お墓にお供えするお花は造花でも大丈夫?メリットやデメリットも紹介

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/10

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お墓にお供えするお花を用意する時、造花を使いたいという人もいるでしょう。お供えに造花は大丈夫なのでしょうか?お墓にお供えするお花の意味や、造花のメリット・デメリットについても合わせてご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/10

目次

お墓にお花を供える意味

お墓にお供えするお花を準備する時、造花はいいのかと疑問に感じる人もいるでしょう。そもそも、どうしてお墓にお花を供えるのでしょうか。 お墓の造花を解説する前に、まずはお墓にお花を供える意味についてご紹介します。

故人の魂を慰める

お墓にお花をお供えする大きな意味として、故人の魂を慰めるということが挙げられます。故人のことを思っています、という気持ちをお花をお供えすることで伝え、慰めているのです。

 

また、地獄に落ちた魂の飢えを癒すためという考え方もあります。地獄に落ちた魂は、食事を取ることができません。飢えに耐えることも、地獄での責め苦の一つなのです。

 

お墓にお供えされるお花の香りは、地獄に落ちた魂の食事の代わりになるとされています。お花の香りで飢えをしのぎ、地獄での責め苦に耐えるのです。そのために、遺族がお花をお供えするとも言われています。

仏様に敬意の念を表す

昔、お釈迦様がまだ若かった頃、仏の道を極めるための修行中に仏様に出会いました。お釈迦様は尊敬の念を伝えるために、仏様に何かお供えをしたいと考えます。ですが、厳しい修業の最中のため、お供えするためのものが何もありません。

 

そこで、お釈迦様は仏様にお花を贈りました。美しいお花を仏様にお供えすることで、仏様を尊敬しているという気持ちを伝えたのです。

 

このことから、お墓にお供えするのは仏様に尊敬の念を伝えるためのものとされています。尊敬の念を伝えることで、肉体を離れた後で極楽浄土へ行けるようにという願いも込められているのです。

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野生動物や虫よけの意味も

その昔、日本では土葬を習慣としているところが多くありました。土葬にすると、野生動物などがお墓に集まってきます。埋められたご遺体を狙って集まってくるのです。

 

また、野生動物が掘り返した遺体にたくさんの虫が群がるということもありました。それらの虫は病気を蔓延させる原因となるので、悪の元凶と考えられていました。

 

これらのことから、お墓の周りに毒性の強いお花や植物を植えたりお供えしたりする、という風習が生まれました。毒性の強いお花や植物で、野生動物や害虫を寄せ付けないようにしたのです。

 

現在では土葬は法律で禁止されています。ですが、お墓にお花をお供えするという習慣だけは残り、お墓参りの際にはお花を用意することが一般的なマナーとなったと言われています。

お墓に造花は大丈夫?

お墓にお供えするお花に造花が使えたら、何かと便利ですよね。でも、造花は不敬になるかもしれない、と思っている人もいるでしょう。 多くの人たちが疑問に感じていると思われる、お墓に造花をお供えしても良いのかどうかについて解説します。

生花という決まりはない

お墓にお供えするお花は生花でなければならない、という決まりはありません。よって、お墓に造花をお供えしても良い、とされています。

 

お花の香りが魂にとっての食事となるという考え方もあります。それを考えると造花は悪いのではないか、と思う人もいるかもしれません。

 

地獄に落ちてしまった魂にとっての食事は、花の香りだけではありません。お墓にお供えされるお線香の煙も食事の代わりになると考えられています。

 

お墓に造花をお供えする際は、必ずお線香もお供えしましょう。すると、お線香の煙が食事代わりになるので、魂の飢えが癒されます。

大切なのは気持ち

お墓にお花をお供えする際、重要とされているのはお花ではありません。お花に限ったことではありませんが、お墓にお供えする際に大切なの気持ちです。

 

どれだけ美しい花や高価なお花をお墓にお供えしても、故人を悼む気持ちがなければ意味がありません。気持ちがこもっていなければ、反対に災いを呼ぶとも考えられてます。

 

お供えする場合、多くの人たちは手を合わせます。この時、自分の願望を伝えるようなことはタブーです。ご先祖様や仏様、故人を悼む気持ちが大切ですから、慰める心や尊敬の念を伝えるようにしましょう。

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金額はいくらでも良い

お墓にお供えするお花を造花にするから、高いお花にしなければならない、と考える人も中に入るでしょう。ですが、金額は関係ありません

 

最近は100円均一でも、色とりどりの造花が売られています。これらを取り合わせてお墓にお供えしても不敬にはなりません。取り合わせによっては、生花よりも美しく作ることができます。

 

仏様やご先祖さま、故人は金額という現実的なことに目を向けるようなことはありません。気持ちを重視していますから、高価な造花を用意する必要はないのです。

造花の使用は増加中

現在、お墓に造花をお供えする人が増えてきています。特に生花をお供えしなければならない、という決まりもないため、造花をお供えすることが一般的になりつつあるのです。

 

最近では、造花の仏花も売られています。お花屋さんで売られているような生花で作られた仏花を、造花で作ったものです。このようなものをお供えするのも一つの方法です。

造花をお供えするメリット

造花をお供えするのは、たくさんのメリットがあるからです。そこで、お墓に造花をお供えした場合のメリットについてご紹介します。具体的な理由も解説しますので、参考にしてください。

枯れない

お墓に造花をお供えする最大のメリットは、枯れないという点です。ずっと色鮮やかな花を咲かせた状態が続きます。

 

生花をお供えすれば、必ずやがて枯れてしまいます。すると、見た目も悪くなり、定期的にお墓参りに行かなければならなくなります。

 

造花をお供えすれば枯れる心配がないので、長期に渡ってお墓参りができない場合にはとても便利です。見た目も美しいというメリットもあります。

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お墓が汚れない

お墓に造花をお供えしておくと、お墓が汚れないというメリットもあります。お花は枯れると花が散り、お墓の周りに花びらなどが落ちてゴミになってしまいます。

 

また、花の種類によっては野生動物などが食べに来てしまうということもあります。野生動物は綺麗に食べてくれませんから、辺りがゴミだらけになることも多々あります。

 

造花をお供えしておけば、花が散ることもありません。また、野生動物に食べられてお墓や周りを汚されるということもなくなります。

費用がかからない

お墓にお供えするお花を造花に変えると、お花代がかからなくなります。造花は枯れないため、ずっとその造花を使い続けることができるからです。

 

お墓にお供えするお花代は、決して安いものではありません。仏花として売られているものでも、300円以上します。定期的にお墓参りをしていれば、塵も積もれば山となるで、費用はかなり掛かります。

 

造花は枯れる心配がありませんから、お花を新しく買い替える必要はありません。増加に関しては100円均一でも売られているので、大変安く抑えることができます。

造花をお供えするデメリット

お墓にお供えするお花を造花にすると、たくさんのメリットがあります。ですが、その一方でデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかご紹介します。その理由についても解説します。

香りがしない

お墓にお供えするお花を造花にするデメリットとして、真っ先に挙げられるのは香りがしないという点です。造花は作りものですから、生花のような甘い香りはまったくしません。

 

お花の香りは亡くなった人の魂にとっての食事代わりになるとされています。ですが、お線香の煙も食事の代わりになるため、造花をお供えした場合には、必ずお線香もお供えすれば良いでしょう。

 

ただ、最近の造花には香りがするものも売られています。香りがしない造花に比べて割高になりますが、気になる場合は購入してお供えすると良いでしょう。

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世間体

お墓に造花をお供えすると、世間体に恥ずかしいと考える人もいます。造花をお供えする人は増えつつありますが、生花をお供えしなければならないという人がまだまだ多いのが現状です。

 

また、地域の風習によっては、お墓に造花をお供えすることがタブーとしている場合もあります。そのような風習がある場所で、お墓に造花をお供えしてしまうと、近所の人たちから良からぬ噂が広まってしまう可能性もあります。

 

造花をお供えするという習慣は広まりつつあります。ですが、生花が一般的と考えている人も一定数いますから、造花を使用する場合は地域の風習や宗派なども確認しましょう。

お墓用の造花の注意点

お墓用の造花を用意する場合、いくつかの注意点があります。この注意点を押さえておくと、お墓にぴったりの造花を作ることが可能です。ぜひ、参考にしてください。

ボリュームを考える

造花は生花に比べて、花の一本一本にボリュームがありません。生花なら7~8本ほどでボリュームのあるお供え用のお花を作ることができます。

 

ですが、造花は一本のボリュームが少ないため、生花で作る場合と同じつもりでお花を用意すると、スカスカになってしまうことがあります。見た目にもみすぼらしくなってしまうので、恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。

 

造花でお墓にお供えするためのお花を作る際は、本数を少し多めに用意しましょう。少し窮屈に感じるくらいにしてまとめると、ボリュームのあるお供え用のお花ができます。

色の取り合わせに注意

造花でお墓にお供えするためのお花を作る際は、色の取り合わせにも注意が必要です。造花は生花に比べて色鮮やかなものが多く、派手過ぎる可能性があるからです。

 

生花は自然の色ですから、目に優しい柔らかな色合いが多くなります。そのため、色々な色を取り交ぜても意外とまとまりが生まれて、美しいお花が出来上がります。

 

ですが、造花の場合は人工的な色なので、多くの色を取り交ぜてしまうと、独特しい印象を与えてしまうことが多々あります。一本一本なら問題なくても、花束にするときつい色になるということは良くあるので、気をつけましょう。

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風で倒れる可能性大

お墓にお花をお供えする場合、多くは屋外にお供えすることになります。屋外は屋内と違って風雨にさらされることも多くあります。

 

生花の場合は、お花そのものに重みがあります。水分を含んでいるため、花束にした時には重みが生まれるのです。そのため、屋外にお供えしても風で飛ばされてしまうということはあまりありません。

 

一方の造花はお花そのものに重みがありません。水分を含んでいるわけではないので、花束にした場合でもとても軽いのです。そのため、風で飛ばされてしまう可能性があります。

 

お墓に造花をお供えする場合は、必ず下の部分重りなどをつけておきましょう。風で飛ばされたり倒れたりしないように工夫しておく必要があります。

気持ちがあればお墓に造花を供えても大丈夫

年々、お墓に造花をお供えする人たちは増えてきています。気持ちがあればお墓に造花をお供えしても大丈夫なのです。 ただ、造花を良しとしない人たちも一定数存在します。親族一同が集まる際には、造花ではなく、一時的に生花をお供えするなど使い分けると良いでしょう。