三回忌法要でお供えののしの表書きや香典袋の基本的なマナーを解説

公開日 : 2020/8/19

更新日 : 2020/9/9

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三回忌法要に参列する際に、お供え物や香典を準備します。その際に、のしの表書きに気を付けなければいけません。地域や宗教によっても書き方が異なるため、三回忌法要で使用するのしの基本をまとめてみましたので、参考にしてみてください。

公開日 : 2020/8/19

更新日 : 2020/9/9

目次

三回忌法要に使用するのしについて

三回忌法要に使用するのしは2種類あります。一つ目はお供え物にかけるのし紙で、もう1つは香典に使用するのし袋です。まずは、お供え物にかけるのし紙の基本的な書き方などマナーについてご紹介します。

宗教によってのしの種類が異なる

三回忌法要のお供え物にかけるのしは、宗教によって表書きの書き方が異なるため気を付けなければいけません。仏教は「御佛前」と書き、「御霊前は」四十九日までのため、間違わないように気を付けましょう。忌明け後の法事・法要では「御佛前」のが一般的です。

 

神式ののしの表書きは、「御玉串料」と書きます。仏教のように御霊前を使用してもよいケースがありますが、仏教と同じ三回忌にあたる三年祭は「御玉串料」です。キリスト教は、プロテスタントの際は「御花料」と書き、カトリックの際は「御ミサ料」と書きます。

 

キリスト教の宗派がどうしてもわからない場合は、「御花料」と書きましょう。このように、宗教によってのしの表書きの書き方が異なるため、わからないことがある場合は事前に調べたり、親族に確認をするのがおすすめです。

薄墨は使用しない

四十九日法要まではのしは薄墨で表書きや名前を書きますが、三回忌になると濃い墨を使います。どうして四十九日法要までが薄墨を使用するかという理由は、故人が亡くなったことへの悲しみにより、涙で墨が薄くなってしまったと意味があります。

 

突然の訃報により、墨をする時間がなかったという意味もあるため、四十九日法要までは薄墨を使うのが特徴です。三回忌以降の法要も濃い墨を使うため、のしの表書きの時に混乱しないようにしてください。正しい知識を学んでおけば、慌てずに準備を進めることができます。

 

濃い墨を使って表書きと名前を書きますが、水引の中央下のスペースにフルネームで書くようにしましょう。「〇〇家」と書いても問題はありませんが、親族の集まりだと名字が同じですから、受け取った方が分かりやすいようにフルネームにしたほうが親切です。

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のしの水引の色について

三回忌法要のお供え物にかけるのしに使用する水引きの色は、黒白、黄白、双銀、青白などを使用するのが一般的です。青白は昔、仏事によく使用されるのしでしたが、近年は一部地域を除いては使われることは少なくなりました。

 

のしの水引の色は、地域の風習によっても異なるため注意が必要です。特に関西では四十九日法要から黄白の水引を使用します。関東は一周忌までは黒白を使い、黄白は三周忌以降でないという決まりがあります。そのため、お住まいの風習を確認することが必要です。

 

今回は三回忌のため、黄白ののしを使用するのがおすすめです。お供え物を購入した際に、お店でのしをお願いすることがありますから、その地域の風習に合わせてのしを印刷してくれますから、不安な時は相談しながら準備を進めていきましょう。

三回忌法要の香典の基礎知識

三回忌法要には香典も準備する必要があります。のし袋の書き方について基本的なマナーを学んでいきましょう。金額に合わせて使用するのし袋も異なり、お金の入れ方にも正しいマナーがありますから、不安な方はチェックしてみてください。

宗教に合わせた表書き

三回忌法要の香典袋は、宗教によってデザインや表書きが異なるため注意が必要です。仏教の表書きは「御佛前」と書き、「御霊前」と書かないように気を付けましょう。香典袋は無地のものを選んだ方が、仏教の宗派を気にせずに使うことができるためおすすめです。

 

神道の場合の香典袋の表書きは、「玉串料」や「御玉串料」と書きます。水引より上の部分の中央に表書きを書いたら、その下には名前をフルネームで書いてください。キリスト教はプロテスタントの場合は「御花料」・「お花料」・「忌慰料」と書きます。

 

カトリックの場合は「御ミサ料」と書き、キリスト教には水引きがありませんので十字架やユリの花が印刷された不祝儀袋を使用するようにしましょう。仏教のように蓮の花がプリントされているものは失礼に当たりますので、宗教を把握して不祝儀袋を準備してください。

中袋の基本的な書き方

香典袋の表書きを書いたら、次は中袋の書き方にも気を付けましょう。住所氏名・金額を記載する場所があり、毛筆もしくは筆ペンを使用します。縦向き中袋は、「金五仟円」や「金参萬圓」と書き、横向き中袋は「金5,000円」や「金10,000円」と書きます。

 

香典の金額を旧字体の漢数字で書くことが慣例となっているため、基本的な文字は把握しておくのがおすすめです。1が壱・2が弐・3が参・5が伍・7が七・8が八・10が拾・1000は阡または仟・10,000は萬・円は円または圓と書き、4・6・9の数字は使いません。

 

略式タイプの香典袋には中袋がないものもあり、その時は香典袋の裏面に住所や金額を記入します。香典のお返しの準備があるため、住所や金額は明確にしておくと親切です。近年は、横書きで住所と金額を書くケースも増えてきており、旧字体を使わなくてもよいものもあります。

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金額に合わせた水引の色を使う

三回忌の香典袋の水引の色は、金額に合わせて準備するのが一般的です。香典の金額が5,000円以下の場合は、略式の香典袋を使用しても問題はありません。5,000円から3万円の香典は、「黒白」・「双銀」・「黃白」の水引きを選ぶようにしましょう。

 

黃白の水引は関西に多いため地域の風習に合わせて香典袋を選ぶようにしてください。三回忌法要の香典が3万円以上の場合高級和紙を使ったもので「双銀」の水引を選ぶようにしましょう。香典の金額により使用するものが異なるためまずは金額を決めてから準備してください。

 

近年、香典袋のデザインが多様になっており、おしゃれなデザインを求める方も増えてきました。しかし、おしゃれなデザインの香典袋よりも宗教にあわせたマナーを守ったものを選ぶことが大切のため、デザインに左右されずに基本的なマナーに従って準備しましょう。

お金の入れ方について

三回忌法要で香典を準備する際に、お金を袋に入れるときにも正しいマナーがあります。お金の入れ方を間違ってしまうと、相手に失礼にあたりますので気を付けなければいけません。まずは、新札でないお札を用意してください。

 

不幸があったときは、新札を使うと不幸をあらかじめ予期していたと誤解を招いてしまうため、旧札にするのが一般的です。三回忌であってもやはり新札は使わない方が無難であり、新札しかないときは、折り目をわざとつけるようにしましょう。

 

お札をのし袋に入れるときの向きは、肖像画がある面を表側と考え、全てを裏面が上になるようにそろえて入れてください。お札を同じ向きにそろえて入れ、取り出したときに金額を確認しやすいようにします。のし袋にもお金の入れ方が記載されているものがあります。

香典を郵送する場合

三回忌法要に参列することが難しい場合、香典を郵送してもよいのか悩む方もいます。法事は事前に日程を知ることが可能ですが、急な用事があり参列が難しいケースもあります。直接香典を渡すことが無理なときは、郵送しても問題はありません。

 

香典を郵送する場合は、現金書留を使用しましょう。その際に、手紙など一筆を添えるのが基本的なマナーです。これを行うことによって、三回忌に参列することが難しい場合でも、気持ちをしっかりと伝えることが可能のため、忘れないようにしましょう。

 

現金書留の封筒は2種類あり、小さいサイズの約11.9×19.7cmと大きいサイズの約14.2×21.5cmです。小さいサイズは定型の郵便物で大きいサイズは定形外の郵便物で、料金が変わってきます。香典は現金書留でなく直接送るのは失礼のため気を付けましょう。

三回忌法要のお返しにおすすめの品物

三回忌法要を行い、香典やお供え物のお返しをするとき、どのような品物がおすすめなのか悩む方も多いため、ここからはお返しに人気のある品物についてまとめました。また、マナーもあるため一緒にチェックしていきましょう。

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日持ちする消耗品

三回忌法要のお返しに適している品物は日持ちする消耗品がおすすめです。ポイントとしては、日常生活で必ず使うもので、生ものなど魚など殺生をイメージさせるものは避けるようにしてください。生ものをお返しに贈ってしまうとマナー違反になるため気を付けましょう。

 

法要のお返しはお祝い事ではありません。そのため、長く手元に残るものは選ばずに消費されて無くなる物を贈るのが一般的な考えです。基本的には焼き菓子や洗剤類などを三回忌法要のお返しに選びます。海苔・椎茸・調味料・そうめん・お茶など日持ちするものもあります。

 

お返しを贈る相手の方の好みがわからないため、カタログギフトを贈る方も増えてきています。商品券はお供え物や香典のお返しの金額が分かるということもあり、お返しに向いていないと思っている方もいるためおすすめしません。

お返しの金額相場

三回忌法要のお返しの金額相場は、基本的に2,000円から5,000円です。こちらの金額よりも安すぎてしまうと失礼に当たってしまいますし、高すぎても受け取る側が気を使ってしまうため、金額相場の範囲を守るのがおすすめです。

 

お返しを渡すタイミングとして、会食がある場合はお帰りの際に渡すのが一般的です。会食前に渡してしまうと手荷物になってしまうため、帰りに渡すようにしましょう。お返しを渡すときは、参列の感謝とお礼を述べながら渡すと相手に気持ちがしっかりと伝わります。

 

会食がない場合は、参列者の方々をお見送りするタイミングで渡すようにしましょう。三回忌法要が終わってから改めてお返しの手配をする必要がなくなるため、その場で渡すのがおすすめです。参列されなかった方で、香典やお供え物を頂いた場合は郵送でお返しをしましょう。

三回忌法要のお布施の基本

三回忌法要では僧侶にお経を読んでいただき、重要な節目の法要をお願いしています。そのため、お布施を準備しなくてはいけません。表書きや一般的な金額相場などを把握しておく必要があるため、詳しい内容をご紹介します。

お布施の一般的な金額相場

三回忌法要のお布施の一般的な金額相場は、仏教・神道・キリスト教の間で1万円から5万円です。宗派や地域の風習によっても金額が異なるため、事前に確認をしてから準備をしてください。仏教にも様々な宗派がありますから注意が必要です。

 

僧侶手配サービスを利用する方も近年、増えてきています。馴染みのお坊さんに来ていただけない場合でも法要を行うことができ、菩提寺を持たない方もいるため、家庭の事情によって利用している方もいます。

 

その際に、僧侶手配サービスのお布施は4万5千円前後が目安となっているため、サービスを利用するときに確認をしてみましょう。

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お布施の表書き

お寺の僧侶に渡すお布施の表書きの書き方は仏教の場合、「御布施」や「お布施」と書くのが一般的です。宗派や地域によって書き方が異なる場合もあるため、わからないときはお寺などに一度確認してから表書きを書くのがおすすめです。

 

神道の場合も神職の方にお布施を渡すため、御礼御祭祀料と表書きに書くようにしてください。こちらも地域や神社により、表書きの書き方が異なる可能性があるため、事前に寺院か神職の方に相談したり、葬儀や一周忌などを行った時の書き方を参考にしましょう。

 

キリスト教には「お布施」がありません。そのため、「献金」や「お礼」と書くのが一般的です。カトリックは「献金」・「ミサ御礼」・「御礼」と書き、プロテスタントは「記念献金」・「召天記念献金」・「御礼」と書きます。

お布施を渡すタイミング

三回忌法要を行う際に僧侶にお布施を渡しますが、そのタイミングは法要が終わってからです。お経やお説教を挙げ終えた直後に渡すのは不自然であり、一息ついた頃合を見計らうのがベストタイミングです。僧侶の方が帰り支度をはじめたときなどに渡すのもおすすめです。

 

お布施を渡すときは、切手盆という小さな四角いお盆に載せて渡すのが一般的なマナーです。お布施という文字が僧侶に見えるように向きを変えて渡すようにしましょう。どうしてもお盆がない時は、紺や紫色の袱紗に包んでおき、お布施の包みを両手でもって渡します。

 

三回忌法要は自宅で行うことが多く、膝をついてお辞儀をしながら渡すのが基本です。立ったままお布施を渡さないように気を付けてください。椅子などの環境で行う際は、立ったままでも問題はありません。お寺や自宅などその状況に合わせてお布施を渡してください。

三回忌法要に使用するのしの種類を知ろう

三回忌法要では、のし紙とのし袋の準備が必要です。お供え物や香典は基本的なマナーがあるため、三回忌法要であっても気を抜いてはいけません。相手に失礼のないように表書きの書き方やお供え物の種類についても把握してから準備を進めていきましょう。

 

三回忌法要の準備をスムーズに行うことができれば、これから行われる法要も同様のやり方で準備を進めていくことができるようになるので、今のうちに基礎知識をマスターしてください。