名古屋市守山区は、17万人以上の人口を有する16行政区のひとつです。区内には、中央本線・瀬戸線・小牧線・ガイドウェイバス志段味線・東名高速道路・名古屋第二環状自動車道・国道19号線・国道155号線・国道302号線・国道363号線などが走っています。
守山区は矢田川・庄内川・東谷山とそこから広がる丘陵地帯を有している自然環境の豊かな地区です。一方で尾張四観音のひとつである龍泉寺や名古屋市内最古の古墳など、歴史を感じさせる遺産を有している土地でもあります。
名古屋市守山区内に火葬場はありませんが、天白区にある「名古屋市・八事斎場」などで火葬を執り行うことができます。
名古屋市・八事斎場 | |
アクセス | 名古屋市天白区天白町大字八事字裏山69番地 |
受付時間 | 午前8時45分から午後5時15分 |
火葬料金 | ||
区分 | 名古屋市民 | 名古屋市民以外 |
大人(10歳以上) | 5,000円 | 70,000円 |
小人(10歳未満) | 2,500円 | 35,000円 |
死産児 | 1,200円 | 16,800円 |
胞衣および産汚物など(4kgまで) | 680円 | 1,020円 |
名古屋市守山区における死亡届の手続きは、「故人の本籍地」または「届け出人の所在地」または「死亡した場所」の区市役所や町村役場にて行います。守山区役所では、平日の午前8時45分から午後5時15分まで、受け付けています。
名古屋市守山区では、国民健康保険または後期高齢者医療保険に加入している方が亡くなった場合に、喪主の方が必要書類を揃えた上で申請すると50,000円が支給されます。
葬祭費 | 50,000円 |
申請場所 | 守山区役所 |
ここからは、名古屋市守山区の葬儀の流れや葬儀にまつわる風習・しきたりについて見ていきましょう。
名古屋市守山区を含む愛知県には「前火葬」と「後火葬」が混在しています。「前火葬」と「後火葬」の大きな違いは、火葬を執り行うタイミングです。そのため「前火葬」と「後火葬」では最後に故人の顔を見られる場が異なります。
「前火葬」では葬儀・告別式を執り行う前に火葬を行います。そのため、故人の顔を最後に見られるのは通夜です。地域によっては通夜より前に火葬を執り行うこともあるため、通夜へ参列しても故人の顔を見られないことがあります。
「前火葬」では葬儀の前に火葬を行うため、祭壇にはご遺骨を飾ります。このことから「前火葬」は「骨葬」とも呼ばれています。
「後火葬」では通夜から葬儀・告別式を経て火葬と繰り上げ初七日の後、忌中払いの会食という流れが一般的です。通夜後には、近親者だけでなく一般参列者にも「通夜振る舞い」を振る舞うという風習があります。
「通夜振る舞い」には故人を供養するという意味合いがあるため、案内された場合には遠慮せず参加するのがマナーです。また故人を供養するという意味合いから通夜振る舞い料理には、少しでも箸をつけるようにしましょう。
名古屋市守山区を含む愛知県には「お淋し見舞い」を渡すというしきたりがあります。「お淋し見舞い」は通夜に持参する手土産のようなもので、故人へのお供えものではなく通夜に参列した他の方や親族のために用意するお見舞いです。そのため香典とは別に準備をしておく必要があります。
名古屋市守山区を含む愛知県の多くの地域では、法要が済んだ後に親族や僧侶などが忌明けとして精進落としの食事をとります。この時にとる簡素な精進料理のことを「出立ちの膳」と呼びます。「出立ちの膳」には「故人と一緒にとる最後の食事」という意味があります。
名古屋市守山区には出立ちの膳と共に「涙汁」を飲むというしきたりがあります。「涙汁」とは香辛料の入った汁物のことです。「涙汁」には「その辛さから涙を流しやすくする」・「辛味で葬儀の疲れを癒す」という2つの意味合いがあります。