27回忌法要のマナー【服装や持ち物・お布施や香典の額・注意点】
公開日 : 2020/8/26
更新日 : 2020/9/10
27回忌法要を行う場合や参加する場合には、どのようなことに注意したら良いのでしょうか?一周忌の時とは違い集まる方の人数も減っている場合が多いです。親族のみで行われることが多い27回忌法要について今回は服装や持ち物、お布施、香典などについて解説しています。
公開日 : 2020/8/26
更新日 : 2020/9/10
目次
そもそも27回忌法要とは
27回忌法要は一周忌の時と比べると参列する人数も減っています。参加する方も高齢になっている場合も多く、どういったことに注意したら良いのでしょうか?今回は27回忌法要の服装や香典、お布施、持ち物などについて詳しく解説していますので参考にしてみてください。
27回忌法要の別名
27回忌法要とは命日から26年経過してから行われる法要です。親族だけで小さく行われることが多いです。お寺から僧侶に来ていただき読経をあげてもらい、その後に会食を行うこともあります。二十七回忌は別名、忍光忌(にんこうき)です。仏さまの光を偲ぶという意味があります。
27回忌の次は?
27回忌は年忌法要で一般的に法事と呼ばれているものです。故人が亡くなった翌年が一周忌、その翌年の2年後が三回忌です。三回忌からは亡くなられた年も含めて数えます。七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と続きます。
27回忌のご本尊は?
17・27・37・47回忌本尊は大日如来(だいにちにょらい)胎蔵界です。ご本尊とは仏壇に置く仏像や掛け軸のことです。家庭の仏壇では中央にご本尊が置かれます。それぞれの宗派に合わせたご本尊をお祀りしましょう。祀り方は宗派や地域によって異なります。
十三仏は13人の仏様のことで先祖供養の仏様で年忌には必ず御本尊として拝まれています。大日如来の特性や役割は天地宇宙の中心で全てであります。この世の全てを見守っていると考えられています。
27回忌法要はしない?省略する場合もある
法要はいつまで行えば良いのかと悩む方も多いです。年々、親族も高齢になるので集まるのが大変であったり仕事の都合などで参列することが難しい場合も多いです。二十七回忌法要は宗派や家の考え方などにより、省略される場合もあります。
二十七回忌法要を行う場合は遺族だけで小規模で行われたり、他のご先祖様の法要と合わせて行う場合も多いです。二十七回忌の後は三十三回忌ですが、その法要で弔い上げを行い、年忌法要を終えることも多いです。
27回忌のお布施の相場や渡し方
喪主の場合、27回忌の法要の際にはお布施を用意しなくてはいけません。27回忌と1周期の時より規模が小さくなり親族も高齢になっています。お布施の金額の相場やお布施の渡し方などについて確認しておき、失礼のないようにしましょう。
27回忌のお布施の相場
27回忌法要では喪主の場合、お布施を用意します。お布施の金額は1万円~5万円が相場ですが、お経をあげていただいく感謝の気持ちにより包む金額は決めましょう。また、僧侶にタクシーなどで自宅や会場まで来られた場合にはお車代として5千円~1万円程度包みます。
お布施の渡し方
お布施をお渡しする時には、奉書紙で包むのが一番丁寧な方法です。奉書紙の用意が難しい場合には無地の白封筒でも構わないです。水引きは必要なくて表書きは「御布施やお布施」と書き、その下に喪主の方の姓またはフルネームを記入します。
お布施は法要が始まる前か終了してからお礼の言葉を伝えてお渡しします。お布施をお渡しする際にはお盆の上に袱紗で包んだお布施を乗せ、僧侶にお渡しする時に袱紗を開いてお布施を袱紗の上に乗せてお渡しします。
27回忌に参加する服装や持ち物
27回忌に参加する時にはどのような服装や持ち物が必要なのでしょうか?女性、男性、子供の場合をそれぞれ解説しています。親族のみが集まることが多いのでそこまでかしこまった服装ではなくて良いですが、事前に確認しておきましょう。
服装について
27回忌法要の場合には、どのような服装が良いのでしょうか?親族のみの小さな集まりになる場合が多いので服装の決まりも緩くなります。周りの方や施主に確認して周りの方と同じような服装になるようにしましょう。女性、男性、子供の場合の服装を見てみましょう。
女性の場合
落ち着いた色のワンピースやセットアップが良いです。ストッキングや靴は黒にしましょう。メイクやアクセサリーは派手にならないように自然を心がけます。アクセサリーはパール程度にしましょう。露出を控えて夏場も生足は避けましょう。
男性の場合
ブラックスーツは着用しなくても良いですが黒やネイビー、グレーなどの暗い色のスーツを選び、落ち着いた印象にしましょう。シャツは柄物は避けて白の無地が良いです。ネクタイは黒か紺色を選び鞄やベルト、靴下は黒にしましょう。露出を控えて夏でも長袖のシャツが良いです。
子供の場合
27回忌に子供が参加する場合は学生服を着用しましょう。学生服がない場合には黒やネイビー、グレーなどの落ち着いた色を選びましょう。靴はローファーやスニーカーで構わないです。赤ちゃんや幼児の服装は決まりまなく、派手な色や柄を避けると良いです。
平服で来るように連絡がきた場合
「平服でお越しください」と連絡がきた場合には普段着で構わないわけではありません。この場合は正礼装を用いない程度の服ということなのでお葬式などで着用するようなブラックスーツや喪服でなくても良いということです。
そのため、カジュアルな服装ではマナー違反にあたり恥をかくこともあります。平服の場合はカジュアルな服装は避けて、略式礼服を選びましょう。この時に施主よりも格の高い服装を着用しないように注意しましょう。和装などは避けましょう。
27回忌法要が夏場に行われる場合
27回忌法要が夏場に行われる場合にはどのような服装が良いのでしょうか?夏は暑いので長袖のアンサンブルなどは暑苦しく大変です。法事の場合は基本的に上着はきちんと着用した方が良いといわれています。
男性はネクタイもきちんと着けましょう。女性の場合は長袖が良いですが、半袖や七分袖を着用する際にはカーディガンなどを羽織ると良いです。27回忌法要では服装のマナーも緩くなるので周りと相談しましょう。
どうしても暑い場合などは施主に上着を脱いでも良いかなど相談しましょう。年々、猛暑が続くようになっているので少しでも快適に過ごせるように事前の準備や工夫をして熱中症にならないように注意しましょう。
持ち物について
27回忌に参加する場合は香典は必ず持参しましょう。27回忌の法要には一周忌のように他の方は呼ばないで親族のみで行われることが多いので親族と相談して香典の額を揃えるようにするとトラブルを防ぐことができます。
また、香典とは別にお供物も持参すると良いです。線香やろうそく、菓子折りなどが無難です。食べ物の場合には日持ちするものや施主が好きなものが良いです。27回忌では決まりも曖昧なので施主に確認することをおすすめします。
27回忌の香典はどうする?
27回忌の香典の金額は1人1万円程度が相場です。夫婦で参加する場合には2万円程包むのが相場です。香典の表書きは宗教や宗派により異なり、仏式では御霊前や御稿料、御香典です。浄土真宗では御霊前は使用せず御仏前です。
他の宗派では49日までは御仏前を使用しません。神式では玉串料や御神前、御榊料です。キリスト教はカトリックならお花料や御ミサ料です。プロテスタントではお花料や献花料です。宗教や宗派が分からない時は御霊前と記入しましょう。
香典の名前は水引きの下にフルネームで書きます。夫婦連名の場合には夫の名前のみ記入するか夫の名前の左に妻の名前を書きます。連名の場合3名までなら表に書いてそれ以上の場合には~一同と書き、別の紙に住所や氏名、香典の額を書いて中袋に入れます。
2020年に27回忌を迎える場合
2020年に27回忌を迎えるのは没年が1988年の方です。新型コロナウィルスが流行っているため、27回忌法要を行う際にはお願いするお寺などにどのような対応をするのかを確認しましょう。延期する場合や最小人数で行うなどの対策がとられています。
法事を行う際は集まりやすい日曜日や祝日が多く、命日よりも早い日に行われます。親戚に参加をお願いする場合、1カ月前までには案内状を送りましょう。日時や場所、会食の場所、服装などを忘れずに連絡するか案内を送ります。その際には電話番号や地図も載せましょう。
27回忌は施主の意向を確認する
27回忌法要は一周忌などと異なり、そこまで厳しい決まりはありません。参加する際に施主の意向を聞いて合わせるようにしましょう。親戚だけの集まりの場合でもあまりカジュアルになりすぎると失礼なので注意しましょう。
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