一周忌にふさわしい服装とは?親族と参列客の男性・女性・子供の場合
公開日 : 2020/2/24
更新日 : 2022/6/8
一周忌法要に参加する際に気になるのが服装です。故人が亡くなられてから1年が経って行われる法要なので、喪服でなくても良いのでは?と考える方も多いでしょう。この記事では、一周忌法要にふさわしい服装について、親族や参列客の場合でそれぞれで紹介しています。
公開日 : 2020/2/24
更新日 : 2022/6/8
目次
大切な一周忌での服装とは
一周忌には、親族・故人の友人・知人など様々な方が来られるので服装のマナーに気をつけなくてはいけません。遺族と参列客、それぞれどのような服装をしたら良いのでしょうか。今回は、一周忌にふさわしい服装について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
一周忌とは
一周忌で着用する服装とは
大きな意味を持つ一周忌ではどのような服装をすれば良いのでしょうか。一周忌の服装について、親族の場合と参列客の場合で、男性・女性・子供に分けて解説します。
そもそも喪服とは
そもそも喪服にはどういう意味があるのでしょうか?喪服とは、喪の期間に着る服のことです。濃い黒の礼服・スーツ・ワンピース・ツーピースなどです。従来では、お通夜は不幸を予想していたと感じられないように平服で行くものでした。
最近では葬儀に向かえない方がお通夜に参列する場合が増えており、喪服でお通夜に参列する方も増えています。お通夜や葬儀では、故人の死を悲しみ遺族を思いやる場なので、カジュアルな服・華美な服・露出が多い服は避けるのがマナーです。
親族の場合の一周忌の服装
一周忌法要に参加する遺族や親族の服装は、どのような装いが良いのでしょうか?まずは、一周忌法要に参加する親族で、男性の場合の服装を紹介します。親族の場合、喪服を着用するのが基本です。礼服の中でも葬儀や法要行事で着用するのが喪服です。
【親族】男性:ネクタイは黒を付けよう
男性の場合は、ジャケットにパンツの黒いスーツで統一します。インナーのシャツはワイシャツから透けて見える場合があるので、白い無地の物を選びましょう。ネクタイも黒色を選び、ネクタイピンは着けません。
その他のアクセサリーも、結婚指輪以外は着けないようにします。アクセサリーなどの装飾品は、弔事の場では避けることがマナーです。また、髪型も清潔に整え、長髪の方は1つにまとめ、髪色が明るすぎる方はスプレーなどで黒く染めるといいでしょう。
髭は剃り、フケが落ちていないかも確認して清潔感のある見た目にします。親族以外にも大勢の方が参加されるので、特に見た目には気を遣わねばなりません。
【親族】女性の場合
女性の場合も喪服を着用します。一般的にブラックフォーマルのスカートスーツを着用します。妊婦さんの場合も上記と同様です。しかし、長時間座ることも多い一周忌法要なので、体に負担のかからないようにしなくてはなりません。
そのため、体に密着しないワンピースタイプがおすすめです。また、体を冷やさないようにストッキングではなく黒いタイツを選ぶようにするなどの工夫をしましょう。妊婦さん用の喪服のレンタルもあるので、そちらを借りるのも1つです。
授乳中の場合も黒い礼服で参加するのが基本です。授乳がしにくい場合には前開きのワンピースや授乳口つきの喪服を着用すると良いです。授乳が必要な赤ちゃんを連れて行く場合には、あらかじめ確認をとっておきましょう。
【親族】子供や赤ちゃんの場合
一周忌に子供も参加する場合には、学校の制服があればそれを着用させます。特に色鮮やかな制服でなければ、制服が1番正式な服装です。赤ちゃんや制服がない学校の場合、一周忌に参加するときには、モノトーンの地味な服装で参加します。
他の参列客は喪服などの礼服を着用しているため、同じような黒やグレーなどの暗めの服装を選びましょう。柄やキャラクターの服は控えてください。
友人や知人が一周忌に参加する場合の服装
一周忌法要に故人の友人が参加する場合には、地味で目立たない略式喪服を選びます。ダークグレーなどの黒いスーツを着用しましょう。ビジネススーツやジーパン、短パンなどのカジュアルな服での参加は控えるのがマナーです。
一周忌が夏に行われた場合の服装
一周忌が夏に行われる場合、夏は暑くて半袖にしたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、カジュアルすぎても駄目ですし、どういった物を選べばいいのか悩んでしまいます。以下では、夏における男性・女性・お子様の礼服について紹介します。
男性の場合
男性の場合、夏の一周忌の服装は礼服か平服を着用します。まず礼服については、葬祭の時と一緒の格好で問題ありません。黒い礼服・黒いネクタイ・黒い靴下・黒い靴です。ワイシャツは白を選びましょう。
スーツはシングル・ダブルとありますが、どちらでも構いません。平服の場合は礼服以外のスーツにしましょう。スーツの色は、黒・グレー・紺色のような地味な色にし、ワイシャツは白色、ネクタイは黒以外でグレーや紺色を選びます。
また、ネクタイはシンプルなデザインを選んでください。お葬式ではないにせよ、法要なので、派手なものは避けます。夏の場合は、半袖の白ワイシャツにネクタイという服装でいらっしゃる方も多いです。
女性の場合
女性は肌を見せないことが原則とされており、礼服だと黒のワンピースが多いです。靴・バック・ストッキング・パンプスも同様です。サンダルなどの先が尖ったもの、肌の露出が多いものは避け、ハンカチも黒か白の地味なものを選びましょう。
女性の場合、夏の平服はシンプルなデザインスーツが基本です。靴・ストッキングも黒色を選び、アクセサリーやネックレスなども華美なものは避けましょう。
お参りごとのアクセサリーは指輪のみというのが原則です。ネイルなども派手なものだと目立つので、あらかじめオフにしておきます。髪留めも派手ではない物を選びましょう。
お子様の場合
子供の場合、夏の一周忌の服装は、学校・保育園・幼稚園などに通っていて制服がある場合は制服を着せましょう。制服がない場合は、黒もしくは白の服装を着せるのが無難です。
靴も白や黒などの地味なもの、靴下は制服に合わせるのであれば白でも黒でも問題ありません。いずれにしても、基本的には「派手でない地味なもの」を意識します。
一周忌の法要を身内だけで行う場合の服装は?
故人が亡くなられて1年が経過している一周忌では、遺族や仲の良い親族だけで行われる場合もあります。理由は様々ですが、家族だけで一周忌法要を行う際には、香典返しや引き出物を用意しない場合もあり、法要の費用を抑えることができます。
核家族化が進み、親族も高齢になって集まることが大変なので、家族のみで行う場合も多いです。ですが、一周忌法要の服装のマナーは変わらないため、カジュアルにならないように注意しましょう。それでは、男性、女性それぞれの服装を見てみましょう。
男性の場合
一周忌法要を家族のみで行う場合の男性の服装は、基本的に喪服を着用します。また、寺院などで法要を行う場合には必ず喪服を着用しましょう。自宅で法要を行う場合にお寺と相談して、喪服を着用しないで平服で行う場合もあります。
女性の場合
女性はアクセサリーにも注意する【ハンカチには香典を】
女性の場合は、アクセサリーにも注意が必要です。カバンは黒い布のカバンを選び、金具やポイントが入っていない物にします。靴も黒を選び、光沢のない3センチ前後のヒールにしましょう。ヒールの高いものはマナー違反になるので、パンプスが無難です。
アクセサリーは黒か白の真珠の一連にします。オニキスなどが最適です。結婚指輪は着けても構いませんが、それ以外のピヤス・ネックレス・指輪は華美になり過ぎないように注意しましょう。
併せて用意しておきたいのがハンカチです。ハンカチは香典を包むものとして代用できたり、正座をした際に膝に乗せたりと、何かと使えるので便利です。ハンカチは白いものを選び、刺繍やレースは最小限のものを選びましょう。
親族だけの一周忌は平服でもいいの?
親族以外の方々が参加する一周忌は、喪服で参加することがマナーですが、親族だけで行う少人数のケースでは、平服でもいいのでしょうか。
これに関しては、各家庭によって意見が分かれるので、親族で十分に話し合って決めることをおすすめします。また、その地域の法要の行い方など、時と場合によって、服装を決める場合も考えられますので、法要の際の服装には、細心の注意を払った方がよいでしょう。
一周忌法要における服装のマナーに注意しよう
一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌など、年忌法要の中でも最も重要とされている一周忌法要は、服装などのマナーに対して注意が必要です。身内だけで行う場合にも故人のことを思い、マナーを正しく理解した服装で参加しましょう。
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