17回忌法要はどのように行えばいい?行う理由や作法など徹底解説

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/11/26

17回忌法要はどのように行えばいい?行う理由や作法など徹底解説のサムネイル画像

故人が亡くなって1周忌や3回忌などの法要を区切りとなる日に行いますが、17回忌法要とはどのようなものなのでしょうか?今回は、17回忌法要の意味やマナー、挨拶などについて詳しく説明するので、気になる人はチェックしてみましょう。

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/11/26

目次

そもそも17回忌とは?

故人が亡くなってから行う法要で通夜、葬儀、1周忌などがありますが、17回忌とはどのようなことを行うか知っていますか?17回忌法要の意味や内容について詳しく説明するので、どのようなものかチェックしてみましょう。

3と7の回忌法要

17回忌法要とは、故人が亡くなってから16年後に行う法要になります。1周忌法要は、故人が亡くなってから1年後の命日に行いますが、その後の3回忌、7回忌などは、故人が亡くなった年を含めて計算します。

 

回忌法要は、3と7のつく年に行う事がきまりとなっているため、いつ行うのか忘れないようにポイントとしておさえておきましょう。また、同じ年に行う法要が重なっている場合、併修といいまとめて執り行うこともできるため、しっかりと理解しておきましょう。

親族のみ

17回忌法要は、1周忌法要と違い少人数で行うことが一般的です。7回忌以降の法要は、先祖と合わせて法要することもあり、限られた親族のみで行うケースが多いですが、生前仲の良い人達と行うケースもあります。

17回忌の挨拶はどのようにすればいい?

17回忌法要は、故人が亡くなってから16年後に行う法要で限られた親族のみで行うケースも多いものですが、17回忌法要の挨拶は、どのように行えばいいか知っていますか?17回忌法要で行う挨拶について、紹介するので実際に行う際の参考にしてみてください。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

開始の挨拶

まず、17回忌法要の始まりの挨拶について紹介するので、参考にしてみてください。

 

【例文】
本日は、大変お忙しい中亡き母△△の17回忌法要にご出席いただき誠にありがとうございます。こうして皆様にお集まりいただいたことを△△も嬉しく思っていることと存じます。それでは、17回忌法要を始めたいと思いますので、ご住職よろしくお願いします。

 

17回忌法要を始まる挨拶としては、まず出席してくれた人達への感謝の気持ちを忘れずに伝えるようにしましょう。また、ご住職が読経を始められるよう最後に一言を添えることを忘れないように覚えておきましょう。

締めの挨拶

次に、17回忌法要の終わりの挨拶について紹介するので、参考にしてみてください。

 

【例文】 本日は、大変お忙しい中ご出席いただき誠にありがとうございました。皆様のおかげで無事△△の17回忌法要を執り行う事が出来ました。

 

本来であれば別席にて△△の思い出話などを語り合いたいところではございますが、遠方からお越しになった方々もいらっしゃるため、以上を持ちまして法要を終了したいと思います。これからも皆様のご理解ご協力及びお力添えをよろしくお願いします。

 

本日は、誠にありがとうございました。17回忌法要で、会食を行わずに終了する場合には、出席者への感謝の気持ちとともに会食がない旨を忘れずに伝えるようにしましょう。

会食を行う場合【拍手はしない】

最後に、17回忌法要で会食を行う場合の挨拶について紹介するので、参考にしてみてください。17回忌法要は、特定の親族のみでおこなうため、会食を行わないケースが多いですが、故人と親しい人達を呼ぶ場合などに会食を行う場合があります。

 

17回忌法要の会食挨拶は、献杯といい杯を故人に捧げて敬意を示す意味があり、乾杯と違い静かな声で行い杯は打ち合わせず、拍手もしないことがマナーとなっているため、間違わないようにしっかりと覚えておきましょう。

17回忌を行う際の注意点

17回忌法要の挨拶では、開始を告げる始まりの挨拶や終わりを告げる締めの挨拶があり、出席者への感謝の気持ちを忘れずに行うことがポイントとなりますが、17回忌を行う際には、どのような点に注意した方がいいのでしょうか?

 

17回忌を行う際に気をつけるべきマナーについて紹介するので、実際に執り行う際の参考にしてみてください。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

身だしなみ

まず、17回忌法要を行う際の服装の注意点について説明するので、気になるポイントについてチェックしてみましょう。17回忌法要の服装については、準礼服や平服での出席が一般的にとなります。

 

準礼服とは、男性の場合ブラックスーツ、白のワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下、黒の皮靴となります。一方、女性の場合ブラックフォーマルにパールのネックレス、袖は七分丈から長袖、黒のストッキング、黒のパンプスとなります。

 

平服とは、男性の場合ダークスーツに白のワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下、黒の皮靴となります。一方、女性の場合の黒・紺・グレーのワンピースやスーツ、アンサンブルなどで、パールのネックレス、黒のストッキング、黒やグレーなどの暗い色のパンプスになります。

 

17回忌法要の服装のマナーとしては、喪主や遺族よりも高い格式の服装はマナー違反となるため、間違って着用しないようにちゅういしましょう。

 

また、案内通知に「平服でお越しください」との記入があった場合についても、それほど構えないで来てくださいという意味合いがあるため、私服で出席しないようにポイントとして覚えておきましょう。

香典と香典袋【書き方など】

まず、17回忌法要を行う際の香典の注意点について説明するので、気になるポイントについてチェックしてみましょう。17回忌法要の香典は、出席する際に渡しますが、相場としては故人が父母、祖父母の場合は、1万円から3万円、親しい知人の場合は1万円となります。

 

17回忌法要の香典袋の表書きについては、御仏前、御香料、御香典と書くことがマナーとなっているため、ポイントとして覚えてきましょう。また、17回忌の香典に入れるお札としては、新札ではなく旧札を入れることがマナーとなります。

 

止むおえず新札しかない場合については、二つ折りにして香典袋に入れればマナー違反とならないため、覚えておきましょう。17回忌法要の香典袋の中袋には、住所、氏名、金額を記入し、当日袱紗へ包んで持参することがマナーとなるため、忘れずに覚えておきましょう。

17回忌にお坊さんに渡す謝礼はどうすればいい?

17回忌法要へ出席する場合には、遺族や喪主よりも格式が高くならないように準礼服や平服で出席することがマナーとなります。また、香典は、旧札を使用し相場に見合った金額を入れることがマナーとなりますが、17回忌でお坊さんに渡す謝礼はどうすればいいのでしょうか?

 

17回忌法要で実際にお坊さんに渡す謝礼の種類や金額の目安について説明するので、実際に17回忌を行う際の参考にしてみてくださいね。

お布施

まず、17回忌法要で実際にお坊さんへ渡すお布施について説明するので、参考にしてみてください。17回忌に渡すお坊さんの謝礼としてお布施がありますが、お布施とはお寺に渡す感謝の気持ちとなる寄付金額になります。

 

お布施の額については、正式な決まりはありませんが、49日の場合3~5万一周忌の場合3~5万円、3回忌の場合1万~5万、7回忌の場合1万~5万が目安となっているため、17回忌についても回忌法要の金額を参考にしてみましょう。

 

目安を理解していても、お布施の金額に迷ってしまう場合については、お坊さんへの直接一般的な金額を確認するか、年長者へ相談するようにしましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

お車代・御膳料

次に、17回忌法要で実際にお坊さんへ渡すお車代について説明するので、参考にしてみてください。17回忌法要のお車代とは、お坊さんが会場から自宅へ帰る際の交通費のことをいい5千円~1万円が相場だと言われています。

 

どうしても会場とお坊さんのお寺の距離があり相場以上の金額が掛かってしまう可能性がある場合については、近隣のお坊さんに依頼するか会場をお寺に変更するよう一度検討するようにしてみましょう。

 

また、17回忌法要で会食の準備をしたもののお坊さんが出席をしない場合については、御膳料として5千円から1万円を別に包むようにしましょう。

 

当日、会食の準備をしてキャンセルされてしまうと無駄な食事の費用や、当日慌ててしまう可能性があるため、事前に出席の有無を確認しておくとスムーズに対応することができるため、ポイントとしておさえておきましょう。

読経料

お坊さんに法要などでお経をあげていただくお礼として、お布施をお渡しします。読経料はこのお布施のことですが、俗な言い方で正式な言葉使いではありませんので注意しましょう。葬儀の後の法事・法要のお布施は、年数が経つと次第に低くなるのが一般的なことです。

 

17回忌の法要は7回忌、13回忌に続く節目の法要で、読経料は5000円~1万円位が多いようです。

お布施の金額は聞いてもいいの?

お布施の金額はお寺や宗派によってかなり違う場合がありますので、悩まれる方も多いと思います。お布施の金額がなかなか決まらない時は、直接お寺に聞いてみてもよいでしょう。ただ漠然とお布施の金額を問い合わせても「お気持ちで」と言われるだけかもしれません。

 

例えば「お布施はどのくらいを出される方が多いですか」と、聞いてみるとよいでしょう。そうすれば、お寺の方もある程度具体的な金額を言いやすいでしょう。仮に、かなりの額でしたら、率直に「そこまでは難しいのですが…」と相談されてもよいでしょう。

 

お寺さんにもよりますが、多くの場合、お話を聞いて頂けるものと思います。先方の意向を確認したうえで、ご自身の気持ちも伝えて納得できる形で決めた方がいいでしょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

お布施を入れる際の注意点

お布施を入れる際の注意点について紹介していきます。

新札でも大丈夫なの?

葬儀の香典は、新札を使うのはあらかじめ葬儀を予想していたと思われ不適切とされています。しかしお布施は、不祝儀としてお渡しするものではないので、新札を使っても問題はないでしょう。

 

新札の方がよいとの意見もありますが、新札だと気になるという方は旧札でも問題ありません。どちらを使う場合でも、しわや汚れのないものを使うのがマナーです。

お札の向きは揃えるのが礼儀

お布施のお札の向きは、きちんと同じ向きに揃えるようにしましょう。お札は、弔事では顔が印刷されている面を袋の裏側に向けて入れるのがマナーとされています。その考えに従えば、お布施は弔事として渡すものではありませんので、お札の顔を袋の表に向けて入れることになります。

 

ですが、そうでなくても、お札の向きは揃える方が、受け取る方も気持ちよく受け取ることができます。

17回忌のお供物

17回忌で使用するお供物について解説していきますので、法要を執り行う前にご確認ください。

お供物の金額の相場

法要の席にはお金ではなく供物を渡す、という地域も少なくありません。仏壇に供える品物があると、ご家族にも喜ばれるでしょう。しかし品物を渡す場合も、高額だからいい供養になる、というわけではありません。

 

受け取る側が困るような値の張るものは、お供えには不向きです。また、かさばるものや重いもの、必要以上に目立つ品物も避けたほうがよいでしょう。では、17回忌法要のお供えとして品物を渡す場合、いくらぐらいのものを用意すればよいでしょうか。

 

5千円~1万円の範囲で、華美になり過ぎない商品を選ぶとよいでしょう。現金で渡す場合も品物でも、施主や他の参列者に気を使わせない、ということが重要です。

おすすめの品物とは?【お花・お菓子・線香】

仏壇にはお花が欠かせません。ご自宅で読経を執り行うなら、お花がおすすめです。17回忌法要のお花は、落ち着いた色合いの花束がいいでしょう。白菊、小菊、白ユリ、トルコキキョウ、リンドウ、カーネーション、蘭の種類などが17回忌のお花に適しているでしょう。

 

法要の後のお茶請けとしても喜ばれるのがお菓子です。上記でも説明した通り日持ちするもの、個別包装されているもの、味や匂いがきつすぎず、子供やお年寄りでも食べやすいものを選ぶとよいでしょう。

 

また、果物やお菓子より、もう少し小さな包みの品物を持参したい場合は、線香がおすすめです。かさばらず、さりげなくお渡しできるお供えとして大変人気があります。

17回忌の次に行う法要とは?

17回忌法要に出席したお坊さんには、お寺に渡す感謝の気持ちをお込めた寄付金としてのお布施や交通費として渡すお車代、会食を食べられない場合に食事代として渡す御膳料がありますが、17回忌以降の法要とはどんなものがあるのでしょうか?

 

17回忌以降に行う法要について紹介するので、どのようなものなのかしっかりとチェックしてみましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

23回忌、27回忌

17回忌以降の法要として、23回忌法要、27回忌法要があります。23回忌法要、27回忌法要とは、故人が亡くなられてから22年後、26年後に行われる法要のことをいい、限られた親族のみで行われるケースが増えています。

 

また、近年では正式な法要は行わず、遺族や身内の少人数で供養するケースも多いため、あまり負担になりすぎないように行うようにしましょう。

弔い上げ

次に17回忌以降に行われる法要として33回忌法要があります。33回忌法要とは故人が亡くなってから32年後に行われる法要のことをいい十三王信仰の最後の審判のことを指します。

 

十三王信仰の最後の審判である33回忌法要を思って法要が終了したものとみなされその後の仏事は行わないものとされます。仏教では、どんなに悪いことをした人でも33回忌が経過すると極楽浄土へいくことができると判断されており、弔い上げとされます。

 

一方、神道でも33回忌を経過すると悪さをする荒御霊が優しく温厚な和御霊になるとされています。法要の終了を判断する弔い上げは、正式な終わりは決まっていませんが、遺族の負担や仏教、神道の法要の意味を理解し、33回忌で法要するかどうか一度検討してみましょう。

17回忌法要はマナーを守って正しく行おう

17回忌法要は、故人が亡くなってから16年後に執り行われる法要となります。身内だけの法要ですが、マナーをしっかりと守りながら事前にしっかりと計画をたて、当日慌てないように正しく行うようにしましょう。