新盆にかかる費用の相場とは?香典の相場やお布施の相場まで解説

公開日 : 2021/1/31

更新日 : 2021/2/1

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お盆は先祖の霊が1年に1度自宅に戻ってくる行事ですが、人が亡くなって初めて迎えるお盆の新盆は特に手厚い供養をおこないます。そこで新盆に必要な物の相場や招かれた際に渡す香典の相場、併せて新盆の流れや必要な準備についてもご説明します。

公開日 : 2021/1/31

更新日 : 2021/2/1

目次

新盆にかかる費用の相場とは

新盆にはさまざま必要な物などがあり何かと経費が掛かります。まずはは新盆に関するさまざまなものの費用や相場をご紹介してまいります。

新盆での香典の相場

現代では新盆の法要に招かれた場合、先方に香典を持参するのが一般的なマナーとされています。初盆の香典は4=死や9=苦といった不吉なイメージの数字を避けて端数のないよう切りの良い金額に整えるべきとされています。

 

香典は10,000円から30,000円が相場と言われていますが、金額は故人との関係によっても変わってきます。香典の他に会食の場がある場合には香典の相場の金額に御食事代を加えて包むのがマナーとされています。これより具体的に相場をご紹介します。

 

3頭身以内の場合

近しい親族の香典は、故人が両親の場合10,000円~20,000円祖父母の場合5,000円~10,000円、兄弟・姉妹は10,000円~30,000円、叔父・叔母なら5,000円~20,000円が相場と言われています。関係が近ければ近いほど金額は上がる傾向にあります。

 

近しい親族の場合、香典の他に提灯代が必要とされることもあります。新盆を開催する施主の方と相談をして決めると良いでしょう。

3頭身を越えた親類の場合

故人が3親等よりも遠い親族である場合は、3,000円~10,000万円が相場と言われています。しかし、たとえ遠い関係ではあっても生前の個人ととても親しくしていた場合など、付き合いの深さによっても香典の額は変わってきます。

友人・知人の場合

故人が友人関係である場合、ごく親しい友人の香典の相場は5,000円~10,000円ほどといわれています。さほど親しくなかった友人や近隣の知人である間柄では3,000円程度が相場です。3等を超えた親族の場合と同じく故人との関係性によって変わります。

 

新盆の法要の日以外に自宅へ出向き焼香をあげにだけ伺うという場合もあります。その時は3,000円でも構いませんが香典ではなく「御線香代」として差し上げます。その際は直接施主に手渡さずに仏壇の左側に置きます。

仕事上での付き合いの場合

ビジネス上での付き合いの方の場合ではその相手が上司か同僚かなどによって違いますが香典の相場は5,000円~10,000円の間です。自分よりも年上の方の立場を考慮することも大切です。立場の人と話し合って金額を決めるなど年齢や立場を考えて金額を決めましょう。

 

法要に招待されたら出席を遠慮することがマナーとされています。新盆法要の日以外の日に焼香だけをしに行く場合の香典は「御線香代」として3,000程度でも良いでしょう。会社関係で連名で包む場合では1人当たり1,000円~5,000円でキリの良い金額がいいでしょう。

提灯の相場

提灯の値段の相場は一般的に3,000~8,000円くらいですが大きさやタイプによって価格にも違いがあります。吊るすタイプは安定して吊るせる場所があるお宅におすすめです。価格は3,000円~6,000円ほどが相場です

 

置くタイプの価格の相場は5,000~10,000円ほどですが置くタイプは一対で贈る場合もあります。一対は15,000~30,000円が相場です。提灯はあちこちから贈られることも考えられることと、スペースの問題もあるので贈る場合は先方に訊ることをおすすめします。

供物の相場

新盆には香典に加えて線香や仏花、お菓子や果物などの供物を贈ることが多いです。供物は線香や仏花、お菓子や季節の果物が一般的です。お菓子は日持ちのする物、果物は丸い形状のもの、花は白を基本にとげの無いものなど、注意すべき点を押さえておきましょう。

 

供物の金額は故人との関係性や地域で異なりますが、相場は3,000円~10,000円です。香典は渡さず供物のみを贈る場合はそれなりの金額の品がいいでしょう。親戚として参列する場合の相場は10,000円~30,000円ほどのお供え物が一般的と言われています。

会食にかかる費用の相場

新盆の法要の後に行われる会食はホテルやレストランで行われることもありますが、気の置けない間柄の方たちだけでこじんまりと気軽に自宅で会食をおこなうこともあります。

 

自宅での会食の場合、仕出しを頼む方が多くいらっしゃいます。仕出しの相場は3,000~10,000円程度です。またホテルで会食を行う場合は8,000~12,000円ほどが相場です。新盆で会食も参加する場合はこの相場を参考には香典の金額を決めてください。

返礼品の相場

初盆の法要に参列していただいた方には返礼品を用意するのがマナーです。内容は 洗剤やタオルといった日用品、お菓子や調味料、お茶などの食品が一般的です。持ち運びを考える軽くコンパクトな品物か、相手が好きなものを選べるカタログギフトもおすすめです。

 

返礼品の相場はいただいた香典の3分の1から半額程度が一般的とされています。いただくお香典の金額が3,000~10,000円の方が多いので返礼品の金額相場は1,500~3,000円です。当日列席せず香典だけをいただいた場合も、後で同じ金額の品物を送りましょう。

新盆のお布施の相場

僧侶を招いてお盆の供養を執り行ったら僧侶にお礼としてお布施をお渡しします。通常のお盆でのお布施は5,000円~20,000円が相場ですが、新盆のお布施の相場は40,000円とされ通常のお盆よりも多めに包みます。これは新盆は大規模な法要を行うためです。

 

各宗派によってもお布施の相場は変わってきます。曹洞宗、臨済宗、天台宗では10,000円、浄土宗、日蓮宗では10,000円~30,000円、真言宗では30,000円~50,000円がお布施の相場です。

 

またお布施以外に交通費の「お車代」と「御膳料」をお渡しします。「お車代」の相場は5,000円~10,000円です。法要後の会食に僧侶が参加しない場合には「御膳料」をお渡しします。「御膳料」の相場は2,000円~5,000円です。

そもそも新盆とは?

新盆とは人が亡くなり仏式で四十九日の法要を終えた忌明けを過ぎて初めて迎えるお盆の事をいいます。読み方は「にいぼん」が一般的でその他に「あらぼん、しんぼん」また、初盆(はつぼん)とも呼ばれています。

 

故人が亡くなって初めて迎えるお盆ということで、僧侶を呼び読経をして供養をしてもらい、知人を招いて法要をするなど、通常のお盆よりもいっそう念入りな供養が行われる「特別」なお盆であると言えます。

 

新盆には普通のお盆とは異なるので新盆の供養の内容をしっかり知っておくことが必要です。この記事では新盆にかかる費用や内訳について詳しくご説明します。また新盆に呼ばれた際に必要なものにも触れてまいります。施主の方も招かれた方も参考にしてください。

新盆のしきたり

新盆には普通のお盆とは異なるため新盆ならではの準備があります。そこで新盆にかかる費用の相場のご説明の前に新盆の流れや準備などについてご説明します。

新盆の時期

新盆の時期は普通のお盆と同じです。一般的には普通のお盆と同じく8月13日~16日の4日間とされていますが地域によっては7月13日~16日がお盆の期間としているところや、旧暦7月13日~16日に設定しているとところなど時期は異なります。

 

東京の多摩地区以外の都市部、南関東の主に都市部、静岡の旧市街地、函館、金沢の旧市街地などでは7月13日~16日に行われることもあります。この時期のお盆を「新のお盆」もしくは「東京盆」と呼ばれることもあります。

 

上記以外には岐阜県の一部の地域で8月1日〜8月3日に、東京多摩地区の一部で7月31日〜8月2日、沖縄県や奄美など南西諸島の一部では8月20日の前後がお盆時期とする地域もあります。

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新盆の流れ

お盆の初日は「盆の入り」と言い先祖の霊を自宅に迎える日です。迎え火を焚き盆棚を設けるなどの準備をします。 14、15日はお墓参りや親族、知人を招いてを呼び供養をしその後に会食をします。最終日の 16日は「盆の明け」と言い先祖の霊を送ります。

 

新盆では家族が揃ってお墓参りをしたり、親族や故人の知人を招くなど普通のお盆よりも盛大に供養をおこないます。その際には僧侶を呼んで法要を行った後に列席した人たちと共に会食をするというのが一般的な流れです。

 

新盆にすべき準備

新盆を迎えるにあたって前もって準備すべきものや手配するべきことがいくつかあるので具体的にご紹介いたします。

初盆の時期を確認しておく

前述しましたように地域によって新盆の時期も異なるのでお住まいの地域のお盆がいつなのかを確認しておきましょう。また親戚や知人が新盆を迎える場合は先方のお盆の時期を訊ねておくことをおすすめします。

法要の日にちを決める

お盆の時期になると法事や法要が混み合うこともあります。またお招きする親戚や知人にも日取りをおしらせしなくてはならないので菩提寺に連絡をしてなるべく早めに法要の日時を決めておくと良いでしょう。

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親戚・知人に連絡をする

招待する親戚や知人の方もなにかと予定があるので早めに招待状を出すことをおすすめします。また新盆を迎える側も準備で忙しくなり招待状の出し忘れしないためや返信に時間がかかることからにも遅くとも1か月前には出しましょう。

 

新盆の招待状には句読点を使わない、封書で送る場合は白無地の封筒を使う、往復はがきでラン楽しても良いなど、新盆招待状にはいろいろなルールがあるのであらかじめ確認しておきましょう。

料理を手配する

法要が終わったら列席した人たちと共に会食をします。招待状が戻り参列する方の人数が判明したら料理の手配をしましょう。ほかに僧侶が会食へ参加するかどうかも知っておく必要があります。

 

会食は自宅で行うか飲食店で行うなど様々で、自宅で行う場合も自分たちで食事を用意するか、仕出しなどをオーダーするかを決める必要があります。お盆の時期は込み合うことも予想されるので自分で用意するのでなければ早めに料理の予約をすることをおすすめします。

返礼品を手配する

新盆の法要に来ていただいた方には返礼品を渡します。デパートもお盆の時期には忙しくなるので希望の日までに手元に届けてもらうためには早めに注文をする必要があります。参列の人数がわかったら早めにオーダーをしておきましょう。

 

親類・知人が新盆の法要当日に欠席しても後日にお見えになる場合やお香典を郵送してくれる場合もあるので返礼品は法要に出席の人数分よりも多めに準備をしたほうがいいでしょう。

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御布施を準備する

新盆には僧侶をお呼びして法要を行ってもらいますが、法要が終わったら僧侶に謝礼の意味の御布施をお渡しします。法要の当日は何かとあわただしいのでこちらも前もって用意しておきましょう。

 

お布施をお渡しする際の表書きには「御布施料」や「御布施」、「初盆料」と書くのが一般的です。また、お布施以外には僧侶への交通費である「御車代」や、僧侶が会食に参加しない場合の「御膳料」もお渡しするのでお布施と合わせて用意しておきましょう。

お供え物の準備をする

故人へのお供え物も必要です。お供え物には「五供」と呼ぶ基本に則った季節の果物やお菓子や野菜、供花、線香、ロウソクを準備するのが一般的です。ロウソクの色はは白にする、お団子を供えるなど新盆ならではの決まり事もあります。

 

 

お供えのお菓子は季節柄日持ちのするものが良いでしょう。果物は季節のもので丸い形状のものが良いとされています。また、お花は白を基本に選びましょう。宗派によっても異なるので事前に確認しておくことをおすすめします。

精霊棚・精霊馬

祖先の霊を迎え、お盆の間に滞在していてもらうための専用の棚のことを精霊棚(しょうりょうだな)といいます。仏壇の前に精霊棚を飾りそこに毎食のお膳やお菓子や花などのお供え物、精霊馬などを供えます。

 

精霊棚はお経を載せる机の経机か小さめのテーブルにマコモとよばれる小さなゴザを敷き精霊馬、夏野菜、果物などをお供えします。また、お盆中には毎日のお膳をお供えします。精霊棚のセットは仏具店やホームセンターなどで購入できます。

 

精霊馬とは祖先の霊を迎えるためお供え物で、割り箸などでキュウリとナスに足をつけてぞ馬と牛を作ります。馬と牛には「ご祖先の霊が来る時には馬に乗って早く来るように、お帰りの時は牛でゆっくり帰るように」という思いがこめられています。

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白提灯

お盆には故人や祖先の霊が迷わず家に戻ってくるための目印という意味から提灯を飾ります。新盆でも飾りますが、一般の提灯とは異なり白い提灯を飾ります。これは亡くなってから日にちが浅い故人を無垢な気持ちで迎えるためとされています。

 

 

盆提灯は親族や故人と親交のあった知人が用意し贈ると習わしがありますが新盆の白提灯は故人の家族が買うのが一般的です。白提灯は1回のみで使い回しはしません。戒名や家紋を入れた白提灯を新盆の提灯として使う地域もあります。

心をこめた新盆を

新盆にかかるさまざまな費用の相場を中心にご説明してまいりました。新盆は故人の初めてのお盆。どうぞ準備万端にして心を込めてお迎えください。