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コロナで需要増加!オンライン葬儀「Zoom」のメリット・デメリット

コロナの影響で葬儀形式にも変化が見られるようになり、最近ではZoomによるオンライン葬儀を扱う業者も増えてきました。賛否両論を呼ぶZoomのオンライン葬儀とは一体どんなものなのか、メリット・デメリットを詳しく解説します。

オンライン葬儀「Zoom」での参列が増えている

以前まで葬儀と言えば、遺族や近親者が葬祭場や自宅に集まって故人を弔うのが一般的とされてきました。しかし最近ではコロナ禍の影響により、今まではあまり受け入れられなかった葬儀形式である「オンライン葬儀」の需要が増え、新サービスとして「Zoom」を取り入れる業者も増えています。

 

この背景には、コロナウィルスの拡散防止策だけでなく、ネット社会の定着も影響していることが考えられます。

Zoomとは?

Zoomはオンラインでセミナーや会議をスムーズに行うためのアプリで、コロナによる在宅ワークが主流の今では、ビジネスツールとして頻繁に使われています。無料版と有料版で一度に利用できる人数制限が変わりますが、無料版でも最大100人の同時参加が可能です。

しくみは?

Zoomでオンライン葬儀を行う場合に必要なものは、パソコンまたはタブレットやスマートフォンなどのデバイスと、インターネットに接続できる環境。葬儀が行われる式場後方部などにカメラを設置し、その映像をリアルタイムで配信します。

 

オンライン葬儀に参列するには、Eメールやテキストで送られてきた招待URLをクリックする必要があります。そのため誰でも映像が見られるというわけではないので、プライバシー面でも安心です。

他のアプリとの違いは?

映像配信ができるアプリは種類も豊富で、ZoomのほかにもスカイプやYouTube、Googleハングアウトなどがあります。その中でオンライン葬儀にZoomが選ばれるのには、他のアプリにはない良さがあるからです。

簡単に利用できる

多くのアプリの場合、事前にアプリのダウンロードやアカウントの作成、アクセスの申請・承認などの手続きが必要になります。

 

しかしZoomはタブレットやスマホからアクセスする以外はアプリをダウンロードする必要もなく、ただ送られてきたURLをクリックするだけ。デバイスに慣れていない人でも簡単にできます。

接続が安定している

動画チャットなどは声や画像が乱れることがありますが、Zoomではデータの通信量を少なく抑えているため、安定した接続が得られるようになっています。通信システム3Gを利用した場合でも問題なく接続され、データの通信料金もあまりかかりません。

 

大切な葬儀の映像が中断されることもなく、スムーズに見られるということは、オンライン葬儀の絶対条件とも言えます。

Zoomでオンライン葬儀を行うメリット

コロナ禍で定着傾向にあるオンライン葬儀には、通常の葬儀形式にはない利点があります。実際にZoom葬儀を利用した人も感じているメリットを、見ていきましょう。

環境に左右されない

実際にその場に出向く必要がないため、コロナウィルスの感染を防ぐことができるのはもちろん、悪天候や交通機関の遅延・運航停止などの影響を受けることもありません。

 

デバイスを用意すれば、大事な葬儀に遅れることもなく、予定通りの時間にオンラインで参列することができます。

遠方からも参列できる

オンライン葬儀の最大のメリットともいえるのが、遠方からでも参列できるという点。飛行機や電車で交通費と時間をかけて出向く必要がないため、遠方に住む親族も参列しやすくなります。

 

また入院中や介護が必要な方、海外在住の方でも参列が可能。通常葬儀よりも多くの参列者が望めます

コストが抑えられる

盛大な葬儀で故人を送り出してあげたいものですが、葬儀費用は決して安くはありません。ところがZoomで葬儀を行う場合、参列者が来ない分小さな斎場を借りるだけで済み、通夜振る舞いや精進落としなどの費用も抑えることができます。

 

参列者に振る舞う飲食代は1人当たり3,000円と言われていますので、通常形式の葬儀と比べると、かかる費用の違いは明らかです。

Zoomでオンライン葬儀を行うデメリット

オンライン葬儀をZoomで行うことで得られるメリットをいくつか紹介しましたが、残念なことにデメリットともとれる点もあります。やはり従来の葬儀形式のほうが良いと思えてしまうようなオンライン葬儀の欠点には、どのようなことがあげられるのでしょうか。

故人を弔う気持ちが届くか不安

オンライン葬儀に参列する方の中には、葬儀場まで足を運んでその場で手を合わせるわけではないため、故人を弔う気持ちが届いていないように感じる方もいます。

 

自宅でデバイスの画面に映し出される葬儀中継を見ていても、テレビや動画を見ている時と同じような感覚になり、自分が実際に参列できていないと感じることもあるようです。

 

現在はZoomでの葬儀を、コロナウィルスの拡散防止対策として「選ばざるを得ない葬儀形式」ととらえ、実際に参列できないのは仕方がないことと思っている人も多いでしょう。しかしコロナ収束後は、オンライン葬儀に参列することで、より強い不安感を抱く人もいるかもしれません。

全員から同意を得るのが難しい

どのような葬儀を行うかは、自分一人で決断できることではなく、遺族同士での話し合いが必要です。特に高齢者には伝統的な葬儀形式を重んじる方も多く、オンライン葬儀を行うことに賛同してもらえないこともあります。

 

葬儀が原因で仲違いになってしまったら、故人も心配で成仏できません。なぜ従来の葬儀ではなくオンライン葬儀を選ぶ必要があるのか、その理由を詳しく説明し、全員の理解を得た上で葬儀を行うようにしましょう。

通信トラブル・デバイス故障の心配

Zoomは接続が安定しているアプリですが、自分側のインターネット環境にトラブルが生じれば、通信が切断されることもあります。また自宅で使用しているコンピューターやスマホの故障、さらにはもとからデバイスを持たない高齢者など、葬儀の中継が見られないという状況にもなりかねません。

 

オンライン葬儀に参列する場合は、インターネット環境や使用するデバイスが正常かどうか、事前に確認をしておくことが大切です。またデバイスのないお年寄りの家に集まるなどの方法で、全員が葬儀中継を見られる環境を整えましょう。

 

葬儀が始まる時間になって慌てることがないよう、余裕を持って準備してください。

葬儀形式よりも気持ちが大切

コロナをきっかけに、Zoomを活用したオンライン葬儀の需要が増え、新しい葬儀形式としてサービスを開始する業者も多くなってきました。オンライン葬儀は、特にコロナ感染防止という面では画期的な方法と言えますが、メリットだけでなくデメリットもあります。

 

インターネットの普及によりさまざまなことが便利になり、葬儀形式までも変化しつつありますが、大切なのは故人を弔う気持ち。オンライン葬儀でも従来の葬儀でも、心から故人を送り出すことができる葬儀を行いましょう。

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