四十九日には何を着ていけばいいの?服装について解説します!

公開日 : 2020/2/20

更新日 : 2020/9/8

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葬式が終わった後、すぐに訪れる四十九日の法要にはどのような服装で参列すればいいのでしょうか。どこまでしっかりした喪服で行けばいいのかわからない方も多いと思います。そんな方のために、今回は四十九日の服装や参列の注意点など解説していきます。

公開日 : 2020/2/20

更新日 : 2020/9/8

目次

四十九日の意味や法要の服装とは?

お通夜やお葬式の場合には正式な喪服を着用するとわかっているので、あまり悩む必要はありませんが、四十九日法要となると、どの格式の喪服を着用すればいいのかわからない方も多いでしょう。
 
特に参列者の場合は「平服でお越しください」との案内をいただくこともあり、どの程度のカジュアルな服装でいいのか悩むと思います。四十九日とは故人にとっても遺族にとっても大切な法要です。そのような日にいい加減な服装になってしまわないようしたいですよね。
 
そもそも四十九日とはどういうものなのか、どのような服装で出席するのかについて説明していきます。
 

四十九日法要とは?

四十九日法要とは、故人が亡くなった命日を1日目として数えて49日目に行われる法要のことです。亡くなった人は7日ごとに生前の罪について裁きを受け、7回目の49日目に裁きの結果が決まるとされています。
 
四十九日は故人にとっては極楽浄土に生まれ変わることができるかが決定される最も重要な日とされています。遺族にとっても故人を偲んで過ごすための忌中という期間が終わる忌明けの日であり、気持ちに区切りをつけるための大切な法要です。このようにとても大事な法要なので、ちゃんとした服装で参列し、しっかり見送ってあげましょう。

法要で着用する服装の種類

喪服といえば男性なら黒のスーツで女性なら黒のワンピースのイメージがありますが、実は喪服は3段階の格式に分けられています。出席する法要や着る人の立場によってどの格式の喪服を着用するか異なってきます。
 
喪服の格式と、どのような服装なのかについて説明していきます。

正喪服

正喪服とは、3段階に分かれている喪服の格式の中でも一番上等な喪服です。正式喪服ともよばれ、洋装だけでなく和装もあります。葬式や法要で故人から三親等までの遺族が着用する喪服です。参列者は遺族よりも格式の高い喪服を着てはいけないので着ることはありません。
 
男性の和装では黒い紋付の羽織り袴、洋装では黒のモーニングコートで白いワイシャツ以外は黒で統一した格好です。女性の和装では黒い無地で紋付の着物に黒帯で、洋装では黒無地のワンピーススーツがあります。

準喪服

正喪服により格式の下がる準喪服は、洋装だけの準喪服は、お通夜や法要のほとんどの場面で着用できる喪服です。法要で参列者は基本的に準喪服を着用します。
 
男性の準喪服は、ブラックスーツで白のワイシャツ以外は黒で統一したものです。女性は、黒のワンピーススーツで、正喪服と異なり地味なレースなどの飾りであればついていても構いません。

略式喪服

一番下の格式である略式喪服は、故人とのお別れ会などのあまり服装にこだわらない集まりで着用します。
 
男性では黒のスーツですが、紺やグレーの暗い色であれば構いません。無地の白シャツで、ネクタイや靴も地味な色であれば問題ないです。女性の場合でも、黒にこだわらなくても暗い色のワンピーススーツであれば構いません。

遺族が着用する正しい服装は?

法要の場では、喪主側の服装は参列者のものより軽装にならないようにしなければなりません。したがって、四十九日で遺族は正喪服を着用するのですが、正喪服は着こなしが細く決まっており、詳しくない方も多いでしょう。

 

法要で間違った喪服の着用をしてしまわないように、正喪服の正しい着こなしについて説明していきます。また、学生など子供たちについてはどのような服装をするべきなのかについても合わせて紹介します。

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男性の服装について

正喪服については和装と洋装があります。和装にする場合には着付けの知識や和服でのマナーが必要となるため、慣れていない方は洋装がおすすめです。

和装

和装では紋付の羽織袴が基本で、家紋は染め抜きで背中と両袖、両胸に五つ紋で、黒の羽二重の羽織を着用します。

 

袴は仙台平か博多平のもの、半襟が黒色か灰色の肌着で、帯は落ち着いた色の角帯を使用し、羽織紐は黒丸の打ち組みのものが良いですが、黒色か白色のものなら構いません。草履は畳表で、鼻緒は白で良いですが、地域によっては黒とするところもあり、足袋も基本的には白で構いませんが、黒でなければならないと地域もあるため事前に確認しておきましょう。装飾品は扇子がありますが、法要の場合では持ちません。

 

和装は着用時のマナーや着付けの知識が必要なので、普段和服を着慣れていない方は洋装のほうが良いでしょう。

洋装

洋装では黒のモーニングコートが基本です。

 

レギュラーカラーの白いワイシャツに、ズボンはグレーを基調とした黒のストライプが入ったもの、ベストの白襟は取り外して着用します。ネクタイや靴下、ベルトなどは黒で統一し、ネクタイピンなどの装飾品は着けません。靴は光沢のない黒いものを履きましょう。

 

冬場の寒い季節に着るコートは暗い色のものであれば着用して構いませんが、会場に入る前には脱いでおくようにします。

女性の服装について

女性の正喪服にも和装と洋装があります。男性と同様に和装にする場合には着付けの知識や和服でのマナーが必要となるので、それらの指導を受けることができるか注意しましょう。

和装

和装の場合では、染め抜きで五つ紋の家紋が入った黒い羽二重が基本です。

 

白色の半襟に襦袢、帯は黒い無地の丸帯を使用し、帯揚げは黒の綸子か絞りのものにします。草履は畳表の黒いもの、足袋は白色です。帯留めや髪飾りなどの装飾品は不要です。家紋に関しては、実家のものをつける地域もあるため事前に確認しておきましょう。

 

男性と同様に和服のマナーや着付けの知識が必要になってくるので慣れていない場合には洋装にするほうが無難です。

洋装

女性の洋装ではワンピーススーツがあります。どちらを着用する際にでも黒い無地のストッキングを履いて露出を減らし、身体のラインが出ないものの着用が基本です。バッグは黒のフォーマルなもので光る飾りがあれば取り外しておきましょう。

 

ワンピースの場合では、黒無地の光沢のない素材でできたものを着用します。夏でも長袖で、スカートの丈は短くても膝が隠れる長さからくるぶし丈の間のものを選びましょう。露出は避けるので、透けるような生地のものは避けます。

 

スーツの場合には、パンツスーツではなくスカートで、丈はワンピースと同様にひざ下からくるぶしの間のものにします。ブラウスも黒色のものを着用し、靴は光沢のない黒いものを履きましょう。

 

 

子供の服装について

法要に参列する際の子供の服装には悩む方が多いと思います。子供なので基本的に大人ほどは格式に気を遣う必要はありません。

しかし、遺族側であれば招いた参列者に顔を見せる場面も多くなり、あまり相応しくない恰好をさせるわけにもいきませんので、どのような服装が無難であるか説明していきます。

小学生以下

園や学校指定の制服があるところに通っている場合には制服を着用しましょう。制服は礼服として認められているのでマナー違反になりません。

 

ない場合には、女の子であれば白いブラウスに暗めでモノトーンのスカートなどを着用し、男の子であれば暗い色のブレザーに白いワイシャツを着て地味な色のズボンなどで差し支えないでしょう。わざわざフォーマルな服を法要用に購入しなくても、黒やグレーなどの暗い色でシンプルなデザインであれば私服で構いません。

中学・高校生

中学生や高校生であれば制服がある学校がほとんどで制服を着用すればいいのであまり困ることはないでしょう。前述したとおり制服は正式な礼服なので法要には適しています。

 

制服がない学校に通っている場合には、黒やグレー、紺色などの暗い色のブレザーに男の子なら白いワイシャツと暗い色のズボン、女の子なら白いブラウスに暗い色で丈が長めのスカートかワンピース、といったフォーマルな服装にしましょう。靴下は白や黒などの目立たない色を選び、靴もできるだけ地味なものにします。

大学生

大学生となると制服がない場合がほとんどなので悩むことが多いと思います。リクルートスーツでいいとしているところもありますが、黒ではあるもののやはり喪服とは別物なため、しきたりにきびしい家庭や親族がいる場合には避けたほうが無難です。

 

入学式や成人式でスーツを購入しているは黒いスーツであれば差し支えありません。用意がない場合には、これを機に葬儀だけでなく冠婚葬祭の場で広く使えるようなフォーマルな礼服を購入しておくのも良いでしょう。

参列者が着用する正しい服装は?

参列者が遺族よりも格式の高い喪服を着用することはマナー違反です。そのため、参列者が正喪服を着用することは基本的にありません。招かれる側の参列者は準喪服を着用します。

 

準喪服は正喪服よりもかしこまった服装ではないですが、それでも礼服として決まった着方があります。招かれた法要の場で恥をかかないためにも事前に確認してから参列しましょう。

 

参列者の正しい服装の着こなしと、子供の服装について説明していきます。

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男性の服装について

男性の準喪服はブラックスーツが基本です。ジャケットはダブルでもシングルでも構いません。スリーピースであればベストも黒色のものを着用します。

 

ワイシャツは白色の無地のものをで、ネクタイや靴下、ベルトは黒色で統一します。ネクタイピンやカフスボタンなどの装飾品は着けません。靴は遺族と同じく光沢のない黒を選びます。

女性の服装について

女性の準喪服では、黒のワンピーススーツを着用します。どちらを着用する際でも黒いストッキングかタイツを履き、肌の露出は控えめにします。

 

ワンピースであれば、正喪服と違ってレースなど地味な飾りであればついていても構いません。しかしスカートの丈は短くてもひざが隠れる長さにしましょう。また、正喪服ではパンツスーツは着られませんが、準喪服では許容されています。

 

靴は光沢のない黒のパンプスが基本ですが、ヒールが高すぎないか先端が尖りすぎていないかには注意しましょう。

子供の服装について

子供の服装については基本的には遺族の方と同じです。平服でお越しくださいとの案内が来ることもありますが、失礼にあたらないよう最低限きちんとした格好をさせましょう。

 

制服がある場合には制服を着用し、ない場合には地味でフォーマルに近づけた服装を心がけましょう。特に幼稚園児や小学生は成長が早くすぐに着られなくなるため、無理にフォーマルな服を購入する必要はありません。大学生であれば今後のことも視野に入れて購入を検討しても良いでしょう。

 

また、乳幼児であれば泣き出してしまうこともあり、無理に法要に連れて行かないほうが良いです。どうしても連れて行かなければならない場合では、明るい色の服でなければなんでも構いません。着慣れない服を着せると余計に泣いてしまう可能性もあるのでいつもの服装で地味目なものを選びましょう。

四十九日に着用する服装の注意点

法要の服装では避けるべき素材などもあります。見落としがないように服装の細かな注意点について説明していきます。

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バッグ・装飾品について

バッグを持つ場合には光沢のない黒のフォーマルなものを使用しますが、金や銀などの光る飾りがついていないかに注意します。取り外せるのなら取っておきましょう。カジュアルな素材や華美なバッグも避けましょう。

 

バッグやベルトで本革のものは殺生を連想させるために控えるべきとされていましたが、昨今は許容されることが一般的です。しかし、ワニ革やヘビ革など明らかに殺生を連想するようなものは避けましょう。また、厳格な場では念のために避けるほうが無難でしょう。

 

コートも殺生や死を連想させるよな動物の皮や毛皮が使われているものは避けるようにします。手袋やマフラーの素材にも気を付けましょう。

 

装飾品は結婚指輪以外のものは着けないようにするのがマナーですが、パールのイヤリングやネックレスであれば涙を表すものとして許容されています。しかし、両方を着けると華美になるためどちらかにしておきましょう。ネックレスは二連や三連のものでは不幸が重なるという意味になるので、一連のものにするよう注意します。

 

男性は装飾品は着けませんが、腕時計であれば光らず地味なデザインのものであれば着けても構いません。

下着について

男性がワイシャツの下に身に着ける下着は汗を吸収しやすいものにしましょう。汗のかきやすい人や夏場では汗で下着が透けて見えてしまうことがあります。あまり見栄えもよくないため、透けないように汗を吸いやすい素材のものや、色がわからない下着を身に着けるように注意しましょう。

 

女性は黒い喪服を着ますが、白やベージュの下着だと透けてしまう可能性があるため、下着も黒色で統一するようにしましょう。

四十九日の服装は事前に確認して準備しておこう!

四十九日法要は葬儀の後、忙しいにもかかわらずまたたく間にやってくるものです。様々な準備に追われる中、服装のことまで頭が回らないという方も多いと思いますが、きちんとした服装できちんと故人を弔ってあげることは自分にとっても故人にとっても大切なことです。いざという時にマナーを破ってしまわないためや、心に余裕を持っておくためにも事前に確認し、準備をしておきましょう。

 

この記事が四十九日法要の服装について悩んでいる方の助けに少しでもなれたら幸いです。