死と向き合う終活を始める前に見てほしいおすすめの映画を紹介

公開日 : 2020/7/15

更新日 : 2020/9/9

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高齢化が進む日本では、終活という言葉をよく耳にするようになりました。なかには、終活に影響を与える映画を見たことをきっかけに、実際に終活を始める人も多いものです。今回こちらでは、終活に影響を与えるおすすめの映画をご紹介したいと思います。

公開日 : 2020/7/15

更新日 : 2020/9/9

目次

終活とは

死と向き合い、自分らしい最後を迎える準備をすることを「終活」と言います。終活は、2009年に書籍が出版されたことで知られるようになりました。その後、2012年にはユーキャン新語流行語大賞にも選出されるなど、社会現象やブームにもなりました。

 

終活が脚光を浴びるようになった要因には、団塊の世代と言われる第一次ベビーブームの際に生まれた人たちが、定年退職を迎えるころであり、日本の社会が高齢化を辿っていると感じられる時代であったこともあげられるでしょう。

 

しかし、いざ終活を始めようと思っても、いったい何からどのように始めたらよいのか検討もつかないと言う人も多いでしょう。そこで、そんな人こそ終活のイメージを膨らませるために、終活のヒントになる映画を見ることをおすすめします。

終活映画のメリット

終活に関する書籍も多く出版されていますが、活字を読むことが苦手な方や、もともと映画を見ることが好きな方には、終活を題材にしていたり、人の死について考えさせられる映画を見ることをおすすめします。

 

直接、人から死に対しての話を聞く機会はあまりありませんが、映画であれば色々な死生観に触れることが可能です。また、これらの映画からは、終活の進め方や捉え方だけでなく、単純に映画を楽しむこともできます。

終活映画のデメリット

もちろんメリットばかりではありません。デメリットとしてあげられるのは、書籍のようにどこででも簡単に見ることが出来ないことでしょう。しかし、インターネットが普及した昨今では、映画もスマートフォンやタブレットで見ることができるようになりました。

 

映画をDVDやBlu-rayで見る場合はレンタルショップへ、映画館で映画を見る場合は映画館へと足を運ばなければならないこともデメリットと言えるでしょう。また、映画のタイトルからは、終活に影響を与える映画だとは思わない場合もあります。

終活映画の活かし方

終活に関して決まりがあるわけではありません。そのため、映画の中の死は、あくまでもその映画の中で描かれている死生観つまり人の死に対する考え方や価値観です。死生観は人それぞれことなります。正解や不正解はありません。

 

映画を見ることが終活を行う上で何かのヒントになればそれはそれでよく、例え、映画に共感できなかったとしても、それはそれでよいのです。多くの映画を見ることで、少しでも多く死について考えるきっかけとなり、終活に役立てることができればよいのではないでしょうか。

終活映画

終活に関する映画や人の死について考えさせられる映画が見たいと思っていても、実際にどのような映画を見たらよいのか悩むものです。普段からあまり映画を見る機会がない人にとっては、特に難しいと感じることでしょう。

 

ここからは、終活のヒントになるおすすめの映画を10本ご紹介します。タイトルからは死を連想させない映画もたくさんあります。また、洋画の原題は死を連想させるストレートな題名がつけられているものもあります。

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「おくりびと」

「おくりびと」は、第81回アカデミー賞外国語映画賞を獲得したこともあり、既に鑑賞したという人も多いかもしれません。「おくりびと」が公開されたのは2008年であったため、日本の社会は高齢化と言われ始めてはいたものの、終活という言葉はまだ知られていませんでした。

 

死は古来より穢れとして扱われたり、感じられたりしていることが多いですが、それに携わる葬祭業者も穢れに関わる商売とみられています。しかし、この映画では死は穢れではないことを教えてくれます。

 

映画の原点となったのは、「納棺夫日記」です。この著書には、実際に葬儀の現場に携わった体験が綴られています。原作と映画では、読んだ後、鑑賞した後の感想が大きく異なると話題です。

「エンディングノート」

終活についての情報を集める中で、「エンディングノート」という言葉を耳にしたと言う人も多いのではないでしょうか。エンディングノートとは備忘録のようなもので、法的な力はないのですが、残された人に対して自分の考えを書き残しておくノートです。

 

このノートがそのまま映画のタイトルになっているのが、砂田麻美監督のドキュメンタリー映画「エンディングノート」です。監督が撮影してきた家族の様子がありのままに伝わる映画です。映画の中では、会社を退職後、末期の胃癌と診断された監督のお父様の死が描かれています。

 

映画の中では、死というのは決して怖いことではなく、向き合い方の問題であると伝えています。

「世界から猫が消えたなら」

30歳という若さでの脳腫瘍が原因で余命宣告を受けた郵便配達員の主人公が、自分の容姿と同じ悪魔と命のやり取りをする。それは、彼の身の回りの大切なものと一日分の命を引き換えにするというものでした。

 

必要がないものだと思っても、実際にものが消え、そのものに関わる思い出も消えることで、何が大切なのかに気づかせてくれます。命であろうとも、いつ何時、消えてしまうかわからないという、触れたくない部分に向き合った映画です。

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「最高の人生の見つけ方」日本版

「最高の人生の見つけ方」は、日本で終活という言葉が知られるようになる前にアメリカで公開された「最高の人生の見つけ方」のリメイク版です。アメリカ版と日本版を見比べて、それぞれの国らしさを感じるのもよいでしょう。

 

突然、余命宣告を受けた吉永小百合さん扮する平凡な主婦の主人公が検査入院先で偶然に出会ったホテル王を演じる天海祐希さんとの旅を描いた映画です。その旅とは、二人が同じ病院で知り合った12歳の少女がリストにして残した「死ぬまでにやりたいこと」でした。

 

終活は残された人に迷惑をかけないようにするために行う人が多いですが、この映画では、自分の人生を振り返り、前向きに生きていくことを教えてくれます。

「最高の人生の見つけ方」アメリカ版

上で紹介した日本版「最高の人生の見つけ方」のアメリカの原盤は、原題は「The Bucket List」で、これを訳すと「棺桶リスト」です。日本版は女性二人の旅を描いていましたが、アメリカ版では、男性の老人二人が死ぬ前にやりたいことを楽しみながら体験していくストーリーです。

 

対照的な二人が出会ったのは入院先の病院で、癌のためともに余命は6カ月でした。そこで、棺桶に入る前にしておきたいことのリストの内容を話し合い実行するために病院を脱出します。病に立ち向かう姿勢や、心が通う人がいることの大切さや感謝の気持ちを教えてくれる映画です。

「四十九日のレシピ」

「四十九日のレシピ」は、終活が行われる意味やエンディングノートの意味がわかる映画です。終活をすることは残りの人生を充実して過ごすというだけではなく、自分が元気だった時の姿を残された家族が思い出すことで、家族が元気になってくれるための準備であると伝えています。

 

エンディングノートに何を書いたらいいのか迷っている方にぜひおすすめした映画です。

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「アントキノイノチ」

一人暮らしの人が誰にも看取られることなく亡くなる孤独死の場合や身寄りのない人が亡くなった場合、遺品整理業者が遺品の整理を行う場合があります。遺品整理業者は、遺品の整理も行いまうす。遺品から見える人生に必要なものが見えてくるかもしれません。

 

映画の中でも、いくつかのケースの遺品整理を請け負い、遺品整理業者の仕事を通して遺品から亡くなった人の思いを感じる取る場面があります。映画のモデルとなった遺品整理業者は実在し、そこではエンディングノートを配布して終活に役立ててもらっているそうです。

 

この映画を通して、命の尊さはもちろんのこと、自分の意思を書き留めておくことの大切さを感じられるでしょう。遺品はどうなるのかなど遺品整理に興味のある方は遺品整理業者の仕事内容も垣間見えることから、おすすめしたい映画です。

「死ぬまでにしたい10のこと」

癌により余命2ヶ月と宣告をされた主人公が死を現実として受け止め、自分が本当にやりたいことは何なのかを考え、死ぬまでにしたいことを10個リストアップします。リストアップされた10個のしたいことの内容は、自分にとても正直になって考えたものでした。

 

彼女が正直になれたのは、死に向き合えたからこそでした。彼女は結婚をしていますが「夫以外の男の人と付き合ってみる」と言うものもありました。もちろん、リストの中には自分がしたいことだけではなく、残される人へできる限りのことをしたいというものも含まれていました。

 

原題は「My Life Without Me」で、訳すのであれば「私のいない私の人生」です。死を直面した際には、自分に対して正直になって考えることが大切だということを教えてくれる映画です。死をまだ身近に感じる機会が少ない若い世代の人にもおすすめしたい映画です。

「私の中のあなた」

「私の中のあなた」は、白血病の少女の生死をめぐって描かれる家族愛を深く考えさせられる映画です。原題は「My Sister's Keeper」で、同じタイトルの原作がありますが、結末は大きく異なります。

 

映画の中で、娘の命を救おうとする母親のやり方は現実的ではありませんが、家族それぞれの想いが伝わる映画です。死が自分のものだけでなく、周りの人にも影響を及ぼしていることを教えてくれる映画です。

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「私のちいさなお葬式」

ロシア映画の「私のちいさなお葬式」では、病が見つかり突然の余命宣告を受けた主人公が、自分が生きているうちに自分らしいお葬式を形にしたいという思いと、息子に迷惑をかけたくないという思いから自分のお葬式の準備に奔走するストーリーです。

 

主人公は、死後に入る棺や死化粧についても自分で決めてから死を迎えようと埋葬許可証や死亡診断書を取得するために出向いたり、夫の眠る隣に棺桶のための穴をほってもらったりしました。

 

主人公の自分らしいお葬式をするために翻弄する姿は、まさに終活の一部であると言えます。

終活で人生を豊かに

映画から感じる終活についての考えはさまざまですが、自分が最期を迎えた後、残された人に迷惑をかけないために行われるようになった終活には、とても日本人らしさを感じさせます。しかし、終活は残された人のためだけでなく自分のためのものでもあるべきです。