【マナー】三回忌の香典袋の選び方・書き方・連名の場合・注意点
公開日 : 2020/2/27
更新日 : 2020/9/8
三回忌の香典袋は何を選べば良いのでしょうか?初めて三回忌法要に参加する場合にはどのようなものを用意したら良いのか分からない方も多いと思います。三回忌法要は事前に決められている事なので余裕をもって準備しましょう。今回は三回忌の香典袋について詳しく解説しています。
公開日 : 2020/2/27
更新日 : 2020/9/8
目次
三回忌の香典袋はどうしたら良いの?
三回忌の香典袋はどのようなものを選べば良いのでしょうか?三回忌法要には親族や故人が生前に親交の深かった方を招待する場合も多いです。そんな三回忌なので香典のマナーについてもきちんと確認して失礼の無いように用意したいですね。
今回は三回忌の香典袋について選び方や表書き、中袋の書き方などについて詳しく解説しています。三回忌法要に初めて参加される方はしっかりと確認して早めに香典の準備をしておきましょう。
香典とはどういう意味があるのか
香典とは故人への供養の気持ちを表すもので、供花や線香の代わりに霊前に供えるお金の事です。香典には故人の遺族に対して葬儀や法要などでの出費が急に増えるので経済的に支援するという意味もあります。
香典を頂いた遺族はお礼に頂いた金額の半額程度の品物をお返しします。これを香典返しと言います。残りの金額は葬儀や法要の出費を補うために使用したり、お墓の購入費用や次の法要へ残しておきます。他には、生活費に充てるなど施主の判断で使用されます。
三回忌の法要にはどのような意味があるのか
三回忌法要は故人が亡くなられてから満2年後に行う法要のことで由来は、故人が亡くなられた命日が1回目の忌日なのでそこからきています。満1年目が一周忌、満2年目が3回目の忌日のため三回忌(さんかいき)と呼びます。
年忌法要は一般的に身内だけで行う場合が多いですが、三回忌法要は通常の年忌法要とは違い、親戚以外の故人が生前親しくされていた友人や知人、関係者などを招いて盛大に執り行う方も多いです。
親戚などの身内だけで行う場合や集まる人数が少ないような場合には遺族の自宅などで行われる事が多いですが、大勢の方を招いて盛大に執り行う場合には会場や会館などを借りて皆で集まり法要を行う事もあります。
三回忌の香典袋の選び方・書き方
三回忌法要の香典袋はどのようなものを選べば良いのでしょうか?香典袋の選び方や表書きや中袋の書き方、中袋が無い場合にはどうしたら良いのかなど三回忌法要の香典袋について細かい事を詳しく解説していますので、確認してみましょう。
使用する墨の色について
香典袋に表書きを書く時には薄墨を使用する事がマナーとされています。薄墨を利用するのは悲しみの涙で墨が薄くなってしまったなどの意味合いがあります。三回忌法要の場合にも薄墨を使用するのでしょうか?
三回忌法要ではお通夜などとは違い、あらかじめ予定されている事なので薄墨で書く必用はありません。そのため三回忌法要の香典は濃い墨で書くようにしましょう。しかし、市販の香典袋にはあらかじめ薄墨で表書きが書かれている物も多いです。
その場合はそのまま使用してもマナー違反にはあたりません。中袋などに金額や住所を書く際には薄墨を使用せず、濃い墨かボールペンではっきりと見やすく書きましょう。遺族が後で香典返しをする際に分かりやすいようにする事が大切です。
三回忌の香典の表書き
三回忌の香典袋の表書きは何と書いたら良いのでしょうか?表書きの書き方は仏教や神道、キリスト教などの宗教や宗派により変わります。そのため、相手の宗教や宗派を確認しておかないと違う書き方になってしまいマナー違反にあたります。
宗教や宗派が分からない時には事前に遺族などに確認しておきましょう。市販のものを使用される時には表書きが書かれているものも多いので、その際も宗教や宗派に合ったものを選びましょう。それでは仏教や神道、キリスト教の表書きについて詳しく見てみましょう。
【三回忌の香典の表書き】仏教
全体的に見ても仏教の方が多いと思います。仏教では四十九日法要までは仏様にならないと教えられているので「御霊前」と書きます。四十九日以降の法要では仏様になられたので御仏前とは書きませんので三回忌では注意しましょう。
三回忌では香典袋の表の水引より上に「御仏前」と書き、水引より下に名前を書きます。表書きを書く時には濃い墨を使用するので、墨や筆ペンで書く事に慣れていない方は先に練習しておくと安心して書く事ができます。
【三回忌の香典の表書き】神道・キリスト教
仏教の三周忌は神道では「三年祭」と呼ばれます。香典袋は、水引より上に「玉串料や御玉串料」と書き、水引より下に名前を書きます。キリスト教の場合はプロテスタントとカトリックで書き方が変わります。
プロテスタントの場合は「御花料やお花料、忌慰料(きいりょう)」と記載します。カトリックの場合は「御ミサ料」と書くきます。キリスト教で宗派が判らない時には「御花料」と書きましょう。
キリスト教では水引が必要ないです。文具店や百貨店、インターネット通販などで十字架や百合の花がイラストされた不祝儀袋が販売されていますのでそちらで購入しましょう。コンビニエンスストアには無い場合が多いのでキリスト教の場合には早めに用意しましょう。
香典の名前の書き方
香典袋の名前の書き方はどのように書いたら良いのでしょうか?香典袋の名前は水引より下に、香典を包まれた方の名前を記載します。個人の場合だけでなく夫婦や同級生、会社などといった複数人で出す場合など香典には様々な書き方があります。
個人の場合には水引きの下にフルネームで書くだけで良いのですが、複数人で出す場合には書き方にもマナーがあります。4人以上になると別の紙に名前や住所、金額を書いたりしなくてはいけませんので、そういった細かい部分について詳しく見てみましょう。
夫婦連名で書く場合
香典袋を夫婦で出される方も多いと思います。そのような場合には、夫の名前だけを書くのが一般的です。ですが、夫婦ともに故人と生前に仲良くされていたりお世話になっていた場合には名前を夫婦連名で書きます。
その場合には、中央に夫のフルネームを書き夫の名前の左側に妻の名前を書きます。夫が出張などでどうしても参列が難しいなどの時には夫の代理で妻だけが出席する事もあると思います。その場合には、夫の名前の左側に「内」と書うようにしましょう。
複数人で書く場合
香典を複数人で出すの場合は、香典を一緒に包む人数により書き方も変わります。2人の場合は中央に2人のフルネームを書きます。3人の場合は中心に1人書き、左右に1人ずつフルネームで書きます。連名で記載できるのは3人までなので4人を超える時には注意が必要です。
4人以上の場合は代表者の名前を中央にフルネームで書き、代表者の名前の左下に「他~名や他一同」と記載します。このように書いた場合、包んだ方の名前と住所、金額を書いてお札と一緒に包みます。会社で出す場合、代表者の名前だけを書くか「~部一同」と書きます。
その時に右側に会社名を書きましょう。香典の1人あたりの金額が3000円程度の場合には遺族の負担を減らすために香典返しを辞退する事が多いです。香典返しを辞退する時には香典袋にその旨を書き、受付でも伝えましょう。
香典の中袋の書き方
香典袋には中袋があるものと無いものがあります。この中袋には、住所や氏名、金額を書きます。中袋の表面に金額を書き、住所と氏名は中袋の裏側の左下に書きます。中袋にはあらかじめ記載する欄が設けられているものもあるのでその場合はそれに従います。
中袋は毛筆か筆ペンで書くのが正しいマナーです。ですが、遺族が香典返しをする時に確認するものなのではっきりと見やすい字で書かれているかが大切です。その為、毛筆か筆ペンになれていない場合には普通のペンで書いても構いません。
中袋には金額も書くのですが、その際にもポイントがあります。普通の漢数字で書くのではなく「大字」と言われる難しい感じで書くのがマナーです。大字は知らない方も多いので詳しく見てみましょう。また、中袋が付いていない香典袋の場合の書き方も見てみましょう。
金額の書き方
香典袋の中には横書きで金額を書くものもあります。横向きの場合は、アラビア数字を使用して「金5000円」などと書いても構いません。縦向きの場合は「金参萬圓」などという書き方をします。漢数字の書き方ですが大字を使用します。
「一や二」といったものでは線で書き加えられてしまいやすいので「壱や弐」と書くようになっています。大字を紹介します。1は壱、2は弐、3は参、5は伍、10は拾、千は仟、万は萬、円は圓です。
また、「4や9」という数字には死や苦しみをイメージさせてしまうので使用しません。また、偶数で割り切れる数も縁起が悪いので避けるようにするのがマナーです。複数人で香典を包む場合には特に注意しましょう。
中袋が無い場合にはどうするか
香典袋には中袋がないタイプも売られています。香典袋の中には不幸が重なるという意味で中袋がない略式タイプがあり、香典に包む金額が1万円までの場合や現金書留で郵送する場合に使用されます。中袋がない場合には住所や金額などは香典袋の裏面に書きます。
書き方は左下に縦書きで書く事が多いですが、横書きで住所と金額を書く場合もあります。法要に中袋が付いていない香典袋を持参しても構いません。気になる方は中袋を手作りで作る事もできます。その場合は、書道などで使う半紙を使用して中包みを作りましょう。
水引きの選び方
三回忌の水引きはどれを選べば良いのかと悩む方も多いと思います。水引きの本数は2本や4本、6本などの偶数を選び結び切りにします。水引きは地域により種類が違う場合もあるので確認しましょう。関西は黄白の水引きが多く、関東では黄白の水引は少ないです。
また、包む金額により水引きも変わります。3千円~5千円の場合は、水引が印刷されているものを使用します。5千円~3千円の場合には黒白や双銀、黃白を使用して水引は実物がついている香典袋を選びましょう。
3万円以上の場合には高級和紙を使用した双銀の水引を選び、華美でしっかりとした素材を選びましょう。宗教により違いがあります。神道では無地で水引は双銀か黒白を選び、キリスト教の香典袋は無地か百合や十字架が描かれていて水引は黒白か双銀のものにします。
三回忌の香典袋を選ぶ時にもマナーに注意しましょう
お通夜や葬儀、一周忌などでも香典を持参しますが、その時と三回忌の香典では表書きなどのマナーが異なる場合もあります。年忌法要は続いていくのでその都度、香典のマナーについて確認して用意するようにしましょう。
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