三回忌に参列する際の服装はどうすべき?立場や男女別に細かく解説
公開日 : 2021/1/26
更新日 : 2021/1/26
三回忌は葬儀とは異なるものですが、もし参列をすることになった場合に服装に悩む方もいるかもしれません。そこで今回は、三回忌での服装について立場や性別に分けてご紹介いたします。そして、持ち物や夏場の場合についても解説いたします。
公開日 : 2021/1/26
更新日 : 2021/1/26
目次
三回忌の服装はどうすべき?
三回忌は葬儀とは異なりますので、服装はどうすれば良いのか迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこで今回は、三回忌の服装について施主や参列者などそれぞれの立場別にご紹介いたします。三回忌を執り行う、あるいは三回忌に参列することになった場合のための参考にしていただければ幸いです。
施主の場合
まずは、三回忌を執り行う立場である施主の服装について、男性と女性に分けてみていきます。その時になってから慌ててしまうことや、マナー違反となってしまうことのないように、今から覚えておくことが大事です。服装で失敗をすることないようにしましょう。
男性
施主の場合は、正式な喪服を着るようにしてください。洋装ではモーニングを、和装なら紋付羽織袴を着用します。こうした服を自身で持っていればそれを着ることができますが、もし持っていない場合であっても、三回忌だからといってレンタルをする必要もないでしょう。
今の時代では、略式の喪服であっても問題ないとされています。略式とはいえ黒の礼服を指すので、冠婚葬祭で着るように1着は用意しておくと無難です。男性なら、白のワイシャツを着て葬儀用の黒いネクタイを締め礼服を着ましょう。靴下や靴も黒で統一するのが重要です。
女性
女性の場合も、正式な喪服を着用することがポイントであり、ブラックフォーマルとして衣料品店で購入可能です。正式な喪服は、和装なら紋付であり洋装にするなら黒のワンピースあるいはアンサンブル、もしくはツーピースを選びましょう。
女性も略式の準礼服で問題ありません。とはいえ、なるべく肌の露出が少ない服装にするように心掛けるのが大事です。極力は長袖を着るようにして、暑い夏場には薄いジャケットを羽織りノースリーブは避けるのがマナーです。
参列者の場合
三回忌に、催す側ではなく参列者として参加する場合にも、服装には気を付ける必要があります。さて、三回忌に参列する場合には服装に関してどういった点に気を付ける必要があるのでしょうか。自身が参列する際の参考にしていただければ幸いです。
男性
もし仮に三回忌の案内状で『平服でお越しください』と案内されていたとしても、普段着やラフな服装で訪れるのはNGです。この場合での“平服”というのは、正式な服装でなくても問題はないという意味です。
その際には、正式な喪服で参列をするのは考え直す必要があるでしょう。三回忌においては、多くのケースで施主や遺族も略式の喪服を着るものです。それもあり、施主や遺族よりも格が上がってしまう正式な喪服を着てしまうのは避ける必要があるのです。
よって、平服とは略式の喪服あるいは法事の場に相応しい地味な服装のことを指します。男性であれば、黒のスーツを着用するようにして黒の礼服がなければグレーあるいは紺色といった地味な色のスーツを着るようにしてください。
女性
女性の参列者も施主などよりも格上となる服装は避ける必要があります。よって正式な喪服は着ないようにしましょう。また、平服でも良いとされていても、派手な服装は避けるようにしてください。
準礼服を着用するのが望ましいですが、ないのなら黒や紺といったダークカラーのワンピースを着る方法もあります。女性であれば、履き物にも注意が必要であり、夏場でもサンダルやミュールはNGです。つま先が出てしまうのはいけません。
さらに、ストッキングも黒あるいはグレーを選択し、靴に関してもかかとが低いパンプスで色は黒を履くようにしましょう。
妊婦の場合
妊婦で三回忌に参列される方もいるかもしれません。その場合には、妊婦の方でも着ることができるマタニティ用の喪服がありますので、そちらを利用する方法があります。マタニティ喪服をレンタルしている業者もあるため、三回忌の時だけレンタルする選択肢もあるでしょう。
喪服が用意できないようであれば、暗めの色合いになっているワンピースでも問題ありません。それに法事では場所を移す際など歩くこともあるため、ヒールの高い靴は避けるのが無難です。ローヒールあるいはフラットシューズを選ぶようにしましょう。
子どもの場合はどうするべきか
子どもが三回忌に参列することもあるでしょう。しかし、大人とは違い子どもには何を着せれば良いか分からないという方もいるかもしれません。ここでは、三回忌での子どもの服装について解説いたします。小学生など、子どもをお持ちの方は特にご参考にしてみてください。
中学生などの場合
三回忌では、子どもについての服装のルールというものはないでしょう。とはいえ、華美な服装は避けるのがポイントです。中学生以上は、制服を着るのが無難であると考えられます。
もし小学生でも、制服があるならそれを着るようにしてください。制服を着るとしても、着崩したりしないようにしましょう。
普段着を着る場合
もし私服を着る場合には、大人と同様の色使いの服装を心掛けます。柄物も避けるようにして、黒あるいは紺といった地味な色の服を着ましょう。男児ならブレザーやズボンを着用するようにして、女児であればワンピースあるいはスカートが望ましいです。
家族のみで三回忌を行う場合
親戚は呼ばずに、身内だけで三回忌を執り行う場合もあるでしょう。そうなれば近しい人たちのみでの法要になるので、大勢が集まるよりも服装に関しては厳しくないのだろうかと悩む方もいるかもしれません。ここで、家族だけで三回忌を執り行う場合の服装についてご紹介いたします。
そこまで気を遣う必要はない
参列者のいない家族や遺族だけの三回忌なら、前もってそれぞれに了承しているのであればそこまで気にする必要はないと考えられます。神経質にはならなくても良いでしょう少人数の三回忌であれば、平服であっても問題はありません。
その際には、法事であることは忘れないようにして、カジュアルさのある服装はNGです。原則として落ち着きのある地味めな色合いのものを着るようにしましょう。もし平服で参列するなら、男性は黒やグレーのビジネススーツにして、女性なら黒か紺、グレーのワンピースが適しています。
もしお持ちの服が平服として相応しいか自信がないなら、喪服にすることも選択肢です。法事であるため、喪服を着用して参列すれば服装に関して心配したりせずに済むでしょう。
簡易的な礼服が望ましい
家族での三回忌では、正式な礼服を着る必要まではありませんが、簡易的な礼服を着るようにしましょう。原則としては、喪服を着るしきたりとなっているからです。誰に対しても失礼とならないようにすることがポイントでもあります。
男性ならブラックスーツ、女性であればブラックフォーマルを着用するのが適しています。家族のみとなっていても、法事の場では礼服を着るようにしましょう。
三回忌での小物のマナー
三回忌に参列をするのなら、“服”そのものだけでなく持ち物などにも気を付ける必要があります。服さえしっかりしていれば小物は何を持っても良いというわけではありません。
持ち物のマナーというものもあるのです。三回忌に参列する際に、恥をかかないためにもしっかりと覚えておきましょう。
デザインに気を付ける
世の中には、素敵な柄の小物が多く販売されています。しかし、小物のデザイン次第では周囲の人に場を弁えていないと思われてしまいかねません。例えば普段から持ち歩いている財布やスマホのケースなどには要注意です。
アニマル柄などは特にNGであり、殺生を想起させるため法事などの場ではファーが付いていた財布あるいはアニマル柄のケースに入ったスマホなどは避けたいところでしょう。法事に参列するなら、小物の選び方にも注意が必要なのです。
傘の色にも注意
三回忌が雨の日に当たる場合もあるでしょう。この場合には傘にも注意してください。傘は黒のものであれば問題ありませんが、色柄ものの傘しか家になかったということもあるかもしれません。
色柄ものの傘を持ってきてしまうと、三回忌の場では周囲から浮いてしまうことが考えられます。よって、いざという時のために葬儀や法事にも持参しやすい黒や紺などの暗い色の傘も用意しておくようにしましょう。そうすれば、三回忌の時にも安心です。
三回忌に平服は問題なのか
葬儀に比べると、三回忌は規模も縮小される場合がありアットホームさがあるかもしれません。そして三回忌の案内で、平服でも良いという言葉が添えられているケースもあります。
ここでは、三回忌に平服を着るのは問題なのかどうかについて、解説します。三回忌の場で恥をかかないように、しっかりと覚えておきましょう。
平服での三回忌は稀
前述のように『平服でお越しください』と三回忌の案内に記載されることや、施主自体が平服で三回忌に参加をするケースというのはあまりなく、稀です。もし案内に書かれた“平服で”という言葉をそのまま捉えて、本当に平服で参列をするとします。
この際に他の人たちは略式の喪服を着ていたとしたら、平服を着ていった人は恥をかいてしまうでしょう。『平服でお越しください』と案内状に書かれていたとしても、その言葉を鵜呑みにしてはいけないということです。
平服の案内があったら略式服のスーツを着る
もし施主側から平服で良いとの案内を受けたとしても、略式の喪服となるスーツを着用し参列することが無難です。誰しも、法事の場で恥はかきたくないものでしょう。
よって、三回忌に参列するなら、法事という場であることを思い出してください。そして、その場に即した略式の喪服を着るのが確実です。
施主への気遣い
では、なぜ施主は『平服でお越しください』と案内に一言添えるのでしょうか。それは、施主の気遣いの1つであると考えられます。参列者が遠方からやってくる場合に、相手を気遣って“平服で”と案内をすることがあるのです。
わざわざ遠くから来るなら、喪服を着てくる場合も用意してくる場合にも負担がかかるだろうと見越し、その点に配慮しての言葉です。
三回忌が夏場ならどうすべき?
三回忌が暑い夏場になることも考えられます。夏に厚着をするのは大変ですし、服装をどうしようか悩むこともあるかもしれません。そこで、夏場に三回忌を行う際の服装についてご紹介いたします。夏に三回忌が行われる場合の参考にしていただければ幸いです。
男性の場合
まずは男性のケースについて解説いたします。春や秋、冬であれば黒スーツのジャケットを羽織ることが多いと思われる男性ですが、夏の場合はどうすれば良いのでしょうか。トップスや靴下、ネクタイに分けてご紹介いたします。男性の方は、夏場の法事のために知っておくと便利でしょう。
半袖のワイシャツ
スーツを着る際にはワイシャツを中に着るものですが、暑い時期なら半そででも問題ありません。それでも、長そでのジャケットは持参していくようにしてください。
法事が開始となるまでは半そでで過ごしていても大丈夫ではありますが、法事の最中にはジャケットも着用する必要があります。法事が執り行われている間は、少々暑くても我慢をしなければなりません。
靴下
三回忌という法事であっても、夏で暑い場合には靴下は短いものでも問題ないと思われる方もいるかもしれません。しかし、靴下に関しては黒色で長いものを着用することが基本です。
法事では、床に座るシーンもあるため、自身の肌が見えてしまわないようにするのがポイントです。長い靴下にすることで、肌が出てしまうのを防止できるでしょう。
ネクタイ
普段なら、クールビズなどにより暑い夏にはノーネクタイというケースもあります。それもあり、夏の三回忌ではネクタイはどうすれば良いのか迷うところです。ネクタイは、法事において着用するのが基本です。
色は黒が原則であり、ネクタイピンはしないようにしましょう。ネクタイピンは金や銀など光る素材でできていることも理由であると考えられます。
女性の場合
女性の夏場の三回忌でも、服装に関して守るべき最低限のマナーがあります。夏であってもストッキングは着用しなければなりません。生足もしくは肌色のストッキングはNGであり、黒のストッキングを履くようにしてください。
長めのスカートを穿いているのであれば、膝までのストッキングでも構いませんが、座る際に周囲に見えないことがポイントです。靴に関しては、黒のヒールもしくはパンプスを履くようにします。つま先が出るようなサンダルなどは例え夏でもいけません。
三回忌も服装に手を抜かないことが大事
三回忌は、葬儀の2年後に行われる法事ですが、葬儀ではなく年数が経った後だからといって何を着て参列をしても良いわけではありません。三回忌に相応しい服装もあるのです。三回忌に施主より平服で来ても良いとの案内が届いたとしても、略式の喪服を着用するのがベストでしょう。
三回忌の場で恥をかかないためにも、服装にも気を遣うことが大事です。子どもや妊婦、夏の場合など状況などによっても服装のマナーは変わってきますので、覚えておくと便利です。
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