七回忌とは?七回忌の意味や香典・お布施の相場など詳しく紹介!

公開日 : 2020/6/12

更新日 : 2020/9/8

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七回忌とは、故人が亡くなって6年目の命日に行う法要のことをいいます。一周忌(二回忌)、三回忌と続いてその次に行う法要になります。今回は、七回忌の意味、香典・お布施の相場、七回忌に出席する際の服装マナーについて詳しくご紹介いたします。

公開日 : 2020/6/12

更新日 : 2020/9/8

目次

七回忌とは?

七回忌とは、故人がなくなって満6年後に行う法要になります。三回忌(満2年後)の次に行われる年忌法要となり、少し間が空きます。仏教では、「三」および「七」は特別な数字とされているため、年忌法要は「三」と「七」がつく年に行われます。それでは、「三」と「七」はなぜ特別なのでしょうか。

 

まず、「三」については、「二」を超える数字という意味から大切にされています。「二」を超える数字とはどういうことかと言いますと、「損得」・「勝負」・「有無」など二つの極端な考え方ではなく、中道の生き方を表します。仏教ではこの中道が大切な考え方とされているため、「三」は特別な数字とされています。

 

「七」については、お釈迦様が生まれたときに「七歩」歩いたという伝説が有名です。また、もう一つの考え方としては、「七」という数字が、私たち人間が死後に生まれ変わるとされている「六道」の世界を超えることを意味しているため、特別な数字になったとされています。

 

七回忌はいつ行う?

七回忌は、故人が亡くなってから6年後の命日に行います。一周忌や三回忌とは異なり、遺族や親族だけで行われるのが一般的です。

 

七回忌が平日の場合、会社や学校を休んだりと、ご遺族にとっても参列者にとっても負担が大きくなります。昔は、平日、休日問わず命日に行うことも多かったのですが、最近では負担を考慮し、七回忌の直前の休日(土日)に行うことが一般的になってきています。

 

法要の日付をずらす際は、命日より前にずらすようにします。これは、法要を後回しにすることは、故人をないがしろにするという考えがあるためです。

七回忌の香典

七回忌に参列する際も、他の法要と同様に香典を持参する必要があります。ここからは香典の包み方や書き方、金額相場について詳しく見ていきましょう。

七回忌の香典の包み方

七回忌の香典は、黒白または双銀の水引が着いた不祝儀袋で包みます。正式には、奉書紙(ほうしょし/ほうしょがみ)と呼ばれる紙に包んでいましたが、現在は封筒を使うことが多くなっています。

 

中に入れるお札については、新札でも旧札でも問題はありませんが、新札は一般的に慶事で使用するものであるため、不快に感じる方がいるかもしれません。新札を使用する場合は、折り目をつけて入れるようにしましょう。

七回忌の香典の書き方

葬儀の香典では、薄墨で書くのが礼儀となりますが、七回忌の香典については黒墨で問題ありません。薄墨は、「故人が亡くなったことを悲しみ涙で薄くなった」、「突然の故人の不幸に準備が間に合わず薄くなった」という故人や遺族への思いを込めて葬儀の香典を包む際に使用します。

 

七回忌では、事前に法要を行うことがわかっており、落ち着いて供養を行うため、黒墨で良いとされています。一番良いのは毛筆ですが、筆ペンでも問題ありません。

表書き

一般的に「御仏前」、「御香典」または「御供物料」と書きます。下段には、氏名をフルネームで書きます。連名で渡す場合は、フルネームを横並びに書きましょう。

中袋・裏書き

用意した不祝儀袋に中袋がある場合は、住所・氏名および金額を記入します。金額は表面の中央、住所・氏名は裏面の左下方に書きます。

 

まず、表面の中央上部に「金」と書きます。その下に金額を書くのですが、漢数字の大字で書く慣習となっています。通常の漢数字では「一」、「二」、「三」、「十」、「百」、「千」、「万」と書くところを、漢数字の大字では「壱」、「弐」、「参」、「拾」、「佰」、「仟」、「萬」と書きます。また、「円」という漢字も旧字体の「圓」を使います。

 

この書き方は、大事な金額の記載の改ざんを防ぐために昔から行われています。例えば1万円の場合は「金壱萬圓」と書きます。

 

裏書きは、中袋が無い場合のみ、住所、氏名、金額を記入します。裏面の左下方に、住所、氏名、金額の順に横並びに記載します。

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七回忌の香典の相場

七回忌の香典の金額は、故人との関係とご自身の年齢によって変わります。以下は大体の目安です。夫婦で参列する場合は10,000〜20,000円、法要後に会食がある場合は5,000〜10,000円を上乗せすると良いでしょう。宗派や地域により相場が異なりますので、きになる方は、事前に確認することをおすすめします。

 

故人との関係 金額
祖父母 5,000〜10,000円
関係の深かった親族 10,000〜20,000円
親族 5,000〜10,000円
関係の深かった友人・職場の方 10,000〜30,000円
友人・職場の方 5,000〜10,000円

七回忌のお布施

七回忌でも、僧侶の方に読経などのお礼として渡すお布施が、葬儀と同様に必要です。また、七回忌を行う会場が菩提寺でない場合はお車代、僧侶の方がお斎(おとき:法要後の会食)に参加されない場合は、御膳料がそれぞれ必要となります。

 

これらは、それぞれ意味の違うものですので、一つにまとめず、別々に包みましょう。僧侶の方に渡すときは、まとめて渡して問題ありません。

七回忌のお布施の包み方

お布施・お車代・御膳料を入れる袋は、香典や供物料と同様に封筒を使うことが多くなっています。奉書白封筒と呼ばれる白い無地の封筒、または表書きが印字されている専用の包みが市販されていますので、これらを使用しましょう。

 

また、一般的に水引は不要です。しかし、地域により異なる場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。

七回忌のお布施の書き方

お布施・お車代・御膳料に書く文字は、香典と同様に毛筆または筆ペンで書きます。毛筆で書く場合は、薄墨ではなく黒の墨で書きましょう。これらは、お寺に渡すものであるため、黒の墨を使用します。

表書き

「お布施」、「御布施」と書くのが一般的です。お車代は「御車代」や「御車料」、御膳料は「御膳料」と書きます。

中袋・裏書き

中袋には住所、氏名、金額を記入します。金額は、表面の中央または裏面の左側に書き、住所と氏名は裏面の左下方に書きます。金額の書き方については、香典と同じになります。中袋が無い場合のみ、裏面の左下方に、住所、氏名、金額の順に横並びに記載します。

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七回忌のお布施の相場

七回忌のお布施は、約3〜5万円程度が一般的です。こちらも香典と同様に宗派や地域によって、相場が異なりますので、事前にお寺に確認することをおすすめします。お寺に聞く際は、「お布施はいくらですか」と直接聞くのではなく、「どのくらいのお布施をされる方が多いですか」など間接的に聞くと教えていただけるでしょう。

七回忌の服装

七回忌の服装は、遺族も参列者も平服で参列するのが一般的です。男性の場合は、黒・紺・グレー系のスーツ、女性の場合も黒・紺・グレー系のワンピースまたはセットアップが良いでしょう。靴や時計は、派手にならないものを選び、アクセサリーは外すようにしましょう。

七回忌を忘れずに準備しましょう

今回の記事では、七回忌の意味や香典・お布施の相場、服装について詳しく紹介しました。七回忌は三回忌から少し年数が開きますが、事前準備を忘れず、マナーの確認を十分に行い、落ち着いた安らかな気持ちで法要に臨めるようにしましょう。