が必要です。金額相場や渡し方など、気を付けるべきポイントがあります。初盆を迎える方は、チェックしてください。

お布施の金額は宗派によって異なる

初盆のお布施は、毎年行うお盆よりも金額相場は高めです。通常のお盆は5千~2万円ですが、初盆は4万円が一般的です。大規模な法要を行うことが多いため、お布施の金額も高めになるのが特徴です。また、年々少しずつ規模を縮小する傾向になっています。

 

お布施の相場は宗派によって異なり、金額の違いは宗派ごとの考え方によって差が出ます。真言宗のお布施相場が高いのは、真言呪が追善供養をより重要視する宗派であり、読経への感謝やご本尊へのお供えの意味が強いからです。

 

曹洞宗や天台宗・臨済宗は、僧侶の読経や法要に対するお礼という意味でお布施を包んでいます。日蓮宗の場合はお布施が功徳に結びつく考えから、高ければ高いほど良いとされています。浄土宗は仏様に捧げるものという考えで、お布施の金額が設定されています。

宗派 金額
真言宗 3万~5万
曹洞宗 1万
天台宗 1万
浄土宗 1万~3万
日蓮宗 1万~3万
臨済宗 1万
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お布施を入れる封筒

初盆でお布施を包むときは、白無地の封筒を用意します。葬儀や法要のときに香典を包む香典袋は使用しません。僧侶側に不幸があったわけではなく、お経を読んで法要を行ってもらった感謝の気持ちとしてお布施を渡すため、白無地で二重封筒になっていないものを使用します。

 

お布施の封筒の表書きは黒墨を使って「御布施」と書きますが、宗派によっては、「御経料」や「御回向料」と書く場合もあるため、事前に確認しましょう。下段には「〇〇家」と書くか、施主の名前を書いてください。

 

封筒の裏面には施主のフルネーム・住所・金額を記載します。金額を書くときは漢数字の旧字体を用いるので、一は壱・三は参・五は伍と書き、万は萬・円は圓と書きます。

お布施の渡し方

僧侶に初盆のお布施を渡すときは、直接手に渡さないように気を付けましょう。お布施を袱紗で包んでお盆に乗せおき、法要後や会食後のタイミングに差し出して渡すのが一般的なマナーです。読経や説法のお礼を伝えて、お布施を渡すようにしてください。

 

初盆に参列する方が多く、僧侶にお布施を渡すタイミングが分からない方は、あらかじめ渡しておいても失礼にはあたりません。法要を行う前に渡すこともできるため、初盆の準備を進めてみて、僧侶に渡すタイミングを事前に考えておきましょう。

 

お布施を渡すときは、「お車代」と「御膳料」も一緒に渡します。お寺で行う場合はお車代は必要はありませんが、自宅で行うときは5千~1万円を包みましょう。法要後に僧侶が会食に参加すれば御膳料は必要はありませんが、欠席の際は2千~5千円を包みます。

初盆は正しい服装で参列しよう

初盆に参列するときは、葬儀や法要と同様に服装マナーを守りましょう。平服で参列できる場合であっても、普段着ではなく落ち着いた色合いのスーツを着ます。初盆は夏に行うため、略喪服などの素材は涼しいものを選び、必ず暑さ対策をしてください。

 

服装マナーの他にも、香典の準備が必要です。初盆に参列する方は、香典の金額相場や香典袋の書き方など気を付けるべきポイントがあります。不安な方は本記事で紹介したポイントを確認し、正しいマナーを守って初盆に参列する準備を進めてください。