一周忌の手紙の正しい書き方は?作法や注意点を詳しく解説します!
公開日 : 2020/3/4
更新日 : 2022/5/27
故人が亡くなってから区切りとして行われる一周忌ですが、そもそもいつどのようにして行うか正しく理解できていますか?手紙を書いたり香典を送ったり、手順を踏んでお悔やみの気持ちを伝えます。今回は一周忌の正しい手紙の書き方について、マナーや注意点をふまえて説明します。
公開日 : 2020/3/4
更新日 : 2022/5/27
目次
そもそも一周忌とは?
故人が亡くなってから親族や縁の深い人たちを呼んで行う一周忌法要ですが、一周忌とは、いつどのように行われるか知っていますか?ここでは、そもそも一周忌とはどういったものか・法要の仕方・参列できない場合について詳しく説明します。
1年目の命日
一周忌とは、故人が没してから1年が到来する命日のことをいい、四十九法要を含めて大切な行事です。一周忌法要は、1年が経過した命日に行うことが理想ですが、近年では参列する人の都合などから、週末に行うことが多くなってきています。
一周忌を命日以外で行う場合は、慣例として命日よりも前に行いますので覚えておきましょう。
法要の仕方
一周忌法要を行う際の手順について説明します。以下を参考にしてください。
【やり方】
- 住職と相談し、日程を調整する
- 法要の場所を決める
- 関係者へ案内を送る
- 会食、引き出物の用意をする
一周忌は親族などを呼んで行う規模の大きい法要のため、余裕を持って2ヶ月ほど前から準備し、1ヶ月前までには関係者へ案内を送るようにしましょう。また、法要場所は自宅・菩提寺・斎場など、どこで行うのかもしっかりと決めておきましょう。
参列ができない場合
諸事情により一周忌を欠席する場合の注意点について説明します。下記のポイントをおさえておきましょう。
- 早めに連絡する
- 電話または返信はがきで連絡する
一周忌法要は規模の大きな法要のため、参列者のために会食の用意などを行っている可能性が高く、故人の遺族に迷惑をかけないよう早めに連絡をしましょう。また、連絡する場合は、取り急ぎ電話連絡するか返信はがきで行うのが無難です。
一周忌の欠席連絡が終わった後は、別途お悔やみ用の手紙を送ることがマナーなので忘れずに書くようにしてください。
一周忌に書く手紙は?
一周忌に書く手紙にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、一周忌の際に準備するメッセージの種類や、手紙を出すタイミングについて詳しく説明します。
種類
一周忌に書く手紙の種類には、以下の2つのパターンがあります。
- お悔やみの手紙
- お礼状
一周忌に参列できず欠席する場合に、お悔やみの手紙を故人の遺族宛てに出します。また、故人の遺族が一周忌に書く手紙は、「お礼状」といわれており、当日法要に参列できずに香典などのお気持ちをもらった場合に、お返しと一緒に同封して出す風習があります。
タイミング
次に、一周忌に書く手紙を出すタイミングについて説明します。しっかりと覚えておきましょう。
【参列者の場合】
- 欠席の連絡後できるだけ早く
【施主の場合】
- 1週間以内(お礼状のみ)
- 1ヶ月以内(お礼状とお返し)
参列者が欠席する旨の連絡をした後は、できるだけ早めにお悔やみの手紙を出します。手紙を出す際には、香典や線香などを添えて出すようにしましょう。香典を出す場合は、現金書留専用の大きめの封筒に入れるとサイズを気にせず郵送できるためおすすめです。
また、施主が手紙を出す場合は、一周忌が終わった後円滑にお礼状として出します。お礼状は、香典などのお返しと一緒に同封して送る場合は1ヶ月以内、お礼状のみ先に送る場合は、1週間以内に手紙を出しましょう。
お礼の手紙は故人との縁が深い方に送るため、感謝の気持ちを表現するのに手書きで書くと想いが伝わりやすくおすすめです。
一周忌の手紙はどのように書けばいい?
一周忌の手紙には、参列を欠席する場合に出す「お悔やみの手紙」や故人の遺族が出す「お礼状」などがありますが、どういった書き方をすればいいか知っていますか?今回は、参列者が欠席する場合のメッセージの書き方・手順など詳しく紹介します。
手紙を書く手順
一周忌に参列できず、お悔やみのメッセージを出す場合の書き方の手順を紹介します。内容が網羅されるよう、ポイントしっかりとおさえましょう。
【手順】
- 書き出し
- お悔やみの言葉
- 故人との思い出
- 冥福の言葉
- 遺族を気遣う言葉
- 結び
一周忌のお悔やみの手紙を書く場合、季節の時候などを入れずに招かれたことへのお礼の言葉から書き出すようにしましょう。お悔やみの言葉については、参列できなかったことへの遺憾の気持ちを折り込み、砕けた表現にならないように書きます。
また、故人との間柄を遺族が把握していない場合もあるため、故人との思い出や御冥福の言葉を添えることがポイントです。御冥福の言葉だけでなく、遺族の今後の健康を祈る文面で締めくくり、結びは「合掌」と書きます。文章の最後には、手紙を書いた日付・宛名・自身名前を忘れずに記入しましょう。
手紙の例文
次に、一周忌のお悔やみのメッセージを書くための例文を紹介しますので、参考にしてください。
【親族の場合】
(故人名)様の一周忌を迎えられて悲しみを新たにされていることと思います。早いもので、亡くなられてから1年が経過しました。小学生の頃、夏休みになると近くの川へ連れて行ってもらい、よく遊んでもらいました。
今も(故人名)様の優しく元気な笑顔が印象深く残っています。在りし日のお姿を偲び心より御冥福をお祈りします。お伺いをしなければならないところですが、やむを得ぬ事情により、今回参列できずに申し訳ございません。御遺族の皆様はどうかお体に気を付け、ご自愛ください。 合掌
お悔やみの手紙は、毛筆で書いていた名残で句読点を用いないことが一般的でしたが、現在は万年筆などで書くため、句読点を用いても問題ありません。また、記入の際には、縦書きを基本として砕けた内容にならないように注意して書きましょう。
一周忌の手紙を書くときの注意点
一周忌のお悔やみの手紙を書く際には、書き出しから結びまでの内容を網羅して書く必要がありますが、どのような点に気をつけて書けばよいのでしょうか?ここでは、留意すべき点などを説明します。
選び方
お悔やみの手紙を書く際に入れる封筒の選び方について、以下に説明します。
- はがきを使わない
- 一重のものを選ぶ
- 白い無地のものを選ぶ
まずは、お悔やみの手紙を書く場合には、はがきは絶対に使用しないでください。はがきは簡素で内容が誰でも見ることができるため、故人への気持ちを綴った内容には不向きです。
また、封筒は白い無地のもので一重で縦書きの物を選びましょう。絵柄がついているものや死を繰り返すと連想しやすい二重のものは、弔事には向いていません。これらのポイントを十分におさえておきましょう。
書き方
続いて、封筒に書く表書きの書き方について説明します。
- 遺族の名前を書く
表書きには、故人の名前ではなく故人の遺族の名前を記入しましょう。また、遺族の名前が分からない場合は、一周忌のはがきの案内などから確認することができるためチェックしてください。
一周忌の手紙以外に贈るものは?
一周忌のお悔やみの手紙には、不幸を繰り返す表現や書き方などに注意する必要がありますが、手紙以外に贈るものがあることをご存知でしょうか?ここでは、一周忌における手紙以外に贈るものを紹介します。
食べ物
一周忌に贈るものとしておすすめの食べ物を紹介しますので参考にしてください。
- お菓子
- お茶やコーヒーなどの詰め合わせ
- 海苔
一周忌に贈るものは、基本「消えもの」といった消耗品を用いるケースがほとんどです。法事のお供え物は、参列者などに分配されるケースがあるため日持ちされるものが喜ばれます。特に、小分けされたお菓子は分配する際に便利なためおすすめです。
花
弔事に欠かせない花の選び方について紹介するので参考にしてください。
- 明るい花を選ぶ
- フラワーアレンジメントを活用する
一周忌に贈る花は、受け取る遺族の気持ちを考えて、真っ白な花よりも明るい花を選ぶようにしましょう。また、花束などで渡すと遺族が活け直す手間が余分に出てしまうため、そのまま飾ることができるフラワーアレンジメントがおすすめです。
花は生花店やインターネットでも注文できるため、青・紫・ピンク・黄色などカラフルで人気の花から選んでみてはいかがでしょうか?
一周忌の手紙はマナーを守って正しく書こう
一周忌に参列できない場合には、お悔やみの手紙と一緒に、香典や消えものなどの消耗品を添えて故人の遺族へ送付します。メッセージの書き方や手紙を出すタイミングなどにはルールがあるため、遺族へ失礼がないようにマナーを正しく守り、気持ちを込めて送りましょう。
ご相談・お問い合わせください