法事のスーツの色やデザインは?正しい服装マナーについて徹底解説

公開日 : 2021/1/14

更新日 : 2021/1/18

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法事は身内だけで行うことが多く、平服としてスーツを着用するケースがあります。正しい服装マナーを意識するために、スーツの色やデザインなど気を付けるべきポイントを押さえましょう。法事にふさわしいスーツについて詳しく解説します。

公開日 : 2021/1/14

更新日 : 2021/1/18

目次

喪服の種類について

喪服には正喪服・準喪服・略喪服の3種類があります。正喪服は葬儀から一周忌までの法事に着用するもので、喪主や3親等までの親族が着用できます。男性は羽織袴またはモーニングコートで、女性は黒無地の染め抜き五つ紋が入った着物または黒のフォーマルスーツです。

 

準喪服はお通夜から3回忌の法事までで、遺族や参列者が着用します。男性はブラックスーツを着用し、女性は黒のワンピースやスーツなどブラックフォーマルです。パンツスーツを女性が着用する場合は、正喪服ではなく準喪服に当たります。

 

略喪服は仮通夜や七回忌以降に着用するもので、男性はダークスーツを着用します。女性は地味な色のワンピースやアンサンブルを着用でき、色が黒に限定されているわけではありません。法事によって着用できるスーツの種類が異なるため、使い分けるようにしましょう。

平服は普段着ではない

身内だけで法事を行う際に、服装は平服のケースが多いです。平服の正しい意味を知らないと法事に参列した際に、恥ずかしい思いをしてしまいます。平服は略喪服を指しますので、気を付けるべきポイントをご紹介します。

落ち着いた色のスーツはOK

葬儀に参列する際は、ブラックフォーマルが基本的な服装マナーで、7回忌以降の法事になると平服で参列することができ、落ち着いた色のスーツを着用することができます。グレーや紺などのスーツでも問題はなく、華美でなければ大丈夫です。

 

スーツの色に不安な方は、ブラックスーツを選ぶようにしましょう。黒のスーツを着用するときも、光沢がなくカジュアルなデザインは避けるようにしてください。平服は法事で着用できるスーツの色のバリエーションは増えますが、インナーは基本的に白の無地を着用します。

 

法事は一周忌から3回忌・7回忌・13回忌・17回忌・23回忌と続きます。3回忌までは準喪服が基本であり、7回忌以降は平服のケースが多いため、スーツの色に不安がある方は事前に親族と打ち合わせをして準備するのがおすすめです。

ストライプや柄について

略喪服を着用できる法事で、ダークスーツにストライプやチェックなどの柄が入っていても大丈夫かと悩む方は多いです。7回忌以降の法事で「平服でお越しください」と書いてあれば、ストライプやチェックなどの柄物も大丈夫です。

 

派手なストライプやチェックは、法事にふさわしくないスーツのため、デザインには気を付けるようにしましょう。女性の場合、レースや透かし模様が入っているデザインでも、地味な色であれば、法事で着用することができます。

 

法事はおしゃれをする場ではないため、派手な柄やデザインのスーツは避けないといけません。光沢があるデザインは法事にふさわしくありませんし、装飾が多いものもマナー違反です。平服は普段着ではありませんので、法事にふさわしい服装で参列しましょう。

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カジュアルコーデはNG

平服は、辞書を引くと「日常の衣服・普段着」という意味ですが、法事の場にいつもと同じ格好で出席することはできません。法事では「それほどかしこまらなくてもいい」という意味のため、Tシャツにジーンズのようなカジュアルコーデはマナー違反です。

 

平服は略喪服を指しており、男性はスーツを着用し、女性はワンピースやアンサンブルを準備するようにしましょう。無宗教や家族だけの法事を行う際の服装は、事前に確認をして周りの方に合わせるのが無難です。

小物類について

女性は男性よりも持ち物が多く、服装マナーで小物類にも気を付けましょう。バッグはブラックフォーマル用の布製がふさわしく、殺生をイメージさせる革製品はマナー違反です。葬儀に参列したときと同じバッグを法事でも使用するのが無難です。

 

アクセサリーはパールの一連のネックレスと一粒パールのイヤリングがおすすめです。2連ネックレスは「不幸が重なる」という意味があるため、法事でも避けましょう。指輪は結婚指輪であれば大丈夫ですが、法事であってもハーフエタニティはふさわしくありません。

 

ハンカチは、プレーンな白がおすすめですが、なければ紺・グレーなどでも大丈夫です。素材は、光沢があるものやタオル地のものは避けてください。正しい服装マナーを意識するのであれば、法事にふさわしい小物類を準備して参列しましょう。

法事にふさわしいスーツ

法事でスーツを着るときの正しい服装マナーをご紹介します。男性・女性もそれぞれ気を付けなければいけないポイントがあるため、一緒にチェックしていきましょう。

男性の場合

四十九日から3回忌までの法事は準喪服を着用し、7回以降は略喪服です。法事で着用できるスーツにも違いがあるため、それぞれの着こなし方についてまとめました。

準喪服の着こなし

準喪服はブラックフォーマルが望ましく、黒のスーツは光沢がないものを選びましょう。スーツにはシングルとダブルの上着がありますが、どちらを選んでも問題はありません。パンツは裾がシングルのものを着用するのがおすすめです。

 

ワイシャツは白の無地を選び、色柄物やボタンダウンのシャツはマナー違反です。法事であってもスーツの下に着る白のワイシャツは白の無地にしてください。ネクタイは葬儀と同じ黒で光沢がないものを選び、結ぶときはマナーとしてディンプルを作ってはいけません。

 

男性は、靴・ベルト・靴下の準備も必要で、黒を着用するのがマナーです。殺生をイメージさせる革製品は法事でもマナー違反で、黒の無地で光沢がない素材を選びます。男性は手ぶらが一般的ですが、バッグを持つ時は黒で装飾のないシンプルなデザインにしましょう。

略喪服の着こなし

略喪服のスーツは黒・紺・グレーなど地味な色を着用することができます。無地のスーツが望ましいですが、織柄や薄っすらとしたストライプが入っていても大丈夫です。不安な方は事前に確認をしておきましょう。ワイシャツは白無地のレギュラーカラーを準備します。

 

法事では落ち着いた色のスーツを着用することができますが、ワイシャツは色柄物やボタンダウンのシャツは避けてください。ネクタイはスーツと同様で、地味な色や柄であれば問題はありません。派手な柄のネクタイが多い方は葬儀の時に使用した黒のネクタイがおすすめです。

 

ベルト・靴下・靴は黒の無地でシンプルなデザインを選びます。靴は7回忌以降の法事であっても、原則、紐で結ぶタイプを選ぶのがマナーです。エナメルやスエード素材はマナー違反となり、金属がないシンプルなデザインのものを準備してください。

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女性の場合

女性は男性よりも持ち物が多く、服装マナーで気を付けるポイントが多いです。一周忌から3回忌までの法事に着る服装と7回以降の法事の服装についてまとめました。服装マナーが守られているかチェックしてみましょう。

一周忌から3回忌までの法事の服装

一周忌から3回忌までの法事では準喪服が基本のため、女性はブラックフォーマルが望ましいです。黒のワンピースやアンサンブル・パンツスーツで、露出が高いデザインは避けましょう。スカート丈は膝からふくらはぎ丈が上品に見えるため、長さをチェックしてください。

 

アクセサリーをつける場合、ネックレスやイヤリングは真珠が基本です。二連は「不幸が重なる」とされるため、一連のものを着用してください。バッグは黒の布製で光沢や飾りのないシンプルなものを使用します。サイズも小さ目のものを選び、持ち物は最小限にします。

 

ストッキングは黒を選び、30デニール以下を履きます。厚手のタイツ・柄物・網タイツなど華美なものはマナー違反となり、冬でもストッキングを着用しないといけません。パンプスは黒の装飾がないシンプルなデザインを選び、エナメルなど光沢がないものにしましょう。

7回忌以降の法事の服装

7回忌以降の服装は略喪服となり、平服を着用することができます。黒・紺・グレーなど地味な色のワンピースやセットアップスーツまたはアンサンブルの中から選ぶことが可能です。お子様がいたり、料理の配膳などの手伝いがある際は、パンツスーツでも大丈夫です。

 

女性は男性と異なりアンサンブルやスーツを着用する際、トップスもダークカラーで統一するのが基本です。白など明るい色はマナー違反となるため、事前に準備しておきましょう。7回以降の法事でもバッグは葬儀と同様、袱紗や数珠が入るサイズの黒で布製のバッグを準備します。

 

子供の荷物やお手伝いに使用するエプロンなど荷物が多い場合は、サブバッグを準備するのがおすすめです。サブバッグも黒で布製のシンプルなものを選ぶようにしてください。法事であっても基本的な服装マナーは守り、失礼のない格好で参列しないといけません。

夏の法事でスーツを着用するときの注意点

夏に法事がある場合、涼しい格好をしたいという気持ちがありますが、スーツを着用する方は上着やネクタイは必須です。男性・女性が夏の法事に参列する時に、気を付けるポイントについてまとめました。

半袖について

夏の法事の場合、男性はスーツの下に着るワイシャツは薄手の長袖シャツを着用するのが基本です。近年は酷暑と呼ばれる日が増えてきたこともあり、半袖シャツを着る人が増えています。半袖シャツを着る方は式中は必ずジャケットを着用しないといけません。

 

女性の場合、式中に上着を着るという前提であれば、夏用の喪服として半袖のブラウスに黒いスカートを着用することができます。肌があわらになってしまうフレンチスリーブなどの短い袖はマナー違反です。

 

夏の法事でも、肌の露出は控えないといけません。丈や袖が短かすぎる衣服の着用することができません。首回りや腕・足などの露出度が高いワンピースは控えてください。女性は上着を着用する必要はないアンサンブルのように見えるワンピースが便利です。

ネクタイは必要

夏はクールビスが浸透しネクタイを着用しないのが習慣になってきています。葬儀や法事は正式な場所であり、必ず男性はネクタイを着用しないといけません。夏に法事があり暑さ対策を考えている方は、夏用の弔事用ネクタイがおすすめです。

 

紗織りと呼ばれる織り方で、薄くて軽いネクタイです。首周りは暑いと感じるかもしれませんが、見た目が涼しげで法事の服装マナーにも合っているため、準備しておきましょう。法事ではネクタイを着用するとき、ネクタイピンは不要です。

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法事にふさわしい靴

法事で着用するスーツは準喪服や略喪服であり礼装のため、靴もフォーマルにふさわしいものを履かなければいけません。男性はストレートチップのデザインで靴ひもが内側に向かって通されている内羽根となっているものが適しています。

 

飾りがなければプレーントゥの靴も問題はありません。法事であっても金具の装飾が施されている靴やつま先のデザインがUチップやウィングチップの靴はカジュアルなデザインになってしまうため、法事にふさわしくありません。

 

女性はプレーンな黒い革や布製のパンプスが基本です。夏の法事であってもオープントゥや後ろがストラップになったバックストラップの靴はカジュアルなデザインでふさわしくありません。夏の法事でも靴は葬儀と同様でフォーマルなデザインを選びます。

女性はストッキングが必須

女性は夏にストッキングを履くのは暑くて辛いと感じる方もいます。法事に限らずお葬式やお通夜で生足はNGであり、パンツスーツでも黒いストキングを着用しないといけません。30デニール以下で肌が薄っすら透けて見える程度のものが一般的です。

 

お店で販売されているパッケージの見た目と実際にストッキングを履いたときの肌の透け感が思った以上に違う場合もあるため、一度試し履きをしておくと安心です。黒のストッキングは、柄や光沢があるものはカジュアルなデザインでマナー違反です。

 

無地のシンプルな黒のストッキングを準備しましょう。夏の暑さ対策は、冷感素材やサラサラした感触のストッキングがおすすめです。ストッキングは薄いため、伝線すると目立ってしまいます。履きなれていない女性は必ず予備のストッキングを用意して法事に参列しましょう。

法事のスーツはユニクロで揃えることはできる?

法事に参列するために、スーツを用意しなければいけない方はユニクロでも揃えることができます。プチプラでありながらしっかりした生地感であり、ブラックフォーマルという種類のものを扱っています。

 

ジャケットとパンツが別々で購入でき、上下とも自分にぴったりなサイズを用意することが可能です。色やデザインに気を付けながら、法事にふさわしいスーツを準備してみましょう。

法事のスーツは正しい服装で参列しよう

法事の服装マナーは、法要の種類やタイミングによって着用できるスーツが異なります。基本的に、49日法要から3回忌までは準喪服であり、7回忌以降は平服の略喪服と考えておきましょう。喪服の種類を把握し、法事にふさわしい服装を選ばないといけません。

 

法事になるとスーツの色やデザインのバリエーションが増えますが、故人や遺族の方に対する敬意を忘れずに失礼のない服装を心がけましょう。気を付けるべきポイントを守り正しい服装で、法事に参列してください。