お盆のお布施はいくら包む?新盆と通常のお盆での違いを詳しく解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2022/6/20

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お盆には故人が始めて迎える新盆と通常のお盆があり、それぞれ僧侶に渡すお布施の相場が異なります。新盆は大規模な法要になるため、通常のお盆に比べてお布施の相場が高めです。本記事では、お盆に包むお布施の相場やお布施の表書きの書き方などについても解説します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2022/6/20

目次

お盆のお布施の相場はいくら?

お盆には、初めて迎える新盆と二回目以降の通常のお盆、また合同法要などに分かれます。ここでは、それぞれ法要についてやお布施の相場を紹介します。

新盆のお布施の相場

新盆(にいぼん)のお布施の金額相場は4~5万円程度です。四十九日後の忌明けに初めて迎える盆を「新盆」または「初盆」をいいます。故人が亡くなり初めてのお盆のため、親族を招いて大人数で手厚い供養を行います。

 

また、故人の四十九日より先にお盆が来た場合は、新盆の法要は翌年に行います。

通常のお盆のお布施の相場

通常のお盆は、新盆よりも規模を縮小して家族だけで行うことが一般的です。また、お坊さんが家に来て供養するところも多いでしょう。お盆のお布施の相場は、5千円~2万円程度です。

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合同法要のお布施の相場

檀家が菩提寺に集まって新盆(初盆)供養を合同で行うことを、合同法要と言います。僧侶が檀家を回る必要がないため、僧侶が時間に追われることなく供養を行うことができます。合同法要の場合、5千円~3万円くらいが相場です。

【宗派別】お盆のお布施相場

新盆法要は、宗派ごとにお布施の相場が変わります。これは法要で行う内容や考え方が異なるためです。ここでは、宗派別の相場を紹介します。

 

宗派 金額
真言宗 3万円~5万円
曹洞宗 1万円
天台宗 1万円
臨済宗 1万円
浄土宗 1万円~3万円
浄土真宗 5千円~1万円
日蓮宗 1万円~3万円

 

真言宗が多宗派より高めになっているのは、追善供養を重視するためといわれています。

香典以外にも必要な謝礼とは?

お盆では、僧侶に渡すのはお布施だけではありません。ここではお布施と一緒に渡す謝礼について解説します。

御車料

御車料とは、僧侶がお寺からタクシーやバイクで来てもらった場合に渡す交通費です。地域によって異なりますが、およそ3千円~1万円が相場です。お寺で一周忌法要を行う、施主側が送り迎えをする、タクシーを手配するなどすれば御車代を渡す必要はありません。

御膳料

 法要の際、供養の後に僧侶をもてなすための会食(お斎)がありますが、これを僧侶が辞退した際に渡すのが御膳料です。食事代として渡すもので、相場は5千円~1万円です。会食への参加の意志については、事前にお寺に確認しましょう。

お盆のお布施のマナー

一周忌でお布施を準備する際に迷うのが、不祝儀袋の選び方や、表書きの書き方です。ここでは、お布施に関するマナーを紹介します。

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お布施袋の選び方

お布施袋には金額や地方によって選び方があります。ここではそれぞれの不祝儀袋を紹介します。

白い無地のお布施袋

白い無地のお布施袋は、 宗教や宗派を気にすることなく使えます。封筒タイプは、数千円から1万円程度のお布施を包む場合に適しており、多当折りで中袋がついているお布施袋は、3万円以上の高額な金額を包む用として使われています。

関西は黄白の水引を使う

黄白の水引は関西・四国・北陸地方で使われるお布施袋です。四十九日までは白黒の水引の袋を使い、一周忌以降は黄白の不祝儀袋を使います。もし区別が難しいようなら、水引なしの白い無地封筒を使うと良いでしょう。

表書きと名前の書き方

お布施の表書きは、「お布施」または「御布施」と書きます。地域によって「読経料」「御回向料」などもあります。袋の下に書く名前は、施主のフルネームまたは苗字だけでも構いません。

 

高価なお布施袋には、中袋が付属しているものや奉書紙でお札を包む場合があります。中袋に金額や名前など書き方のマナーがあります。まず表面には、中央に金額を縦書きで書きます。金額は旧書体で「金〇〇圓也」と書きます。

 

また、金額は大字(旧字体)を使用します。書き方は、頭に「金」をつけて、金額を書き最後に円を「圓」(えん)と旧書体で書きます。最後に「也」(なり)は書かなくても構いません。

 

金額 大字(旧字体)
3000円 参仟圓・参阡圓
5000円 伍仟圓・伍阡圓
7000円 七仟圓・七阡圓
1万円 壱萬圓
3万円 参萬圓
5万円 伍萬圓
7万円 七萬圓
10万円 拾萬圓・什萬圓

服装で注意することは?

通常のお盆では普段着でも問題ない場合がありますが、地域によって風習が異なりますので事前に周りの人に聞くなどしてチェックしましょう。派手すぎるとマナー違反だととられる恐れがあるため、フォーマルな服装が無難です。なお、新盆(初盆)では礼服を着るのが一般的です。 

お布施で使うお札や書くときの墨は?

お布施袋の書き方やお札の入れ方など、香典袋とは異なるマナーがあります。ここではお布施を包む上でよくあるポイントを解説します。

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お札は新札を使う

お布施で包むお札は新札で問題ありません。葬儀の香典では古いお札を使いますが、喪主が葬儀や法事での供養に対するお寺へのお礼にあたるため、新札で渡すのがマナーです。

お札の表面を上にして入れる

お布施袋の場合は、お札の肖像がある表面を上に向けて袋に入れます。お布施は僧侶への謝礼であるため、裏面に向けて入れる必要はありません。多当折りタイプのお布施袋は、外包み、中袋、お札の全て表向きに揃えて入れましょう。

お布施袋は濃い墨で書く

お布施の表書きを書く場合は、濃い墨で書きます。お布施は不幸があったから渡す香典と意味合いが異なり、お坊さんへの読経などに対するお寺への謝礼の意味があります。そのため、濃い墨で書くのがマナーです。

お布施の渡し方

お布施を渡すタイミングは、施主などの経験がないといつ渡していいかわからないでしょう。お布施の渡し方は、お盆に乗せて渡す方法や袱紗を用いて渡すのが基本的なマナーです。ここで詳しく解説します。

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お布施を渡すタイミングは?

葬儀で喪主が僧侶にお布施を渡すタイミングとしては、僧侶の挨拶の前後どちらでも構いません。先に渡すなら葬儀場に僧侶が到着し、僧侶に挨拶の際に「本日はよろしくお願いいたします。こちらをお納めください」と伝え渡しても良いでしょう。

 

葬儀の後に全てが終わった後に渡すなら「本日は心のこもったお勤めありがとうございました。些少ではありますがお納めください。」と伝えて、お布施を渡します。もし僧侶が法要後の会食に参加する場合は、会食後に渡しましょう。

お布施の僧侶への渡し方

お布施の渡し方は、小さなお盆(切手盆)と言われる専用のお盆にお布施を乗せて渡すか、もしくは、袱紗に包んで渡す方法でも問題はありません。ここでは2つの方法を解説します。

お盆に乗せて渡す場合

お布施を渡す時は、切手盆(お盆)に乗せて渡すのが正式な作法です。切手盆とは、ご祝儀にも使える冠婚葬祭兼用の小さなお盆のことです。お布施袋がちょうど入る程度の大きさがよく使われます。

 

僧侶側から正面に見えるように、お布施の入ったお盆を180度回して僧侶から正面になるよう渡しましょう。その際に前述の通り「些少ではありますがお納めください。」と伝えて渡しましょう。

袱紗で渡す場合

袱紗で渡す場合は、渡す直前に袱紗から取り出し、左開きになるように開いてお布施袋を取り出します。そして、袱紗の上に重ねて僧侶が正面から読めるように180度回して、差し出します。僧侶がお布施を受け取り、袱紗が返される時に受け取りましょう。

 

こちらも「些少ではありますがお納めください。」と伝えて渡します。

新盆と通常のお盆でお布施の相場は異なる

この記事では、お盆のお布施について解説しました。故人が亡くなってから初めてのお盆にあたる新盆は、親族、知人などを呼び大規模な法要をします。お布施に包む金額は、新盆と通常のお盆で比較するとやはり新盆の方が高めです。

 

また、各宗派によっても相場が異なります。やはり、親族や地元の知人に確認しながら、包む金額を決めるのがポイントでしょう。