50回忌の法事の準備からマナーなど気になることを徹底解説します

公開日 : 2020/2/23

更新日 : 2020/9/10

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法事は3回忌や7回忌で終わらせてしまう方も多いですが、実は50回忌まであるのをご存知ですか?50回忌が最後の法事となり、守らなければいけないマナーのポイントもあります。そこで、50回忌を行う方のために気を付けておきたいことをまとめてみました。

公開日 : 2020/2/23

更新日 : 2020/9/10

目次

50回忌は必要?

3回忌や7回忌と聞いたことはあっても50回忌まであると初めて知った方も多いのではないでしょうか。亡くなってから満49年目に行う法事のことで、最後の法要ともいわれます。そこで、祖母や祖父の50回忌を行う場合、準備に間違いがないか正しいマナーをチェックしていきましょう。

50回忌の準備について

50回忌の法事は、「弔い上げ(とむらいあげ)」といい、これを最後にするという意味があります。33回忌で最後にする方も多いですが、祖母や祖父の50回忌を行う地域もあるため、準備しなければいけないものを一緒に確認していきましょう。

案内状

祖母や祖父の50回忌を行うときに、案内状は早めに出すのがマナーです。人数を把握するためにも必要なもので、案内状を出すときは封筒で出すのがマナーです。二重封筒にすると不幸が繰り返される意味があるため、気を付けてください。

 

50回忌の案内状は、出欠の確認をするため必要なものですから、返信用はがきを同封すると準備をスムーズに行うことができます。封筒を使用しない場合、返信用はがきを使用しても問題ありません。

 

1か月~2週間程前に参列者に届くようにして、出欠を確認できるようにしておきましょう。これを行うことで、のちに会食の準備など参列して頂ける方に対して失礼のないおもてなしをすることができます。

お供え物

50回忌を自宅で行う場合は、仏壇をいつもよりきれいに掃除をしてみたり、お花やろうそくを準備して、故人が好きなものをお供えするのもおすすめです。50回忌の法事が最後となるため、ここまでみんなで供養できたというお祝いという意味もあります。

 

そのため、お供え物には赤飯や赤いろうそくをお供えすることも多く、地域によっても異なるためそこの風習を重視するのがおすすめです。赤いろうそくがない場合は、普通の白のろうそくでも大丈夫です。

 

家が子の世代から孫の世代へと変わるぐらいの年月の間、みんなで集まって法事をできたということもあり、今までの法事とは少し内容が異なります。よって、50回忌の法事は地域の風習なども踏まえて最後ですから正しく行ってください。

お寺など日程や場所

50回忌に参列するのは身内の方が多いですが、場所や日時などを早めに知らせることが大切です。また、お寺側の都合もあるため、早い段階に確認しておくと50回忌のスケジュールをスムーズに立てていくことができます。

 

比較的自宅で行う場合は、スケジュールを立てやすいですが、ホテルなど会場を使用する場合は、他の予定によって行うことができない場合もあります。どうしてもこの日でないといけないと考えている場合は、早めに行動をしてスケジュールを立てて50回忌を行いましょう。

お布施

50回忌で僧侶を手配する場合、お布施が必要です。金額相場を見てみると1万円から5万円とふり幅があるため、お布施の相場がよくわからない場合は、直接お寺に確認するのがおすすめです。また、50回忌は最後の法事ということもあり値上がりしている場合もあります。

 

お布施を用意するのに気を捕らわれず、僧侶のお車代や御膳料も忘れないようにしましょう。今までお世話になった気持ちを込めて、しっかりと渡すことが大切です。また、お車代や御膳料の金額は5,000円から1万円が一般的な相場です。

 

お布施の書き方で表は「御布施」と書き、その下にフルネームで名前を書きます。そして、裏側には住所と封筒の中に入っている金額を漢字で書くので、基本的なマナーはしっかりと守ってください。

 

 

会食

50回忌の法事が終わった後に、最後ということで会食をする方は多いです。その時に、施主は挨拶を行わないといけないため、その場で話すことが思い浮かばないという方は事前に原稿を用意しておくことをおすすめします。

 

言葉遣いにも気を付けないといけませんし、50回忌が最後の法事となるため締めとしても挨拶はとても大切です。会食の席順にも気を付ける必要があり、立場によって座り方のルールがあるため会食場所を決めるときに決めておくようにしましょう。

 

身内の50回忌であっても参列する方が多い場合は、会食の時に席札を準備しておくことで、スムーズに席についてもらうことができます。時間が少ない中で効率的に進めていくことができますから、準備してみてください。

50回忌の服装のマナー

50回忌はお葬式よりも服装のマナーが緩めとはいいながらも、正しいマナーを守ることが大切です。これで、最後の法事であれば失礼のない服装にすることが大切です。そこで、気を付けてほしいポイントをまとめてみました。

男性の服装

50回忌に参列する男性の服装は、略喪服と言われるダークスーツが基本です。黒以外に色が濃いグレーや紺を着ても大丈夫です。男性の場合は光沢のないスーツを着るのがポイントで、さらにカジュアルになりすぎない大きめのサイズを選ぶようにしてください。

 

シャツは無地の白が基本で、ネクタイは黒やグレーなど濃くてシンプルなデザインを着用するのがマナーです。細かいところまで気を使わなければいけない靴下も黒を着用してください。50回忌であり平服であっても小物は基本的に黒を着用するのが基本です。

 

正しい服装で参列することで、喪主側にも失礼にあたりませんし、いくら平服であっても黒を使うのは基本ですからカジュアルすぎず、普段の洋服を着用しないでください。家族だけの50回忌でもある程度基本の服装は外すことはできませんから、事前に打ち合わせしましょう。

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女性の服装

女性が50回忌に参列する場合、基本的にはブラックフォーマル以外のダークカラーのワンピースやスーツを着用するのがマナーです。ワンピースなどを着用する場合は、カラーだけではなく、丈の長さや露出度を考えて着用しないと失礼に当たってしまうため気を付けましょう。

 

スカートスタイルの場合は、素足は50回忌であってもマナー違反になるため必ず黒のストッキングを着用するようにしてください。50回忌は肌色のストッキングでも大丈夫です。お葬式のようにバッグや靴など小物についても光沢がないものを選ぶことが大切です。

 

50回忌は略喪服でマナーが緩みやすいですが、カジュアルなデザインは向いていませんので、普段使いできる洋服を取り入れるときはデザインに気を付けてください。これで、50回忌の最後の法事も正しいマナーを守って参列することができます。

子供の服装

50回忌の服装は2種類に分けることができます。子供が乳児の場合は、黒の服装にするのは大変難しいため無地でシンプルな服装で参列して大丈夫です。原色が柄を避けることで50回忌にふさわしい服装として参列することができます。

 

乳幼児ではなく、学生の場合は制服を着用すれば大丈夫です。制服がない小学生の場合はフォーマルな恰好をすることで、50回忌にふさわしい服装にすることができます。柄物や原色を避けるのは基本的なことであり、キャラクターものがないかに注意してください。

 

また、子供が履く靴はどうしても派手な柄が多いため、50回忌にふさわしくないデザインもあります。早めに連絡が着ているのであれば、安いものでもシンプルで50回忌に適したデザインの小物類を準備することができます。

50回忌の香典

50回忌の香典で仏式の表書きは「御仏前」と書きます。水引は黒白か双銀の色で結びきりのものを使用して、地域によっては黄白の水引の場合もあります。弔い上げを祝い事として紅白を使用する場合もあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

 

神式の場合は「御神前」あるいは「御玉串料」と書き、蓮の花がプリントされているものは仏式なので避けてください。キリスト教の場合は、「御花料」もしくは「御ミサ料」と書きます。香典を持っていくときに袋の種類や表書きには気を付けてください。

今年50回忌の予定があるなら正しいマナーで

祖母や祖父の50回忌を今年身内で行う予定があれば、正しいマナーを守りながら参列するようにしましょう。これが、最後となればみんなで集まれる機会も少なくなりますから、準備の仕方や服装を守って、素敵な法事にしてみてください。