【葬儀】三十五日法要とは?三十五日法要について詳しく解説!

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

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三十五日法要とは、故人が亡くなった日から三十五日目に執り行う法要です。四十九日法要についてはよく聞きますが、三十五日法要についてはあまり耳にする機会が無いのではないでしょうか。今回は、この三十五日法要について、意味、服装、香典の相場など詳しくご紹介します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

目次

三十五日法要とは?

仏教では、故人が亡くなってから七日ごとに追悼法要を行います。初七日(しょなのか)、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか) 、四七日(よなのか) 、五七日(いつなのか)、六七日(むなのか) 、七七日(なななのか)となっており、三十五日法要は5回目の忌の五七日にあたります。

 

この日は、閻魔大王の裁きを受ける日です。この裁きの結果により四十九日に生まれ変わる世界が決まります。三十五日法要自体は、初七日法要、四十九日法要ほど重要とされていないため、省略されることも多くなっています。

四十九日法要の三月またぎとは?

省略されることが多い三十五日法要ですが、四十九日が三月またぎとなってしまう場合は、三十五日法要を忌明けとして繰り上げて執り行う方が良いとされています。

 

三月またぎというのは、四十九日が故人の亡くなった月の翌々月となる場合で、忌明けまでの月が3ヶ月にまたがることをいいます。「四十九」→「始終苦」、「三月」→「身付き」と語呂が合い縁起が悪いため、忌明けまでの期間を三十五日に繰り上げて2ヶ月に収めるという考えです。

 

しかし、必ずしも三月またぎを避けなければいけないという決まりはありません。宗派や地域によっては、三月またぎになってしまっても四十九日を忌明けとするケースもあります。忌明けをいつにすれば良いかわからない場合は、お寺に確認すると良いでしょう。

三十五日法要の服装

施主や遺族の服装は、参列者より軽装にならないよう喪服が一般的となります。参列者については、喪服でも構いませんが、略礼服で問題ありません。靴や時計は、派手にならないものを選び、アクセサリーは外すようにしましょう。

三十五日法要の香典

三十五日法要でも、葬儀や他の法要と同様に香典は必要です。黒白の水引が着いた不祝儀袋で包みます。正式には、奉書紙(ほうしょし/ほうしょがみ)と呼ばれる紙に包んでいましたが、現在は封筒を使うことが多くなっています。

 

中に入れるお札については、新札でも旧札でも特に問題はありませんが、新札は慶事で使用するものであるため、不快に感じる方がいるかもしれません。新札を使用する場合は、折り目をつけて入れるようにしましょう。

三十五日法要の香典の書き方

葬儀の香典では、薄墨で書くのが礼儀となりますが、三十五日法要の香典は黒墨で問題ありません。薄墨は、「故人が亡くなったことを悲しみ涙で薄くなった」、「突然の故人の不幸に準備が間に合わず薄くなった」といった故人や遺族への思いを込めて葬儀の香典で使用します。

 

三十五日法要では、事前に法要を行うことがわかっており、落ち着いて供養を行うため、黒墨で良いとされています。一番良いのは毛筆ですが、筆ペンでも問題ありません。

表書き

一般的に「御霊前」、「御香典」または「御香料」と書きます。三十五日法要を忌明けとする場合は、「御霊前」ではなく「御仏前」という言葉を使います。故人が成仏する前は「霊」であり、成仏したあとは「仏」となるため、このように使い分けをします。下段には、氏名をフルネームで書きます。連名で香典を渡す場合は、フルネームを横並びに書きましょう。

中袋

用意した香典袋に中袋がある場合は、住所および金額を記入します。金額は表面の中央、住所は裏面の左下方に書きます。

 

まず、表面の中央上部に「金」と書きます。その下に金額を書くのですが、漢数字の大字で書く慣習となっています。通常の漢数字では「一」、「二」、「三」、「十」、「百」、「千」、「万」と書くところを、漢数字の大字では「壱」、「弐」、「参」、「拾」、「佰」、「仟」、「萬」と書きます。また、「円」という漢字も旧字体の「圓」を使います。

 

この書き方は、大事な金額の記載の改ざんを防ぐために昔から行われています。例えば1万円の場合は「金壱萬圓」と書きます。

 

裏書きは、中袋が無い場合のみ、住所、氏名、金額を記入します。裏面の左下方に、住所、氏名、金額の順に横並びに記載します。

三十五日法要の香典の相場

香典の金額は、故人との関係とご自身の年齢によって変わります。以下は大体の目安ですが、宗派や地域により相場が異なりますので、他の参列者の方などに事前に確認されることをおすすめします。また会食がある場合は、以下の金額に5,000円〜10,000円ほど多く包むようにしましょう。

 

 

故人との関係 金額
血縁関係 10,000〜30,000円
関係が深かった友人/知人 10,000〜30,000円
友人・職場の方 5,000〜10,000円

三十五日法要のお布施

三十五日法要の際、僧侶の方にお渡しするお布施についても、葬儀と同様に必要です。お布施を入れる袋については、香典袋と同様に封筒を使うことが多くなっています。奉書白封筒と呼ばれる白い無地の封筒、または「お布施」や「御布施」など印刷されている専用の包みが市販されていますので、これらを使用しましょう。

 

お布施には、一般的に水引は不要です。しかし、地域により異なる場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。

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三十五日法要のお布施の書き方

お布施の文字は、香典と同様に毛筆または筆ペンで書きます。毛筆で書く場合は、薄墨ではなく黒の墨で書きましょう。お布施は、お寺に渡すものであるため、黒の墨を使用します。

表書き

「お布施」、「御布施」と書くのが一般的です。市販されているお布施用の封筒もこのように記載されているものが多いです。他にも、「御回向料」、「御経料」、「御礼」、「戒名料」、「志」、「寸志」などと書く場合がありますが、どの言葉にするかは地方やお寺によって異なります。

 

僧侶の方に謝礼として渡すものですので、葬儀や法要を行うお寺において、避けられている言葉を使用することの無いよう、事前にどの言葉を使えば良いか確認をしておくと間違い無いでしょう。

中袋

お布施にも、香典と同じように中袋を使用し、住所、氏名、金額を記入します。金額は、表面の中央または裏面の左側に書き、住所と氏名は裏面の左下方に書きます。金額の書き方については、香典と同じになります。

 

中袋が無い場合のみ、裏書きに住所、氏名、金額を記入します。中袋を使用しないのは、通常10,000円以内の少額のお布施を包む場合です。裏面の左下方に、住所、氏名、金額の順に横並びに記載します。

三十五日法要のお布施の相場

三十五日法要のお布施は、約3〜5万円程度が一般的です。こちらも香典と同様に宗派や地域によって、相場が異なりますので、事前にお寺に確認することをおすすめします。お寺に聞く際は、「お布施はいくらですか」と直接聞くのではなく、「どのくらいのお布施をされる方が多いですか」など間接的に聞くと教えていただけるでしょう。

故人を偲び供養をする大切な法要

今回の記事では、三十五日法要の意味や服装、香典・お布施の相場など、詳しく紹介しました。

 

初七日、四十九日法要とは異なり、三十五日法要は省略されることが多い法要です。しかし、四十九日が三月をまたぐ場合などは執り行われることもあり、他の法要と同様に故人を偲び供養をする大切な法要です。三十五日法要の意味やマナーについて参列する際に慌てることが無いよう理解を深めておきましょう。