オンライン葬儀とは|参加する際に着るべき服装とマナーを解説
公開日 : 2020/5/23
更新日 : 2020/9/8
新型コロナウイルスの影響もあり、葬儀の形が変わりつつあります。今までは注目されていなかったオンライン葬儀の利用を検討する人が増えているのです。そこで今回は、オンライン葬儀に参列する場合の「服装マナー」に注目して解説していきます。
公開日 : 2020/5/23
更新日 : 2020/9/8
目次
オンライン葬儀とは
従来の「1ヶ所に人が集まる形での葬儀」が新型コロナウイルスによって実施が難しくなっています。そこで、自宅でPCを通じて参加できる「オンライン葬儀」が注目を集めています。オンライン葬儀は読経がYouTubeを通じて行われたり、精進落としもZoomで参加したりと、インターネットで行事が全て完結します。
うまく利用することで従来の葬儀ではできなかった取り組みが可能です。
葬儀を中継で繋げることができる
オンライン葬儀にも色々な形態があり、運営会社によってもサービス内容はさまざまです。映し出される映像を見るだけのオンライン葬儀がある一方で、リアルタイムで中継をつなぐサービスもあります。
中継が繋がっていれば、葬儀が進行している以外の時間に遺族と会話することも可能です。
自分の口でお悔やみを述べることも可能
スケジュールの関係上、どうしても葬儀が行われている会場に足を運べないこともあるかもしれません。「せめてお悔やみの気持ちだけでも伝えたい」という時にもオンライン葬儀は有効です。
事前に打ち合わせして決めた時間であれば、スポット的に中継を繋げてお悔やみを述べることができるからです。PCとインターネット環境さえあれば参加場所を選ばないため、遠隔地にいながら会話ができます。
録画できるのが最大の特徴
従来の葬儀であれば、当日参加できなかった人は葬儀の内容を見ることができません。一方のオンライン葬儀であれば、録画した映像を見る形で間接的に葬儀に参列することが可能です。
「故人とのお別れをしたい」という気持ちを後から実現できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
オンライン葬儀での服装マナー
オンライン葬儀で運営会社によって色々なプランがあり、Zoomというソフトを使って葬儀会場にいる遺族と会話することもできます。カメラ機能を使って会話する場合、服装にも気を配らなければいけません。
ここでは、オンライン葬儀にふさわしい服装について解説します。
オンラインも従来と同じ服装マナーがある
結論からいってしまうと、オンライン葬儀であっても従来の葬儀と服装マナーは変わりません。YouTubeを通じて葬儀の様子を見るだけなら私服でも問題ありませんが、ZoomやSkypeなどの会話機能を利用すると会話画面が映し出されるため、キチンと喪服を着て参加しなければいけません。
男性がオンライン葬儀に参列する際の服装
ここからは、オンラインも共通である「葬儀に参加する際の服装マナー」について男性・女性に分けて解説します。どんな形式の葬儀にも通用する共通項目ですから、参加したあとに周囲から指摘を受けないよう、キチンと再確認しておきましょう。
男性がチェックしておくべき項目は「喪服」「ワイシャツ」「ネクタイ」「その他」に分かれます。
喪服
葬儀に参列する男性が選ぶべき服装は「略式礼服」と呼ばれるタイプです。メーカーや店舗によってはブラックスーツやブラックフォーマルという名称で呼ばれることもあります。生地は黒で、光沢がない質素な色味が特徴です。
上着はシングルでもダブルでもどちらでも構いません。ただし、パンツに関しては裾がシングルになっているものが望ましいです。
ワイシャツ
ワイシャツは、白一色の無地のものにしてください。色や柄がついたものは葬儀の場にはふさわしくありません。また、「うっすらと縦にストライプが入っている」ような商品でも、周囲からはしっかり見えています。
葬儀には無地の白ワイシャツ一択と覚えておきましょう。
ネクタイ
ネクタイに関しても、葬儀専用に用意してください。色は黒、かつ光沢素材が含まれていない商品が望ましいです。また、結婚式などの華やかな場ではないため、ディンプル(くぼみ)を作って結ぶのはマナー違反になります。
ベルト・靴下・シューズ
ベルト・靴下・シューズ(革靴)に関しても、必ず黒一色で統一してください。特に気を付けるべきは靴下とベルトです。目に見えないからと油断して色柄物を付けてくる方がいますが、座った時・トイレに行ったときなど、周囲の目に留まっています。
スーツ以外の細かい部分も、ワイシャツ以外は黒で統一するようにしてください。
女性がオンライン葬儀に参列する際の服装
女性がオンライン葬儀に参列する場合も、基本的なマナーは従来の葬儀と同じです。ピアスや指輪など、華美な装飾品は外して参加することが大切になります。
喪服
男性と同じく、「略礼服」と呼ばれるブラックフォーマル・ブラックスーツが正装とされています。下半身はもちろん、上半身の露出も控えるように注意してください。袖丈は長袖に対して五分袖、スカートは膝からふくらはぎ丈が適切です。
アクセサリー・バッグ
アクセサリーに関しては、ネックレス・イヤリング(ピアス)共に真珠に統一してください。ダイヤや純金などの華美で派手な装飾はNGです。
バッグも黒の布製が基本で、光沢のある素材はNGです、飾りも好ましくないため、本当にシンプルなデザインをチョイスしてください。
手袋・ストッキング
ジェルネイルなど、すぐに取れないネイルをしている人は手袋を身につけるようにしてください。黒一色の葬儀専用の手袋が、スーツ専門店や量販店で販売されています。なお、焼香の際は外すのがマナーです。
服装以外の小物の色柄にも注意する
葬儀に参列する際、気を付けておくのは服装以外にもあります。腕時計・財布などの小物の色や柄・デザインも気を配るべきです。色については服装と同じく、喪に服す気持ちを表す黒いものが望ましいです。
また仏教的な側面から、殺生をイメージさせるものはNGです。バックにいても「クロコダイルの高級革バッグ」などはふさわしくありません。光沢が強い商品も避けるべきでしょう。純金やダイヤのようにキラキラ光る華美な装飾品もNGです。
オンライン葬儀における服装以外の持ち物
服装と同じく大切なものとして、葬儀の際に持っておきたい3点セットに「袱紗(ふくさ)」「数珠」「黒のハンカチ」があります。これら長く使っていくことになるため、最初に1つ気に入ったブランドのものを購入しておくことをおすすめします。
数珠とハンカチは周囲の目にも必ず留まるものですから、オンラインだからと油断せず、正しい商品を選んでください。
香典はカード払いできるため袱紗(ふくさ)は不要
3点セットのうち、香典を包む「袱紗(ふくさ)」についてはオンラインでは不要です。オンライン葬儀での香典はクレジットカードで処理できるため、香典用袋にお金を包むことがないからです。
とはいえ従来型の葬儀では必ず必要になりますから、1つは持っておくべきでしょう。
まとめ
今回は、インターネットを利用して参加する「オンライン葬儀」についてのメリット・特徴と、参加する場合の服装マナーについて解説しました。基本的なマナーは従来の葬儀と何ら変わりません。自身の姿が画面に映し出される可能を考えて、丁寧に服装選びをしてください。
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