お彼岸のお供え物は?定番のお供え物やマナーについて詳しく解説!

公開日 : 2020/2/15

更新日 : 2020/9/10

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春彼岸と秋彼岸の年に2回ある「お彼岸」。お彼岸はいつも以上にご先祖様を供養する時でもあります。そんなお彼岸のお供え物についてどうするか迷われる方も多いのではないでしょうか。今回はお彼岸の定番のお供え物や選ぶ際のポイント、お供え物に関するマナーも含めて詳しくご紹介します。

公開日 : 2020/2/15

更新日 : 2020/9/10

目次

お彼岸に供えるお供え物について

「お彼岸」とは春分の日と秋分の日を挟む、それぞれ前後3日間の合計7日間のことをさします。そして日本においては、お彼岸に墓参りや法典を行うことが、昔からの風習となっており、先祖や故人に思いを馳せることができる大切な機会でもあります。

 

そんなお彼岸ですが、みなさんはどんな「お供え物」を用意しますか?お供え物に何を選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?そこで今回は知っておくと役に立つ、お彼岸の時のお供え物に関する情報やマナーについて解説していきます。

 

お彼岸のお供え物の基本

お彼岸のお供え物としては、春のお彼岸と秋のお彼岸とで大きく変わるポイントはありません。お彼岸は身内でご先祖様の供養をするのが一般的で、お仏壇とお墓参りに行った時に、お供え物を準備することになります。

 

また、家庭によっては寺院に赴き、彼岸会という法要に参加することもあるでしょう。その際にお布施としてお金やお供え物をお渡しします。

 

さらに、実家や他家にお彼岸のお供え物を送るという場合もあります。お彼岸は仏事ですから、お供え物を送る際に注意する点があります。

お彼岸に使われる定番のお供え物は?

ここからは、お彼岸に選ばれる定番のお供え物について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考になさって下さい。

伝統的なお彼岸のお供え物は「おはぎやぼたもち」

もち米を餡でくるんだ、おはぎやぼたもちは、お彼岸のお供え物として伝統的なお菓子です。お彼岸は、もともとは身内で先祖供養をする年中行事の意味合いを持っています。そこで自宅のお仏壇やお墓参りをする際に、最も一般的なお供え物として知られるのがおはぎやぼたもちです。

 

そしておはぎやぼたもちはお墓にお供えした場合は、帰りに持ち帰るのが一般的です。ただし伝統的なおはぎやぼたもちも生ものであり、鮮度が落ちやすいのが難点といえます。したがって、現在では他家を訪問する時には正式なお供え物として持参することは少ないでしょう。

おはぎがお彼岸のお供えの定番になった由来

おはぎがお彼岸のお供え物の定番になった由来には諸説があります。最も古い説によると、そもそもお彼岸の起源は日本の豊作を願って神様やご先祖様にお供え物をしたのが始まりとされています。

 

そして江戸時代頃になるとお彼岸の期間は、ご先祖を供養し、極楽浄土へと近づくための修業期間と考えられていました。ご先祖を丁寧に供養し、ご先祖に思いをより添わせる時期なのです。

 

そこで最も貴重なお米から作った餅と、魔除けの力があると信じられていた小豆、当時高級品だった砂糖を原料に使用したおはぎが造られるようになったといいます。

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お彼岸のお供え用の菓子折り

他家を訪問する場合には、お茶と一緒に楽しめるような最中や饅頭などがセットになったお供え物用の菓子折りも、多くの方が利用しているお供えのひとつです。これらは家族構成にかかわらず受け入れられやすいのがポイントです。

 

和菓子店などでもお彼岸のシーズンになると、お供え物に使える菓子折りや詰め合わせなどを用意していることもあります。そして市販されている詰め合わせの菓子折りには、いろいろな品物がミックスされている場合もあります。

 

こういった菓子折りのセットは、パッケージにもお彼岸らしい落ち着いたデザインが採用されるなど、お彼岸というシーンにふさわしいものに仕上がっています。

羊羹

お彼岸の手土産には羊羹も人気があります。羊羹は和菓子ですが日持ちするため、他家へ贈る際にも好まれる方が多いです。そして最近では、羊羹も食べきりサイズの詰め合わせ商品も増えています。


羊羹一本ではサイズが大きく一度封をあけてしまうと、食べきれずに残ってしまうこともありますが、食べきりサイズのものであれば、分け合って食べることができ便利です。ですからお彼岸の手土産に選ぶなら食べきりサイズの羊羹がおすすめです。

ゼリー

他家への手土産にはゼリーもおすすめです。ゼリーは日持ちがする上に、お年寄りから小さなお子さんまで幅広く好まれる品物といえます。小さいお子様がいらっしゃるご家庭に手土産を持っていく際にはおすすめです。


特に秋のお彼岸はまだまだ暑いことが多いですので、のど越しの良いゼリーなどはお供え物として人気があります。

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落雁

落雁もお彼岸にはよくお供え物される定番のお菓子です。落雁は、米や麦などの穀物粉に砂糖や水あめと、少量の水を加えて混ぜ合わせつくられる干菓子のです。

 

形も蓮の花や鯛などさまざまで、さらに赤や緑など色とりどりに着色されているものも多く、華やかなお菓子です。落雁はお彼岸だけに限らず、お盆などご先祖を特別に供養するときにはよく選ばれているお菓子のひとつです。

そうめんなどの乾物や缶入りの食品

そうめんなどの乾物も、仏事ではよく選ばれるお供え物のひとつです。またそうめんは、精進料理の食材としても有名なことから、お彼岸のお供え物に選ぶ方が多い傾向にあります。

 

なお、お盆のお供え物としても利用されているそうめんは、あの世へ帰る仏様が、荷物をまとめる際のひもとして使用すると考えられており、仏教的な言い伝えからも利用される頻度が多い品物といえます。

 

また缶ジュースや缶ビール、缶詰などは日持ちがするので、これらもお彼岸のお供え物としてよく選ばれています。

線香やロウソク

お彼岸ではお線香やロウソクもお供え物の定番としてよく利用されます。お彼岸以外にも仏壇やお墓にお供えする線香やロウソクは消費するものですので、お供え物としてお贈りすれば重宝されるでしょう。

 

最近では線香にもいろいろな種類があり、においや煙が出ないタイプや、微香タイプのものなどさまざまです。

 

またロウソクも種類が豊富に販売されています。柄が描かれたものなどもあり、お酒やビールなど食べ物そっくりのロウソクも作られています。故人の好きだったもののロウソクをお供え物にするのも喜ばれるでしょう。

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果物

故人との「縁」と「円」にかけて、丸い果物もお供え物としてよく利用されています。お彼岸の季節になると、かご盛りの果物がよく店頭に並ぶのを目にしますが、こららも定番の品物です。

 

ただし果物は暑い季節に傷みやすいというデメリットもあります。その時の気候などを考慮して選ぶのがよいでしょう。

 

お供え物のお菓子を選ぶポイント

次に実際にお彼岸のお供え物を選ぶ際に気を付けたいポイントを解説します。

日持ちがするもの

他家への手土産としてのお供え物のお菓子は、なるべく日持ちがするものを選ぶのがおすすめです。というのもお彼岸の期間は7日間あり、お供え物のお菓子もその期間中仏壇にお供えしてあることが多いからです。

 

生菓子のように日持ちのしないものの場合は、お供えしている間に悪くなってしまうことが考えられれます。ですから賞味期限が1週間以上、できれば2~3週間以上あるものを選ぶのがベストです。

分けやすいもの

お彼岸のお供え物のお菓子は小分けにできるものを選ぶのがよいでしょう。大きなものを切り分けるようなお菓子だと人数が少ないご家族の場合はおすすめできません。一度に食べきれなく悪くなってしまうからです。

 

また小分けにしやすいお菓子だと、お参りに来られた方に分けることができますし、少しずついただくことができるので、一度に食べきる必要がないのがメリットです。ですから、小分けにできるお菓子の方が後々のことを考えると便利でおすすめです。

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お彼岸のお供え物に向かない食べ物は?

お彼岸のお供え物に向かない食べ物についても見ていきましょう。まず上でも触れましたが、お彼岸のお供え物には日持ちのするものが適しており、できるだけ日持ちしないものは避けるべきです。

 

さらに、肉や魚など殺生にまつわるものもお彼岸のお供え物には向かないと考えられています。日持ちしないものに関しては、贈る相手への配慮からのポイントすが、殺生にまつわる肉や魚は仏事と言うこともあり、殺生を良くないとする仏教の考えからくるものです。

お彼岸のお供え物の一般的な金額は?

お彼岸に持参するお供え物の相場はどれくらいなのでしょうか?一般的には大体3000円~5000円前後が相場とされています。お店で販売されているお彼岸のお供え用の菓子折りなども、だいたいそのあたりの価格帯が多くなっています。

 

ただしお土産を持参する相手との間柄や、これまで贈ったり頂いたものによって金額は変わってきますので、あくまでも参考として考えてみてください。特にお世話になった方などには、多少予算をアップしてお供え物を用意するのもよいでしょう。

お彼岸のお供え物のマナーについて

ここからはお彼岸のお供え物にマナーについてご紹介します。基本的なマナーを知ることで相手方に失礼のないようにしましょう

お彼岸のお供え物の熨斗紙について

お彼岸のお供え物に熨斗(のし)は必要なのでしょうか?ここからはお彼岸のお供え物をお渡しする時の注意点である熨斗について解説していきます。

お彼岸のお供えには熨斗紙は使わない

お彼岸のお供え物には熨斗紙は使いません。熨斗は、慶事用の贈り物などの右上にデザインされている、赤色のマークです。熨斗は、不老長寿を象徴するアワビをイメージしたデザインになっており、お彼岸のような仏事には相応しくないとされているため、熨斗のない品を選ぶのがマナーです。

 

厳密には「掛け紙」というものを使用します。お店でお供え物の品物を購入した際には、熨斗が入っていない、水引だけを印刷した掛け紙をお願いしましょう。

お彼岸のお供え物の掛け紙について

お彼岸の掛け紙に利用するのは、熨斗がない、香典などに利用する黄白や黒白の掛け紙を利用するのが一般的です。お彼岸は仏事とは言え、弔事ということもありませんので、あまり意識しないで用意すると、違ったものを付けてしまいがちですので気を付けましょう。

水引

水引は中央部で結び目を作っている紐のことを指します。そして結び目の形や紐の色、紐の数で使用する場面が決まっています。かけ紙には弔事用のデザインを選びますが、地方によってマナーに少し違いがある点に注意が必要です。

 

というのも関東と関西では水引の色が異なります。関東では、黒と白や、双銀などの水引を選ぶのが一般的ですが、関西では黄色と白の水引も広く用いられています。ですからかけ紙をかけてもらう際には、先方が住んでいる地域に合った水引の色を選ぶことも大切です。

 

さらに水引の本数もチェックしておきたいポイントです。お彼岸などの弔事においては、偶数の水引を使用するのが一般的です。慶事用に使用される奇数の水引は、お彼岸のお供えには控えるのがマナーです。

表書きと送り主

かけ紙の表書きには、文字を入れますが、上段の部分には「御供」、忌明け前であれば「御霊前」、忌明け後であれば「御仏前」などの文字を入れるのが、一般的です。

 

そして水引の下段には、送り主の名前を記入します。この場合、フルネームで記載した方が先方も誰が贈り主なのかが分かりやすくなります。特に訪問客も多くなる初彼岸などの場合は、分かりやすい書き方で記載しておいた方が親切で好まれるでしょう。

 

またお寺のご住職にお礼の品を渡す際は、表書きは「粗品」または「上」と書くのがよいでしょう。そしてお布施と一緒に渡すのであれば、掛紙は必要ありません。

お彼岸のお供え物がお金の場合

お彼岸のお供え物にお金を選ぶのはマナー違反なのでしょうか?実際はお彼岸のお供え物として、現金を選ぶという方法でも問題ありません。その際は、上記でふれた掛け紙のように、水引と表書きに注意して、不祝儀袋に入れてお渡します。現金は、品物と組み合わせて贈ることも可能です。

 

また寺院の彼岸会などの法要に参加してお寺のご住職にお金を渡す場合は、水引はなしの白い封筒で、「お布施」と表書きを書いて渡しましょう。

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一般的な金額相場

お彼岸のお供え物にお金を選ぶ場合は3000円~5000円が一般的な金額とされています。お供え物を品物で送るのと特に金額相場が変わるわけではありません。またお彼岸時期のお寺へのお布施の金額としても3000円からとされています。

お彼岸のお供えのお花

ここまでお彼岸のお供え物として食べ物の部分を中心にお話ししてきましたが、お花も重要なお供え物のひとつです。お彼岸のお供え物のお花には、特にどの花にするのが良いと言う決まりがあるわけではありません。

 

最近では、花束だけではなく、アレンジメントフラワーやブリザーブドフラワーなどをお供え物にされる方も増えてきています。

 

ですから故人の好きなお花や季節のお花を選ぶのもおすすめです。ただし、供花としては避けるのが良いとされる花がありますので注意しましょう。

仏壇やお墓のお供えにNGの花は?

仏壇やお墓にお供えするのによくないとされるお花を、お彼岸のお供え物に選ぶのは避けましょう。具体的には、バラなどのトゲを持つ花や、スイートピーなどのように毒がある花が挙げられます。またユリなどのようにかおりが強い花もさけるのが無難です。

 

マナーを守ってお彼岸のお供え物を贈ろう!

お彼岸のお供え物について定番の品物やマナーについて解説してきましたがいかがでしたか?お彼岸は、ご先祖や故人に思いを馳せることができる貴重な機会です。せっかくならば、喜ばれるものを贈りたいものですよね。故人やご遺族のことを思いながら、そのご家庭に合った品物を選んでくださいね。