オンライン葬儀の香典とは?香典の渡し方や金額相場などを詳しく解説
公開日 : 2020/5/15
更新日 : 2020/9/6
最近では葬儀に実際に参列するのではなく、インターネットを利用して参列するオンライン葬儀が執り行われ始めました。葬儀に参列する際に持参する香典ですが、オンライン葬儀に関しても香典はあるのでしょうか。今回の記事では、オンライン葬儀の香典について詳しく解説します。
公開日 : 2020/5/15
更新日 : 2020/9/6
目次
香典とは
香典とは、葬儀や法事などの際に香の代わりお供えする金銭です。ご遺族の方に香典をお渡しすることで、弔意を伝えることができます。また香典は弔意をお伝えする意味だけでなく、葬儀などの出費で金銭的な負担が発生しているご遺族の方を補助する意味も込められています。
香典は仏教の考え方なので、神道やキリスト教では香典の習慣はありませんでした。近年では仏教に習い、神道やキリスト教の葬儀でも香典を渡すことが一般的となっています。キリスト教の場合は、香典ではなくお花代として取り扱われているので注意しましょう。
オンライン葬儀での香典について
訃報を受けて葬儀に参列する場合、参列者の方は葬儀会場で香典をお渡しすることがマナーとされています。もしオンライン葬儀に参列する場合、香典は必要になるのでしょうか。ここではオンライン葬儀で香典は必要なのか解説をするので、参考にしてください。
オンライン葬儀であっても香典はお渡しする
先程もご説明した通り、香典は弔意をお伝えする意味が込められています。仮にオンライン葬儀であっても香典はお渡しするようにしましょう。香典を頂いたご遺族の方は、後日お礼の気持ちをお伝えするために香典返しを送ります。
香典返しはご遺族の方の負担となるため、ご遺族の意思により香典を辞退されていることがあります。もし香典を辞退されているのであれば、香典をお渡しする必要はありません。辞退しているのに無理に香典をお渡しするとご遺族の方に迷惑をかけてしまいます。
最悪の場合、香典の受け取りを拒否されることもあるのでご遺族の方の意思を尊重するようにしてください。香典以外にも弔意をお伝えする方法はあるので、辞退されている場合には別の方法で弔意をお伝えしましょう。
オンライン葬儀での香典の渡し方について
実際に葬儀に参列する場合は、受付で香典をお渡しします。会場に行かずインターネット上で行われるオンライン葬儀の場合、香典はどうやってお渡しすればいいのでしょうか。ここではオンライン葬儀での香典の渡し方を解説するので、参考にしてください。
香典お預かり機能を利用する
オンライン葬儀を運営している会社によっては、香典お預かり機能が用意されていることがあります。香典お預かり機能では、クレジットカード決済で香典を送ることが可能となっています。運営会社によってはメッセージも合わせて送ることもできるので、まずは香典お預かり機能が用意されているか確認するといいでしょう。
香典を郵送する
香典は、葬儀後にご遺族の方のご自宅へ郵送することもできます。もし香典を郵送するのであれば、現金を送ることになるので現金書留を使用しなければいけません。また現金書留封筒に現金を直接入れるのではなく、香典袋に包んでから現金書留封筒に入れる必要もあるので注意が必要です。
香典を郵送する場合、あまり遅くなってしまうと香典返しの準備の関係上ご遺族の方に迷惑をかけてしまうことがあります。基本的には、葬儀が終わって2~3日後から1週間以内に届くように手配しておきましょう。
オンライン葬儀での香典の相場について
香典は香の代わりにお供えする金銭なので、金額を決めなければいけません。オンライン葬儀でお渡しする香典の金額相場はどのようになっているのでしょうか。ここではオンライン葬儀での香典の相場を解説するので、覚えておきましょう。
故人との関係性や年齢によって変わる
オンライン葬儀での香典の金額相場は、通常の葬儀でお渡しする香典の金額相場と同じです。基本的に故人との関係性や自分の年齢によって、金額相場が決まっています。例えば自分の親が故人の場合20代の方の相場は5万円程度ですが、40代50代の方になると5~10万円程度が相場となっています。
香典の金額相場はあくまで目安なので、お世話になっていた方なのであれば金額相場より多めに包むこともできます。逆に金銭的に余裕がない場合には、相場より少ない金額で香典を用意しても問題はありません。
香典はお気持ちなので、無理のない程度の金額を包むといいでしょう。
オンライン葬儀での香典に関する注意点
一般的な葬儀でお渡しする香典と同じく、オンライン葬儀でお渡しする香典に関しても注意点があります。注意点に気をつけておかないと、ご遺族の方に不快な思いをさせる恐れがあります。ここではオンライン葬儀での香典に関する注意点を解説するので、確認しておきましょう。
4や9がつく金額を包まない
4や9という数字は、「死」や「苦」を連想させてしまうため葬儀の際に使用することができません。仮に香典の金額が4千円や9万円など、4や9がつく数字になっているとマナー違反となってしまいます。香典の金額を決める際には、こういった数字がつかない金額になるようにしましょう。
高額な香典になる場合は香典返しを辞退する
先程もご説明しましたが、香典を頂いたご遺族の方は後日香典返しを送ることが一般的です。香典返しは、頂いた香典の金額の半額または3分の1程度の金額で品物を決めます。もし高額な香典をお渡ししてしまうと、ご遺族の方が香典返しをする際に負担が大きくなってしまいます。
ご遺族の方の負担を極力減らすために、高額な香典を包むのであれば香典返しを辞退するようにしておきましょう。
香典を郵送する場合は表書きなどが必要
香典をもし郵送で送るのであれば、香典袋に正しく表書きなどを書く必要があります。香典袋に現金を包んだだけで郵送するとマナー違反となるので注意が必要です。香典袋の表面には、宗教に合わせた表書きと自分の名前を書くようにしましょう。
中袋には香典に包んでいる金額を記入する必要があります。香典の金額は、旧字体を使って縦書きで書かなければいけません。金額の前に「金」という文字を書き、円の代わりに「圓」を使うということも覚えておきましょう。
オンライン葬儀に参列する際も香典はお渡ししよう
今回はオンライン葬儀での香典について解説をしてきました。ご遺族の方に弔意をお伝えする意味などが込められている香典は、オンライン葬儀であっても基本的にお渡しする必要がありました。香典お預かり機能を利用するか香典を郵送して、ご遺族の方に香典をお渡ししましょう。
香典を辞退されている場合は香典をお渡しできませんので、他の方法で弔意をお伝えするようにしましょう。香典の金額相場に関しては、オンライン葬儀であっても考え方は一般的な葬儀の香典と同じでした。
故人との関係性や自分の年齢を考慮して、無理のない範囲で香典の金額を決めるといいでしょう。これからオンライン葬儀が行われる機会は増える可能性があるので、正しく香典をお渡しできるようにしておきましょう。
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