七回忌の挨拶の内容は?七回忌法要での挨拶のポイントや例文もご紹介

公開日 : 2020/6/17

更新日 : 2020/9/10

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七回忌とは故人が亡くなって満六年に執り行われる年忌法要で、七回忌は家族や親族だけ集まるのが一般的です。七回忌での挨拶は何を言えば良いのでしょうか?ここでは、七回忌法要で挨拶をするタイミングや七回忌法要の挨拶のポイント、例文、参列者の挨拶についてもご紹介します。

公開日 : 2020/6/17

更新日 : 2020/9/10

目次

七回忌法要の意味や挨拶のタイミングは?

七回忌法要でのご挨拶の内容をご紹介する前に、ぜひ知っておいていただきたいいわれや流れなど、七回忌についてのあれこれをご説明してまいります。

七回忌の意味

人が亡くなって49日後に執り行われる四十九日法要、一年後に執り行われる一周忌、二年後に行われる三回忌と法要にもいろいろありますが、七回忌とは故人が亡くなった年を含めた七年目、つまり満六年に執り行われる年忌法要です。

 

一から数えて七を「しち」と呼ぶように仏教では七回忌を「しちかいき」と読むのが通例とされていますが、「ななかいき」とよんでも差し支えないとされていて、今では「ななかいき」と読むのが一般的なようです。

 

仏教では三、七が大切にすべき数字と考えられ日本では三と七の年に法要が行われます。三はどちらか一つといった極端な考え方でなく中道をめざすという思想があるといわれます。一方七は、お釈迦様が生誕してすぐに7歩歩いたとの伝説からきているようです。

 

 

七回忌法要を執り行う場所や参列者

四十九日、一周忌、三回忌までの法要では、親族のみでなく友人や知人も加わり大勢で行うことが多いですが、七回忌は家族や親族だけで執り行うなど、規模を縮小してややこじんまりと執り行うのが一般的です。

 

大勢の人が参列する三回忌まではお寺や斎場、ホテルなどで執り行うことが多いようでが、七回忌となると人数も減少するため自宅で執り行うというケースが多いようです。もちろん、人数によってはお寺やホテルでも行うこともあります。

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七回忌法要の流れと挨拶のタイミング

七回忌当日は1.僧侶が入場 2.読経 3.焼香 4.僧侶による法話 5.僧侶が退場 6.会食 7.終了という流れが一般的です。寺、ホテル、自宅など場所は違ってもほぼ同じスケジュールで行われます。なお、会食に僧侶が加わって食事をすることもあります。

 

法要の開催者である施主は1と2の間、読経前の開始の挨拶と、5の僧侶が退場した後に七回忌の終了の挨拶を行います。他に会食の開始と終了時、僧侶に御布施やお車代をお渡しする際もご挨拶をします。

七回忌法要での挨拶を考える際のポイント

一周忌や三回忌とは違い、七回忌は身内だけの集まりとなり、アットホームな雰囲気の場合が多いです。そのため、基本的には畏まった挨拶は必要なく、施主自身の思いを言葉にすれば問題はありません。しかし「思ったことを言葉に」というのは逆に何を言ったらいいか戸惑ってしまいますよね。

 

ここでは、七回忌法要での挨拶を考える際のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。その後は例文の紹介もございますので、そちらも併せて参考にしてみてください。

 

七回忌法要の参列者の方々へ感謝の気持ちを述べる

法事や法要は、家族や親戚、親しい方々の協力が無くしては成り立ちません。そのため、まずは故人を供養するために法事に参列していただいた方々へのお礼を述べることが大切です。 身内であっても、七回忌法要に参列するために仕事を休んだり、時間を作り遠方から駆けつけてくれた親戚もいらっしゃるでしょう。

 

受付や法要開始時、会食の前後など、挨拶の際には参列者の方々への感謝の気持ちを伝えることを常に心がけるようにしましょう。また今後の支援を依頼し、故人もそう願っているはず、と伝えるのも大切ですので忘れないよう注意する必要があります。

故人のエピソードにふれる

法事や法要の目的は、故人を悼み供養することです。七回忌法要に参列してくださった方達と故人の思い出話をすることも、非常に重要なことです。故人のことを思い出してもらえるように故人のエピソードを挨拶に織り込むようにしましょう。

 

たとえ親戚同士の集まりであっても、久しぶりに顔を合わせる場合も多く、何を話していいかわからず戸惑ってしまうこともありますよね。施主の挨拶にエピソードなどがあれば、参列者たち同士の会話もスムーズになるかもしれません。故人が好きだったお酒や食べ物の話や、趣味の話などの参列者に伝わりやすいエピソードをいくつか用意しておくと良いです。

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七回忌なので畏まりすぎない挨拶を

七回忌はかなり時間もたち、亡くなったことへの悲しみが落ち着き、穏やかな気持ちで法要に参列する方も少なくありません。さらに、3回忌から数年の間があいていますので、久しぶりに顔を合わせる親戚も多いです。普段は関わりの少ない親戚同士を引き合わせるということも法要の目的のひとつであると言えるでしょう。

 

故人を偲びつつ、身内同士の交流を深めやすい雰囲気を作るためにも、施主の挨拶はあまり畏まらないほうが良いでしょう。施主があまりに畏まっていると、参列者に窮屈な思いをさせてしまうこともあります。参列者の方々の表情を確認しながら、畏まりすぎない挨拶を心がけると良いです。

緊張したり忘れてしまう可能性がある場合はメモを用意

身内同士の集まりであっても、大勢の人の前だと緊張してしまうという方も少なくないのではないでしょうか。大勢の人の前で挨拶するとなると、緊張したり焦って言葉が出なくなってしまうこともあります。

 

また、普段あまり交流をしていない親戚だと名前をど忘れしてしまうかもしれません。法要のためにわざわざ集まってくださった方々に失礼がないように、言い間違いや名前を間違えてしまうことは避けたいところです。白い紙に文章を書いてそれを読むことは、失礼にはなりませんので、大切なことは紙に書いておくようにしましょう。

 

会食後の挨拶ではお酒も入っている場合がほとんどですので、白い紙のメモを用意しておけば、大切なことを言い忘れたりすることも無くなりますし、挨拶が心配で親戚との会話に集中出来ないということもなくなりますので、心配な方はメモを用意すると良いです。

 

七回忌法要での挨拶の例文

それでは七回忌のいろいろなシーンでのご挨拶を例文を交えて具体的にご紹介してまいります。七回忌法要を控えている施主の方はぜひ参考にしてください。

七回忌法要の開始の挨拶

おみえになった親族の方たちとは顔を合わせたときに軽い挨拶は行うものですが、あらためて七回忌法要を始めるにあたってのご挨拶をします。挨拶は気持ちを込めてできるだけ簡潔なものが良いでしょう。

 

例文として「本日はご多忙の中、故〇〇の七回忌法要にお集まりいただき、まことに有難うございます。皆様においでいただいて〇〇も喜んでいることと思います。それではこれより七回忌法要を執り行いたいと思います」

 

その後、お呼びした僧侶の紹介をし、「それではご住職、よろしくお願いいたします」と僧侶へ読経をしていただくようにお願いします

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七回忌法要終了の挨拶

焼香、法話も終わり、七回忌法要がすべて終了したらお礼の気持ちを込めて施主は法要の終了の挨拶をします。

 

例文として「本日は亡き○○の七回忌にお越しいただき有難うございます。お陰様で七回忌法要を無事に終えることができ故人も喜んでいることと思います。あらためてお礼を申し上げます。今後ともなにとぞよろしくお願いいたします」といった挨拶がいいでしょう。

 

この後に会食がある場合は「ささやかではありますが、お食事の席をご用意いたしております。故人の思い出話などをしながらどうぞお時間の許すまでお過ごしくださると幸いに存じます」と会食へと促します。会食が別室の場合はその部屋へご案内します。

 

会食がない場合は終了の挨拶の後、「本来でしたらお斎の場にて故人の思い出話をしつつお食事をしたいところですが、遠くからお見えになった方もいらっしゃいますため、これにてお開きとさせていただきます」という言葉を付け加えるといいでしょう。

七回忌法要のお布施を渡す際の僧侶への挨拶

七回忌法要が終わったらお呼びした僧侶に法要のお礼の意味を込めたお布施をお渡しします。会食にお誘いして親族と一緒に食事をする場合も多く、その際は食事後、お帰りになるときに挨拶します。

 

お開きの挨拶後に「本日はご丁寧なおつとめを賜りまして有難うございました。また最後までお付き合いいただき有難うございます。おかげで無事法要を執り行うことができました。どうぞこちらをお納めください」と言ってからお布施をお渡しします。

 

会食をせずにお帰りの場合は法話の後「本日はご丁寧なおつとめを賜りまして有難うございました。おかげで無事法要を執り行うことができました。どうぞこちらをお納めください。今後ともよろしくお願いいたします」と挨拶をしてお布施をお渡しましょう。

 

この際、お布施と一緒に御車代をお渡ししますが、お布施とお車代は別々の封筒に入れてお渡しします。「心ばかりですが、どうぞお納めください」のひとことも忘れずに。

七回忌法要後の会食開始の挨拶

一連の七回忌法要がすべて終了したら会食へと移ります。全員が席について会食を始める際にも施主がひとこと挨拶をします。

 

例文として「本日は亡き○○の七回忌法要にお越しいただき有難うございました。おかげさまで無事に法要を終えることができました。ささやかではありますが食事の席を設けましたので思い出話などをしながらごゆっくりお過ごしください」と出席への感謝を伝えましょう。

 

会食がない場合は「本来でしたら、皆様と○○の思い出話をしながらゆったり会食をしたいところではありますが、遠方からおいでの方もいらっしゃいますので、本日はこれにてお開きとさせていただきます。有難うございました」という挨拶で終了とします。

 

 

 

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会食での献杯時の挨拶

食事を始める前に参列者全員が飲み物を手に献杯を行います。この献杯とは杯を故人に捧げて亡き人に敬意を表するという意味があります。一般の会での乾杯とは異なり大きな声で唱和したり、盃やグラスを音を立てて合わせるということもしないのでご注意ください。

 

献杯をするときにも一言挨拶が必要です。飲み物が全員に行き渡ったところで献杯の音頭を参列者の方にお願いしている場合は「献杯のご挨拶を△△様におねがいしています。それでは△△様、献杯にあたって一言お願いいたします」と献杯の音頭を促します。

 

施主本人が献杯の音頭をとる場合は、「お手元のグラスをお持ちになってください。それでは献杯のご唱和をお願いいたします」と全員に向けて挨拶します。そして「献杯」の合図と同時に軽く盃やグラスを掲げます。

七回忌法要の会食終了時の挨拶

会食終了時の挨拶は七回忌法要において最後のご挨拶です。一日の締めとなる言葉なのであらためて感謝の気持ちを伝えましょう。

 

例文としては「本日はお忙しい中お集まり下さり有難うございました。亡き○○も喜んでいることと思います。そろそろお時間となりましたのでお開きとさせていただきます。今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします」といったご挨拶がいいでしょう。

 

この後、参列者に引き出物を渡す際には「ささやかながらお礼の品をご用意いたしましたので、お持ちになってください」と引き出物を渡します。「どうぞ皆様、お気をつけてお帰りになられますように」の一言も忘れずに加えましょう。

七回忌法要で参列者の挨拶は必要?

ここまで施主の七回忌法要時の挨拶について解説してきましたが、七回忌法要の際に参列者が挨拶をする場面はあるのでしょうか?法事で参列者はどのように挨拶するのか、言葉遣いやマナーについて解説いたします。

七回忌法要では参列者の挨拶は必要ない

七回忌法要で参列者に対し特別な挨拶を求められることはありません。しかし法要では受付の方や遺族の方に挨拶をする場面があり、その場に合ったふさわしい挨拶というものが存在します。

 

ただし、絶対に言わなければいけない言葉が決まっていたり、何かを覚えなければならないような難しいことはなく、招いてくださったことへの感謝の気持ちや、遺族に対してのお悔やみの気持ちを伝えるだけで問題ないです。

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七回忌法要で避けた方が良い挨拶の言葉

法事の時には避けた方が良いとされている挨拶の言葉が存在します。それは「ありがとうございます」という挨拶です。日常で頻繁に使う言葉なので注意が必要です。

 

「ありがとうございます」という言葉法要の場にはあまりふさわしくないとされており、感謝の気持ちを喪主に伝える際には、他の言葉に言い換えると良いです。例としては、「恐縮です」などが挙げられます。この言葉にはありがとうございますと同じ意味が含まれていますので、挨拶の際には置き換えると良いでしょう。

七回忌法要での参列者の挨拶の例文

七回忌法要の参列者の挨拶は、施主が参列者に対して参列してくれたことへの感謝の気持ちを伝えるのと同じように、参列者も七回忌に参列させていただいたことへの感謝の気持ちを言葉にします

 

例文としては、「本日はお招きいただき恐れ入ります。心をこめて供養のお祈りをさせていただきます。」や「心ばかりですがご仏前にお供えください。(香典を渡しながら)」などの挨拶が良いでしょう。決まってこの挨拶をしなければならないというものはありませんので、感謝の気持ちをしっかりお伝えしましょう。

心のこもったご挨拶を

ご紹介した例文は実際の七回忌法要で使っていただける挨拶例文です。もちろん例文をそのままお話しになってもいいですが、参考にしてご自分の言葉で心を込めてご挨拶をしてください。なつかしい故人のエピソードを交えてもいいでしょう。

 

参列してくださった親族の方たちにお礼と共に「これからもよろしくお願いします」といったこれからのおつきあいをお願いするような言葉も添えましょう。挨拶がうまくいくか心配な方はメモを用意しておくこともおすすめします。