三回忌はいつ行うべき?数え方や日程の決め方についても解説

公開日 : 2021/3/4

更新日 : 2023/9/4

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三回忌は、一周忌の次に行われる法要であり故人を偲ぶ大切な行事です。しかし、いつ行えば良いのか分からないというケースもあるかもしれません。そこで今回は、三回忌についていつ行うべきなのかについて、日程の決め方などにも解説いたします。

公開日 : 2021/3/4

更新日 : 2023/9/4

目次

三回忌の法要はいつ行うの?

故人の葬儀が終わってからは、法事が営まれるようになります。その中の1つが、三回忌です。三回忌というのがあるということは分かっていても、いつやるのか分からないという人もいるかもしれません。

 

まずは、三回忌はいつ行うものであるのかという点を解説いたします。故人を追悼するためにも覚えておきましょう。

回忌法要はどの様に数えるか

“三回忌”という名前の通りに、故人が亡くなってから満3年目に行う法要が三回忌であると考えている方もいるかもしれません。しかし、そうではないのです。仏教においては、故人が亡くなった日を忌日と定めています。

 

そして、その日から丸1年経った日が2回目の忌日となります。これが一周忌です。そのことから、故人の亡くなった日から数えて丸2年が経過した3年目の日が、三回忌となるのです。

なるべく祥月命日に執り行う

三回忌は、なるべく祥月命日(しょうつきめいにち)に行うことがポイントです。祥月命日というのは、毎年の故人の命日のことです。とはいえ、どうしても祥月命日に行うことが難しいケースもあるでしょう。

 

こうした場合には、三回忌を先送りにすることなく祥月命日よりも前に執り行うようにします。先送りにしてしまうと、仏様が妥協的に感じてしまい怒ってしまう恐れがあるからです。前倒しして行う時期については、大体一か月ほどであれば問題ありません。

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三回忌法要はいつまでに行うべきか

三回忌だけでなく、年季法要についてはお伝えしたように命日あるいは命日よりも前に執り行うことが一般的です。しかし、何等かの事情により命日よりも後に行う場合もあるかもしれません。

 

法要は命日の後で執り行っても問題はないものの、できるだけ命日に近い日程を設定することが望ましいです。遅くても、命日の一か月後までに予定するように、早めにお寺などに連絡をするようにしましょう。

三回忌は実施することが望ましい

三回忌は、様々にある法事の中でも重要であると考えられていることから、特段の事情がないのならできるだけ行うことが望ましいです。それでもこの頃では、経済的な気持ちの面での負担を考え、三回忌は省略するというケースもあります。

 

三回忌は執り行うことが必須であるというわけではありません。法事などといった伝統に重きを置く地域あるいは家庭であれば、三回忌を実施しないことにより親族同士の関係性も容易でなくなることもあるため、注意が必要です。

三回忌の日程はいつまでに決める?

三回忌の法要を執り行うことが決まったなら、日程を決める必要があります。故人の命日を軸に日程を決めるものと考えられますが、あまりにも早くから決めるわけにもいかないかもしれません。

 

また、法要を行う当日の間際になってから決めるというのも、施主側も参列者側もスケジュール調整などが大変になってしまう可能性があるでしょう。では、一体いつまでに三回忌法要の日程を決めれば良いのか解説いたします。

当日の2か月前までに決める

三回忌の法要は、二か月前には日程を決めて準備を進めるようにすると、余裕を持って執り行うことができます。三回忌の法要を行うとしたら、お寺に連絡をすることや、引き出物の準備、かかる費用の見積もりの算出などやることが多くあるのです。

 

それだけでなく、法要を執り行っていただく僧侶にも準備を整えてもらう必要もあるでしょう。この様に、やることが多くあるため、二か月前から準備をしていくことが大事です。

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会場も決める

三回忌の法要を準備する際には、会場の決定もする必要があります。一般的には、お寺あるいは斎場、自宅の中から決めることになります。僧侶の意見も加味しつつ決定することから、早めに準備をすることが大事です。

 

開催をする側だけでなく、参列していただく方のためにも余裕を持ち準備をしてもらうようにしましょう。

三回忌法要の知らせを案内状で送る

三回忌法要の案内は、案内状を送ることでお知らせをすることがポイントです。電話で連絡をする方法もありますが、それだと予定の面などですぐに返事をできない可能性もあるからです。ここでは、三回忌法要の案内状を送る際について時期や内容などをご紹介いたします。

 

いざその時になって慌ててしまうと大変です。三回忌を執り行う際のために、覚えておきましょう。

案内は一か月前までに出す

三回忌の案内状は、一か月前までに出すようにします。ご招待する方にも都合がありますし、早めに案内状を送付することで、お相手もスケジュールの調整がしやすいのです。それに、早く人数が決定すれば引き出物の手配あるいは食事の準備もスムーズにすることができます。

 

三回忌に招く方としては、親族や故人と親しかった友人が該当します。また家族だけで三回忌を行う場合には、親族あるいは友人、知人にそのことを前もって伝えることも大事でしょう。

案内状に書く内容

案内状の内容について重要な点を解説いたします。まず、“頭語と結語”や“時候の挨拶”に気を付けることも大事です。例えば、頭語で“謹啓”と書いたなら、結語は“敬具”などと記します。

 

また、時候の挨拶についても季節により異なるため、しっかりと調べてから書くようにしましょう。そして、誰の法事であるのかという点や何回忌であるのかも明確に記すことも忘れてはいけません。

 

それだけでなく、三回忌の場合には場所の選択肢としてお寺や自宅、斎場といったものがあるため、間違わないように記すことも大事です。さらに、会食の有無なども書いておく必要があります。

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案内状にマナーはある?

案内状は、通常の手紙とは異なり、ただ書けば良いというものではありません。普段書くような手紙とは異なるマナーが、三回忌の案内状にはあるのです。ここでは、三回忌の案内状でのマナーをご説明いたします。

 

もしこのマナーを知らなければ、お相手に対して失礼に当たる可能性もあります。マナー違反とならないためにも、しっかりと覚えておきましょう。

句読点を使わない

三回忌の案内状では、句読点は用いません。昔は毛筆で書状を書いていたため、句読点は用いられていませんでした。その名残もあり、現在も句読点は使わないとされています。また現在においては、法事が途切れずに進行されるようにとの意味もあり、句読点が使われないのです。

 

普段、手紙など文を書く際には句読点を適切に使用することが求められるものですが、三回忌の案内状では、句読点は用いないようにしましょう。

二十封筒を使わない

三回忌の案内状では、二十封筒を使用してはいけません。法事の案内というのは、案内を封筒に入れて出すものです。この際の封筒には、白い無地の封筒を使用するのが一般的です。そして、不幸が重ならないようにとの意味合いでも、二十封筒はしないようにしましょう。

 

案内状を送る際には、封筒にも気を使う必要があることを、知っておくことが大事です。マナー違反とならないように気を付けてください。

案内状は往復はがきで出す

マナーというわけではないものの、案内状は往復はがきを送ることが大事です。案内状は、三回忌をお知らせするためだけに送付するものではなく、案内を受けたお相手の出席の可否を確認する意味合いもあるからです。

 

案内状の往復はがきには、出席の可否や住所を記載する欄を設けるようにします。また、三回忌において卒塔婆を立てるのなら、卒塔婆供養料の申し込みがあるかどうかも記載するようにします。そして最後には、返信を希望する旨を記載しましょう。

三回忌に参列する際のマナー

三回忌の法要には、家族などとしてだけでなく参列者として出席するケースもあるかもしれません。参列をするといっても、ただ出席すれば良いというわけではなく、知っておくべきポイントがあります。

 

三回忌の参列者が知っておくべき、マナーについて解説いたします。三回忌に参列する時に備えて、覚えておいてください。

香典の用意

三回忌に参列するならば、香典を用意しなければいけません。香典に包む金額としては、故人とどういった関係性であったかにもよることから、決まった金額はないのです。しかし、遺族側が食事代や車代などを出してくれるケースもあります。

 

よって、気持ちだけでも少し多めに包むことが適しているでしょう。三回忌に参列をする際には、少し多めの金額を包んだ香典を用意することを忘れてはいけません。

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三回忌での服装はどうすれば良い?

葬儀などでは喪服を着用することが基本ですが、三回忌の際の服装はどうなっているのか気になる人もいるかもしれません。参列者は、特に服装の案内がない場合には喪服を着るようにします。

 

もし喪服を持っていない場合には、あらかじめ用意しておくようにしましょう。また案内で『平服でお越しください』と記載されているケースも少なくありません。この際にも略礼服で参列することが基本です。

 

『平服』とは、正式な服装でなくても良いという意味であり、普段に着るようなラフな格好でも良いわけではないのです。

香典などを渡すタイミング

三回忌に参列する際には、香典やお供え物を準備していきます。こうした香典などは、会場に到着して挨拶を終えた段階で、施主に直接手渡しをするのがポイントです。お渡しする際には、「心ばかりですが仏前にお供えください」と一言添えるのも大事です。

 

香典やお供え物は、自分で仏前に供えることはよくありません。香典等をお渡しするタイミングにもマナーがあるのです。

浄土真宗の三回忌法要とは?

日本では仏教徒の方も多いですが、仏教には宗派が様々あります。その宗派によりしきたりなども異なるので、葬儀や法要での作法なども変わってくることがあるのです。では、仏教の中でも浄土真宗の場合はどうなのか気になる人もいるでしょう。

 

続いては、浄土真宗の場合の三回忌について解説いたします。浄土真宗では、一体どの様な三回忌の法要になっているのでしょうか。

他の宗派同様に三回忌は行う

浄土真宗でも、他の宗派と同様に年忌法要があり三回忌の法要が執り行われます。法要が行われるという点では、他の宗派と変わりはありません。しかし、浄土真宗の場合は他の宗派と考え方が異なる部分があります。

 

続いては、浄土真宗の考え方についてご説明いたします。独自の考え方を覚えておくようにしましょう。

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信心を深くする日

一般的な法要であれば、最初の裁きを受ける日が初七日であり、三途の川の行き先が決まるとされています。そして、四十九日の最後の審判において輪廻転生の行き先が決定されるとされているのです。

 

浄土真宗の場合では、亡くなった後にすぐに往生をするとされていて、上記のような考え方はありません。浄土真宗の法要においては、生前の故人の姿を色々と思い起こして、信仰を深くする日であるとされています。

準備するお供え

浄土真宗の法要では、他の宗派とお供えの面で異なる部分があります。極楽には既に綺麗な水が湧き出ているとされているため、浄土真宗では仏壇に水を供えません。食品については、一般的にご飯やお餅、落雁(干し菓子)お供えします。

 

お餅に関しては、中に餡子が入っていないものを選ぶようにしましょう。またお餅やお菓子は、2つで1組になっている“高坏(たかつき)”あるいは“供笥(くげ)”という器にのせて、お供えするように決まっているのです。

 

さらに、仏壇に供える蝋燭の色でも宗派により違いがあります。本願寺派の場合は、三回忌までは白い蝋燭を使用しますが、大谷派では朱色の蝋燭が用いられます。

一周忌と三回忌をまとめて行っても良いのか

法要というのは、一周忌や三回忌などがありますが、忙しい現代の人たちにとってはまとめて行うことができれば便利かもしれません。この一周忌や三回忌は一緒に行うことはできるのでしょうか。マナーなどの面でも問題はないのか気になることもあるでしょう。

 

最後に、一周忌と三回忌は一緒に行うことが可能であるのかについて、解説いたします。法事のスケジューリングの際の参考にしていただければ幸いです。

一周忌と三回忌を一緒に行うことはできる

一周忌と三回忌を一緒に行うことは問題ありません。一周忌と三回忌を一緒に行うとしたら、「併修(へいしゅう)」あるいは「合斎(がっさい)」という呼び名で法要を執り行うようにします。とはいえ、併修や合斎するとしたら、同じお寺で法要をしていただいている場合のみです。

 

併修や合斎は、早い方の命日(亡くなった方の)に合わせてスケジューリングをするようにします。また法要の順番については、年忌法要の早い順となっています。一周忌を行い三回忌を行うという順番となるのです。法要のスケジュールを決める時のために、覚えておきましょう。

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参列者の負担になりかねない

家族で、命日が近いケースも中にはあるでしょう。三回忌までは故人それぞれの法要を行うのが通常なのですが、祥月命日が近くて一周忌と三回忌が重なることもあり得ます。なるべく別々に行うことがベストではありますが、簡単にはいきません。

 

親戚の方々などに遠くから集まってもらうとしたら、日程が近すぎる場合に時間や金銭の面でも負担となってしまいかねません。そうしたことから、一周忌と三回忌を一緒に行うことも可能となっています。

三回忌は故人が亡くなった2年目に行う

大切な法要である三回忌は、故人が亡くなってから2年目の祥月命日に行うことが望ましいです。また、法要を行う2か月前までには日程を決め、参列者の方には1か月前までに案内を出すようにしましょう。案内状には書く際のマナーがありますので、それらを守る必要もあります。

 

そして、参列する側もただ参列をすれば良いというわけではなく、香典の用意をするなど忘れてはいけないこともあるのです。三回忌は、準備の都合もありますし余裕を持って日程を決めるようにしましょう。