坂口芳貞さんの葬儀|ダースベイダーの吹き替えも担当された名俳優

公開日 : 2020/6/24

更新日 : 2020/9/9

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文学座演劇研究所所長の歴任、舞台やテレビドラマ、ハリウッド映画の吹き替えやテレビアニメへの出演など幅広い分野で活動されてきた坂口芳貞さんが大腸がんのため、80歳で帰らぬ人となってしまいました。ここでは彼の経歴や彼が迎えた最期を紹介していきます。

公開日 : 2020/6/24

更新日 : 2020/9/9

目次

坂口芳貞さんの経歴

ダースベイダーの吹き替えや文学座演劇研究所所長を歴任されてきた名俳優の坂口芳貞さんですが、まだまだ知られていない実績が多数存在します。ここでは坂口さんの生い立ちやその輝かしい経歴を紹介していきます。

文学座付属演劇研究所に3期生として入所

坂口芳貞さん(享年80歳)は、1939年の10月2日生まれの東京都出身の俳優でした。坂口さんの活躍の場は広く、文学座における舞台活動、テレビドラマをはじめ、テレビアニメやハリウッド映画の吹き替えまで担当されていました。

 

彼の輝かしい俳優活動の始まりは、1963年に文学座付属演劇研究所に第3期生として入所する所からスタートします。初舞台は、1965年。厚生年金ホールにて文学座が主催した「友絵の鼓」という作品です。

 

こちらの初舞台の活躍から2年後の1967年。坂口さんは正式に文学座の座員として所属することが決定します。そして、ここから彼は舞台活動やテレビドラマの出演を精力的に行っていきます。

文学座で多数の名作舞台に出演

坂口さんが文学座の正式な座員となった翌年の1968年。いよいよ座員として本格的な活動がスタートします。それが1968年。朝日生命ホールで開かれた本公演の「美しきものの伝説」です。

 

ここから立て続けに文学座の本公演に出演されていきます。具体的には1972年、東横劇場にて開演された「飢餓海峡」。1974年、東横劇場での「十三夜」。そして、1977年の紀伊國屋ホールにて開演された「かもめ」の出演へと繋がっていきます。

 

このように俳優としてのキャリアを築かれていく中で、坂口さんは有名作への出演を実現されます。それが、1981年の紀伊國屋ホールで開演された「ハムレット」です。坂口さんは、シェイクスピアの代表作であるこの作品への出演後もより一層舞台活動に身を捧げられました。

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NHK大河ドラマにも多数出演

坂口さんは文学座における舞台活動に身を捧げられていた一方で、類稀なる演技力を活かして、テレビドラマへの出演も精力的に行われていました。数あるテレビドラマへの出演の中でも活躍が目立っていたのは、NHK制作の大河ドラマへの出演です。

 

坂口さんの大河ドラマ出演数は、総じて11作品にも及びます。初出演となったのは1971年に孫右衛門役として「春の坂道」です。その後、順調に出演を重ねられる中で近年注目を集めていた「軍士官兵衛」にも出演されています。

 

この他の出演作は、1973年放送の「国盗り物語」、74年に立て続けに「勝海舟」へ出演された他に1978年の「黄金の日日」、1990年放送の「翔ぶが如く」といった作品に出演されています。

高い知名度を誇るテレビドラマにも多数出演

坂口さんのテレビシーンでの活躍といえばNHK大河ドラマです。しかし、NHK以外の民放制作ドラマにも多数出演されています。こちらの活動のはじまりは、1974年放送の「八州犯科帳」への出演です。

 

その後、人気を博した「太陽にほえろ」へ1976年、1978年、1980年と複数回にわたって出演されてきました。近年では、2018年に放送された人気シリーズの「警視庁・捜査一課長」への出演も実現されています。

 

この他には、仮面ライダースーパー1で特撮作品への出演、サスペンスドラマの代表作である「火曜サスペンス劇場」へも出演されています。この様に、坂口さんはジャンルに捉われることなく幅広い分野でテレビシーンで活躍されてきました。

声優として多数のハリウッド映画に出演

坂口さんの活動は、テレビドラマや文学座での舞台活動だけに留まりませんでした。その演技力が評価されて、声優としてハリウッド映画等の吹き替えの活動も精力的に行われてきました。

 

声優としてのお坂口さんの代表的な活動は、モーガン・フリーマンやショーンコネリー、トミー・リー・ジョーンズ等のハリウッドの映画の吹き替え活動です。具体的には、「スターウォーズエピソード4」、「アンタッチャブル」、「メンインブラック」といった作品です。

 

その他の代表作としては、「スペースカウボーイ」や「アウトブレイク」、「最高の人生の見つけ方」、「テッド2」、「インディージョーンズ/最後の聖戦」など全てを紹介することが難しいほどに多数の作品に出演されていました。

 

 

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TVアニメにも多数出演

坂口さんの声優としての活動は、ハリウッド映画の吹き替え活動だけには留まりませんでした。テレビアニメやOVA、劇場アニメを含めた多数のアニメ作品へも積極的に出演されてきました。

 

始まりは、あの国民的アニメ「ルパン三世第2シリーズ」への出演がきっかけです。そこから、人気作の「るろうに剣心/明治剣客浪漫譚」や「名探偵コナン」。さらに、「妖怪人間ベム」などへも出演されています。

 

この他の代表作としては「バキ」、「テガミバチ」、「シグルイ」、「ルパン三世第4シリーズ」といったテレビアニメへの出演や劇場アニメやOVAである「ジョジョの奇妙な冒険/ファントムブラッド」、「ブラックジャック」が代表作です。

文学座付属演劇研究所所長を歴任

坂口さんは、舞台活動、テレビドラマへの出演、ハリウッド映画の吹き替えやテレビアニメへの出演等の幅広い活動を重ねる中で、2011年ついに文学座の所長を務められました。この時、名実共に名優と呼ばれる俳優となりました。

 

しかし、坂口さんはここで満足されることはありませんでした。2011年に文学座の所長を務めている多忙な状況にもかかららず、精力的に芸能活動を続けられていました。例えば、2011年帝国劇場で開演された「風と共に去りぬ」。

 

2012年に紀伊國屋ホールで開演された「三人姉妹」。他にも、2019年にZOOホールで開演された「棲家」を含む多数作品に出演されました。

実はゲームに声優として出演

上記で紹介した様に、坂口さんはハリウッド映画の吹き替えやテレビアニメへの出演を通じて声優としてのキャリアも形成されていました。実はこうした経験をする中で、坂口さんはゲーム作品に声優としても出演されるようになりました。

代表作は2001年に発売の「サクラ大戦3/巴里は燃えているか」です。この他にも1988年発売のロードス島戦戦記/灰色の魔女」や1991年発売のロードス戦記2/五色の魔竜」、2006年発売の「ファイナルファンタジー12」に出演されています。

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演劇専修長として大学に赴任

坂口さんは、これまでの幅広い演劇活動が認められたことで、キャリア後半では桜美林大学の総合文化学群の教授に任命されています。桜美林大学は演劇やダンスの学びをサポートする良環境が整っており、演劇の世界で活躍したい方々に人気を集めている大学です。

 

坂口さんは、こちらの大学の教授として演劇教育に力を注がれた後に、演劇専修長にも任命されています。そして、こちらの大学の演劇専修長としての人気を全うされた後、同大学の同学群の名誉教授に任命されました。

 

この様に坂口さんは、自身の演劇活動に専念する傍ら、後世の育成の為に演劇教育にも心血を注ぐことで演劇人生を全うされていました。

坂口芳貞さんの最期

享年80歳で帰らぬ人となってしまった坂口芳貞さん。彼ががいかなる最期を迎えられたのかを紹介していきます。

80歳で大腸がんで帰らぬ人に

坂口さんは2020年2月13日の午前10時9分。都内の自宅で大腸がんが死因で帰らぬ人となっていしまいました。享年80歳でした。この日を迎えるまでに坂口さんは演劇活動を続けながら病魔に立ち向かわれてきたそうです。

 

所属していた文学座によれば、遡ること4年前の2016年。この時初めて訪れた病院にて、坂口さんは大腸がんと診断されたそうです。その後、演劇活動の合間を縫って複数回の手術を受けられてきたそうです。

 

手術の甲斐もあって一時は病状に落ち着きが見られたそうです。しかし、昨年の2019年。突然病状が悪化した時以来、都内の自宅にて療養し続けることになりました。その闘病中に出演された吹き替え作品や文学座主催の「棲家」が最後の出演作になったそうです。

坂口芳貞さんの告別式

ここでは名優、坂口芳貞さんの告別式がどのような形式で営まれたのか。その内情を紹介していきます。

文学座アトリエにて営まれる

2020年2月13日に坂口芳貞さんは、大腸がんが原因で帰らぬ人となってしまいました。享年は80歳でした。坂口さんの死後、坂口芳貞さんの御子息にあたる長男の坂口芳輝さんが告別式の喪主を担うことが決定したそうです。

芳輝さんは、2020年2月18日。東京都新宿区信濃町10に位置する文学座が構えるアトリエにて告別式を行う旨を関係者各位に向けて連絡したそうです。そして坂口さんの死後から5日後、2月18日に無事に告別式を終えたそうです。

 

文学座、並びに長男の坂口芳輝さんは告別式に関して、「生前に賜りましたご厚誼に深く感謝するとともに、ここに謹んでお知らせ申し上げます。なお、葬儀は無宗教にて執り行います。」と発表されていました。

舞台、アニメ、ドラマと幅広い分野で活躍された坂口芳貞さん

舞台やテレビドラマ、ハリウッド映画の吹き替えからテレビアニメへの出演まで幅広く芸能活動に勤しまれてきた坂口芳貞さんのご活躍や葬儀の様子を紹介してきました。日本の演劇界や演劇教育に心血を注いだ坂口さんのイズムはこれからも継承されていくでしょう。