人口約9万人が暮らす熊本県熊本市西区は、熊本県最大の駅である「熊本駅」や、高速フェリーや海外の貨物船で賑わう「熊本港」などがあり、熊本の玄関口としても知られています。
区内には歴史に触れられる「雲巌禅寺(うんがんぜんじ)」「高橋稲荷神社」などのほか、「金峰山」「優峰園フルーツランド」「柿原養鱒場(かきばるようますじょう」などの観光スポットも点在していて、鉄道や路線バスなどの充実した公共交通で他方面へのアクセスも良好です。
熊本市西区には葬儀に関するしきたりや風習がありますが、以前と比べると省略されることが多くなってきました。
熊本県熊本市西区内には公営の火葬場がありませんが、近隣の北区にある植木火葬場を利用することができます。
火葬場名: | 植木火葬場 |
住所: | 熊本県熊本市北区植木町滴水628番地1 |
受付時間: |
午前8時30分~午後5時15分 (電話での相談・依頼は24時間受付が可能) |
アクセス: |
【電車の場合】JR鹿児島本線「植木駅」から1.4km、「田原坂駅」から5.5km、「西里駅」から6.5km 【自動車の場合】国道3号線「舞尾交差点」から国道208号を玉名方面へ直進し、1km先を左折後、300m |
火葬料金: | 市民 | 市民以外 |
12歳以上 | 6,000円 | 36,000円 |
12歳未満 | 4,000円 | 24,000円 |
死産児 | 2,000円 | 12,000円 |
改葬による人骨 | 2,000円 | 12,000円 |
その他(産汚物、妊娠4月未満の死産児または人体の一部) |
1,000円 | 6,000円 |
熊本市西区で死亡届を提出する際は、西区役所の区民課で手続きをします。平日の窓口開設時間は午後17時15分までです。
受付窓口: | 西区役所 区民課 | |
窓口開設時間: | 平日 | 午前8時30分~午後17時15分 |
(祝日・休日、12月29日~翌年1月3日は閉庁) |
熊本県熊本市西区では、国民健康保険の被保険者または後期高齢者医療制度の加入者が亡くなった場合、葬儀を行った方の申請により葬祭費を支給しています。
給付金額: | 2万円 |
申請窓口: |
西区役所 区民課 (各総合出張所でも受付が可能) |
受付時間: |
午前8時30分~午後5時15分 |
休日: |
土・日曜日、祝日、12月29日から1月3日 |
必要なもの: |
・故人の国民健康保険証(返却済みの場合は不要) ・葬祭執行が確認できるもの(会葬礼状や領収書の写しなど) ・葬儀を行った方の印鑑 ・葬儀を行った方の銀行口座番号が確認できるもの |
熊本市西区で行われる葬儀が、どのように行われるのかを把握するため、大まかな流れを見ていきましょう。西区で見られる葬儀のしきたりや風習についてもお話していきます。
最近は全国的に従来の葬儀形式に代わって家族葬や直葬、一日葬などが主流になってきていて、熊本市西区も例外ではありません。もちろん葬儀によって多少の違いはありますが、特に変わった点もなく、一般的な流れで葬儀が進められます。
まず故人の旅支度を整える「納棺」を済ませ、通夜式を行います。翌日に葬儀・告別式を終え、最後に火葬と収骨を行うというのがおおまかな流れです。
葬儀によっては、葬儀前に火葬を行う場合もありますので、事前に確認をしておくことをおすすめします。
もともと「通夜」は近親者が夜通し故人に付き添い、獣から故人の遺体を守るのが通常でした。また、ドライアイスのない時代だったため、腐敗臭を抑える目的で線香を一晩中たやさないようにしたとも言われています。
しかし近年では遺体を守ることも腐敗臭を気にすることもなくなったため、本来の通夜の風習もなくなってきましたが、熊本市西区を含めた熊本県では、現在も遺族が故人に付き添う姿が見られます。
そのため、夜通し故人に付き添う遺族を気遣い、お菓子や飲み物などの「目覚まし」を持参するのが一般的です。目覚ましは現金の場合もありますが、香典とは別に用意をします。
熊本市西区を含めた熊本県には、出棺の際に柩を3回まわしてから霊柩車に納める「三度回し」という風習があります。ほかの地域ではあまり馴染みがないため、不思議に思う方もいるかもしれませんが、柩を3回まわすことには意味があります。
柩をまわして故人の方向感覚を無くし、自宅への未練を断ち切ることと、「回る」ことで「聖地をまわる修行」を行ったとし、現世の罪を軽減するということです。
故人が安らかに成仏できるようにという想いのこもった風習ですが、最近は葬祭場を利用するケースが増えて自宅からの出棺がなくなり、三度回しが省略されることも多くなってきました。