49日(四十九日)の場合における香典袋のルールとは?お金なども解説!

公開日 : 2020/11/26

更新日 : 2024/3/24

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49日(四十九日)の際にお供えするお香典ですが、香典袋にはある一定のマナーやルールがあります。これらを知っておかないと、知らないところで恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。そこで、香典袋のマナーやルールはもちろん、お金についても解説します。

公開日 : 2020/11/26

更新日 : 2024/3/24

目次

49日(四十九日)の際の香典袋の種類

香典袋にはさまざまな種類があります。その中でも49日(四十九日)の際に使用する香典袋は決まっています。そこで、どのような香典袋を使用すれば良いのかについて解説します。

水引の結び方

香典袋でまず注目するのは、水引です。水引にはさまざまな結び方があり、結び方によって使用する場面が決められています。

 

香典袋として使用する際の水引は結びきりです。結びきりとは、「もう二度と同じことが繰り返されませんように」という意味が込められています。悲しい出来事が繰り返さないようにという願いも込められているので、結びきりの香典袋を使いましょう。

水引の色

香典袋の水引に関しては、結び方以外に色にも注目しなければいけません。水引をじっくり観察すると、さまざまな色があることがわかります。

 

香典袋を選ぶ際、水引の色はどのようなものを選べば良いのでしょう。一般的な水引の色はもちろん、地域別についても紹介します。

一般的な色

49日の香典袋の場合、一般的には黒と白の水引のものを選びます。告別式の時に使用する香典袋と同じです。

 

ただし、告別式の際の香典袋と区別することもあり、その場合は双銀の水引を使用した香典袋を使うこともあります。双銀の水引とは、通常白と黒になっている水引のどちらも銀色になっている水引のことです。

関西の場合

関西では、49日の香典袋の際には黄色と白の水引のものを使います。49日の香典袋として黒白の水引のものが使用されることもありますが、ほとんどの場合は黄色と白の水引の香典袋を使用します。

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包んだ金額によっても異なる

49日の香典袋の水引は、包んだ金額によって異なる場合もあるので覚えておくと良いでしょう。包んだ金額が高ければ、高価な見た目の水引が使用された香典袋を使うということです。

 

例えば、49日の香典として10万円を包んだとします。その場合、黒と白の水引よりも双銀の水引を使用した香典袋に入れる場合が多くあります。

49日(四十九日)の香典袋に入れるお金

49日に関しては香典袋だけではなく、香典袋に入れるお金についてもマナーやルールがあります。香典袋のルールやマナーとともにお金に関することも覚えておくと良いでしょう。

金額

お金に関するマナーやルールで一番注目すべきは、金額です。49日に香典袋に入れる金額は、相場がある程度決まっています。 ここでは一般的な相場と、孫が49日に香典を納める場合の金額の相場についてそれぞれ紹介します。

一般的な金額

49日の際に香典袋に入れる金額の相場はある程度決まっています。それは、故人と香典を納める人との関係によって異なります。それぞれの関係性と相場は以下の通りです。

 

香典を納める人にとっての故人 金額の相場
両親 10,000~50,000円
祖父母 5,000~10,000円
兄弟姉妹 10,000~30,000円
おじ・おば 5,000~10,000円
その他の親族 3,000~10,000円
友人・知人 5,000~10,000円

 

上記の一覧表の相場は、あくまで49日の法要のみの金額です。もし、49日の法要の後に会食が行われ、その会食に参加する場合には、10,000万円を上乗せした金額にするのが一般的なマナーとされています。

孫の場合

孫という立場で49日の法要に参加する、または49日の法要の際に香典を納める場合、その金額は自身の年齢によって異なります

 

  • 20代の場合・・・10,000円まで
  • 30代の場合・・・20,000円まで
  • 40代以降・・・10万円まで

 

自分の年齢だけではなく、仕事をしているかしていないかによっても対象の差が生まれます。

入れ方

香典袋にお金を入れる際、お金の向きについても注意が必要です。間違ってもお金の向きをばらばらにしないように注意してください。

 

お札は肖像画のあるほうが表面とされています。この表面を下向きにして入れるのが一般的なマナーです。

 

また、香典袋は水引が印刷されているほうが表面です。お金を入れる際は、お札の表面が香典袋の裏面に来るようにして入れます。

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渡し方

香典のお金で忘れてならないのが、香典の渡し方です。49日に限らず香典袋は必ず袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが一般的なマナーです。

 

香典を渡す際には、袱紗を広げて香典を取り出し、喪主や係の人に渡しましょう。香典を渡す直前に袱紗から取り出すのが一般的な渡し方です。

お金に関するタブー

49日に限ったことではありませんが、香典袋に入れるお金に関してはタブーがいくつか存在します。そのタブーを知らずにいると、恥ずかしい思いをするかもしれません。 特に覚えておくべきお金に関するタブーを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

新札は入れない

49日に限らず、香典袋に入れるお札は新札を入れないというのが一般的なマナーです。ある程度使われた感じのあるお札を香典として使用するということです。

 

新札は、「用意して待っていました」という印象を遺族に与えてしまう危険性があります。大変失礼なことなので、新札で香典を用意するのは失礼とされているのです。

 

49日の法要はあらかじめ日にちが決まってます。そのため、新札を用意する時間が充分にあり、新札で香典を用意してしまう人が一定数存在します。

 

しかし、香典を受け取る遺族がどのような印象を受けるか想像できません。強い不快感や不信感を抱くケースもゼロとは言えないのです。

 

あまり汚れたお札も失礼ですが、新札はもっと失礼に当たる場合が多々あります。ある程度使った感じのあるお札で香典を用意しましょう。

「4」や「9」は使用しない

香典の金額の相場は、先の項目で紹介しました。その際、相場にある程度幅を持たせて紹介していますが、「4」や「9」になる金額は避けるというのが一般的なルールです。

 

「4」は「シ」と読むことができ、「死」を連想させます。また、「9」は「ク」と読むことができ、「苦」を連想させてしまう可能性が高くあります。

 

これらの理由から、「4」や「9」になる金額は避けて香典を用意するのが暗黙のマナーです。誤ってこれらの金額にならないように充分注意してください。

49日(四十九日)での香典袋の書き方

49日(四十九日)での香典袋の書き方について解説します。

表書きの書き方

香典袋の書き方で最も注意すべきなのは、表書きです。表書きとは香典袋の顔に当たる部分です。この部分の書き方を誤ると、恥ずかしい思いをする可能性が高くなります。 香典袋の表書きは、「仏式」「神式」「キリスト教式」によって若干異なります。どのような形式であっても対応できるように、それぞれの表書きについて紹介します。

仏式の場合

仏式の場合、一般的な表書きの文言の書き方は「御仏前」です。仏式にはさまざまな宗派が存在しますが、その宗派がわからない場合は「御仏前」と書いておくと良いでしょう。

 

仏式にはさまざまな宗派がありますが、その宗派によって49日の香典袋に書く表書きの文言は変わります。宗派別の表書きのマナーやルールについては以下の通りです。

 

  • 真言宗の場合
    もし49日よりも前に四十九日を執り行う場合は、表書きを「御霊前」とします。49日以降に執り行う場合は、「御仏前」と書くのが一般的です。

  • 天台宗の場合
    真言宗同様に、49日よりも前に四十九日が執り行われる場合は「御霊前」とし、49日以降なら「御仏前」と書くのが一般的です。

神式の場合

神式では、仏式の四十九日の代わりに五十日祭を執り行います。この時、仏式で四十九日の香典と同じようにお金をお供えします。

 

神式の場合は「仏様」という概念や考え方はありません。その代わり「神様が存在する」という考え方で信仰が行われています。

 

五十日祭の時にお供えする香典袋の表書きには、「御神前」と書くのが一般的なマナーです。「御仏前」の神式版だと思っておくと良いでしょう。

 

また、神式では神様や亡くなった人に玉串をお供えします。その玉串の費用として、「御玉串料」と表書きに記す場合もあります。

キリスト教式の場合

キリスト教では、仏教で49日目に執り行う四十九日は行いません。そもそも仏様という概念がないからです。

 

その代わり、キリスト教では故人が亡くなってちょうど1か月目に昇天ミサや昇天記念礼拝を執り行います。1か月目の日曜日に行う特別なミサです。

 

昇天ミサや昇天記念礼拝に参列する際には、お香典の代わりにお金を贈ることがあります。この時、表書きには「御花料」や「御供物料」と書くのが一般的です。また、カトリック限定で「御ミサ料」と書く場合もあります。

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名前の書き方

香典袋の書き方として、表書きと合わせて覚えておきたいのが名前の書き方です。名前の書き方は、人数によって異なります。 ここでは、「夫婦の場合」と「3人までの連名の場合」と「4人以上の連名の場合」の3パターンに分けて、それぞれの書き方のポイントを解説します。

夫婦の場合

夫婦連名で書く場合は、基本的には夫の名前をフルネームで書き、その左隣にに妻の下の名前だけを書きます。妻はフルネームで書かないというのが一般的なマナーです。

 

また、名前を書く際の順番や位置にも注意が必要です。香典袋は通常、縦書きにします。名前も縦書きになり、向かって左側から右に向かって書くのが一般的です。

 

夫婦の場合、夫の方が社会的地位などが高いとされているため、右側に夫の名前をフルネームで書きます。そして、その左隣に夫の下の名前の高さに合わせて、妻の下の名前を書くようにしましょう。

3名までの連名の場合

友人知人などで3名以下の連名の場合は、右から順番に名前をフルネームで書くというのが一般的な書き方です。縦書きの場合は通常、右から左に向かって書くからです。

 

名前の順番ですが、年齢などに差がある場合は年齢が高い人が左端になるようにして書き、右に行くほどに若くなるようにして書いていくと良いでしょう。年齢が同じで地位などに差がない場合には、五十音順で書くことをおすすめします。

 

地域などによっては、代表者の名前を真ん中に書き、その両隣にそれぞれの名前をフルネームで書くという書き方もあります。

4人以上の連名の場合

4名以上の連名の場合は、すべての名前を書くと香典袋が大変見にくくなってしまいます。そのため、代表者の名前や「〇〇一同」などのように書くのが一般的です。

 

ただし、「〇〇一同」と表書きに書いてしまうと、誰が含まれているのかがわかりません。そこで、フルネームを書いたメモを用意し、お金と一緒に入れておくのがマナーです。

 

メモなどにフルネームで名前を記載する場合には、左から順番に書くようにしましょう。年齢が最も高い人や五十音順で早い名前の人が左端になるようにして書くのが一般的です。

金額の書き方

香典袋に金額を書く場合、ローマ数字や略式の漢数字を用いるようなことはしません。書き換えなどを防ぐため、大字を用いて書くのが一般的なマナーです。香典袋に記載する場合の主な大字は以下の通りです。

 

1
2
3
5
7 七、漆
10
1,000 阡、仟
10,000

 

「4」や「6」や「8」が上記の一覧に書かれていないのは、仏教では偶数を嫌うからです。割り切れないものは無限を表す良い数字とされ、奇数が好まれます。

 

「2」の大字を記しているのは、香典の金額によっては「25,000円」などのようになる可能性があるからです。そこで、あえて記しています。

 

また上記の数字以外にも「円」は「圓」という漢字を用います。「円」でも問題ありませんが、数字に合わせて大事を使うのが一般的とされています。

中袋の書き方

香典袋に中袋がある場合は、中袋の表面に金額、裏面に氏名と住所を書くのが一般的なマナーとされています。

 

表面に金額を書く際には、必ず上記で紹介した大字を用いましょう。また、「圓」の最後に「也」と書く場合もありますが、これについては特にルールはありません。

 

裏面には住所と氏名を書きます。住所は郵便番号は横向きに書くのでローマ数字を使用します。しかし、番地などは縦書きになるので「二ー四ー八〇」などのように漢数字を用いて書きます。「0」は「〇」で書くというのも覚えておくと良いでしょう。

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表書きも中袋も墨色は薄墨ではなく濃墨

49日の香典袋や中袋に表書きや住所などを書く際、墨色はどのようなものが良いのかわからない、という人が一定数存在します。結論から申し上げますと、49日の香典は中袋も合わせて濃墨で書くのが一般的なマナーです。

 

薄墨は「悲しみ」の気持ちを表すための作法です。告別式やお通夜などは突然訪れます。突然訪れた別れに対する悲しみの気持ちを表すため、薄墨で書くのが良いとされています。

 

しかし、49日はすでに故人が他界してから49日経っています。ある程度悲しみも和らいでいると考えられるため、濃墨で書く方が良いとされているのです。

49日(四十九日)におけるその他の注意点

49日の香典袋については、そのほかにもいくつかの注意点があります。その中でも、疑問を感じやすいケースに焦点を当てて解説します。

香典がいらない場合

通常、49日の法要では香典は必要です。49日の法要を執り行うために、遺族はさまざまな準備を行います。また、49日の法要は数ある法要の中でも特別な弔辞ですから、お金をかけているということもあります。

 

しかし、49日で香典がいらないという場合があります。これは、故人の意向を汲んで遺族が香典は一切受け取らないとしているためです。

 

49日の法要に参加して香典を断られた場合には、遺族の意向に従ってください。無理やり受け取ってもらうのは遺族にとっても負担になるからです。

 

ただ、後日お花やお供え物を贈ると良いでしょう。その場合も、香典返しのことも考慮に入れ、あまり高価なものは贈らないなどの配慮が必要です。

 

香典とお供えの両方を行う場合

49日の法要に参加する際、香典とは別にお供えも贈ることもあります。通常はどちらか一方で良いとされていますが、故人や遺族と親しい場合などはどちらも行うことがあるでしょう。

 

香典とお供えは両方行っても良いとされています。ただし、香典返しのことを考えてあまり高価なお供えを贈るのは控えましょう。遺族への配慮が必要なので、注意してください。

 

また、香典袋の表書きには「御仏前」などのように書きます。果物などのお供え物の場合には「御供物」というのしをを付けるのが一般的です。

49日の香典袋のマナーを理解して悲しみに対する配慮をしよう

49日は数ある法事の中でも特別な弔辞に位置付けられています。そのため、香典袋に関するマナーも知っておいた方が良いでしょう。マナーやルールを理解し、悲しみに対する配慮を行えるようにしてください。