福岡市行政区7区の1つで、福岡県庁を有する街です。博多駅・福岡空港・福岡港が集中する交通の要でもあります。博多・天神地区は九州経済をけん引する事業所が集中するほか、九州屈指の繁華街としての側面もあります。
福岡市博多区には、公営の火葬場はありません。火葬場は、近隣の「福岡市葬祭場 刻の森」の利用が一般的です。
斎場 | 福岡市葬祭場 刻の森 |
住所 | 〒811-1355 福岡市南区桧原六丁目1-1 |
アクセス | 博多駅・天神エリアから 自動車で 約30分 |
受付時間 | 午前10時~午後4時 |
休場日 | 年3日(1月1日と春・秋に1日ずつ) |
使用料(市民) | 使用料(市民外) | |
大人 | 20,000円 | 70,000円 |
小人(10歳未満) | 10,000円 | 35,000円 |
死産児 | 3,000円 |
死亡届等の手続に関しては、博多区役所市民課で受け付けています。
【博多区役所市民課】
住所 |
〒812-8512 福岡市博多区博多駅前2丁目9-3
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受付時間 |
平日:午前8時45分から午後5時15分まで |
時間外受付 |
【土・日・祝・年末年始(元旦を除く)】 ・午前9時から正午 ・午後1時から午後5時まで |
福岡県福岡市博多区では、国民健康保険の被保険者が亡くなった場合、葬祭を行った方に葬祭費3万円が支給されます。
葬祭費 | 3万円 |
申請窓口 | 保険年金課保険係 |
申請期間 | 葬祭を行った翌日から2年以内 |
福岡市博多区では、その他の都市部と同じく家族葬などの小規模な葬儀が主流です。葬儀は簡略化の傾向がみられ、伴って地域独自の葬儀風習は減りつつあります。
昔ながらの葬儀風習が一部みられる場合もあります。たとえば通夜に通夜見舞いを持参する風習や、霊柩車の進路のしきたりなどが代表的です。
福岡県福岡市では後火葬と前火葬の風習が混在しています。博多区で一般的なのは後火葬です。すなわち葬儀は通夜式・告別式・火葬の順番で執り行われます。
葬儀はたいてい近隣の葬祭場を利用して執り行います。火葬場は、隣区である南区の市民斎場を利用することが多いです。
博多区には、福岡の総鎮守・櫛田神社があります。霊柩車が葬祭場から火葬場に向かう際、進路上に櫛田神社がある場合は、前を避けて通るのが風習です。霊柩車が櫛田神社を避ける理由は、神社に死の穢れをうつさないためです。
通夜に参列する場合は、香典のほかに、通夜見舞いを持参する風習があります。通夜見舞いは、お菓子・お酒・缶詰といった軽食がほとんどです。
福岡市の通夜式では、遺族が通夜見舞いを食べながら、故人をしのんで過ごすことが夜を明かすことが一般的です。飲食には、通夜見舞いを持参した方が加わることもあります。
通夜見舞いは、必ずしも持参する必要はありません。一般的には、近親者や故人・遺族と縁の深い参列者が持参します。通夜見舞いをいただい場合、遺族は香典返しにお礼分を上乗せします。
通夜式では、僧侶の読経中に遺族も参列者も焼香しません。焼香を行う場合は、僧侶の退場後、あらためて行うことが多いです。
ただし、すべての通夜式で焼香しないわけではありません。焼香の有無は、遺族・僧侶・宗派などによって異なります。作法が分からない場合は、事前に葬儀社や僧侶に確認しましょう。
近親者は、葬儀あるいは出棺の前に会食を行う風習があります。葬儀前の会食は「お斎」と呼ばれます。一方、出棺前の食事は「出立の膳」です。
故人と最後の食事をすることで、故人をあの世に送り出すという意味がありまます。近年は葬儀の簡略化の傾向から、会食を行わない家庭も多いです。
出棺前に棺を3回す風習があります。福岡市だけでなく西日本全体に残る葬儀風習で、「棺回し」あるいは「三度回し」と呼ばれます。
棺を回す前には、故人の愛用の茶碗を割ることもあります。いずれの風習にも、故人が迷わずあの世に旅立つようにという意味があります。