七回忌の香典相場は?包み方、書き方、お布施についても紹介!
公開日 : 2020/8/23
更新日 : 2020/9/14
七回忌とは、故人が亡くなって6年目の命日に行う法要のことをいいます。一周忌(二回忌)、三回忌と続いて、その次に行う法要になります。今回は、七回忌の香典相場、香典の包み方、香典の書き方からお布施も含めた七回忌法要のマナ-について詳しくご紹介していきます。
公開日 : 2020/8/23
更新日 : 2020/9/14
目次
七回忌とは?
七回忌とは、故人がなくなって満6年後に行う法要になります。三回忌(満2年後)の次に行われる年忌法要となり、少し間が空きます。仏教では、「三」および「七」は特別な数字とされているため、年忌法要は「三」と「七」がつく年に行われます。それでは、「三」と「七」はなぜ特別なのでしょうか。
まず、「三」については、「二」を超える数字という意味から大切にされています。「二」を超える数字とはどういうことかと言いますと、「損得」・「勝負」・「有無」など二つの極端な考え方ではなく、中道の生き方を表します。仏教ではこの中道が大切な考え方とされているため、「三」は特別な数字とされています。
「七」については、お釈迦様が生まれたときに「七歩」歩いたという伝説が有名です。また、もう一つの考え方としては、「七」という数字が、私たち人間が死後に生まれ変わるとされている「六道」の世界を超えることを意味しているため、特別な数字になったとされています。
七回忌はいつ行う?
七回忌は、故人が亡くなってから6年後の命日に行います。一周忌や三回忌とは異なり、遺族や親族だけで行われるのが一般的です。
七回忌が平日の場合、会社や学校を休んだりと、ご遺族にとっても参列者にとっても負担が大きくなります。昔は、平日、休日問わず命日に行うことも多かったのですが、最近では負担を考慮し、七回忌の直前の休日(土日)に行うことが一般的になってきています。
法要の日付をずらす際は、命日より前にずらすようにします。これは、法要を後回しにすることは、故人をないがしろにするという考えがあるためです。
七回忌の香典
七回忌に参列する際も、他の法要と同様に香典を持参します。ここからは香典の相場や、包み方、書き方について詳しく見ていきましょう。
七回忌の香典相場
七回忌の香典の金額は、故人との関係とご自身の年齢によって変わります。以下は大体の目安です。夫婦で参列する場合は10,000〜20,000円、法要後に会食がある場合は5,000〜10,000円を上乗せすると良いでしょう。宗派や地域により相場が異なりますので、きになる方は、事前に確認することをおすすめします。
故人が親族の場合
故人が親族の場合の相場は、5千円〜2万円になります。特に関係の深かった親族の場合、1万円〜2万円、それ以外は5千円〜1万円といったところです。
故人が友人や知人の場合
故人が友人、知人、職場の方などの場合の相場は、5千円〜1万円になります。親族に比べますと少なめになります。故人と特に親しかった場合は、もう少し多くしても問題ありません。金額について迷う場合は、故人に対して同じぐらいの立場の方に相談するのもよいでしょう。
故人が実父・実母・息子等の家族の場合
故人が家族の場合、自分が施主である場合は、もちろん香典は不要です。自分が施主以外の場合は香典を用意します。相場は、1万円~5万円になります。
七回忌の香典の包み方
七回忌の香典は、黒白または双銀の水引が着いた不祝儀袋で包みます。正式には、奉書紙(ほうしょし/ほうしょがみ)と呼ばれる紙に包んでいましたが、現在は封筒を使うことが多くなっています。
中に入れるお札については、新札でも旧札でも問題はありませんが、新札は一般的に慶事で使用するものであるため、不快に感じる方がいるかもしれません。新札を使用する場合は、折り目をつけて入れるようにしましょう。
七回忌の香典の書き方
葬儀の香典では、薄墨で書くのが礼儀となりますが、七回忌の香典は黒墨で問題ありません。薄墨は、「故人が亡くなったことを悲しみ涙で薄くなった」、「突然の故人の不幸に準備が間に合わず薄くなった」といった故人や遺族への思いを込めて葬儀の香典で使用します。
七回忌では、事前に法要を行うことがわかっており、落ち着いて供養を行うため、黒墨で良いとされています。一番良いのは毛筆ですが、筆ペンでも問題ありません。
表書き
表書き上段には、宗教・宗派関わらず用いられる「御供物料」が良いでしょう。下段には、氏名をフルネームで書きます。連名で香典を渡す場合は、フルネームを横並びに書きます。もし宗教に合わせた形で渡したいという方は、以下のように書きます。
- 仏教の場合は、「御仏前」または「御佛前」と書きます。四十九日法要までは、まだ故人が成仏されていないと考えられていますので「御霊前」または「ご霊前」と書きます。間違えないように気をつけましょう。
- 神道の場合は、「御神前」、「ご神前」または「御玉串料」と書きます。仏教における新盆を神道では、「新盆祭」または「新御霊祭」(あらみたままつり)と呼ばれます。
- キリスト教の場合は、「御花料」と書きます。これは、宗派がカトリックでもプロテスタントでもどちらでも問題ありません。
中袋・裏書き
用意した不祝儀袋に中袋がある場合は、住所・氏名および金額を記入します。金額は表面の中央、住所・氏名は裏面の左下方に書きます。
まず、表面の中央上部に「金」と書きます。その下に金額を書くのですが、漢数字の大字で書く慣習となっています。通常の漢数字では「一」、「二」、「三」、「十」、「百」、「千」、「万」と書くところを、漢数字の大字では「壱」、「弐」、「参」、「拾」、「佰」、「仟」、「萬」と書きます。また、「円」という漢字も旧字体の「圓」を使います。
この書き方は、大事な金額の記載の改ざんを防ぐために昔から行われています。例えば1万円の場合は「金壱萬圓」と書きます。
裏書きは、中袋が無い場合のみ、住所、氏名、金額を記入します。裏面の左下方に、住所、氏名、金額の順に横並びに記載します。
七回忌のお布施
香典と同じく葬儀、法要に関わるお金として、僧侶の方に読経などのお礼として渡すお布施があります。ここからはお布施について少し見ていきましょう。
七回忌のお布施の相場
七回忌のお布施は、約3〜5万円程度が一般的です。こちらも香典と同様に宗派や地域によって、相場が異なりますので、事前にお寺に確認することをおすすめします。お寺に聞く際は、「お布施はいくらですか」と直接聞くのではなく、「どのくらいのお布施をされる方が多いですか」など間接的に聞くと教えていただけるでしょう。
七回忌のお布施の包み方
お布施・お車代・御膳料を入れる袋は、香典や供物料と同様に封筒を使うことが多くなっています。奉書白封筒と呼ばれる白い無地の封筒、または表書きが印字されている専用の包みが市販されていますので、これらを使用しましょう。
また、一般的に水引は不要です。しかし、地域により異なる場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。
七回忌のお布施の書き方
お布施・お車代・御膳料に書く文字は、香典と同様に毛筆または筆ペンで書きます。毛筆で書く場合は、薄墨ではなく黒の墨で書きましょう。これらは、お寺に渡すものであるため、黒の墨を使用します。
表書き
「お布施」、「御布施」と書くのが一般的です。お車代は「御車代」や「御車料」、御膳料は「御膳料」と書きます。
中袋・裏書き
中袋には住所、氏名、金額を記入します。金額は、表面の中央または裏面の左側に書き、住所と氏名は裏面の左下方に書きます。金額の書き方については、香典と同じになります。中袋が無い場合のみ、裏面の左下方に、住所、氏名、金額の順に横並びに記載します。
七回忌の香典・お布施の渡し方
香典・お布施を渡す際は、袱紗(ふくさ)と呼ばれる四角い布に包んで渡します。袱紗の色は、弔事の場合、紺、深緑、グレー等の寒色系の色を使用してください。慶弔どちらでも使用できる色、紫を用意しておくと便利です。
渡す際に気をつけていただきたいのは、袱紗に包んだ香典・お布施を先に出してしまわないことです。渡す相手の目の前で袱紗から出し、表書きが相手側から読める向きにして袱紗の上に載せて差し出します。差し出す際は、落ち着いてゆっくり丁寧に、両手で差し出すことを忘れないでください。
七回忌の服装マナー
七回忌の服装は、遺族も参列者も平服で参列するのが一般的です。男性の場合は、黒・紺・グレー系のスーツ、女性の場合も黒・紺・グレー系のワンピースまたはセットアップが良いでしょう。靴や時計は、派手にならないものを選び、アクセサリーは外すようにしましょう。
香典の金額に迷う場合は、事前に確認しましょう!
今回の記事では、七回忌の意味や、七回忌の香典の相場、マナーについて詳しく紹介しました。七回忌は、葬儀とは異なり、準備を行う時間が十分にあります。香典の金額に迷う場合は、法要に参列する親しい人や親族にぜひ確認してみてください。
また、故人やご遺族に失礼がなく、より良い七回忌法要となりますように、余裕を持って事前確認を行い、マナーをきちんと覚えておきましょう。
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