お墓参りには何を持って行けば良い?流れやマナーもご紹介します。

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/9

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ご先祖様や仏様へのご挨拶であるお墓参り。哀悼や敬意の想いを示すためにも、また菩提寺や霊園との関係を良くするためにも、持ち物はきちんと揃え、マナーを守って行いたいものです。お墓参りに必要な持ち物やお墓参りの流れ、マナーについてご紹介します。

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/9

目次

お墓参りの持ち物やマナー、正しく知っていますか?

故人様の命日や誕生日に、お彼岸やお盆などに、お墓参りをすることは心をほっと安らがせ、故人様との懐かしい思い出を思い返すことのできる大切な機会です。

 

しかし、お墓参りに必要な持ち物を持っていかなかったり、マナーを守っていなかったりすると、墓地や寺院、近所の方との関係が悪くなってしまう事にもなりかねず、せっかくのお墓参りが台無しになってしまいます。

 

今回の記事では、お墓参りに持って行くべき物や、お墓参りで守るべきマナーについてご紹介します。

お墓参りの持ち物

まずは、お墓参りに必要な持ち物についてご説明しましょう。お墓参りには基本的に「お供え」と「お墓の掃除」に必要な物を揃えて持って行きます。以下に詳しくご紹介いたします。

仏花

お墓参りに欠かせないのが仏花です。基本的に同じものを2対準備するようにしましょう。花の種類は定番の菊の他、カーネーションやスプレーマムなど季節を通して手に入る物や、アイリスやキンギョソウ、ホオズキなど季節を感じられる物を取り合わせましょう。

 

色は赤、白、黄色、ピンク、紫の5色をメインにするときれいです。トゲの多い物や香りの強すぎる物、つる性の植物は仏花にはふさわしくないので、選ばないようにしましょう。

 

実際に花立に花を生けると丈が高過ぎたり、葉が多過ぎたりして花立に入りづらいということもあります。剪定ばさみを一緒に持って行くと便利です。

線香

お墓には仏壇と同じく線香を使います。お線香の香りで「会いに来ましたよ」ということを知らせるという意味合いがあります。また、お線香の香りはご先祖様にとってお食事になり、お墓やお墓参りをした人を清める力もあるとされています。

 

線香をあげる本数は宗派によって異なります。例えば浄土真宗では線香を2~3本折り、手前側に火のついた側が来るようにして横に寝かせます。曹洞宗や臨済宗では1~3本、臨済宗や日蓮宗では1本を香炉の中央に立てます。天台宗や真言宗では3本の線香を逆三角形になるように立てます。

 

分からない場合は、菩提寺の住職や年上の親戚、近所の人に聞いてみると良いでしょう。

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数珠

仏壇への合掌と同じく、お墓参りの際にも数珠を持って行きます。いつも葬儀の際などに使っている物と同じで構いません。持ち運びをする際には数珠袋に入れて持ち歩きましょう。

お供え

お墓に食べ物をお供えすることは減っていますが、食べ物のお供えは「飲食(おんじき)」と呼ばれ、今自身が生かされていることを仏様やご先祖様に感謝する気持ちを表すものです。可能であれば持って行くようにしましょう。飲食の下に敷く半紙や懐紙も忘れずに持参してください。

 

飲食には故人様の好きな物や日持ちのしやすい和菓子、焼き菓子、タバコや酒などが選ばれることが多いです。殺生を連想させる肉・魚及び、五辛(にら、にんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみ)は避けましょう。

 

いずれの場合も、お墓参りを済ませたら一緒に持ち帰るようにしましょう。また、最近では食べ物を模したロウソクもありますので、それを使うのも良いでしょう。

ろうそく

お墓参りの際には、ろうそく立てにろうそくを立て、火を灯します。明るくすることによって墓参者の顔が見えやすくなり、誰が来たかを知らせるという意味合いがあります。また、線香と同じく不浄を清めるという目的もあります。

 

ろうそくには和ろうそくと洋ろうそくがあります。和ろうそくは芯が和紙でできており、ハゼの実や糠の油、蜜蝋などの植物油が使われています。それに対して洋ろうそくは芯が木綿糸でできており、蝋は鉱物由来のパラフィンからできています。

 

現在では洋ろうそくが一般的になりましたが、和ろうそくは煤が出にくく火が消えにくいというメリットがあります。お墓を痛めることなく、長い間火を灯せるので、手に入るなら和ろうそくがお勧めです。

 

屋外でろうそくに火をつける際、風が強いとなかなかつかないということもあります。そのような場合は、墓参用の風よけ付きろうそく立てを使うと良いでしょう。

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マッチ/ライター

ろうそくや線香に火をつけるためのマッチやライターも忘れないようにしましょう。屋外で火をつける際、風が強いとなかなか火がつきづらいので、風よけのついたライターを使うと良いでしょう。マッチを使った後は、火が出ないようマッチをしっかり濡らし、持って帰るようにしましょう。

バケツ

掃除の際やお参りで柄杓を使ってお墓に水をかける時など、バケツがあると便利です。場所によっては貸し出しをしているところもありますが、ない場合は家から持って行くようにしましょう。水場からお墓が遠い時は、バケツを複数持って行くと水場とお墓を往復する手間が省けます。

掃除道具

お墓参りの前にはお墓をきれいに掃除します。お墓を磨くためのスポンジやブラシ、拭き上げるための布巾、周りを掃き清めるためのほうきやちり取りを持って行きます。お墓参り用の掃除セットもありますので、一式揃えておくと良いでしょう。また、周りに木や草が茂っている場合は、草抜き用の軍手や剪定ばさみなども持って行くと便利です。

 

お墓の汚れが激しい場合は、洗剤で磨きたくなるかもしれません。しかし、お墓の石材の種類は様々で、適した洗剤や磨き方もそれぞれ異なります。適していない洗い方をしてしまうと、お墓が傷ついたり変質したりということにもなりかねません。お墓の掃除はあくまで水洗いのみに留めておき、汚れがどうしても気になる場合はプロの清掃会社に任せましょう。

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柄杓/手桶

掃除やお墓に水をかける際には柄杓や手桶が必要です。こちらもバケツと同じく、寺院や霊園で貸してもらえる場合があります。貸し出しをしていない場合や、お盆などで込み合っている場合は持参しましょう。

お墓参りの服装

お墓参りの服装には決まりはありません。動きやすく華美でないものであれば大丈夫です。墓地や霊園は草木が茂っており虫が多いこともありますので、夏に半そでで墓参する場合は、長袖の薄手の上着を準備しておくと良いでしょう。

 

お墓参りをする際には掃除をしますので、汚れても良い服装にし、スニーカーなど動きやすい靴を履きましょう。

お墓参りの流れ

次に、お墓参りの流れについてご説明します。基本的にはお墓を掃除した後お参りとなりますが、その中で気を付けなければならない点も併せてご紹介しましょう。

本堂にお参りをする

寺院の墓地であれば、まずは本堂にお参りをしましょう。本堂に入ったらまずご本尊様へ、次に位牌堂にあるご先祖様の位牌にご挨拶として焼香を行います。お彼岸の頃は「彼岸会法要」を行っている場合もありますので時間に余裕がある場合は参加しましょう。

 

本堂が開帳していない場合は無理にお参りをする必要はありません。本堂の方へ一礼をすれば良いでしょう。

お墓を掃除する

お墓に到着したらまずろうそくをあげ、自分たちが来たことを仏様やご先祖様にお知らせするのがしきたりですが、掃除の妨げになる場合は後でも構いません。

 

まず、お墓の周りの草を抜いてきれいにします。その後でほうきを使い、周辺を掃き清めます。お墓は洗剤を使わず水のみで、柔らかいスポンジやブラシで優しく磨きましょう。強くこすり過ぎたり、洗剤を使ったりするとお墓を痛めてしまうことがありますので気を付けましょう。

 

前回のお墓参りの際にお供えした花や線香の燃えカスが残っている場合はきれいに取り除き、花立はブラシで奥まで良く磨きましょう。

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お線香やお花をお供えする

お墓がきれいになったら、ろうそくや線香、お花、お供えを供えます。ろうそくはろうそく立てに立て、線香は先ほどご紹介したように宗派に従って供えます。お花は花立に水を入れて生けましょう。花は正面を向くように(お参りする側にきれいな面が見えるように)お供えします。丈が高過ぎる場合ははさみで切りましょう。お供えは半紙や懐紙の上に出して並べます。

合掌する

お供えができたらお墓に手を合わせ合掌します。その際、お墓より目線が下になるよう、姿勢を低くしましょう。数珠を持っている場合は手にかけて合掌します。

 

単に手を合わせて目をつぶるのではなく、心を静め、仏様やご先祖様への感謝の意を示し、懐かしい故人様と対話をするようにお祈りをしましょう。

片付けをする

合掌が終わったら片付けをします。線香やろうそくは燃え尽きるまではお供えしておくというのがしきたりですが、火災の危険があるため消しておいた方が良いでしょう。マッチや線香、ろうそくの燃えカスは必ずきちんと火を消して持って帰りましょう。

 

供物も置いたままにしておくとカラスや野良猫が荒らしますので、必ず持って帰るようにします。お花は置いたままにするか持ち帰るかは墓地や霊園のルールに従いましょう。

お墓参りのマナー

最後に、お墓参りのマナーについてご説明します。お墓は基本的に寺院や霊園など、他の方のお墓と一緒に建てられています。周りのお墓やその持ち主、また寺院や霊園の運営者に迷惑が掛からないようなお墓参りを心がけましょう。

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霊園や寺院のルールに従う

お墓参りをする際には、寺院や霊園のルールに従いましょう。特に霊園ではお参りができる時間が決まっていますので、必ずその時間内に墓参に行くようにしましょう。

 

使い終わった後のろうそくや線香の片付け方法やゴミの分別、持ち帰りなども寺院や霊園によって決まりがありますので、そのルールに従うようにしましょう。

供物やゴミは持ち帰る

お墓参りをした後は、供物や枯れた花、ゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。霊園の場合はゴミ箱を用意していることもありますが、必ずルールを守り、分別して捨てるようにしましょう。

 

また、線香やろうそく、マッチを片付け忘れることによる火災も発生しています。火の後始末は充分に行い、燃えカスをお墓に残さないようにしましょう。

他家のお墓に立ち入らない

地域の墓地や菩提寺では、自分のお墓にお参りするついでに隣のお墓を掃除したり、手を合わせたりするという習慣があるところもあります。そういったことは「霊が世話をしてくれると思ってついてくる」という理由でタブーとされることもありますが、地域の習慣になっているのなら問題はないでしょう。

 

ただし、霊園では他家の区画に立ち入ることはルール違反とされています。近道をするために区画に入ったり、また他家のお墓を品定めするように見たりするのはやめましょう。

 

お墓参りの持ち物についてまとめ

お墓参りの持ち物と流れ、マナーについてご紹介しました。お墓参りはご先祖様や仏様のもとに訪問するのと同じことだととらえ、しきたりやマナーを守って行うようにしましょう。

 

また、菩提寺や霊園には他にもたくさんのお墓があり、そこに参る人や管理をしている人がいます。そのような方々に迷惑をかけないという点にも気を配りましょう。

 

お墓をきれいに磨き上げ、お花やご供物を供えて手を合わせると、仏様やご先祖様とつながっているような清々しい気持ちになれます。しっかり準備をし、マナーを守って、仏様やご先祖様に喜んでいただけるようなお墓参りをしたいものです。