三回忌は2年目に行う法要・流れや準備・挨拶・服装などまとめて解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

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三回忌は三年目に行う法要と勘違いしていませんか?実は2年目に行う法要であり、すぐに三回忌を執り行う時期がやってきます。その前に三回忌の流れや案内状の出し方、施主としての挨拶からマナー、お布施の相場などあらかじめ知っておくべき内容を詳しく解説します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

目次

三回忌はどのようなものか

三回忌法要は、一周忌と共に一つの区切りの法要として考えられています。仏教の教えでは、故人の生前の行いと三回忌までの供養の功徳により、故人の来世が決まるといわれていました。そのため、三回忌までは親族はもちろん、友人・知人までを呼んで一定の規模で行うことが一般的になりました。

 

年忌法要として、故人の命日に行うのが決まりでしたが、現在は参列者の都合がつきやすい命日に近い休日に執り行うことが多くなっています。回忌法要は長いケースだと50回忌まで行われるケースもありますが、三回忌以降の法要を省略することが多くなりました。

三回忌いつ頃行うのか

三回忌法要は、命日から三年目と法要と考える方が多いですが、実は故人の命日から二年目に行う法要です。一周忌が1年後で、三回忌は二年目です。その理由は、数え年で算出するためで、亡くなった日が最初の忌日と考え、故人が亡くなって満2年が三回忌とされるからです。

回忌法要では葬儀の喪主が施主となることが多い

三回忌は、施主が取り仕切って法要を段取りしていきます。三回忌は喪が開けているので、喪主とは呼ばず「施主」と呼ばれます。一般的には、喪主を務めた方が引き続き施主となるケースが大半です。

 

三回忌までは、友人や知人までを呼び、規模が大きくなる法要になるため、約3か月前から招待人数やお寺との相談、会食の手配、引き出物の内容を決めます。

三回忌で準備するべき内容とは

三回忌では、準備する上で重要になるポイントがあります。ここでは具体的に解説していきます。

 

日時と人数を決める

施主は、案内状で出席者を確認するため、約3ヶ月前から三回忌法要の日時と参列者を決めるところから始めます。本来は命日に行うのが良いですが、やはり参列者が集まりやすい休日に設定するのが最適でしょう。

 

また、会場が自宅やお寺になる場合は、最寄り駅からアクセスが不便になることも考慮して開始時刻や送迎の段取りも必要です。

案内状を作成する

三回忌の案内状は、出席が確認できるように往復はがきを出します。送る時期は、少なくとも1ヶ月前までに郵送します。出欠の返信は、会食の準備もあるため遅くとも1週間前までには返事をもらいましょう。

 

また、注意しなければならないのは文面です。法事やお悔みなどの案内や遺族のお礼状には「句読点」は使いません。法事や葬儀が滞りなく無事に終わるという意味や、昔は筆で書いており句読点が使わなかったという理由からと言われています。

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僧侶(お坊さん)の手配

三回忌でも、お坊さんに読経や話法などの供養を行っていただく必要があります。菩提寺があるなら、葬儀の時と同様にスケジュールを確認しましょう。僧侶の送迎やお布施で包む金額などは、聞けるようならこの時に確認しても良いでしょう。


また、法要で使うことが多い「卒塔婆」(塔婆)を準備してもらう必要があります。卒塔婆とは、法要の際にお墓に立てる1~2mくらいの細長い板に梵字で命日、戒名、施主名、供養年月日が書かれています。ただし、浄土真宗では不要です。

菩提寺がない場合はどうする?

最近は、核家族化が進み菩提寺を持たない家庭も増えており、回忌法要で読経を含めた供養を行う時に僧侶の手配に困ってしまいます。そんな時は、僧侶を手配できるサービスがあります。お布施の金額は予め費用が公開されているため、依頼側も安心できます。

会食の準備

三回忌でも参列者に会食でもてなすのが一般的です。会場の選定と同様に葬儀社が手配する会場や、お寺、自宅の選択肢が考えられます。呼ぶ人数によって会場も異なりますが、大きな会場で行うとそれだけ費用はかかります。

 

人数がそこまで多くなければ、自宅で行うことで費用を抑えられます。自宅で法要を行い、会食は近くのお食事会ができるレストランで行っても構いません。

お返しの引き出物

三回忌でも参列者に参列していただいたお礼として、引き出物の手配が必要です。お返しは日常生活で消耗品が好まれる傾向にあります。

 

例えば、お茶やお菓子、そうめん、洗剤、タオルなどが選ばれ、予算感としては、3千円~5千円程度を目安にすると良いでしょう。引き出物には内熨斗(うちのし)をつけてもらいましょう。

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仏壇にお供え物

回忌法要では、仏壇にろうそく、線香、お花の3つのお供えが必要です。仏具にもこの3つのお供えに必要な「花立」「ろうそく立」「香炉」が三具足と呼ばれており、昔から欠かせないものとされています。

 

線香は、昔は高価なお供え物とされ、空気を清める意味もあったと言われています。また、ろうそくは仏様から知恵を授かる光として象徴で、お花は仏様の気持ちを表すものとして供えられます。

 

また、参列者からのお供えとして、お菓子や果物などがあります。法要が終わると親族が分けて持ち帰ることになるため、分けやすくて持ち運び、日持ちがしやすいものが供えられることが多いです。

三回忌の流れ

三回忌法要の流れは、決まり切った流れはありません。しかし、一般的にはおよその流れは決まっています。ここでは順を追って流れを紹介します。

僧侶の入場

三回忌など回忌法要は、僧侶の入場から始まります。仏前に僧侶が読経できる準備をしておき、遺族や参列者は後ろに座る配置です。お寺や会場などで執り行う場合は、会場スタッフが準備してくれるでしょう。

施主が参列者に挨拶を行う

僧侶に入場し読経の準備が整えば、まず施主が参列者に対して挨拶を行います。葬儀のように長い挨拶は不要です。法事の場合は手短な挨拶で済ませましょう。

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読経と焼香が終わると僧侶の法話

読経が始まり、参列者は黙とうしながら故人を悼みます。ある程度時間が進むと施主から順に焼香を行います。一巡して僧侶の読経が終了すると話法があり、終わると僧侶が退場されます。

僧侶が退場・施主からの挨拶

僧侶が退場すると施主が挨拶をします。挨拶が終わると会食の案内も合わせて、会場への移動や自宅なら配膳の準備を行います。

会食

会食は、自宅で行うなら配膳の準備などを行います。会場へ移動するなら、前もって手配した移動手段で参列者を会場に案内します。会食が終了すると引き出物を渡して法要は終了です。

施主の挨拶のことば

施主は、三回忌の法要では始まりと終わりのあわせて2回、会食がある場合は3回の挨拶を行う必要があります。回忌法要の場合は、畏まった長い挨拶は不要です。ポイントは、丁寧すぎる言葉を使わず、自分の言葉でわかりやすくシンプルにまとめるのが上手に挨拶する上で大切です。

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始まりの挨拶

「本日は、御多忙の中、〇〇の三回忌にお集まりいただきありがとうございます。これより、三回忌法要を執り行いたいと存じます。それではご住職よろしくお願いします」

会食の開始のことば

「本日は、御多忙の中、〇〇の三回忌にお集まりいただきありがとうございます。お陰様で〇〇の三回忌法要を無事に執り行うことが出来ました。〇〇も皆様に集まっていただいて、天国で喜んでいると思います。これからもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

誠にささやかではございますが、別席をご用意しております。お時間の許す限り、どうぞごゆっくりお過ごしください。本日は誠にありがとうございました。」

会食がない場合の締めのことば

「本日は、御多忙の中、〇〇の三回忌にお集まりいただきありがとうございます。お陰様で〇〇の三回忌法要を無事に執り行うことが出来ました。〇〇も皆様に集まっていただいて、天国で喜んでいると思います。これからもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

本来なら別席にて粗宴を囲み、亡き〇〇を偲ぶところではございますが、遠方からのお見えの方もいらっしゃるため、本日はこれでお開きとさせていただきます。

 

お荷物にはなるかと存じますが、心ばかりのものも用意させていただきました。お忘れなくお持ち帰りください。本日は誠にありがとうございました。」

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会食後の締めのことば

「本日はお集まりいただき誠にありがとうございました。そろそろお時間となりましたので、お開きとさせていただきます。皆様と亡き〇〇を偲ぶことができましたこと、お礼を申し上げます。

 

これからもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。お荷物にはなるかと存じますが、心ばかりのものも用意させていただきました。お忘れなくお持ち帰りください。本日は誠にありがとうございました。」

遺族の服装

遺族側の服装は、出来る限り葬儀と同様に喪服で出席することが望ましいです。しかし、男性は、モーニングコートや紋付羽織袴までは必要なく、略式の黒いスーツで問題はありません。

 

また、女性の場合も同様に喪服で出席するのが基本ですが、着物でなくても黒系のワンピースやツーピースなど略式の準礼装で問題はありません。女性は夏場などノースリーブなどの着用は避けて、出来る限り肌の露出を抑えましょう。

三回忌しない選択肢はあるのか

年忌法要は、一周忌、三回忌は特別な理由がない限りは行うべきでしょう。昔から、三十三回忌法要まで行い、以降の法要を省略する「弔い上げ」とされるのが標準的だとされてました。

 

しかし、故人を知らない世代も出てくるため、三十三回忌法要まで行うことは実質は厳しいことから、最近は回忌法要の簡略化が進んでいます。

 

例えば、三回忌までは行い、七回忌以降は身内のみで行う、または弔い上げにする遺族もあり、遺族の考え方で回忌法要の実施内容や回数など決定しても問題はありません。ただし、その土地の習慣や親族と話し合って決めることをおすすめします。

三回忌法要の費用感

三回忌法要でかかる費用の相場はどのくらいになるのでしょうか。ここでは三回忌にかかる費用について解説していきます。

お布施

三回忌法要でも読経による供養で僧侶を呼ぶ必要があります。その際にお寺への感謝としてお布施を包む必要があります。

 

お布施として渡す金額相場は、3~5万円あたりが相場です。またお布施とは別に会食へ参加されない場合は、「御膳料」として5千円~1万円、自宅や会場に呼んだ場合は「お車代」として3千円~1万円を渡します。地域によって異なるため、周囲に確認しましょう。

引き出物

引き出物は、法要に参列者に渡すお礼の品です。主に日常生活での消耗品が好まれ、お菓子やお茶、洗剤などが良く選ばれます。費用感としては3千円~5千円です。参列者が帰るときに渡します。

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卒塔婆

法要でお墓に立てる卒塔婆の費用は、お寺にもよって異なりますが、2千円~1万円ほどが相場です。この辺はお寺に聞いてみましょう。お布施袋に「卒塔婆代」「卒塔婆御布施」として包みましょう。

回忌法要は故人を偲び、供養するという気持ちが何より大切

この記事では三回忌法要について、準備することや法要の流れやマナーを解説してきました。法事に関しての考え方は、遺族やその地域によって異なり、近年ではますます簡略化が進んでいます。

 

回忌法要は、遺族の考えで執り行う内容や回数などを決定できます。ただし、菩提寺がある家庭や親族との関係性に配慮しながら決めるようにしましょう。