七回忌とは?読み方から準備・香典・服装などに至るまで徹底解説

公開日 : 2021/1/21

更新日 : 2021/1/21

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人が亡くなると七回忌の法要が行われますが、そもそもその読み方や準備、香典、服装などについてわからないという人も多いものです。今回こちらでは、七回忌の法要を執り行う側も、招かれる側も知っておきたいことについて徹底解説します。

公開日 : 2021/1/21

更新日 : 2021/1/21

目次

冥福の意味を持つ七回忌

仏教において、人が亡くなるとその後、追善供養として年忌法要が執り行われます。その年忌法要の中の1つに七回忌があります。七回忌は「ななかいき」と読みます。七回忌だけでなく、年忌法要には命日に故人の冥福を祈るという意味があります。

 

七回忌を行う理由は諸説ありますが、仏教本来の風習ではなく日本独自の風習であるようです。年忌法要は毎年行われても良さそうですが、僧侶や親戚を毎年集めて法要を行うのは大変だという考えから法要を行う年を決めたとも言われています。

 

そのような七回忌の法要ですが、執り行う場合や参加する場合にわからないことがあるという人も多いものです。そこで今回こちらでは、七回忌の法要を執り行う側も招かれる側も知っておきたい七回忌のあれこれについて徹底解説します。

七回忌はいつまでにするの?

故人が亡くなった年を1年目として数え、七回忌は満6年が経った命日に行われます。一周忌は満1年目、三回忌は満2年目であることからもわかるように、三回忌以降の法要は数え年で数えます。七回忌は「七」が付いているからと言って、7年目ではないので注意が必要です。

 

では、いつまでにするのが正しいのでしょうか。七回忌法要は、先送りにするのは避けるべきだとされています。先送りとは、命日を過ぎないようにするということです。なぜなら、七回忌などの年忌法要は、故人の供養のためだけではないからです。

 

七回忌法要は他の年忌法要と同じように故人を供養するとともに、仏様にも感謝をするためのものでもあるのです。

七回忌に向けて

七回忌に向けて、執り行う側が準備しなくてはならないことはいくつかあります。日程の調整や場所の準備、誰を招待するのかの決定、お布施の準備、引出物の手配などです。ここからは、それらについて詳しく解説します。

日程と場所の調整

七回忌の時期が近づいてきたら、法要を行うのか法事まで行うのかを決めましょう。法要は僧侶に読経をしてもらう供養行事のことであり、法事は法要とその後のお斎と呼ばれる会食を含む行事のことを言います。

 

法要をするにしても法事をするにしても僧侶にお願いしなければならないため、遺族や親戚の日程の調整も必要ですが、早い段階でお寺に連絡を取って僧侶のスケジュールを確認することが大切です。どちらを行うにしても、僧侶がいることが基本だからです。

 

日程が調整できたら、自宅以外で七回忌法要を行うのであれば会場を押さえなければなりません。もし、会場をお寺の本堂にするのであれば、僧侶に連絡を取った際にそのことも伝えて許可を取りましょう。

お招きする人を決める

七回忌にお招きする人を決めて、場所や日時を連絡します。七回忌は遺族や親族とで行われることが一般的なため、電話で連絡が付くことが多いため電話連絡が一般的です。もちろん返信用はがきを作成しても良いでしょう。

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お布施の準備

七回忌の法要に限らず年忌法要では、お布施の準備が必要です。お布施とは僧侶にお渡しするお経料のようなものだからです。他にも、僧侶へのお車代、法要後の会食を辞退された場合は御膳料も準備しなければなりません。

 

お布施の相場は1万円から5万円とされています。しかし、お布施の金額は決まっているわけではなく、地域性やお寺によって異なるため、親族や近所、同じお寺の檀家に相談して決めるのも良いでしょう。

 

お車代の金額の目安は5000円から1万円、御膳料の金額の目安は5000円から2万円と言われていますので、参考にしてください。

引出物の手配

七回忌に参加してくださった方へ香典のお返しとして渡す引出物の手配をします。引出物の相場は、2000円から1万円とされています。香典としていただく金額は、故人との関係で変わるため、親戚用の引出物と友人用の引出物を別に準備することもあります。

 

引出物として選ばれるのは、食品や日用品が一般的です。近頃は、帰りの際の荷物にならないようにとカタログギフトを準備する人も増えています。引出物にはのしを付けます。のしの表書きは「志」とします。

 

 

七回忌のお供え

七回忌のお供え物は、執り行う側だけでなく参加する側も持って行くことがマナーです。しかし、七回忌のお供え物には何を選べば良いのか分からないという人も多いものです。一周忌や三回忌と同じように七回忌のお供え物は、祭壇や仏壇にお供えできるものを選びましょう。

一般的なお供え物

祭壇や仏壇には、花、食品、線香、ロウソクをお供えしますが、これらは基本的に七回忌を執り行う側が準備します。食品は日持ちがする和菓子や洋菓子、缶詰などが一般的です。和菓子や洋菓子は、個包装されているものが分けられるためおすすめです。

 

参加する側が持参するお供え物は食品であることが多いですが、食品をお供え物として持参する人が多いであろうと予測できる場合は、食品ではなく線香やロウソクをお供え物として持参することをおすすめします。

 

食品や花と比べると、普段から使える線香やロウソクはいくらあっても困らないアイテムです。また、花をお供え物として持参する場合は、切り花ではなくアレンジメントがされていて祭壇に飾る際に花瓶を必要としないタイプのものをおすすめします。

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お供え物のマナー

お供え物にもマナーがあり、注意が必要です。マナーを守って心のこもったお供え物を贈りましょう。

のし

持参するお供え物には弔事用ののしを付けますが、内のしではなく外のしにしましょう。のしの表書きは「御供」や「粗供養」とし、下には名前を記載します。購入したお店でのしを準備してくれる場合もあります。

ラッピング

ラッピングにも注意が必要です。お菓子などのお供え物のラッピングは、派手ではないラッピングを選びましょう。お店によっては弔事用のラッピング用紙を準備しているところもあり、店員さんに贈答用であることを伝えると用途を聞かれることもあります。

渡し方

持参したお供え物は、七回忌の法要が行われる会場に到着し遺族の代表の方に挨拶をする際に渡します。その際には「御仏前にお供えください」という言葉を添えて香典と一緒に渡すようにします。

 

お菓子などの食品のお供え物は紙袋に入れて持参することも多いでしょう。しかし、渡す際には紙袋ごとではなく、紙袋から中身を出して渡すことがマナーです。紙袋は畳んで持ち帰るようにします。

 

お供え物は自分で祭壇や仏壇にお供えすることが一般的だとされている地域もあるため、確認が必要です。

七回忌の香典

七回忌に参加する際には、香典を準備しなければなりません。ここからは、七回忌の香典について解説します。

香典の書き方

香典袋を準備して、表書きを書きます。表書きとは、水引よりも上の部分に書く文字のことです。七回忌の表書きは「御仏前」や「御佛前」と書くことが一般的です。

 

浄土真宗や臨済宗などの禅宗以外の仏式の通夜や葬儀では、香典袋に「御霊前」と書いたことを覚えている人も多いでしょう。しかし、四十九日以降の法要では「御霊前」ではなく「御仏前」や「御佛前」と書くことを覚えておいてください。

 

表書きの下には名前を書きます。表書きも名前も通夜や葬儀の時のときのように薄墨で書く必要はありません。なぜなら、通夜や葬儀とは違い事前に行われることがわかっているからです。

金額の相場

七回忌の香典の相場は、故人との関係で決まります。故人と親戚なのであれば1万円から3万円が相場とされています。故人との関係が友人なのであれば、1万円から3万円が相場とされています。法要の後に会食が行われる場合は、相場に1万円から2万円を足しましょう。

 

夫婦で七回忌に参加する場合の相場は、それぞれの相場に1万円から2万円を足して包むことがマナーです。また、小さな子供も一緒に参加する場合には、香典を多く包む必要はありません。

 

しかし、小学生や中学生であれば、5000円から1万円を足し、高校生以上は大人と同じ金額を足して包むと良いでしょう。香典袋を別に用意する必要はありません。

 

 

七回忌の服装

通夜や葬儀とは違い、法要である七回忌にはどのような服装が良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ここからは、七回忌に出席する際の服装について解説します。

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家族は略喪服

故人の家族である遺族は、他の出席者よりも格上の服装を着ることがマナーです。つまり、略喪服を着用します。遺族とは、親族の中でも故人と一緒に生活をしていた家族などのことです。

 

遺族のみで七回忌を行う場合は平服を着用することもありますが、僧侶に来ていただいて読経をしてもらう場面を考えると略喪服がおすすめです。

七回忌は平服も可

一周忌や三回忌では参加する全員が略喪服を着ることが一般的ですが、七回忌は平服で参加する人もいます。遺族が略喪服を着用するため、格を落として平服を着るという考えもあります。平服と言ってもカジュアルな服装の普段着のことではないので、注意してください。

 

七回忌に平服で参加する人がいる理由は、年忌法要は回を重ねるごとに参加する人数が減り、七回忌になるとさらに小規模で参加する人の範囲も遺族だけや遺族と親族だけなど、せばまり行われることが一般的だからです。

 

しかし、七回忌は平服でも大丈夫と言われても、いったいどのような平服もであれば良いのかと悩むものです。平服で参加することに不安がある方は、略喪服で参加することをおすすめします。

男性の平服

親族以外の男性の参加者が平服を着る場合、黒色のスーツが望ましいです。略喪服も黒いスーツですが、ここで言う黒いスーツとは喪服のスーツではなく、日常で使っている黒いビジネススーツでも構いません。

 

ワイシャツは、喪服の時に着るワイシャツと同じで、襟や袖に飾りがない白いものを選びましょう。ネクタイは黒が無難ですが薄く柄が入ったタイプや、紺色など地味な色でも良いとされています。

 

靴や靴下は、シンプルな黒いものを選びましょう。特に靴は、金属の飾りが付いたタイプを選ぶと華美な印象を与えてしまいます。また、紐靴は蝶々結びができるため法要の席には向いていない言われています。

女性の平服

親族以外の女性の参加者が平服を着る場合、光沢のない黒い生地のワンピースやアンサンブル、セットアップスーツを着ることが望ましいです。黒以外では、灰色や紺色でも良いとされています。

 

色以外には、露出に気を付けなければなりません。例えば、スカート丈ですが、膝よりも長い丈のスカートを選びましょう。また、夏場に行われる七回忌に参加する場合、暑いからとノースリーブなどの露出が多い服装は避けなければなりません

 

靴は、飾りの付いていないシンプルなデザインがおすすめです。靴下は、黒いストッキングが無難ですが、ベージュのストッキングでも良いとされています。七回忌の法要はおしゃれをして行く場ではないため、迷った際には黒を選びましょう。

子供の平服

子供の服装は、大人の服装よりも難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。子供には大人のように喪服、準喪服、略喪服など服装の格式がありません。

 

制服がある子供は、通夜や葬儀では喪服の代わりとして制服を着せることもあるでしょう。制服がるのであれば、七回忌でも同じように制服が無難です。しかし、黒や紺といったシンプルな服装でも構いません

 

七回忌に赤ちゃんを連れて参加することもあるでしょう。同じ子供であっても赤ちゃんの場合は制服が無いため、シンプルな黒や紺の服を選らんで着せましょう。しかし、実際は赤ちゃんの服でシンプルな黒や紺は少ないため、法要の場にふさわしいと感じられる服を選びましょう。

七回忌をしない場合

法律においても宗教的行事は強制されてはいないため、七回忌は絶対にしなければならないというものではありません。しかし、地域性や親族の間の慣習として行われている場合が一般的です。

 

故人の冥福を祈り、仏様に感謝をすることに加えて、数年に一度行われる年忌法要の集まりを親族の絆を深める交流として行っているという面もあります。

七回忌の次は?

七回忌が終わると、次の年忌法要は十三回忌です。その後、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、四十三回忌、五十回忌と追善供養である年忌法要は続きます。三十三回忌で弔い上げを行う場合は、その後の年忌法要は行いません。

 

また、五十回忌を弔い上げとする場合、三十七回忌と四十三回忌は行わないこともあります。三十三回忌または五十回忌で弔い上げとすることが一般的ですが、故人を知る人が生存していないなどの状況によっては十七回忌を弔い上げにすることもあります。

故人の冥福を祈り仏様に感謝する七回忌に

今回こちらでは、七回忌の行う意味や準備、お布施、香典、服装などについて詳しく解説しました。遺族の代表として執り行う側であっても、親族や友人として招かれる側であっても、最低限のマナーを守り故人を冥福を祈り仏様に感謝をしましょう。