法事でお経や墓参りにかかる時間を把握してスケジュールを組もう

公開日 : 2020/8/21

更新日 : 2020/9/10

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法事とは故人の冥福を祈り供養をするための仏教行事であり、人を招き僧侶にお経を読んでもらいます。スケジュールを立てていくのにあたり、法事にはどのくらいの時間がかかるのかを把握しておくことが大切です。そこで、法事にかかる時間について詳しくまとめました。

公開日 : 2020/8/21

更新日 : 2020/9/10

目次

法事が始まる時間帯について

法事は始める時間帯を意識して、スケジュールを立てていかないと参列者に迷惑をかけてしまう可能性があります。法事に参列をすれば、途中で退席することは失礼になるため、法事にかかる時間を把握するためにも、流れについてご紹介します。

午前中に法事をする場合

法事は一般的に午前中に行うことが多いです。午前中で早い時間帯は9時からスタートする方もいますが、10時から11時から始まることが多いです。参列する方の集合時間は、法事開始の10分から15分前にお寺に行くのが一般的です。

 

あまりにも早い時間帯から法事を始めてしまうと、参列者が大変な場合もあるため、集合時間に間に合うような時間帯でスケジュールを組むようにしましょう。10時や11時から法事を始めることで、ちょうどお昼の時間になるため、会食をしてから解散することができます。

 

そうすると、参列者もお昼をしっかりと取ることができ、夕方までに帰路につくことができるため、参列者が無理なく法事に参列できるようなスケジュールを組むのがおすすめです。会食を設ける方も多いため、全体的な流れを把握しながらスケジュールを組みましょう。

午後に法事をする場合

僧侶のスケジュールなどが合わずに、午後に法事を行う場合もあります。午後に法事を行う場合には注意点があるため、そのポイントを守りながらスケジュールを立てて法事がスムーズに行えるように準備をしていきましょう。

お墓参りの時間について

法事は基本的に、開式から会食まで4時間から5時間程度かかるため、午後から行う方は16時から始める方が多いです。夕食の時間帯に会食が当たるようにスケジュールを組んだりします。そのため、法事に参列する方も食事を済ませて帰路につくことができるからです。

 

しかし、午後から法事を行うときに気を付けなければいけないポイントは、お墓参りの時間帯が遅くならないようにすることです。春から夏は日が長いため18時でもまだ明るく足元がはっきりと見えますが、秋になると暗くなるのも早くなります。

 

足元が暗くならない時間帯にお墓参りを終わらせることができるように、午後から法事をする方はスケジュールを組んでいくことが大切です。法事を始めてお墓参りが終わるまでの時間が2時間程度かかりますので、それを頭に入れながら考えてみましょう。

僧侶のスケジュールを確認

一般的に法事を行うのは午前中が多いですが、午後に行うときは僧侶のスケジュールもしっかりと確認することが大切です。お寺側も他の予約が入っていますので、午後から法事を行ってお経を読んでもらうことができるのか確認してください。

 

中には午前中しか法事を行っていないお寺の僧侶もあるため、これから長くお世話になることを考えると法事の相談を早い段階からしておくのがおすすめです。午後に法事を行ってはいけないわけではありませんが、僧侶の都合もあるため遺族側だけの考えで動かないようにしましょう。

遠方からの参列者への配慮

法事に参列する方の中で、遠方の方のことを考えるならあまり遅い時間から始めるのはおすすめしません。その日のうちに自宅に帰ることが難しくなるため、負担をかけることが予想されます。そのため、遺族側が法事をしやすい時間帯よりも参列者に気を配りましょう。

 

午後から法事を行う方は、身内で近場にお住いの場合が多く、遠方の方は案内状を送らないことが多いです。そのため、法事を行うときもどこまで人を呼ぶのかを考えなくてはいけません。予約が取れずやむを得ない場合は、遠方の参列者に配慮するようにしてください。

四十九日法事にかかる時間と流れ

故人が亡くなってから初めての法事は、四十九日で初めてのことも多いためどのくらいの時間がかかるのか把握しておくことが大切です。四十九日法事から一周忌など法事の準備がこれからもあるため、基本的な流れとかかる時間を把握しておきましょう。

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法要にかかる時間

四十九日法事にかかる基本的な時間は4時間から5時間程度です。法事の開式には15分ほどかかり、施主は弔問客の対応をして、故人と血縁の近い遺族から、祭壇に近い席に着席していきます。その後ろに参列者が順番に座っていきます。

 

僧侶が到着して着席されたら、施主が簡単な開式のあいさつを行って法事が始まります。お経・御焼香・説法を合わせると法要の時間は1時間程度で済みます。本位牌は四十九日法要の前日までに用意しておいてください。

 

四十九日法事に合わせて仏壇を用意される方は、事前に開眼法要を行っておかなくてはいけません。初めての法事は準備することが多いため、早い段階からスケジュールを組み、必要なものを揃えておくようにしてください。

納骨式やお墓参りにかかる時間

四十九日法事の時に、お墓に納骨してお墓参りをする方が多いため、こちらにかかる時間は1時間程度です。一周忌からは納骨式の時間がなくなるため、もう少し時間を短縮することができます。納骨式は、お墓に移動して僧侶に立ち会ってもらうのが基本です。

 

お墓では入魂の儀式として、墓前で僧侶の読経と焼香を行ってもらい、その後に納骨を行うのが一般的な流れです。納骨式が終われば、家族でお墓参りになるためお墓周りをきれいにしたり、これが一連の法要になるので流れを頭の中に入れておきましょう。

 

四十九日法事に納骨式を行わない方は、一周忌や三回忌までに行うのが一般的です。その地域の風習や宗教の関係もありますから、どのやり方で納骨式を進めていなければいけないのか考えて、スケジュールを組んでいくようにしましょう。

 

 

会食にかかる時間

法事の時間の中で、一番時間がかかるのが会食です。2時間程度かかり参列者が解散するまで続くため、親族の集まりなどによってかかる時間が異なります。法要後の食事の席は、近くの料亭やレストランで会食をすることも多く、自宅で行うことは近年減少しています。

 

会場が別の場合は、移動に時間がかかったりするためタイムスケジュールもしっかりと把握しながら無理のないように調整してみましょう。お手洗いなどの休憩時間もスケジュールの中に取り入れるのがポイントです。会食は僧侶による献杯後に全員で合掌して黙祷をします。

 

会食に参列された方には、引き出物を渡すため準備しておかなければいけません。施主が挨拶をし、僧侶が退場したら会食は終了ですが、すべての参列者が帰るまではお付き合いしないといけませんので、会食の流れをイメージして必要なものを準備しておきましょう。

一周忌法事にかかる時間と流れ

四十九日法事の次は、一周忌がやってきます。四十九日法事と大きな違いは特にありませんが、時間の無駄を省くことも可能です。そこで、一周忌法事にかかる時間についてチェックをしてから、スケジュールを組んでいきましょう。

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一周忌法要にかかる時間

一周忌法事は、故人が亡くなってから1年がたち祥月命日のことを指します。法事の当日の流れは僧侶が入場し開式を行ったら、お経・焼香・法話を行うため、四十九日法事と同じです。その後お墓参りを行い、会食をするのが一般的な流れで4時間程度かかります。

 

三回忌・七回忌も同じ流れとなるため、これから法事を行うときは同じスケジュールを組んでいくとスムーズに行うことができます。法事を行う場所は、お寺に限らず「ホテル」「法要・法事会場」「霊園の施設」などがあり、自宅で行うことは減ってきています。

 

四十九日法事で納骨を行わず、一周忌で納骨式を行う方はもう少し時間がかかるスケジュールです。納骨はいつまで行わなければいけないという決まりは特にありませんので、四十九日や一周忌・三周忌など家族のタイミングで行われるのが特徴です。

食事なしでもマナー違反にならない

法事は僧侶のお経からお墓参りまで2時間程度かかり、その後は会食を行うことが一般的ですが、実は食事なしでもマナー違反には当たりません。法事の無駄な時間を省きたいと考えている方は、食事なしを選択する方も増えてきました。

 

法事を始める時間が中途半端で、会食の時間が食事の時間に不適切であれば、食事なしにして短縮で法事を行う方法もあります。もし、法事の時間が中途半端になるのであれば、軽食を準備して参列者に提供する方法もあるためスケジュールを組んで調整してみましょう。

 

法事後の会食を行わないとき、お弁当を出して持たせるという方法もあります。参列者に負担をかけないような配慮を考えることも大切ですから、法事にかかる時間を計算し、食事などをどうするのかも考えてみましょう。

六曜と法事の関係について

カレンダーに書かれている六曜を参考にしながらスケジュールを立てる方もいます。法事を行うときに、六曜を参考にするべきなのか悩む方も多いです。そこで、六曜と法事の関係についてまとめてみました。

仏教や神式は六曜と関係ない

六曜は中国暦の陰陽五行説から派生した考え方であり、その日の吉凶や運勢など示す指標と参考にしている方が多いです。先勝→友引→前負→仏滅→大安→赤口の順に繰り返されており、鎌倉~室町時代の頃に中国から日本に伝わりました。

 

お祝い事では大安の日を選び、葬儀などでは友引を避ける傾向があります。法事の場合は、六曜は特に関係がありません。そのため、どのような日に行っても問題はなく、法事は故人の命日に近いところで行うため六曜で法事をしてはいけない日はありません。

 

しかし、六曜を気にする参列者がいる場合は、気持ちよく法事に参列してもらうためにも配慮しなくてはいけません。もともと仏教や神式では六曜と関係がないため、遺族や親族のスケジュールが合うときに法事を行い、地域の風習に合わせて調整していきましょう。

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六曜の意味を把握しておく

法事の参列者の中には、六曜を気にする方もいる可能性があります。そこで、法事を行うたために、六曜の意味を事前に把握しておくのもおすすめです。先勝→友引→前負→仏滅→大安→赤口の順に繰り返される中で、一日中運気がよいのが大安です。

 

大安の次に運気がよいのは友引ですが、葬儀では「凶事に友を引く」と考えられているためおすすめできません。3番目に運気がよいのは、先勝で午前中は吉で午後は凶となるため、午前中に法事を行うのがおすすめです。しかし、気にするほど運気が悪いというわけではありません。

 

赤石は何をやってもうまくいかない日とされており、正午だけ吉ですが法事は時間がかかるため六曜を気にすると難しいスケジュールです。仏滅は「仏も滅するような大凶日」で六曜の中で一番運気が悪いですが法事には関係がなく、先負は午後が吉となっています。

法事の準備の流れについて

法事を行う場合、遺族側は様々な準備が必要です。スケジュールを組む必要があるため、基本的な流れについてまとめて見ましたので、一緒にチェックしていきましょう。

スケジュールの調整をする

法事の日程は1か月前からスケジュールを組む必要があります。僧侶の手配を行ったり、会場や会食の手配が必要となるため、早い段階から準備を進めていくことが必要です。基本的に、法事は故人の命日に行うためその日に集まりやすい段取りを組みましょう。

 

法事はお寺で必ず行わなくてもよいため、僧侶のスケジュールを確認してから会場を手配するとスムーズに決めていくことができます。また、法事を行う場所と会食の場所が違う場合は、移動なども必要ですから、時間に余裕をもってスケジュールを組むようにしてください。

 

会食を行う会場は大きな場所でなくても、食事の時だけ飲食店に移動する方法もありますし、自宅に移動して仕出し弁当を頼むやり方もありますので、みんなが集まりやすい場所をイメージして法事の準備を進めていきましょう。

法要のお返しの手配

法事に参列された方は、香典を持参しますので引き出物を渡さなければいけません。そこで、事前に案内状を出した分だけの引き出物を準備することが必要であり、予算は一人当たり2,000~5,000円ほどが相場となっているため、準備しておきましょう。

 

現在ではカタログギフトを準備する方も多く、生活用品などを渡す方も多いため参列者が使いやすいものを選んでみてください。

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お布施の準備をする

法事では僧侶にお経を読んでもらうためお布施を準備する必要があります。一般的な相場はは1万円から5万円程度です。さらに、「お車代」、「御膳料」が必要になることもあるため、法事のスケジュールで出向いてもらった費用や会食を辞退する場合に準備してください。

法事にかかる時間を把握してスケジュールを立てよう

法事を行う際は、全体にかかる時間を把握してからスケジュールを立てるようにしましょう。時間に余裕をもって手配することも大切ですが、無駄な時間が出ないようにすることも必要です。法事は四十九日から始まり、七回忌などこれからも続きます。

 

初めて準備する方は、基本的なスケジュールの立て方を把握しつつ、次に来る法事に向けて流れをしっかりとつかんでおくようにしてください。基本的な知識をしっかりと押さえておくと、これから法事を進めていくのに有利です。