浄土宗の初盆をどのように行えばいい?やり方やマナーなどを徹底解説
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/9
故人がなくなって初めて行うお盆には、ルールや準備することなど決まった方法がありますが浄土宗の初盆はどのように行えばいいのでしょうか?今回は、浄土宗の初盆を行う方法や気をつけるべき留意点など詳しく説明するので、参考にしてみてください。
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/9
目次
そもそも初盆とは?
故人が亡くなって初めて行う初盆ですが、具体的にいつ行いどういった意味合いがあるのか知っていますか?初盆を行いタイミングや具体的な内容について紹介するので、参考にしてみてください。
タイミング
初盆は、故人が亡くなられてから初めて迎えるお盆の期間をいいます。 【タイミング】 ・四十九日以降 初盆は、故人が極楽浄土へ旅立つ最後の法要である四十九日が終わった後、初めて迎えるお盆に行うことが決まりとなっています。具体的には、故人が没した日が6月24日以前であればお盆期間前となるため問題ありません。 また、6月25日から28日までの期間に亡くなった場合は、お盆期間と重なりますが、四十九日法要は亡くなってから四十九日以前に行えば問題ないためタイミングを調整することができます。 基本的には、初盆は四十九日法要が過ぎてから初めて迎えるお盆に行う事が習わしですが、四十九日と初盆までの間隔が短い場合は遺族の負担が大きくなってしまうため、無理をせず次の年に開催するかどうか検討しましょう。
内容
次に、初盆の具体的な内容について紹介します。 ・ご先祖様を迎える ・餓鬼への供養 初盆は、亡くなった故人やご先祖様を夕方にかがり火を焚き迎え入れ、後日僧侶の読経によって供養し、次の人の夕方にかがり火を焚いて見送ることをいいます。 初盆を行う際には、短日では終わらずに複数日かけて行う法要であるため、内容を理解し間違えないよう注意しましょう。 また、お盆には故人やご先祖様を供養するだけでなく生前悪さをしてきた人や無縁仏などの餓鬼にお供えすることにより供養する意味合いもあるため、お盆を行う理由についてもしっかりと理解しておきましょう。
浄土宗の初盆は何を準備すればいい?
初盆は、四十九日法要が終わって初めて迎えるお盆期間に行う法要のことをいいますが、浄土宗の場合どのように行えばいいのでしょうか?浄土宗の初盆の際に必要となるアイテムについて紹介します。
精霊棚
まず、浄土宗で初盆する際に必要な精霊棚について説明するので、参考にしてみてください。 ・お供えを置く祭壇 浄土宗の初盆で使用する精霊棚は「しょうりょうだな」と呼ばれ部屋のスペースによって祭壇上にした物や小さいな机で代用する場合があります。精霊棚には、両端に提灯を置き、棚にはお供え物などを設置します。 浄土宗では、タバコやお酒などの故人が好きだったアイテムを飾ることは駄目な場合があるため、一度僧侶に確認しながら飾るかどうか検討するようにしましょう。
馬を模った野菜
次に、浄土宗で初盆する際に必要な馬を模った野菜について説明するので、参考にしてみてください。 ・精霊馬 浄土宗の初盆で使用する馬を模った野菜を精霊馬(しょうりょうま)といい、キュウリやナスに爪楊枝や割り箸をさして馬の形に手作りで作成します。 精霊馬には、故人に早く帰ってきてほしいという意味合いから馬の形で作成する場合がありますが、焦らずにゆっくり帰ってきてもらいたい場合は、牛の形にするケースもあります。 近年では、故人の気持ちを汲んで自動車型の精霊馬を作ったり、キュウリやナス以外の物を使用して作るユニークなケースが増えています。 時代の変化にあった精霊馬を作ることは良いことですが、慣例に趣をおく年配者からは理解されない場合もあるため、親族や僧侶と事前に一度話合いをしトラブルを未然に防止しましょう。
初盆用の提灯
浄土宗で初盆する際に必要な初盆用の提灯について説明するので、参考にしてみてください。 ・白の提灯 浄土宗で初盆に使用する提灯は白色の提灯を使用するようにしましょう。通常のお盆の場合は、絵柄のついた提灯を複数使用しますが、初盆の場合に使用する提灯は故人が迷わないよう白の提灯を1つのみ使用します。 白の提灯は、初盆のみで使用し終了後は菩提寺に頼んで処分するか各自処分しても問題がないためポイントとして覚えておきましょう。
心づけ
最後に、浄土宗で初盆する際に必要な心付けについて説明するので、参考にしてみてください。 【相場】 ・3万~5万円 浄土宗で初盆を行う場合の心付けは、3万~5万円が一般的な相場になります。心付けは、初盆の際に読経をあげる僧侶に対してお布施として支払いますが、自宅などで初盆を行う場合は、車代として別に渡す必要があるため、忘れないように覚えておきましょう。
浄土宗の初盆を行う際の注意点
浄土宗の初盆を行う際には、他の宗派の場合と同様に精霊棚や精霊馬、白色の提灯を使用するルールがありますが、執り行う際にどのような点に気をつければいいのでしょうか?浄土宗の初盆を行う際の注意点について説明します。
お供え
まず、浄土宗で初盆する際のお供えのマナーについて説明するので、チェックしてみましょう。 ・花 ・果物 ・野菜 ・お菓子 浄土宗の初盆に使用するお供えは、主に4つあります。お供えに使用する花は鬼灯が一般的ですが、故人が好きな花も選択肢として検討しておきましょう。 また、果物や野菜、お菓子も故人が好きだったものや季節のものを選ぶことがポイントとなります。浄土宗の場合は、タバコやお酒などの嗜好品をお供えすることはNGとなっているケースがあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
飾り付け
次に、浄土宗で初盆する際の飾り付けのマナーについて説明するので、チェックしてみましょう。 【精霊棚の飾り付け】 ①棚にマコモのゴザをひく ②仏壇の中の物を棚に置く ③鬼灯や枝豆など逆さに吊るす 浄土宗の場合の精霊棚の飾り付けについては、祭壇や小さいな机の上にマコモという植物のゴザをひきます。 次に、仏壇の中の物を出し精霊棚に設置します。浄土宗では、提灯の代わりとなる鬼灯や枝豆、ガマの穂を逆さに吊るす風習があるため忘れずに用意しておくようにしましょう。
マンションの場合
最後に、浄土宗の初盆をマンションで行う場合の注意点について説明するので、チェックしてみましょう。 ・限られたスペースを有効利用 マンションで初盆を行う場合には、スペースに限りがあります。戸建住宅と違い精霊棚を置くスペースがない場合は、小さな机で代用しましょう。 また、初盆の際に使用する白い提灯を玄関に飾るスペースがない場合は、精霊棚の横においても問題がないため、ポイントとして理解しておきましょう。
浄土宗の初盆をやり方を理解しマナーを守っておこなう
浄土宗で初盆を行う際には、他の宗派と一般的には同様のやり方を行いますが、故人が好きだった嗜好品をお供えできない場合や、精霊棚に鬼灯や枝豆などを逆さに吊るすルールがります。 浄土宗の初盆を行う場合は、やり方やポイントをしっかりと理解してマナーを守って正しく行うようにこころがけましょう。
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