17回忌の香典の相場は?香典の相場や服装など参列するマナーを解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

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17回忌とは故人が亡くなって16年目に行われる法要です。現在ではなかなか17回忌まで行われることが少なくなりましたが、年忌法要に関するマナーは共通です。一度覚えておくとことで役に立ちます。この記事では17回忌の意味から、参列のマナーまで詳しく解説していきます。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

目次

17回忌とは16年目の命日に行われる法要

17回忌は、17年目と間違う方もいますが、故人が亡くなって満16年目の命日に行われる年忌法要です。参列者の都合にあわせて、土日に行われることが多くなっています。3回忌までは親族以外も招いて年忌法要を行いますが、17回忌ともなると近い親族のみで、執り行われることがほとんどです。

 

年忌法要は、仏教で重要とされている数字の「3」と「7」になぞらえて、法要を行うことになったといわれています。年忌法要は、菩提寺の僧侶を会場に呼び、読経と焼香を行って会食する流れが一般的です。

17回忌は省略する遺族も多い

3回忌以降は、年々縮小され近い親族のみで行われたり、3回忌以降は法要を省略する「弔い上げ」という選択する遺族も多くなっています。ただし、菩提寺や親族の関係性や慣習もあるため、相談なしに省略すると、関係性に影響します。十分に話し合ってから決定しましょう。

3回忌以降は併修もありえる

本来法要は故人一人に対して行いますが、3回忌以降になると別の故人で同じ年に行う法要や命日が近い法要があるなら、合同で法要を執り行うことがあります。これを「併修」といいます。併修を行うことで時間短縮や経済的負担を軽減する目的があります。

17回忌の香典の選び方と書き方

17回忌法要では、白黒の水引がある香典袋を使います。関西などは黄白の水引を使用する地域もあります。ここでは香典袋の選び方から、書き方を解説します。

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香典袋は水引があるものを選ぶ

香典袋の水引は白黒や黄白、双銀などの結び切りやあわじ結びが基本です。これは固く結ばれて解けない、繰り返さないという意味があります。また包む金額に応じて香典袋も合わせる必要があります。ここでは、香典袋について解説します。

5千円未満の場合

香典に包む金額が3~5千円未満の場合は、水引が印刷されている香典袋で問題はありません。中袋がついていないため、裏面に金額や住所を書くタイプが多く、コンビニエンスストアでも販売されています。

1万円未満の場合

1万円未満になると印刷された水引ではなく、奉書紙に実際に水引がついている「水引金封」を選びましょう。高価な香典袋になると中袋が不足しているものがほとんどです。

3万円未満の場合

香典で3万円程度を包むなら、香典袋の奉書紙にも厚みがあり、黒白の「あわじ結び」の水引が実際についている「中金封」ものを選びましょう。香典に包む金額が3万円になると兄弟姉妹や、親しい親戚などが対象となるでしょう。

5万円以上の場合

5万円以上包む場合は、最も高級感があり、あわじ結びで水引が双銀になっているものを選びます。水引の本数も基本は5本ですが、格式を重んじるなら7本の水引の「大金封」選びましょう。

香典袋の表書きと名前の書き方

表書きは四十九日を過ぎると、「御仏前」または「御佛前」「御供物料」と書くのが一般的です。表書きに「御霊前」とするのは葬儀から四十九日までです。間違えないようにしましょう。

 

ただし、例外として浄土真宗や真宗大谷派は、亡くなるとすぐに成仏するという考えのため、葬儀から「御仏前」を使います。

 

香典袋の名前の書き方は、親族になると同じ苗字が多くなるため、フルネームで書きます。遺族から誰からの香典であるかがわからないといけません。夫婦で参列する場合は、通常は夫の名前だけで問題はありません。

中袋がある場合の書き方

高価な香典袋の場合には、中袋が付属しているものがあります。中袋の表面には、包んだ金額を中央に大きく書きます。墨で書くとにじみやすいため、ボールペンなどで書いてもマナー違反にはなりません。

 

金額の書き方は、頭に「金」をつけて、金額を書き最後に円を「圓」(えん)と旧書体で書きます。最後に「也」(なり)書かなくても構いません。

 

漢数字 大字(旧書体)
三千円 参仟圓・参阡圓
五千円 伍仟圓・伍阡圓
七千円 七仟圓・七阡圓
一万円 壱萬圓
三万円 参萬圓
五万円 伍萬圓
七万円 七萬圓
十万円 拾萬圓・什萬圓
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中袋裏面の書き方

裏面の左下に名前と住所を書きます。筆で書くとにじむようなら、ボールペンなどで書いても問題はありません。裏面の左下に縦書きで住所と名前を書きます。名前はフルネームで書きますが、住所の番地は、大字(旧書体)で書く必要はありません。

封筒タイプの香典袋に中袋がない場合

香典袋に中袋がない場合は、外包みの裏面の左下に住所と金額を書き、続けて包んだ金額を大字(旧書体)で書きます。

香典袋で気をつけるマナー

香典を準備するにあたり、見落としがちな注意すべきマナーについて解説します。

新札を使っても構わない

香典には、新札のお札で包んでも構いません。お通夜や葬儀・告別式の香典には、死去を予期していたと連想されるため縁起が悪いとされ、新札は使いませんが、法事になると、予定がわかっているので新札を使っても問題はありません。

香典は濃墨で書く

法要に持参する香典の表書きなどは濃い墨で書きます。葬儀では、悲しみのあまり、訃報を聞いて急いで書いたという意味もあり薄墨で書くことがマナーでしたが、四十九日を過ぎて忌明けとなっているため、その必要はありません。

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お札の入れる向き

香典でお札を入れる向きは、お札の肖像が下(裏面)を向いているように入れます。この作法は葬儀の香典と同じです。

お札の枚数に配慮する

お札の枚数は、偶数ではなく必ず奇数の枚数で準備しましょう。偶数は割り切れるので「縁が切れる」といわれているからです。祝儀、不祝儀どちらの場合も、割り切れない奇数が良いとされています。

17回忌ではお供えも必要

17回忌法要でも香典の他にお供えの品を持っていきます。3~5千円程度の品で日持ちがする品で、参列者で分けやすいものが最適です。お菓子や果物、仏壇用のロウソクなども選ばれることが多いです。

 

お供えについては、地方や風習があるので親族に確認するのがよいでしょう。また施主にお供えが不要といわれた場合は、持参しなくて良いでしょう。

17回忌の香典の相場

香典の相場は親族の関係性によってことなります。ここではそれぞれの相場をご紹介します。

 

祖父母 5千円~1万円
両親 1万円~3万円
兄弟姉妹 1万円~3万円
叔父・叔母 5千円~1万円

※上記には配偶者の血縁も含みます。

 

会食(お斎)についても一人あたり、5千円~1万円を追加で包むようにしましょう。夫婦で参列する場合は、2人分の金額を包むようにしましょう。

17回忌の服装

17回忌法要に参列する服装は、略式の喪服といわれる「平服」で問題はありません。ここでは、男性や女性、子供それぞれの喪服について解説します。

男性の服装

男性は、準喪服といわれるブラックスーツが基本です。スーツの材質は光沢のない素材で、シングル、ダブルどちらでも構いません。ワイシャツは白地でネクタイも黒地が基本です。

 

ベルトも目立つバックルや動物革の派手な柄は適しません。靴下は黒、金具がない出来る限りシンプルな靴を選びます。アクセサリーも腕時計や結婚指輪以外は外します。

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女性の服装

女性の場合も準喪服の黒いパンツスーツやワンピースやアンサンブルが基本です。なるべく肌の露出が少ない服装でスカートは膝下丈を選びます。ストッキングも黒、紺の暗い目の色が基本です。

 

アクセサリーは一連のパールのネックレスなら許容範囲です。派手なアクセサリーは控えます。鞄や靴は、殺生を連想させる毛皮や動物の皮革のような材質も避けましょう。靴もシンプルな黒のパンプスにします。

子供の服装

子供の場合は、そこまで気にする必要はありませんが、制服または、黒めの色のズボン、ワンピースやスカートなら問題はありません。カジュアルすぎる衣装は避けて、黒や紺など控えめな色目を選ぶことが大切です。

17回忌は併修されることも多いが故人を悼む気持ちは変わらない

本記事では、17回忌の香典のマナーや相場を中心に解説しました。17回忌は故人が亡くなって16年の月日が経ち、世代交代も進んで故人を知る人も少なくなっている法要です。17回忌となると、省略されたり、併修も多く17回忌の法要に招かれることは稀になりました。

 

しかし、年忌法要に参列するマナーの基本は同じです。今回の記事を読んで、法事に招かれたときに、戸惑うことがないようにしましょう。