三回忌法要とは?いつ行うもの?間違えやすい数え方と基礎知識

公開日 : 2020/3/15

更新日 : 2020/9/9

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一般的な法事の中でも、三回忌と言うのはよく聞くと思います。しかし、三回忌とはいつ行うものなのか明確には知らない方もたくさんいますよね。この記事では、何故三回忌と言うのか、また三回忌法要では、どんな準備が必要なのか詳しく解説しています。

公開日 : 2020/3/15

更新日 : 2020/9/9

目次

何故三回忌と言うのか

年忌法要は、一般的に法事と呼ばれているものです。一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌…と年忌法要を行っていきます。しかし、ここで間違えやすいのが、年忌の数え方です。三回忌は、いつ行うものなのかなど三回忌について解説していきます。

いつ三回忌を行うものなのか

結論から言うと、三回忌は、個人が亡くなってから二年後に行います。ここで、「二年後?二年なら、二回忌じゃないの?二回忌と言うものはないの?」と疑問が出てくる方もいると思います。年忌法要の数え方を説明します。

 

個人が亡くなった年を、一回忌と数えます。一回忌は、個人が亡くなって行われる、お葬式のことです。翌年が二回忌、翌々年が三回忌…と数えます。二回忌は、一般的に一周忌と呼ばれています。

 

一周忌と三回忌は、お葬式、49日に次いで大切なものです。年忌法要は、それぞれ回忌によって行う理由はそれぞれ少しずつ違ってきますが、三回忌では、個人が極楽浄土へ行けるように願い行われます。

命日までには行いましょう

年忌法要は、命日に行うのが基本です。しかし、仕事などの都合により、命日に執り行うのが難しいのが現状です。そういった場合いつ行うべきか悩んでしまう方がいると思います。

 

命日前の一番近い休日など、なるべく命日に近い日を選んでスケジュールを組むと良いでしょう。なるべく命日よりも前に行うのが理想的です。やむおえず命日を過ぎてしまう場合は、それでも大丈夫です。

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三回忌法要では何をするのか

三回忌法要という言葉を聞いたことのある人はたくさんいると思います。しかし、三回忌法要が何故行われるのか、しっかりした意味を理解している人は少ないかもしれません。故人をしっかりと供養するためにも、意味を理解したうえで、三回忌法要に参列するようにしましょう。

 

日本の回忌法要の習慣は、インドと中国の習わしから来ていると言われています。三回忌法要の意味を正しく理解するために、四十九日と一周忌・三回忌に分けて説明します。

四十九日

四十九日は、インドの習わしから来た習慣です。インドでは、人が亡くなってから、次の生を受けるまでの間には、四十九日あると言われ、その間遺族が、七日間ごとに故人を供養し、故人が少しでも良い裁きを受けられるよう願いを込めて、供養します。

一周忌・三回忌

一周忌と三回忌は、中国の十王経と言うものに基づいて行われます。十王経とは、十人の神格が個人の今後の行先を決めることです。日本で聞き覚えのある閻魔大王と似ているかもしれません。

 

四十九日の時点で、悪い裁きを受けてしまった場合、一周忌・三回忌で追善供養することで、故人が少しでも良い方向に進むことができるようになるのです。

三回忌法要の流れ

三回忌法要の流れは、地域や宗派、会場場所によって異なりますが、大まかな流れを説明します。お坊さんが入場して来たら、まず、喪主の挨拶です。その後、読経、お焼香と言う流れになります。読経は、宗派にもよりますが、15分から20分くらいでしょう。

 

読経が終わったら、お坊さんによる法話になります。法話とは、仏教の教えのお話しです。法話が終わった時点、又は、お坊さんが退場した後に喪主の方の挨拶になります。これで、法要はおしまいです。

 

法要の後は、お坊さんや参列者への感謝の気持ちを込めた、会食を行うのがほとんどです。この会食を「お斎(おとき)」といいます。会食会場は、斎場や自宅、レストラン等様々です。

三回忌法要の準備について(喪主)

喪主と言うのは、なかなかたくさんやるものではありません。ほとんどの人が、初めて喪主を務めることとなると思います。三回忌は、あらかじめ日程を決めて、内容によってはたくさんの親族を呼んで執り行うものなので、スムーズに進行できるように準備しておきましょう。

 

また、喪主となると、三回忌法要で必要な準備がいくつかあります。どんな準備が必要なのか、一つ一つ確認し整理して、三回忌法要を行う二ヵ月前からスケジュールを組んで準備していきましょう。

法要の会場を決める

法要の会場は一般的に、お寺や斎場、自宅で行います。参列者のアクセスのしやすさや、参列者の人数などを考慮して、利用しやすい場所を選びましょう。お寺の場合でも、斎場や自宅で行う場合でも、お坊さんのお経は欠かせません。

 

法要の日程を決めたら早めにお寺に連絡して、日程を押さえておきましょう。二ヵ月以上前からお坊さんに法要のお願いをしておくと安心です。お坊さんが忙しい場合、予定していた日程で法要を執り行えない場合があります。

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会食の場所を決める

自宅で法要を行う場合は、ケータリングを予約して、お弁当などを用意するのでも構いません。斎場で会食を行うこともできます。斎場の場合、予約がすぐに埋まってしまう場合がありますので、早めに抑えるようにしましょう。

 

法要場所と会食場所を変える場合は、法要場所からのアクセスのしやすさ、アクセスの方法などを考えて決めるようにしましょう。

香典返し・引き出物を用意する

参列者は、基本的に香典を用意して参列します。香典に対するお返しを用意していきましょう。お返しの内容に決まりはありませんので、自由に決めて大丈夫です。お返しに多いものは、お茶類、お菓子や海苔、タオルなどです。

三回忌法要のお知らせを出す

三回忌法要の日時や場所が決定したら、案内状を出しましょう。すぐに連絡が取れる親族内だけで行う場合は、電話などでのお知らせでも構いません。忙しくて中々連絡を取りにくい人や友人知人などに参列してもらう場合には、案内状を出すのが良いです。

 

三回忌法要の会場に人数の報告をしたり会食に参加する人数を把握して注文をしなければならないので、案内状は一ヶ月以上前に出しましょう。

案内状の内容

案内状に書くべき内容は4つです。「時候のあいさつ」「故人の三回忌法の案内であること」「法要を行う場所・日時」「会食の有無」です。誰の何回忌の法要なのか、いつどこで執り行うのかを不足のないように記載しましょう。

 

例文「拝啓 〇〇の候 皆様におかれましては益々のご健勝のこととお慶び申し上げます この度亡〇 〇〇 〇〇の三回忌法要を営むこととなりました ご多忙中誠に恐縮ではございますがご参列賜われますようお願い申し上げます」

案内状作成の際気をつけること

案内状を作成する際のマナーがいくつかあります。一つ目は、法要が滞りなくスムーズに行われることを願いを込めて、文章に句読点は付けません。二つ目は、二重封筒は使用してはいけません。不幸が重ならないようにという意味があります。封筒を使用する場合は白い無地の物を使用しましょう。

 

案内状は、往復はがきで出すのが一般的です。参列の有無の返信をもらうためです。返信はがき側には、出欠席や住所を記入する欄を作りましょう。

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お布施やその他費用

お布施は、喪主の方のお気持ちで包むものとされているので、厳密な金額と言うものはありません。相場は、1万円から5万円と言われています。また、法要の会場がお寺ではない場合、お車代を5000円から1万円用意しておきましょう。

 

会食には、お坊さんも同席することが多いですが、忙しくて会食に同席できなかった場合は、御膳料としてさらに5000円から1万円用意します。

仏壇の飾りを用意する

自宅で三回忌法要を執り行う場合には、祭壇を準備する必要があります。仏飯やお花、お菓子や果物をお供えするための道具が必要になってきます。宗派によって、祭壇の供え方や飾り方が異なってくるので、わからない場合は、法要をお願いするお寺さんに聞いてみると良いです。

喪服や数珠

喪服は、大きく3つに分かれます。「正喪服」「準喪服」「略喪服」があります。喪主の人は正喪服を用意しましょう。数珠は法要には欠かせません。本式数珠、略式数珠どちらでも構いませんので、用意しましょう。

 

本式数珠とは、宗派の正式な数珠のことをいいます。略式数珠とは、宗派に関係なく使うことができる数珠のことをいいます。自分の数珠に愛着を持つことが大切ですので、本式数珠でも略式数珠でもかまわないので、自分の数珠を一つ持つようにしましょう。

正喪服

男性の正喪服は、和装の場合は紋付羽織袴。洋装では、黒のモーニングコートです。ネクタイや靴、靴下などは黒で統一するようにしましょう。モーニングコートは、お通夜には着ません。

 

女性はの正喪服は、和装の場合は五つ紋の黒の無地の着物。帯、帯揚げ、帯締めなども黒で統一します。洋装は、ブラックフォーマルウェアです。無地のワンピース、アンサンブル、スーツがあります。袖は、肘が隠れるくらい、スカート丈は膝が隠れるくらいで肌の露出を少ないものが好ましいです。

準喪服

準喪服は、一般的に言う喪服のことです。法要はもちろん、お通夜やお葬式などにも使用します。一着は、持っておくと安心です。

 

男性の準喪服は、シングル又はダブルのブラックスーツです。Yシャツは、レギュラーカラーの白無地。ベストを着用する場合は、ベストも黒で統一し、ネクタイや靴も黒にしましょう。靴は、光沢のない黒の靴を履きます。

 

女性の準喪服は、光沢がなく、肌が透けすぎていない黒のワンピース、スーツ、アンサンブルです。派手すぎないものであれば、レースや織柄が入っていても構いません。インナーを着る場合は、インナーも黒にします。ストッキングや靴も黒で統一しましょう。

略喪服

男性の略喪服は、ダークスーツです。ダークグレーなど地味な色合いのスーツを選びます。光沢がなく目立つ柄などが入っていないものにしましょう。Yシャツは、レギュラーカラーの白無地を選び、ネクタイは、黒やグレーでも構いません。

 

女性の略喪服は、ダークアフタヌーンウェアです。色は、ダーク系であれば、黒や紺、グレーなどで大丈夫です。身に着けるものは、黒で統一するなどして、派手すぎないようにだけ気をつけましょう。

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三回忌法要には誰が参列する?

三回忌の案内を出す際、誰を呼ぼうか親戚はどこまで呼ぼうか、悩みますよね。地域や習わしによって異なりますが、三回忌法事では、家族、親戚、中の良かった友人に参列してもらうことが多いです。

 

親戚間では、参列してもらうか悩む関係の人もいますよね。家族で話し合って決定できなかった場合は、「三回忌に声をかけてもらえなかった。」と後々いざこざに発展してしまいそうな場合は、招待しておく方が良いでしょう。

 

また、最近では、三回忌から参列者の参加人数を縮小することも増えてきました。お金がかかることなので、家族のみで行うのも良いでしょう。

三回忌法要の準備について(参列者)

三回忌法要に初めて参列する方は、何を準備するのかわからないと思います。ここで、参列者が準備するものや気をつけなければならないことなどを説明します。

案内状は早めに返信しましょう

三回忌の案内状が届いた場合は、なるべく早く返信を出すようにしましょう。喪主の方は、案内状の返信を待って、会食の食事の個数を決めたり、場合によっては会場の変更を行ったりします。返信期間にまだ余裕があったとしてもなるべく早く投函しましょう。

 

電話やメールでのお知らせをもらった時も同様です。こういった場合は、案内状の時のような明確な返信期間がないことが多いです。先延ばしにせず、予定が分かり次第連絡するようにしましょう。

香典の準備

香典袋は、不祝儀袋(ぶしゅうぎふくろ)といいます。不祝儀袋は、不幸なことが二度起こらない、一度きりと言う意味から、結びきりの水引を使用します。表書きは、三回忌では故人が仏になっているということから、「御仏前」又は「御佛前」と書きます。

 

お供え物の代わりにお金を包む意味もあるので、「御供物料」「御香料」と書いても問題ありません。香典の相場は、家族・親戚の場合は、1万円から3万円。会社の人や友人の場合は、3000円から1万円。会食がある場合は、これに5000円から1万円ほど上乗せしましょう。

 

不祝儀袋は、中に入れる金額に見合ったものを選ぶようにしましょう。中の金額が少ないのに立派な袋を選んでしまうのは、マナー違反です。

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喪服や数珠の準備

参列者は、喪主の方よりも格式の高い喪服を着て参列するのはマナー違反になります。参列者は、「準喪服」を用意しましょう。案内状などに「平服でお越し下さい」などと案内があった場合は、「略喪服」でも構いません。数珠は、本式数珠でも略式数珠でも構いませんので、必ず一人一つは用意して参列しましょう。

身に着けるものの注意点

喪服や数珠の他に、靴、女性はバッグやアクセサリーも必要になると思います。靴やバッグは、光沢のない派手でないものを選ぶようにしましょう。ネクタイや靴下、ストッキングは黒のものにしましょう。

 

ハンカチも、黒、灰色、白などの色を選び、派手にならないものを持つようにしましょう。アクセサリーは、真珠のネックレスやイヤリングと結婚指輪までに留めておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今まで、三回忌法要をなんとなくで行ってきた方は、三回忌法要の意味を理解した上で気持ちを込めて故人を供養しましょう。また、法要でのマナーをしっかりと覚えておき、滞りなく三回忌法要を終えられるようにしましょう。