初盆の香典や御布施の書き方は?金額の相場やお供え物についても解説

公開日 : 2020/9/11

更新日 : 2022/6/16

初盆の香典や御布施の書き方は?金額の相場やお供え物についても解説のサムネイル画像

初盆は故人が初めて帰ってくるお盆ということで、いつものお盆よりも盛大に法要を行う場合が多いです。今回は、初盆に用意する香典や御布施の表書きについて詳しく解説します。金額の相場やお供え物などについても紹介しますので、参考にしてください。

公開日 : 2020/9/11

更新日 : 2022/6/16

目次

初盆の香典・お布施の表書きの書き方は?

初盆には家族以外にも親族や友人、知人などを招いて法要を行う場合が多いです。その際、香典や僧侶への御布施を用意しますが、その表書きはどのように書いたら良いのでしょうか?今回は初盆の香典や御布施の書き方などについて解説します

初盆とは

初盆(はつぼん/ういぼん)とは、故人が亡くなられて四十九日の法要が終了した後に初めて迎えるお盆のことです。新盆(あらぼん/にいぼん)と呼ぶ地域もありますが、初盆と新盆のやり方は同じです。お盆は故人や先祖が帰ってくる日とされ特に初盆は初めてのお盆ということで普通のお盆とは異なり、一周忌と同様盛大に供養を行います。

 

初盆には家族や親戚、故人と仲の良かった友人や知人を招き、法要を行うことが多いです。初盆の法要は僧侶にお経をあげて供養をしてもらい、焼香やお墓参り、会食を行うという流れが一般的です。

 

また、初盆の場合は玄関や窓際に白提灯を飾ります。これは故人が初めて帰ってくるお盆なので迷わないようにするためです。お盆の時期は7月や8月ですが、地域により異なりますので事前に確認しましょう。初盆の場合、準備をすることが多いので早めにとりかかるようにしましょう。

初盆の香典の表書きの書き方

初盆の法要に参加する場合香典を持参します。その際の表書きは宗派によって異なります。仏式では「盆供」や「御仏前」などと書きます。初盆は49日以降に行うので「御仏前」となります。

 

浄土真宗の場合は故人はすぐに仏様になるという考え方のため葬儀から「御仏前」と書きます。香典の水引きは黒白か黄白の結び切りを使用します。黄色の水引きは関西で使用されることが多いようです。

 

天理教の場合にもお盆や初盆がありますが、お盆を行わない代わりに御霊祭(みたままつり)を行う地域もあります。事前に周りの方に確認しましょう。香典の表書きは「御玉串料」、「御榊料」、「御霊前」と書きます。以降で、神式の場合の香典の表書きについても紹介します

神式の初盆の表書き

神式の場合も仏式と同じく初盆あります。神式の初盆の香典の表書きは「御玉串料」や「御神前」と書きます。水引きは仏式と同じく黒白か黄白の結び切りを使用します。地域によって習わしが異なりますので、事前に確認しましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

初盆の香典の表書きは薄墨で書く?

初盆の香典の表書きは薄墨で書くべきなのでしょうか?薄墨を使用するのは「悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」という、悲しみを表す意味で使用されます。そのため、お通夜などでは薄墨で書きますが初盆は悲しみが落ち着いているとされ、濃い墨で書きます。

初盆のお布施の表書きの書き方

初盆で僧侶にお渡しするお布施の表書きは黒墨で書きます。表面の上段に「お布施」や「御布施」と書きます。また、「御経料」や「御回向料」と書く宗派もあります。下段には「~家」と書くか施主の名前をフルネームで記載します。

 

中袋の書き方については、中袋の表には何も書かずに裏の左下に自身の名前と住所、金額を書きます。金額は漢数字の旧字で1は壱、5は伍、万は萬などのように書きます。旧字体は普段なかなか使用しないので間違えないように注意しましょう。

 

御布施を包む袋は白無地のものを選びます。文具店や通販などでもお布施用の封筒購入できます。葬儀で使用する不祝儀袋ではなくてもいいですが、不幸が重なるなどのイメージがある二重封筒は避けましょう。

初盆の「のし袋」の選び方

初盆の香典を包むのし袋の種類は、中に入れるお金の金額によって変わります。金額が多くなると紙や水引きの質が高いものになります。1000円~5千円の場合は、白黒の水引きが印刷された封筒を選びます。1万円の場合は白黒の水引きが印刷された多当折りの封筒を用います。

 

1万円以上は白黒か黄白の水引きで多当折りのものを使います。3万円以上は双銀の水引きで多当折りのものを使います。多当折りとは懐紙を折りたたみ、お金またはお金を入れた封筒を包むことです。初盆では一般的に白黒の水引きを用いますが関西や北陸の一部では黄白の水引きの場合もあります。

 

他にも相銀や藍銀の水引きを使用する場合もあります。相銀は3万円以上といった高額の場合や神道の場合に用いられます。藍銀は一般的な法事に使用されます。地域や宗派によっても異なりますので、事前に確認すると安心です。

初盆のお供え物や香典について

初盆には香典やお供え物をお渡しする場合が多いですが、香典や御供え物の金額の相場はどれくらいなのでしょうか?香典やお供え物について詳しく解説しますので、初盆に香典やお供えをお渡しされる方は参考にしてください

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

初盆のお供え物の「のし」の種類

初盆にはお供えをお渡しすることが多いです。その際にお供え物にのし紙をつけますが、初盆はお祝い事ではないので飾りがないのし紙にします。初盆にお供え物を持参するときののし紙は、弔事用の黒白か黄白の水引きにします。

 

関西では黄白の水引きを選ぶ場合が多いです。水引きは不幸なことを繰り返してほしくないという意味から結び切りを選びます。初盆の法要にお供え物を持参する場合は、多くの方が参加することが多いため、誰からのお供え物か分かるように外のしにしましょう。

 

初盆の法要に参加することが難しい方や、遠方の方が郵送で送る場合はのし紙が汚れたり破れたりしないように内のしにするか外箱に入れるといった配慮が必要です。お供え物は故人への供養の気持ちをこめて用意しますので、細かいマナーに注意しましょう。

初盆のお供えの金額の目安

初盆のお供え物の相場は3000円~5000円程度が一般的です。故人と生前、特に親しくされていた場合などには1万円程度のものをお供えする方もいます。初盆の法要に参加する場合は香典と御供え物の両方を持参する方もいます。

 

その場合には香典を少なめに包むこともあります。こうした慣例は地域や故人との関係により異なるため、事前に周りに確認しましょう。相場は参考程度にし自身の立場の最適な額で選ぶことが大切です。

初盆のお供え物に菓子を選ぶ場合

初盆で持参するお供え物は仏壇にお供えされるものになります。そのため、五供(ごく)に当てはまるものを選ぶと良いです。五供とは香・花・灯燭・水・飲食のことで仏壇へのお供え物に最適とされています。

 

飲食場合、家族が食べているものと同じ物を食べられる状態でお供えします。しかし、お供えをお渡しする側からするとその状態でお渡しするのは難しいです。そんな時におすすめなのが菓子です。菓子なら小分けになってるものや常温で保管できるものも多く便利です。

 

お饅頭や羊羹などの和菓子クッキーなどの洋菓子ゼリーなどもおすすめです。菓子を選ぶ際は賞味期限や常温で保管できるかどうかを確認しましょう。御供え物は慶弔時用の紙袋や風呂敷に包んで持ち運ぶとより丁寧です。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

初盆の香典の渡し方・相場

初盆の法要に参加する場合には香典をお渡しします。施主の方に直接渡すのではなく、袱紗から香典袋を取り出して用意されたお盆や台の上に置き、相手に表書きが読みやすい向きにしてお渡しします。台などがない場合には袱紗を折りたたんで代用することもあります。

 

初盆の香典は葬儀の時と同じ相場です。故人との関係性や自身の年齢により異なり、親族は高くなり知人は低いです。香典の相場祖父母の場合、20代は3千~1万円、30代と40代の場合は3千~3万円、50代以上は5円~3万円です。同居か別居か等により金額が変わります。

 

叔父や叔母の場合は20代は3千円~1万円、30代は5千~2万円、40代は5千~3万円、50代以上は5千~5万円です。付き合いが深かった場合には少し多めに包むと良いです。3親等を超える親族の場合は20代は3千~1万円、30代と40代は3千~1万円、50代以上は3千~3万円です。

親の初盆の香典の相場

両親または義父母の初盆の場合、香典の相場は20代と30代は1万~5万円、40代以上は1万~10万円です。自身が施主の場合には香典は必要ありません。法要の費用を負担している場合などはこの相場より少なく包む場合もあります。

友人の初盆の香典はいくら?

故人が友人の場合は付き合いの深さや法要の後の会食に参加するかどうかにより金額が異なります。付き合いの深かった友人の場合は5千~1万円程度でそれ意外の友人や知人、近所の方の場合は3千円程度が相場です

 

法要の後の会食に参加する場合は1人につき3千~1万円程度の食事代をプラスしましょう。仕事関係の方の初盆の法要の場合は連名で香典を包む場合も多いです。その場合は1人1000円~5千円程度で全部合わせた時に切りの良い金額になるようにします。

盆提灯とは?

盆提灯とは、故人の霊が家まで迷わず戻れるようにと、お盆に目印として飾るものです。 盆提灯には2種類あり、初盆には白提灯、初盆以降には絵柄の入った提灯を飾ります。

 

以前は親族が盆提灯を購入することが一般的でしたが、現在では住環境などの変化により購入しないことも多いです。また、不祝儀袋に「御提灯代」として現金を遺族に渡し、遺族が必要な個数を購入する場合もあります。

初盆・新盆の香典のお返しは何が良い?

初盆で頂いた香典のお返しは何が良いのでしょうか。お返しの品物は、初盆の法要に出席された方と欠席された方で異なります。初盆の法要に出席された方には、会食を用意したり引出物を渡したりします。

 

初盆の法要に欠席され、香典を頂いた方へのお返しには、香典返し・返礼品と呼ばれるお返しの品物を送ります。品物の例としては、お茶や石鹸といった残らないものが良いとされています。ほかにはタオルやハンカチなどもおすすめです。また、必ずお礼状を添えるようにしましょう。

初盆の香典やお布施の正しい書き方を身につけましょう

初盆はいつものお盆より盛大に法要を行う場合が多いため、香典やお供え物などを用意するのがマナーです。香典の金額やお供え物の種類、お布施の表書きは宗派によっても異なります。事前に正しい書き方を確認し、やってはいけないことなどにも注意し失礼のないようにしましょう。