志村けんさんの葬儀 |対面不可・骨も拾えない新型コロナの現状と恐怖

志村けんさんは、1950年2月20日東京都東村山市で生まれ、うお座のA型のコメディアンです。本名は志村康徳（やすのり）さんで、愛称がしむけん・ケン坊・けんちゃんなど呼ばれて親しまれています。

ザ・ドリフターズの荒井注さんの後メンバーとして、東村山音頭をブレークさせ、そのあとも独自のギャグでお茶の間のヒーローになっています。2020年3月17日から自宅静養をし、19日に発熱・呼吸困難で重度の肺炎でコロナウイルスの診断です。

病院に入院して治療を続けてきましたが、2020年3月29日の夜に、都内の病院にてお亡くなりになりました。

志村けんさんがレギュラー出演している番組はおもに5本あります。「天才！しむら動物園」は、山瀬まみさんと一緒に司会されている番組で動物に対する志村さんの優しさがとても伝わる動物番組です。

「志村でナイト」は深夜帯の放送で若手芸人と女優さんと一緒に楽しめるコントをおもにしています。「志村けんのバカ殿様」は1986年から放送されている長寿番組でバカ殿と家臣たちが巻き起こす騒動が楽しめるでしょう。

また「志村けんのだいじょうぶだぁ」も2007年からスタートしたコント番組で、ゲストとの掛けあいが面白いです。最後は「志村・所の戦うお正月」で、それぞれチームに分かれて豪華おせち料理を巡って対決していくバラエティ番組として注目されています。

志村けんさんは、映画「鉄道員（ぽっぽや）に出演されています。コメディアンで多くの人を笑わせてきた人だけにテレビの出演は多いものの、正式な映画出演としては「鉄道員（ぽっぽや）だけの出演というのが意外でしょう。

北海道のローカル線の駅を舞台にした映画で、主人公の駅長を演じているのが高倉健さんでほかにも大竹しのぶさん・小林稔侍さん・広末涼子さん・吉岡秀隆さん・田中好子さんなど豪華な男優・女優さんがラインナップされています。

志村けんさんの出演は5分ほどですが、映画の中では重要な場面として注目されており、大きな役割を果たす人物です。

志村けんさんの通夜・葬儀は近親者のみで営まれたことを所属事務所からメディアに対して明らかにされています。令和2年3月29日に逝去された志村けんさんは、11日に通夜・12日に葬儀が営まれてすべて近親者のみです。

一般の葬儀とは異なり、納棺ではなく火葬されてすでにお骨になった状態での対面に、遺族も辛く忘れられません。長年、コメディアンとして活躍してきた大きな存在の人なだけに、多くの著名人が通夜や葬儀に参列したかったでしょう。

最後のお別れがまったくできないのが、新型コロナウイルス感染の怖さであってとても悲しい現実といえます。

志村けんさんの通夜・葬儀はコロナウイルス感染の影響から、近親者のみで営まれています。芸能人や著名人の場合、後日にお別れの会を予定する場合が多く、志村けんさんの場合も行われる予定です。

しかし、現状はまだコロナウイルス感染の終息がみられないため、蜜になりやすい集会はできるだけ控えたほうがよいでしょう。コロナウイルスが完全に終息してからお別れの会の日程を公表することを事務所を通して発表しています。

新型コロナウイルスで亡くなった志村けんさんの追悼番組をフジテレビで放送しています。番組にはドリフターズのメンバー・加藤茶さん・仲本工事さん・高木ブーさんや馴染みの深い芸能人が出演して志村けんさんを偲びました。

番組の最後に弔辞として加藤茶さんは、亡き志村けんさんに向けて贈る言葉を読んでいます。古き戦友のように優しく語りかけた加藤茶さんは、ドリフターズの中で一番、志村けんさんに年が近くてとっても仲の良い弟のような存在だったのではないでしょうか。

弔辞の最後には、天国にいるいかりや長介さんとコントのネタを作っておいてと、先に亡くなったいかりや長介さんのことも手紙に沿える加藤茶さんの人柄も感じ取れます。

仲本工事さんは、番組で腕組みをしながら加藤茶さんの弔辞に少しうなづいています。同じような気持ちだったのか、加藤茶さんの弔辞のあとでアナウンサーにふられたときには「まったく同じ気持ちですね。」と言葉少なに語っているのが印象的だったでしょう。

ドリフターズといえば、ドリフ大爆笑で「もしもこんな葬式があったら」というコーナーがあります。それぞれのメンバーがこんな弔問客をコント仕立てで演じているのがとても印象的です。

仲本工事さんも「もしも葬儀シリーズ」は好きなコントらしく、また一緒に志村さんとコントがしたかったことでしょう。

高木ブーさんは、追悼番組で最後に沈黙のあと、ほほえみながらドリフターズとしてずっと一緒にやってきた人だから普通とは違う関係で、会えなくてもずっと心の中で生き続けていると伝えています。

また、SNSをやっている高木ブーさんはインスタで、志村けんさんが新型コロナウイルスで陽性であるとニュースで報道されていた段階では、志村けんさんに早く元気になってもらって一緒にコントがしたいとコメントしていたのが印象的でしょう。

志村けんさんの実兄も語っていましたが、コロナウイルス死去による葬儀は火葬が24時間以内にすぐにおこなわれます。ウイルス感染の拡大を防ぐことが目的であり、遺族にとっては対面することができないため、とても悲しい気持ちが残るでしょう。

葬儀社にとってもリスクが高いこともあって致しかたないことですが、コメディアンとして長くお茶の間に笑いを届けていた人が人生の最後は一人で逝かなければいけません。遺体に会うことができない遺族の悲しみは計り知れないものでしょう。

遺族だけでなく、生前親しみのあった人たちにとっても同じ想いであり、後日にお別れの会が開かれるのは当然といえるかもしれません。

コロナウイルスによる死去の場合、病院から自宅にご遺体を届けるのではなく、病院で棺に納められて火葬場に送られます。そのまま荼毘されるため、遺族が火葬場に出向くこともなくお骨となって自宅に届くまで待機しなければいけません。

葬儀スタッフの感染を防ぐため、棺はしっかりと閉じられて顔を見れないばかりか、骨を拾うことも不可能です。従業員が防護服に着替えて火葬の手配をおこない、遺族と連絡を取りあってお骨になった状態で葬儀・告別式をおこなう提案をしています。

どんなに親しい人でも、どんなに著名な人でも遺体と対面することができないことが、このウイルスの怖さでしょう。

感染症においては一類感染症・二類感染症・三類感染症・新型インフルエンザなどがあり、それぞれ診察を受けた医師により診断書が提出されます。死亡原因など、医学的・法律的に示された書類です。

この書類を火葬場に提出しなければ火葬をすることができないため、死亡診断書はとても重要なものでしょう。ちなみに、一類感染症はエボラ出血熱・ペストなど、二類感染症はコレラ・腸チフス・細菌性赤痢など、三類感染症は腸管出血性大腸菌感染症があります。

ほかにも新四類感染症（A型肝炎・E型肝炎など）・新五類感染症があり、死亡診断書にそれぞれの感染症について記入されているわけです。

新型コロナウイルスによって病院で亡くなった場合、搬送から葬儀社にお願いをするためにすぐ葬儀社を決めなければいけません。ウイルス感染の拡大を防ぐ意味で、すぐに火葬をするためです。

といっても突然のことですぐに葬儀社が決まるわけではなく、病院の霊安室で葬儀社が決まるまで安置しておけるスペースがあります。病院との連絡を受けながら、葬儀社を探しておきましょう。

葬儀社・火葬場には遺族は出向くことができないため、葬儀スタッフにすべてを代行してもらうことを頭に入れながら信頼できる会社を探してみてください。

友人だけでなく親族へ連絡を取ります。新型コロナウイルスでは、感染防止のために直接に対面をすることはできないため、現状などについては病院や葬儀社からの電話連絡を待つことになるでしょう。

友人や遠い親戚などに伝えるときも、遺族が受けた連絡をそのまま伝えます。火葬をしてお骨になった状態で遺族の手元に届き、通夜や告別式をおこなうのか最終チェックをする点が一般の葬儀とは異なる点です。

葬儀をおこなう場合は、必ず葬儀に参列してほしい親族にはまず連絡をすることを忘れないでください。

病院から遺体を搬送してもらう場合は、葬儀社に依頼するのが一般的です。防護服などを装備した葬儀社スタッフがしっかりと対応するため、二次感染などのリスクを軽減することができるでしょう。

遺族は一緒に火葬場にいけないため、遺体のみを搬送します。大切な人との最後の別れをすることもできないのが新型コロナウイルスの怖さであり、病院から葬儀社に搬送してもらうときは、車から離れて合掌をしてください。

新型コロナウイルスはとても感染率が高く、できるだけ間をあけるようにして感染を防ぐようにしましょう。

遺体を火葬場まで搬送するのは葬儀社だけでなく、自衛隊がおこなうこともあります。自衛隊の車体は頑丈で、さまざまな装備があることで新型コロナウイルスにも十分に対応できるでしょう。

また、感染防止対策がしっかりとおこなわれていれば、新型コロナウイルス感染による死亡でも通常の葬儀をすることができます。通常の葬儀は亡くなって24時間以上経ってからおこなうのが普通ですが、コロナ感染では24時間以内に火葬が可能です。

通常の葬儀のスタイルでできても、棺を開けて拝顔や花入れをするようなことはできません。

病院で新型コロナウイルスが原因の肺炎で死去した場合、病院で納棺してから葬儀社で搬送をします。病院スタッフは医療機関内で非透明過の納体袋へ収納し、しっかり密閉をして消毒をしてから納棺をしてさらに消毒の工程です。

非透明過袋は、バイオハザード対応の遺体収納袋のことでウイルスが漏れないように2重の構造で成り立っています。もちろん医療担当者は、マスク・手袋・ゴーグル・ガウンなど徹底した装備の防護服を着て遺体を棺に納めるのが基本です。

志村けんさんも入院中に死去され、同じように病院で納棺をして葬儀社により火葬場まで搬送されたのでしょう。

葬儀社により病院から火葬場に搬送されます。火葬場が決まらないときは安置施設に搬送されますが、葬儀社の運転手も防護服を装着し、医療機関から指定された安置施設のみで対応します。

また、搬送車のご家族などの同乗は禁止されており、運転手だけでなく施設の担当者もマスク・手袋・ゴーグル・ガウンなど防護服が必要です。搬送車はこまめに消毒をおこない、直接、遺体に触れないようにします。

遺族は火葬するまでは故人と対面することはできず、自宅での待機となることで一般の葬儀とは異なるでしょう。

感染症による死亡の場合、法律によって火葬のみの葬儀です。火葬式と呼ばれ、通常の葬儀と違って二次感染のおそれが高いため、死去から24時間以内に火葬となってすぐに荼毘にふされます。

詳しくは友引以外の16時もしくは16時30分の火葬時間のみで、とうぜんのこと、遺族や友人が場内でお別れや花入れをすることはできません。しっかりとした消毒をおこなうために、同じ施設では1日2件までとされています。

感染症の死亡による火葬場の場所は限定されており、空きがないときは待機という形になることを頭に入れておいてください。

今回は、志村けんさんのプロフィールや通夜・葬儀は親族のみの密葬、ドリフターズメンバーから贈る言葉やコロナ死去の葬儀の流れについて解説しましたがいかがでしょうか。志村けんさんの死去で全国の人がショックを受け、コロナに対する意識が高まっているでしょう。そして最後に、志村けんさんのご冥福をお祈りします。