新盆のやり方とは?新盆のやり方・マナ―や事前準備について

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

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初めてお盆を迎える場合、なにを準備すればいいのか分からないという人もいるでしょう。以下では新盆のやり方について、流れや事前の準備方法、マナーについて解説しています。新盆のやり方が分からないという場合や、不安な場合は、ぜひ参考にしてください。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

目次

新盆とは

新盆とは、故人の四十九日が明けて初めて迎えるお盆のことです。お盆は一般的に8月13日~16日で行う地域が多いですが、8月12日までに四十九日法要を終えていない場合は、翌年のお盆が新盆になります。ちなみにお盆は故人の魂が彼岸から此岸に帰ってくるとされる期間です。

 

つまり新盆とは、その人の魂が初めてあの世からこの世に戻ってくる期間です。そのため人盆は他のお盆との異なり、手厚く供養を行ったり、知人などを招いて盛大な法要を営んだりします。以下では新盆のやり方や、新盆の前にしておくべき準備について解説します。

新盆のやり方

新盆のやり方の流れについて大まかに説明します。新盆のやり方は通常のお盆のやり方と基本的には同じですが、通常のお盆には省略されがちな事柄も1つ1つ丁寧に行うという家庭が多いです。

迎え火

お盆の初日である13日には、迎え火を焚いて故人の魂を迎え入れます。迎え火を焚く場所は地域によって異なりますが、玄関や門口、あるいはお墓という場合が一般的です。

 

迎え火は苧殻や松の割り木を素焼きの皿の上で燃やして焚きます。先祖の魂はその迎え火の煙に乗ってやって来ますが、目印がないとまっすぐ自宅に帰ってくることができません。そのため目印に盆提灯を灯します。マンションなどに住んでおり、迎え火を焚けない場合は、盆提灯を灯すだけでも構いません。

 

迎え火を焚くのは13日に夕方以降の、日が暮れた時間帯です。13日の日中は盆棚を飾り、墓参りと墓掃除を済ませておきましょう。できれば墓掃除は12日までに済ませておくのがベストです。

法要と墓参り

14日あるいは15日は、新盆の法要と墓参りを行います。新盆の法要は親族だけでなく、友人や知人を招いて行い、その後みんなで会食するという流れが一般的です。その後みんな揃って墓参りをしますが、法要と墓参りの順番が逆になることもあります。

 

お盆の間は故人の魂が戻ってきているため、故人へのお供え物や線香を切らさないようにし、水やお供え物は毎日取り換えます。花の水替えも忘れずに行いましょう。

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送り火

16日はお盆の最終日で、故人の魂は再びあの世に帰っていきます。そのため16日の夕方以降は、魂が迷わず帰れるように送り火を焚き、先祖の魂を煙に乗せて送り出します。日中は最後のお祈りや供養などを行うとよいでしょう。

 

送り火の焚き方は迎え火の焚き方と一緒です。地域によっては送り火の代わりに精霊流しや灯篭流しを行うところもあります。一般的に13日の送り火は日が暮れてすぐ16日の送り火は日がとっぷり暮れてから焚くと言われています。これは、迎えの時はご先祖様に早く帰ってきてもらい、送りの時はゆっくり行ってもらうためだといわれています。

新盆の前に準備しておくこと

新盆は通常のお盆より行う事柄が多いため、心置きなく供養を行うためにも、準備は余裕をもって早めにしておくのがベストです。とくにお盆期間はお寺もなにかと忙しいため、新盆の法要ができないという事態にならないよう、僧侶の手配は早めに済ませておきましょう。以下では、新盆を迎える前に準備しておく事柄について解説していきます。

僧侶の手配

お盆は寺院の繁忙期で、新盆直前に連絡を入れても僧侶がつかまらない場合が多いです。そのため、遅くとも1カ月前にはお寺に連絡を入れておきましょう。新盆の法要は菩提寺あるいは葬儀の時にお世話になった僧侶に頼むが一般的です。法要の日時と、法要を行う場所について確認しておきましょう。場合によっては法要を行う会場をおさえる必要があります。

 

このとき、法要後の会食に僧侶が参加するかどうかの確認も取っておきます。また、地域や宗派によっては盆提灯を新盆後に燃やす風習がある場合もあるため、盆提灯の供養のやり方についても問い合わせておくとよいでしょう。

 

また、新盆の法要では喪服を着用します。お寺の手配と一緒に夏用の礼服の準備もしておきましょう。

会食の手配

新盆の法要後は僧侶や会葬者とともに会食を行うのが一般的です。会食の場所や料理についてもあらかじめ手配しておきましょう。お盆期間は仕出し屋や料亭も繁忙期であることが多いため、こちらも1カ月前には予約を入れておくのが無難です。仕出しや店に頼まずに、自宅で手作り料理を振舞う場合もあります。

 

新盆の会食では縁起の良い食材や料理は用いません。ただし故人の好みを尊重する場合もあります。仕出しなどを頼む場合は、新盆の会食用に利用することを伝えておくとよいでしょう。また、新盆の会食は必ずしも行うものではありません。会食を行わない場合は、引き出物やお酒、お弁当などを持たせるとよいでしょう。

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案内状の手配

新盆の法要には故人と所縁の深かった友人や知人をお招きします。案内状は遅くとも1カ月前までに先方の手元に届くようにし、出欠の返事を出してもらいます。先方の都合もありますし、先方から出欠の返事があってはじめて準備を始められる事柄もありますので、案内状はなるべく早めに出しておくのがよいでしょう。

 

案内状は返信ハガキと一緒に白無地の封筒で送るか、または往復ハガキを使用して出します。親しい間柄ならば、電話やメールで出欠の確認をすることもあります。

精霊棚と精霊馬の準備

お盆の前日までに、あるいは13日の午前中には、精霊棚や精霊馬を準備します。精霊棚はお盆の間だけ仏壇の前に設ける祭壇で、位牌を中心に据え、お供え物や精霊馬を飾ります。精霊馬キュウリとナスに手足をつけて、それぞれ馬と牛に見立てるものです。故人の魂は13日にキュウリの馬に乗って戻ってきて、16日にはナスの牛に乗ってあの世に帰ります。

盆提灯の準備

盆提灯は白木づくりの白い提灯を用います。盆提灯を送り火で燃やして供養する宗派や地域もありますので、詳しくは菩提寺や最寄りの寺に前もって問い合わせておきましょう。

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お布施の準備

新盆の法要を行ってくださる僧侶にお渡しするお布施を準備しておきます。お布施の相場は3~5万円ほどで、お布施の他に交通費や、会食をしない場合には御膳料を用意する場合もあります。それぞれの表書きは「お布施」「御車代」「御膳料」です。

 

その他にも、会葬者への引き出物や、香典や新盆見舞いをいただいた相手への返礼品を準備しなければなりません。引き出物の相場は2000~5000円、返礼品はいただいた金額の3分の1~2分の1を目安にするとよいでしょう。香典や新盆見舞いの有無は、案内状を送付した際に一緒に確認しておくと準備がスムーズです。

余裕をもって準備しよう

新盆の準備は余裕をもって早めに取り組んでおきましょう。分からないことがある場合は、恥ずかしがらずに菩提寺などに問い合わせておくと、のちのち失敗をせずに済みます。