【一周忌の香典について】香典袋の選び方・金額の相場・書き方

公開日 : 2020/2/24

更新日 : 2020/9/10

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一周忌に参加する場合には香典を用意しますが、香典袋はどのようなものを選べば良いのかや香典の金額、香典袋の書き方などについて分からない事も多いのではないでしょうか。今回は、一周忌の香典について詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

公開日 : 2020/2/24

更新日 : 2020/9/10

目次

そもそも一周忌の香典とは

一周忌法要では親族や故人と親しい友人や知人が集まり、僧侶を呼んでお経をあげていただきます。その後には参列客や僧侶と会食をするのが一般的とされています。最近では、一周忌法要を身内のみで行われる事も多くなっています。

 

一周忌法要では香典やお供え物を用意するのはマナーですが、金額の相場や香典袋の選方、包み方、香典袋の書き方など分からない事も多いと思います。そこで今回は、一周忌の香典について詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

一周忌法要ではどういった事を行うのか

そもそも一周忌法要ではどういった事を行うのでしょうか?一周忌とは、故人が亡くなられた日より1年が経過した命日の事です。一周忌には親族や故人と親交の深かった友人、知人などを招いて法要を行います。集まりやすいように命日の近くの土日に集まる事が多いです。


場所は菩提寺や自宅などで行われます。一周忌法要の際には僧侶にお経を読んで頂き、焼香をあげます。その後はお墓が近い場合にはお墓参りをして参列客や僧侶と会食をします。会食には僧侶が参加されない場合も多いです。

 

僧侶にはお布施やお車代を用意します。会食に参加されない場合には御膳料も併せて用意します。一周忌は喪が明ける事もあり、数ある法要の中でも大きな意味を持つ法要です。参列客は香典やお供え物を持参して故人を悼みます。

一周忌法要の香典の相場

一周忌法要では香典をどの程度包めば良いのかと迷われる方も多いです。香典の額は故人と生前どのような関係にあったのかや血縁関係により変わります。故人と親交の深かった方や血縁関係の近い方の場合には香典の金額は高くなります。


また、法要の後に会食がある場合、参加される方がほとんどだと思います。参加される際には食事代も含めて5000円~1万円を上乗せして包むようにしましょう。香典を連名で包む場合には多少の金額の違いがあります。一周忌の香典の相場について詳しく見てみましょう。

一周忌の香典の相場はどれくらいか

一周忌法要は他の年忌法要に比べて重要視されている法要のため、香典の額も少し多めに包みます。故人と生前、仲の良かった方や年齢が上の方などは多めに包む場合が多いです。故人との関係で香典の金額の違いを見てみましょう。

故人が自分の親の場合

故人が自分の母親や父親の場合はご自身が一番近い方です。その時のご自身の年齢にもよりますが、基本的には香典を一番多く包むべき人です。故人が親の場合の香典の相場は3万円~10万円程度です。

 

ご自身がまだ大学生や社会人になりたての場合には、収入に合わせて金額も調整します。社会的な地位が確立されているような方の場合には10万円以上包む場合もあるので、その時々により判断しましょう。

それ以外の親戚の場合

故人が配偶者の親の場合の相場は、同居や別居といった事とは関係なく3万円~10万円程度です。故人が祖父母の場合の相場は、1万円~3万円程度です。祖父母と一緒に暮らしていた場合や親のような関係の時には多めに包む事もあります。

 

ご自身が大学生など社会人ではない場合には5000円程度でも構いません。故人が叔父や叔母の場合の相場は、1万円~3万円程度です。故人がその他の親戚の場合の相場は5000円~1万円程度です。

 

親戚との付き合いは全くない方もいれば近所でよく顔を合わせていてお互いの家を行き来していた方、生前に金銭的に援助してもらっていた場合など人それぞれです。故人との付き合い方などにより香典の額を考えましょう

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夫婦や会社の方と連名で包む場合

一周忌法要には夫婦で出席される方も多いです。その場合には、2人分の香典を一緒の香典袋に包みます。故人との関係にもより金額は変わりますが、会食に欠席する時は夫婦で2万円程度包みましょう。会食に参加する場合には3万円程度は包みます。


故人が会社の方や学生の頃の友人の場合には、同じ会社の方や同級生などと連名で包む事も多いです。1人どのくらい入れればいいのかと迷う方も多いのですが、香典の合計額が個人で包む時の金額と同じ程度かそれ以上になるように入れます。


個人で香典を出す時には5千円~1万円程度の香典を包むので、連名の場合1人1000円~3千円の香典を包みます。その際には端数がなくて区切りの良い数字にします。1人当たりの香典が3千円程度の場合には香典返しを辞退した方が遺族の負担を減らす事ができます。

香典の金額の注意点

故人が友人や知人の場合の相場は、5000円~1万円程度です。生前、どの程度の付き合いの深さだったのかにより金額が前後します。一周忌法要の後の会食に参加する場合には同じ様に多めに包みましょう。

 

香典を包む時に注意したいのが、気を付けたい数字です。「4や9」といった数字には「死ぬや苦しむ」といった不吉な言葉を連想させるため、この数字になる香典の額は避けるようにします。連名で包む場合には特に注意しましょう。

香典袋の選び方・書き方

一周忌法要ではどのような香典袋を選べば良いのでしょうか?、また、表書きや中袋の書き方についても分からない方も多いと思います。一周忌法要はとても大切な行事なので、マナーに注意して失礼のないように用意しましょう。

香典袋を選ぶ時の注意点

香典袋は宗教により選ぶ香典袋も変わります。それぞれの宗教でどのような香典袋を使えば良いのかを解説しています。故人が何の宗教に入っているのかが分からない場合にはあらかじめ確認しておくようにしましょう。

仏教や神道の場合の香典袋

仏教の香典袋は、表書きが「御霊前や御仏前、御香典」と書かれたものなら使用できます。御仏前は仏教のみでしか使用できないので注意しましょう。御香典は仏教なのは分かるが宗派が分からない時に使用します。

 

また、蓮の花のデザインの香典袋も仏教のみで使用するものなので他の宗教では使用しないようにしましょう。花のデザインは薄く入っている場合も多くて間違えて買いやすいのでよく確認しておきましょう。

 

神道の香典袋は、表書きが「御霊前や御神前、御玉串料、御榊料」といったものを使用します。御霊前以外の表書きの香典袋は他の宗教では使用されない言葉なので神道のみに使用します。このように宗教により使用できる香典袋はそれぞれ異なります。

 

キリスト教の香典袋

キリスト教の香典袋は、「御霊前や御花料、御ミサ料」といった表書きのものが使用できます。御花料や御ミサ料はキリスト教でのみ使用します。また、香典袋に十字架や白百合のデザインがされているものはキリスト教のみ使用するので他の宗教では避けましょう。

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香典袋の書き方

香典袋にいざお金を入れようとした時に表書きが書かれていない封筒の場合は、ご自身で書かなくてはいけません。その際に表書きに何て書くのかは宗教や宗派により異なります。事前に宗教などを確認して間違えないように記入しましょう。

仏式や神式場合の表書き

仏教の場合、一周忌の香典袋の表書きには「御仏前や御香料、御香典」が使用されます。葬儀から49日までの法事には御霊前を使用しますが、49日の忌明けの後は御仏前に変わるので注意しましょう。

 

ですが、浄土真宗では故人はすぐに仏になると教えられているので最初から御仏前と書きます。蓮の絵か無地の香典袋を使用して水引は黒白で5本のものを選びます。神式では一周忌の事を一年祭と呼び、親戚や故人と仲の良かった友人や知人を招き祭礼が行われます。

 

神式では故人は家の守り神になるとされているので神前に玉串や榊をお供えします。これはお香などにあたるものです。神式の表書きは「玉串料や御榊料、御神前」などと記載します。蓮の絵が付いているものは避けて水引を使う時には黒白の結び切りを選びます。

キリスト教の場合の表書き

キリスト教式の場合、亡くなられて1年後に追悼式が行われます。キリスト教にはカトリックとプロテスタントがあり、追悼式はとても大きな規模で開かれます。追悼式の事をカトリックでは「追悼ミサ」、プロテスタントでは「昇天記念日や記念集会」などと呼びます。

 

この時の表書きには「御花料」が使用される事が多いです。カトリックでは「御ミサ料」と書き、プロテスタントでは「献花料」と記載されます。「御霊前」も使用できますが、プロテスタントでは使用しない宗派もあります。

 

蓮の絵がついているものは避けて十字架やユリの花がついたものか、白い封筒を選び、水引はつけないようにします。こちらの封筒はコンビニエンスストアには置かれていない場合もあるので、早めに文具店などで購入するかインターネットで探してみましょう。

名前や連名の時の書き方

名前の書き方は個人の場合には、表書きの下の真ん中にフルネームで書きます。家名を書く方もいますがフルネームの方が分かりやすいです。会社の方や友人などと連名で香典を出す時には、3名以下なら全員の名前を書きます。

 

順番は目上の方や年齢が上の方を中央に書き、左側に順番に全員の名前を書きます。そういったものが無い場合には五十音順にします。4人以上の連名で香典を出す時には、表書きに「代表~他」などと書いて全員の名前と金額、住所を記入した紙を中袋に入れておきます。


夫婦で一緒に香典を出す時には、夫の名前だけを書く事が多いです。故人との付き合いが夫婦共にある場合などには夫婦連名で書きます。その際には夫の名前を中央に書いて夫の名前の左に妻の名前を書きます。

香典袋の中袋について

香典袋には中袋や中包が入っているものと入っていないものがあります。中袋が付いているものには、香典を出す方の住所や氏名、金額を書きます。基本的に住所や氏名は中袋の裏面に書きます。あらかじめ書く欄が決められている場合にはそれに従います。

 

遺族が後で香典返しや礼状を書く際に分かりやすいように読みやすい字で綺麗に書きましょう。香典の金額は中袋の表の中央に記載して縦書きの漢数字で「金~円」のように書きます。最近では円や万が使用される場合が多いです。

 

数字は大字を使用しますので大字について紹介します。1は壱、2は弐、3は参、5は伍、10は拾、千は仟、万は萬、円は圓です。4や9の不吉な数字は避けます。横書きで指定されているものはそれに従います。

一周忌の香典のその他の注意点

一周忌の香典では上記で説明した以外にも注意しておいた方が良い点があります。お札の入れ方や一周忌ならではの注意点などをしっかりと確認しておきましょう。亡くなられて1年後に行われる法要ですので事前にきちんと準備をして参列する事が大切です。

 

初めて一周忌法要に参加される方は香典やお供え物、服装などそれぞれどうしたら良いのか分からない方も多い思います。マナー違反にならないようにあらかじめ親戚の方や周りの方に確認してから法要に挑むようにしましょう。それでは、注意点について見てみましょう。

 

香典袋に入れるお札について

一般的には新札は避けた方が良いと言われていますす。ですが、一周忌の場合に事前に予定が分かるので新札を入れても構いません。ですが、旧札でなければいけないと思われている方も多いので新札は避けた方が無難です。新札しか無い場合には折り目をつけましょう。

 

お通夜や葬儀に参列する時は、悲しみを表すのでお札を裏向きに入れます。一周忌の場合は仏様になった故人へのお供えとして持参するのでお札は香典袋と中袋の正面に対し、肖像画が見えるように入れます。複数枚のお札を入れる時には、お札の向きは必ず揃えましょう。

 

香典は袱紗に包んで持参するのがマナーなので袱紗が無い方は購入しましょう。慶事には赤やオレンジなどの明るい暖色系を使用し、弔事には紺色やグレーなどの寒色系を用います。紫色の袱紗は両方の場面で利用できるので迷ったら紫色の袱紗を選びましょう。

墨の選び方

お通夜や葬式では突然の訃報に悲しんでいて涙で墨が薄まってしまった事を表すために表書きは薄墨で書くのが一般的なマナーです。ですが、四十九日法要の後は濃い墨で書いて薄墨は使用しないのが基本的な考え方ですが、薄墨を使用してもマナー違反ではありません。

 

筆で書くのがマナーですが、筆で書くのが難しい場合には筆ペンやサインペンを使う場合もあります。ボールペンは避けるようにしましょう。中袋は筆タイプでは書きにくい場合もあるのでボールペンを使用しても構いません。遺族が後で見るので綺麗に書きましょう。

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一周忌の香典の注意点

仏教では四十九日を経過すると故人は仏様になると考えられているので、このお供えとして香典を事前に用意し遺族や参列者と共に祈るという意味があるため、一周忌では葬儀の場合の香典とは意味が異なります。


先程、説明したようにお札の選び方やお札の向きなども変わります。ですが、冠婚葬祭は地方により決まりが違う場合もあるので、心配な方は周りの方や親戚の方などに確認して用意しましょう。

一周忌の香典は他とは意味が違う

一周忌周法要ではお通夜や葬儀とは意味合いが異なります。故人の供養を目的とし、故人が亡くなられた事の辛さから少しずつ立ち直り、個人を悼む人との繋がりを深めるためにも行われます。大切な儀式なので香典のマナーなどにも注意して失礼のないようにしましょう。