法事のお供え物の選び方は?知っておきたいマナーや金額相場も解説!

公開日 : 2020/2/14

更新日 : 2020/9/10

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故人を供養する場である法事。そして法事につきものなのがお供え物です。法事は親族が集まる場ですから、マナーを守って失礼のないようにしたいところですね。今回の記事では法事のお供え物の選び方や、知っておきたいマナー、金額相場など詳しくご紹介します。

公開日 : 2020/2/14

更新日 : 2020/9/10

目次

法事のお供え物について

法事に招かれて参列する場合に欠かせないのがお供え物です。法事のお供え物は、故人への哀悼の意を表すためにも、香典以上に気を付けて持っていきたいものといえます。

 

しかし頻繁にあるわけではない法事に、お供え物は何を用意したら良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。失礼にあたらないように最低限のマナーをおさえて選びたいものですよね。そこで今回は、法事のお供え物について知っておきたいマナーや相場などを解説していきます。

一般的なお供え物とは?

仏教においては、お供え物の定番とされているものが5つあります。そしてそれぞれに意味が込められていますので、その意味を知っておきましょう。

 

まず一つは線香などの「香りがあるもの」が挙げられます。これらは心身を浄化するという意味を持っています。二つ目はロウソクなどの「明かりがつくもの」で、ご先祖様がいる場所を明るくするとされています。三つ目はご先祖様に喜んでもらうという意味がある「」。

 

そして四つ目は「浄水」。これは心を清らかにするという意味を持ちます。五つ目はご先祖様の食事となる「飲食物」です。法事では故人を供養するため、仏壇に以上のような品物を備えます。ちなみに線香を買う代金として現金である「香典」を渡すとされています。

 

 

法事に適したお供え物とは?

法事のお供え物を持参する場合、どのような品物を選ぶのがよいでのしょうか?お供え物は消費されてなくなるものが良いと考えられていることから、線香やロウソクなどがよく選ばれます。

 

また食べ物をお供えする場合は衛生面も考慮して、個別に包装され、日持ちするものがおすすめです。故人の好きだった食べ物で構いませんが、肉や魚などの殺生を連想させるものは避けるようにしましょう。ここからは法事に適したお供え物について具体的にみていきましょう。

お菓子

法事のお供え物として、一番に思いつくものとしてはお菓子が挙げられるのではないでしょうか?お供えした後は親族の方が分けることがほとんどですから、お供え物としてお菓子を選ぶなら、「お下がり」として分けやすく、日持ちするものがおすすめです。

 

お子さんからお年寄りまで食べることができるお菓子は、法事のお供え物としてよく選ばれる品物のひとつです。

お供え物におすすめの和菓子

お菓子にもさまざまな種類がありますが、法事のお供え物には和菓子に人気があります。特に小豆を使った和菓子は、お供えとして重宝されてきました。そのためお饅頭や、団子はお供え物の定番です。

 

また夏場は羊羹やゼリーなどの水菓子もおすすめです。日持ちもしますし、老若男女問わずあっさりと食べられるお菓子なので、特に熱さの気になる夏場に法事がある場合はおすすめのお菓子です。

 

なお、お菓子などは、持ち帰りのしやすい個包装になっている品物を選ぶようにしましょう。また地域によっては手作りしてお供えする場合もありますので、よく分からない場合は、親族などに確認して用意するのがよいでしょう。

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果物

お供えには丸いものが良いとされるので、果物もおすすめです。そしてお供え物として果物を選ぶ場合には、季節にあったものを選ぶことが大切です。

 

特に果物の中でも梨やリンゴ、ブドウ、桃、メロンなどが定番です。果物には旬があり、季節を感じさせてくれるお供え物ですので、旬を意識して選ぶのがよいでしょう。

 

果物の種類は特に決まりはありませんが、傷みが早いものや臭いのあるもの、果汁が出やすいものは避けましょう。特に夏は果物がおいしい季節ですが、傷みも早く進んでしまいます。新鮮なものをお渡しすることが大切です。

法事の場を彩る大切な役割も果たしてくれる花もお供え物としておすすめです。そして切り花は花瓶など用意することになるので、アレンジメントされているものを選ぶのもよいでしょう。

 

そのようなお花ならば、場所に困ることもなく、すぐに飾れるので遺族の手をわずらわせる心配もありません。また四十九日法要までは胡蝶蘭やユリ、菊などがふさわしいとされています。それ以降の法事であれば、色のあるお花などもお供えしても良いとされています。

 

ただし法事のお供え物にはどんな花でも良いというわけではありませんので、注意が必要です。バラなどの植物はとげがささって血が出るとけがれとなるため、避けなければいけない花にとされています。また毒性があるとされる花を贈るのも避けましょう。

線香・ロウソク

法事のお供え物として貰って困らないものに、線香やロウソクも挙げられます。これらは消耗品ですし、必要不可欠な品物です。持ち運びしやすいこともあって、法事のお供え物に最適な品物ともいえるでしょう。

 

最近では香りにこだわったお線香なども販売されており、贈り物として人気があります。いつもと違う線香をお供え物として選んでみるのもおすすめです。

法事のお供え物の金額相場は?

現代においては、法事のお供え物を品物ではなく現金でお渡しすることも珍しくなくなりました。そのような場合には相場の金額を「御供物料(おくもつりょう)」としてお包みしましょう

 

そしてお供え物の金額相場は、故人と血縁関係にあるかどうかで変わってきます。故人と血縁関係にあった場合は、1万円~2万円程度のお供え物が相場とされています。一方で故人と血縁関係にない場合のお供え物の場合は、5千円~1万円程度が相場とされています。

 

あまり高額なお供え物だと、遺族側に気を遣わせてしまうこともありますので、あまり高額なものをお渡しする必要はないでしょう。以上のことから、品物でお渡しする場合でも、現金でお渡しする場合でも、法事のお供え物の相場は5千円~2万円と認識しておきましょう。

法事のお供え物の「のし」に関するマナーは?

法事のお供え物には「のし」が必要です。そこでここでは、どのような「のし」を選ぶべきかや「のし」の書き方について解説していきます。

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のしの選び方

法事のお供え物の「のし」については、「結び切り」のものを選ぶようにしましょう。不幸が続かないように断ち切るという意味も込めて、結び切りのものを選ぶのが適切です。

 

そして水引の色に関しては、どんな法事でも対応できるのが黒と白の水引です。黒と白の水引は、葬儀のときから通常の法事でも使用することができます。なお、四十九日法要後のお供え物であれば、黒と白、銀と銀、黄と白の水引が使用可能です。

 

ただし水引の色に関しては、地域によって違いがあります。判断に迷うようであれば、贈答品店にお任せすると間違いがないでしょう。

のしの書き方

お供え物ののしには、「御供」や「御供物」と記入します。そして下段に差出人の名前を書きますが、名前は御供や御供物の文字よりも小さい文字でフルネームを記入します。

 

そしてお供え物でのしをかける際は、外のしとするのが一般的です。というのも、お供え物はたくさんの方にいただき、並べてお供えをするからです。その際に一目で誰からいただいたものかを分かりやすくするために、外のしとしています。

お供え物を渡すタイミングは?

法事のお供え物を渡すタイミングですが、いつお渡しすると良いのでしょうか。まず花や果物の場合は、法事の前日までに届くように手配するのが最適です。それ以外の品物で宅配で届けたい場合は、一週間前から当日までに届くようにしましょう。

 

法事に直接持参する場合は、お出迎えいただいた際にすぐにお渡しするのが適したタイミングです。入り口などで施主から挨拶があった際に、「この度はお招き頂きありがとうございます」 などと挨拶をします。

 

そしてお供え物は「御仏前にお供えしてください」など一言添えてお渡ししましょう。施主以外の方に渡したり、黙ったまま仏壇に供えたりすることは避けましょう。ただし、仏壇に自分たちでお供えするという風習の地域もあります。そのときは、ほかの方に習ってください。

お供え物を渡す際のマナー

お菓子や果物などをお供え物とする場合は、紙袋などに入れて持参することが多いでしょう。その際には、紙袋ごと渡すのではなく、中身だけ出してお渡するのがよいです。紙袋はたたんで持ち帰ります。

 

また風呂敷につつんで持参するとより丁寧な印象となります。この時も風呂敷からとりだして、中身だけお渡ししましょう。

 

現金を包む場合

上記でも触れたように「御供物料」として現金を包む場合は、仏式であれば表書きは「御供物料」や「御仏前」とします。そして四十九日前であれば、「御仏前」ではなく「御霊前」と記入します。

 

ただし、気を付けたいのは宗派によっても違いがあることです。浄土真宗では人が亡くなったらすぐに仏様になるとされるため通夜や葬儀から「御仏前」となります。水引は四十九日までは黒白、それ以降は黄白となります。

お供え物を選ぶ際に気を付けたいマナー

ここからは法事のお供え物を選ぶ際に、特に気を付けたいマナーについてご紹介します。

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かさばらないものを選ぶ

お供え物はすぐに消費できるとは限りません。その場合かさばるものだと、相手側に煩わしい思いをさせてしまうことも考えられます。また消費期限が短く、冷蔵庫に入れる必要があるものも注意が必要です。

 

冷蔵庫内のスペースをとってしまうと、相手側に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。ですからできるだけ保存場所も選ばず、かさばらない品物を選ぶようにしましょう。

重いものは避ける

自宅で法事を執り行う場合には問題ありませんが、お寺などで法事を行う場合は、お供え物が重いと持ち帰る時に大変です。ですから相手側にも苦労をかけてしまわないように、できるだけ軽いものを選ぶのがよいでしょう。

 

 

小分けにできるものを選ぶ

お供え物はお供えをした後に、親族で分けることも考えられます。 また地域によっては、法事に参加した方たちに分ける場合もあります。 ですからこのようなことを考慮すると、小分けにできるものを選んでおくと、非常に便利で喜ばれるでしょう。

 

またお供え物が食べ物の場合は、相手の家だけでは消費できないこと考えられます。そのような場合にも、小分けにできるものであれば相手側も、お供え物を傷ますこともなく分け合うことが可能になります。

 

上記でも触れたように、食べ物の場合は、小分けされたお菓子などが気兼ねなく小分けができるのでおすすめです。

マナーを守って法事のお供え物を選びましょう

法事のお供え物についての選び方やマナーをご紹介してきましたがいかがでしたか?お供え物のルールやマナーを守って、故人にとっても、ご遺族にとっても喜ばれる良いお供え物を選んでくださいね。